べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。

欲張りセットと有田Pおもてなすのお話。

 

やあ、ヤマグチジロウだよ。

 

最近のべっかんは割とテレビ局の傾向と漫画のお話が多いですよね。深夜バラエティ番組のお話とかしてないですよね。まあ、別にこのブログに一貫性なんてあってないようなものだし、テレビ局の傾向の中にちょちょっとぶっこんでるから全くやってないってこともないのですが。

つまり何を言いたいのかと言えば、今回は久しぶりにそれをやるってお話です。

 

とはいえ、深夜というには少し早い時間帯なんですけどね。

土曜日夜10時10分から始まる『有田Pおもてなす』です。

www4.nhk.or.jp

有田くりぃむしちゅー有田哲平が =プロデューサーとなり おもてなすスペシャルゲストを笑いでおもてなす。という、タイトルが示すとおりの内容な訳ですが、そのおもてなしかたが一筋縄ではいかないわけです。

 

まず、スペシャルゲストに膨大な数のアンケートを書いてもらい、趣味や嗜好を探ります。

そしてその趣味嗜好に基づいてお笑い芸人にネタを作ってもらい、スペシャルゲストに満足していただく。

これだけ書けば単純で楽しそうですが、この芸人にネタを作ってもらう交渉をする場面がこの番組の肝なんですよ。

 

例えば、アンケートに「ぬいぐるみを集めている」という回答があれば「着ぐるみを着て漫才をしてもらいたい」、「息子の合唱コンクールで感動をした」という回答があれば「合唱団を用意するのでネタのどこかに登場させてほしい」など、ネタにエッセンス的に入れる程度ではなく、ネタの根底を覆すかのような無理難題な注文を、有田がプロデューサーという立場から真面目を装っていくつも押し付け、その注文を告げられるたびに悶絶する芸人の姿が痛快で面白いのです。

しかし、それだけではなく毎回その無理難題をこなしつつちゃんとお笑いのネタとして完成させるプロフェッショナルさを同時に見ることができるあらゆる面で痛快な番組な訳です。

このことに関してはプロデューサー(役)の有田も「毎回よくやるなと思ってる」と、思わず本音が出るほど。

 

そんな長尺のネタを披露する芸人が2組、そして同じくゲストの趣味嗜好から着想を得たショートネタを披露する芸人が何組か登場するバラエティに富んだ性質も併せ持つ43分を味わえることでしょう。

 

しかしながら金曜夜の『全力!脱力タイムズ』(※1)、同深夜の『くりぃむナンチャラ』(※2)、そして土曜夜にこの『有田Pおもてなす』という、24時間のうちに計3回も。それもゴールデンではあまり目にすることの少ない純度の高い有田哲平が見られる『有田哲平欲張りセット』とも言える贅沢な週末を毎週楽しみにしてる訳ですな。

 

それでは

 

※1…こちらも有田哲平が真面目を装って好き勝手ボケまくる自称・報道番組。フジテレビの回でほんのり触れております。

colapoly.hatenablog.jp

※2…くりぃむナントカから始まり、名前をいくつか変えつつも現在まで続いているくりぃむしちゅーが企画を務める番組。いつかこれについても書きたいね。

 

シウ漫画とセルフライナーノーツのお話。(6~10話)

 

やあ、ヤマグチジロウだよ。

 

そうなんですよ。シウ漫画の最新話をアップしたのが先月末。じゃあこの際今までのを振り返ってひとつひとつコメント残していこうじゃないかって言ってそういう記事を書いたのが先月末。結局量が多くて分割してやろうとしたのが先月末。今回はその先月末にあったやつの第2回。6話目から紹介していこうと思うよ。(※1)

 

第六話「サマータイムブルース」

ニコニコ静画シウ漫画。 むっつめ。「サマータイムブルース」 / ヤマグチジロウ - ニコニコ静画 (マンガ)

専用ブログ:シウ漫画「サマータイムブルース」: ヤマグチジロウのマンガとか。

初登場はなし。と、思いきやテニス部のウエコ先輩がちょこっと出てきてますね。この人に関しては後から出てくるのでその時お話しますね。

実はと言うとこのお話、今まで描いた中でもけっこうお気に入りのお話なんですよ。諸々のトリックとかオチがビシッと決まった! という印象が強いのでね。お気に入りなんですよ。

あと、このお話の着想を得るキッカケになったのがミスチルの『ランニングハイ』の歌詞にある"亡霊が出るというお屋敷をキャタピラが踏み潰して~♪"の部分で、後に更地になった病院跡を見てノスタルジックに浸る『小柴シウ28歳(仮題)』へのフックになってるハズなんですが、今のとこそんなの描く予定はありませんでして、一応そういうのがあるって気持ちだけはあるんだよってことだけはお知らせしますね。

あと余談で言えば名前だけ出てきている大工の大悟ってやつなんですが、これは千鳥の大悟とノブをイメージしたやつらを出そうかなと思ってた名残みたいなもんですね。当時はまさか今や彼らがバリバリにテレビに出るようになってるとは予想もつかない頃ですわ。今、大工の大悟が出るとしてもルックス全然違ってるでしょうね。そもそも出るかも不明ですね。

今回のメシはガツンとパイン。

 

第七話「ドロウザライン」

ニコニコ静画シウ漫画。 ななつめ。「ドロウザライン」 / ヤマグチジロウ - ニコニコ静画 (マンガ)

専用ブログ:シウ漫画「ドロウザライン」: ヤマグチジロウのマンガとか。

このシウ漫画は時系列バラバラ形式を採用しておりますのでこの回での設楽さんとシウマキはほぼ初絡みということになっていますね。

そしてこの回のタイトルである『ドロウザライン』ってけっこうお気に入りのタイトルなんすよ。この時期お気に入り多いね。ノッてたのかね。

どういうことかって言うと「大人と子供のラインを引くお話」みたいな意味合いでつけたタイトルなんですけど、このラインを"引く"の部分にあたる「ドロウ」が、ちゃんと書くと「Draw」がくじを"引く"という意味もある「Draw」にかかってるんですよね~。オシャレですね~。それにしても両方とも英語では"Draw"であり、両方とも日本語では"引く"なのってなんか面白いよね。

余談ですが店長さんのモデルはCDショップでバイトしてた頃の店長です。

今回のメシはお弁当。

 

第八話「ロボットロック」

ニコニコ静画シウ漫画。 やっつめ。「ロボットロック」 / ヤマグチジロウ - ニコニコ静画 (マンガ)

専用ブログ:シウ漫画「ロボットロック」: ヤマグチジロウのマンガとか。

地味にお隣の里奈ちゃん初登場です。

なんかすげーいい話っぽくて逆に恥ずかしいんですがなんでしょうねこの気持ち。

このお話もどっかでやろうと思ってるやつのフックに使おうと思ってるものがいくつかあるんですが、フックが多すぎてハンガーが足りない状態ですな。そうやって見てみると住職がシウの父親のことを知っていたり、町出身の科学者どうこうの話が宙ぶらりんになってるのがうかがえるね。

今回のメシはお好み焼き。次に食べるピースをへらの上に置いて、ある程度冷ましておくのが猫舌の知恵。

 

第九話「ラッキーガール」

ニコニコ静画シウ漫画。 ここのつめ。「ラッキーガール」 / ヤマグチジロウ - ニコニコ静画 (マンガ)

専用ブログ:シウ漫画「ラッキーガール」: ヤマグチジロウのマンガとか。

ナベちゃん先輩が初登場。当初はこのお話にだけ出てくる先輩のはずだったのだけど、これだけはっちゃけるとまた使いたくなるよね。

ウエコ先輩が何個か前に出てきてる通り、シウがテニス部に所属してるというのはかなり前段階からある設定で、この運だけで優勝しちゃうっていうのもどっかでやろうと思っていたお話なわけです。ほら、どっかでやろうと思ってたお話をちゃんとやってる前例があるのですから、空いたままのフックも無駄ではないということがお分かりいただけるでしょう?

当時は勢いだけで描いたのでアレなんですが、テニスって数あるスポーツの中でも特に実力差が顕著に出る競技らしいですね? 読み返してみてやっちまったなー、と思わなくもないので後々に軽くフォローを入れてあります。ほんとに軽く。

余談ですが、国民的アイドルグループ暴風雨のナメジュンは少し考えれば分かる通り、嵐の松潤がモチーフですね。でもナメジュンって要潤のほうが近いんだよね。

今回のメシはおにぎりとフランクフルト。いわゆる山賊食べですね(※2)。

 

第十話「アップタウンガール」

ニコニコ静画シウ漫画。 じゅう。「アップタウンガール」 / ヤマグチジロウ - ニコニコ静画 (マンガ)

専用ブログ:シウ漫画「アップタウンガール」: ヤマグチジロウのマンガとか。

この看板の図形のトリック(?)は他のキャラを使ってやろうと思っていたお話なんですが、あんまりそっちの世界観に合わなそうだったのと、なんだか長くなってしまいそうだったのでシウ漫画に持ってきた次第です。

このあたりでマキちゃんの変にミーハーで変にこだわるキャラクターが確立してきた感がありますね。僕も城跡を訪れた際なんかに、せっかく知らない町にいるのだからといい感じの飯屋を探すのですが、あまりにもいい感じ過ぎると根がチキンなので入れずに結局家系ラーメンの店とかに入っちゃうタイプです。

余談ですが序盤でシウが持ってくるディバイナリレイっていうのはバンドの名前で、オウガバトル64っていうゲームの魔法の名前から取ったものです。同じくその魔法の名前から取ったジハドというバンドを高校時代に組んでまして、それと対応する形で……って、これはホントどうでもいい情報でしたね。

今回のメシはうどん。

 

と、いうわけで今回も5つほど紹介したところで分割となります。

それでは。

 

(※1)その先月末の様子がこちら。

colapoly.hatenablog.jp

(※2)山賊食べとは、串に刺さった肉っけのあるものとおにぎりを両手にそれぞれ持って食べるスタイルのことで、主に僕しか使ってない用語です。

 

 

 

シウ漫画とセルフライナーノーツのお話。(1~5話)

 

やあ、ヤマグチジロウだよ。

 

そうなんですよ。今月の中頃から描いていたシウ漫画「トレジャーランド」が完成したんですよ。

中頃に「あっ、そうだ。今月中に描ききれるかチャレンジしよう」と思って描き始めて、描き始めた次の日に小田原城に行って一日中歩き回るっていう大余裕こきをしつつも、途中でめちゃくちゃノッたお陰で描ききることができました。褒めましょうね。僕を。

そんなわけで、ここでようやく、満を持して、このブログを立ち上げて2年ちょいが経ったこの機会で、シウ漫画の一話一話にコメントを付けて紹介しようかなって。そう思った次第です。理由は、なんとなくです。そんなもんです。このブログは。

そんなわけで今からおよそ7年半ま、7年半前!? えー意外と歴史のあるシウ漫画を1話からコメント、もはやこれはセルフライナーノーツですよ。や、そう言うとちょっと恥ずかしいよね。紹介していきます。どうぞよろしく。

 

第一話「ツガイチヨ」

ニコニコ静画シウ漫画。 ひとつめ。「ツガイチヨ」 / ヤマグチジロウ - ニコニコ静画 (マンガ)

専用ブログ:シウ漫画「ツガイチヨ」: ヤマグチジロウのマンガとか。

絵がっ、絵がっ……その、歴史を感じますね(自分に気を遣うスタイル)。ともあれ僕が初めてちゃんと描いた漫画なのでその辺は皆さんも歴史を感じてください。ここで言う「ちゃんと」は片手で数えられる以上のページ数のことを言います。

だいぶテンションも粗い感じもしますが、その辺も歴史を感じていただきたい。

ともあれ、この後に何度も登場してくれるツガイさんの初登場回ですね。一話目だからみんな初登場なんですが、当時シウとかマキちゃんとかシュウは仲間内でお馴染みのキャラクターだったのでこういうことも起きるというわけです。

余談ですがこの頃からずっと桃鉄はみんなでわいわいやりたいゲームの筆頭なわけだったのですが、この7年半で1回しかやってないんですよねー。次はいつになるのかなー。

今回のメシはお弁当。

 

第二話「ホームタウン」

ニコニコ静画シウ漫画。 ふたつめ。「ホームタウン」 / ヤマグチジロウ - ニコニコ静画 (マンガ)

専用ブログ:シウ漫画「ホームタウン」: ヤマグチジロウのマンガとか。

商店街の人々が初登場ですね。元々、「シウを商店街の人たちと触れ合わせる漫画でも描きたいな~」と思ってたところにガッツリそういう触れ合いも描いている『それでも町は廻っている』の存在を知ってしまったがためにこれはイカンとあわてて描き始めたのがシウ漫画なのですよ。

そういう割にはそんなに触れ合い描いてない気もしますがね。そして今読み返してみるとマキちゃんが魚屋に来るのが2回目とか言ってたり、シンゴのことを警官ってことを知らなかったりしてるからその辺の細かい設定みたいなのもちゃんと考えないといけないね。こんなに数を描くとは思わなかったし、時系列バラバラスタイルを採用してしまったからその辺の整合性とっていかないとね、いけないんですよ。既にこの話以前のお話を10個描いてますからね、大変ですよ。この時系列バラバラスタイルもそれ町に影響されてますね。

余談で言えば回想で出てきたハニワのぬいぐるみが1話目で出てきてますね。今気付きました。

今回のメシは海鮮丼。

 

第三話「ラブイズブラインド」

ニコニコ静画シウ漫画。 みっつめ。「ラブイズブラインド」 / ヤマグチジロウ - ニコニコ静画 (マンガ)

専用ブログ:シウ漫画「ラブイズブラインド」: ヤマグチジロウのマンガとか。

かしこちゃんと姉のシイ初登場。珍しくラブリーな感じ。思ったより何も言うことない。

これまで割とシウが振り回していくスタイルだったのがここにきて崩されましたね。この辺りでようやく粗いテンションが丸くなってくるって感じですかね?

かしこちゃんもう少し使いどころがあるといいんだけどね。なかなかやっかいなヤツですからね。

今回のメシはオムライス。

 

第四話「クリスマスエヴリデイ」

ニコニコ静画シウ漫画。 よっつめ。「クリスマスエヴリデイ」 / ヤマグチジロウ - ニコニコ静画 (マンガ)

専用ブログ:シウ漫画「クリスマスエヴリデイ」: ヤマグチジロウのマンガとか。

初のマキちゃん回と言えるでしょう。マキちゃんの妹弟も初登場です。

最近ではやってない子供の頃の回想よく使ってますね。というか回想自体最近あんまりですよね。あと制服の上に着る冬服かわいいからいつかまたやりたいってずっと思ってるんだけどこれもまたなかなか難しいものです。

余談ですがマキちゃんのマンションの元ネタは僕が免許取りに行った帰りにその辺で撮ってきたやつなのでこの後に出てくるマキちゃんのマンションとは形状が異なる場合があります。お話の整合性どうのこうの言ってる割にはこの辺アバウトだよね。

今回のメシはなし。

 

第五話「コズミックサーフィン」

ニコニコ静画シウ漫画。 いつつめ。「コズミックサーフィン」 / ヤマグチジロウ - ニコニコ静画 (マンガ)

専用ブログ:シウ漫画「コズミックサーフィン」: ヤマグチジロウのマンガとか。

設楽さんと桜庭さん初登場。この二人は当初こんなに使う予定はなかったんですがね。本来マキちゃんに求められていたツッコミの部分を設楽さんが務めているといった感じです。マキちゃんが思ったよりも奔放になっていったものでね。

中盤でシウが言ってるアイデンティファイドフライングオブジェクトはアンナイデンティファイドフライングオブジェクトのガチ間違えです。僕の。でも前者だと「識別された飛行物体」っていう間逆の存在になるのが面白いのでそのままにしてます。もし将来的にリメイクすることがあったり校正することがあってもこのままにしようと思ってます。ガチ間違えしてみるもんです。

オカルティな田辺さんはこの後出てきそうで出てこないキャラクターの一人。割とオカルティな話も多いのに出てこないってことは出てこないかもな、これ。

文化祭の準備のお話なのですが、本番の文化祭は十二話の「ランランナウェイ」で出てきますね。

今回のメシはクレープ。

 

おっと、これはまた長くなってしまうパターンですねえ。これは分割ですねえ。これ分割してたら次のシウ漫画が出来上がる可能性だってあるよね。まあ、その時はその時で?

それでは。

 

傾向とテレビ局のお話。【テレビ朝日編】

 

やあ、ヤマグチジロウだよ。

 

さあさあこれまで何度も触れている通り僕はテレビ、特にバラエティ番組大好き人間なのですが、それについて最近いろいろと気になることがありまして、それをまとめてみようかなと思いまして。

それは何かっていうと、テレビ局ごとにバラエティの傾向みたいなのあるよねということで、もちろんそれはとてもとても1つの記事では(僕の思うちょうどいいサイズに)収まりきらないので分けて書いているいよいよ終盤、第五弾です。

 

第五弾はテレビ朝日。シウ漫画を描きながら書こうと思っている間に何やら騒がしいことになっていますが、そんなとこには全く触れずにバラエティ番組のことだけに集中しようと思います。政治の話と乾いた枯れ草は燃えやすいですけんね(華丸顔)。

 

さて、渾身の華丸顔が決まったところでテレビ朝日に感じるバラエティ番組の傾向は企画の鬼の局です。

まずテレ朝のバラエティにおける最大の特徴とも言えるのが通称・ネオバラ枠の存在です。僕らの世代では説明不要の番組である『内村プロデュース』や今なお各界に影響を与えている『アメトーーク』など伝説級の番組を生み出し、『銭形金太郎』や『Qさま』などのゴールデン番組も多く輩出している月曜日~木曜日の23時10分頃に始まる番組枠。

テレ朝のバラエティはここを中心に回っていると言っても過言ではないでしょう。というのも、テレ朝は意外とゴールデンでのバラエティが少ないんですよね。今(2018年春)現在で約10番組。同日本テレビの半分にも満たない数字です。そうありながら全体でのバラエティ番組の数では他局との差はそれほどない。つまり深夜番組の数が特に多いというわけですね。

 

そんなただでさえ多くの番組がひしめき合っている深夜枠の中で、特にテレ朝が企画の鬼だと感じられる番組枠があるんです。その名も『第2企画工場』です。

もうその名が指し示していますが、これが番組名というわけではなく、ネオバラのようにあくまで枠の名前なんです。

『みんなのスゴイ超えちゃいました』、『あの頃どうかしてました』、『#笑う140字』、『30年前と変わらない景色』、『プレゼントX ~アノ人からのいただき物語~』、『マネーの成功グラフ』、『お仕事参観日!』……これはこれまでその枠で放送されてきた番組です。ただし、今年に入って。なんとこの枠、2週ごとに新しい番組が入れ替わり立ち替わり。まるで戦国期のお城を各地の武将たちが争い手に入れたように一つの枠を争っているのです(『あの頃~』のみ複数回登場)。

ここでハネた番組が『爆問ファンド マネーの成功グラフ』のようにネオバラの後ろの枠に進出したり『世界はたった6人でつながる』のように深夜ながら単発での特番になったりしており、企画の鬼たる熱いものが見られる枠です。

 

番組としての企画だけでなく、番組内でも様々な企画を試しているものが多いのもテレ朝の特徴です。前述の『内村プロデュース』や『タモリ倶楽部』、『くりぃむナントカ』から現在の『くりぃむナンチャラ』に連なる番組群のように毎週(前後編の場合もあり)異なる企画を次々と打ち出す番組はもちろん、『もしものシミュレーションバラエティー お試しかっ!』や『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』のように、元々は多くの企画を持ち寄る番組内容だったものが、持ち寄った企画の中から特にハネたものを軸にした内容に変更しゴールデンに進出した番組も数あります。

また、深夜の帯番組である『お願い!ランキング』でも多くの企画を試し、『中居正広の怪しい噂の集まる図書館』などの番組立ち上げに流用されていたり、とにかく途方もない量の企画が泡沫のように表れては消えており、そこからさらに泡にもならないような企画があったと考えると、気が遠くなるような数を打っていることが分かります。まさに鬼の如し。

 

そしてそういう企画を数打っているからこそ、『中居正広の怪しい噂の集まる図書館中居正広の身になる図書館』や『アップデート大学激レアさんを連れてきた。』のように普通ではなかなかいい成果を得られないイメージのある所謂テコ入れの案件でも結果を出した上にゴールデンやネオバラ枠に昇格するという結果を出せているのでしょう。

 

こういった深夜でのお試し企画番組なんかをチェックしていると「おっ、あの企画、番組になったんだ」みたいな、ちょっとした親心みたいなものが芽生えたり、昇格するにあたってどんな変更点があるのかなという目線で番組が楽しめるのでオススメですよ。

 

それでは。

※傾向とテレビ局のお話アラカルト

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気軽さと漫画2018冬のお話。

 

やあ、ヤマグチジロウだよ。

 

以前(※1)、過疎状態の漫画カテゴリーの救済としてやった面白いと思った漫画を列挙するというアレ。

その時には「上半期・下半期とかでできそうだね」と言っていたのですが、とんでもない、四半期でできてしまうぞと。そうやって意識してみると本屋に足を運ぶごとにこれもオススメしたいなというものが出てきてしまっているぞというわけで、早々と第二回と相成りました。

まあ、これまでそういうことをしてこなかったからオススメが溜まっているということもあって来年以降はどうなるかは分かりませんが、とりあえず今年いっぱいは順調にできるはず。フフ、未勝利スポーツ漫画の回(※2)のように偏った変な括りを作れば過去の作品もオススメしていけると分かった今、漫画カテゴリーの躍進が始まりますぞ!

 

それではそれでは、2018年冬。1~3月に新刊が発売された漫画の中から今回も5つほどご紹介致しますよ。前回の時や謎MVの回(※3)の時も「なんで5個?」と自分でも思ったのだけど、5個くらい挙げておけば説得力が出るだろうっていうのと、5個の紹介と一口コメントで個人的にちょうどいいサイズの記事になるからということに気付きました。なんというか、枠組みがどんどんできあがっていくよね。2年以上をかけてようやくね。

前置きが長くなってしまう。それでは参りましょう。前回に引き続き、面白い順とかではなく打順みたいなものなのでそのつもりで。

 

保安官エヴァンスの嘘

凄腕のガンマンであり犯罪者が最も恐れる保安官であるエヴァンスは、モテたい。だが変にカッコつけてしまう性格のせいでまったく女っ気がない。……あれ、なぜだろう、胸が苦しい。

本人としてはカッコつけてモテようとしているのだが、保安官という職業の性質上真面目に職務を遂行しているだけに見られたり、そもそも女を見る目や運がなかったり(冒頭でもナンパ目的で追いかけた女がお尋ね者だったり)。しかし、腐れ縁である賞金稼ぎのオークレイのことは「相手がその気ならやぶさかではない」と思っているが……。

口笛と荒野のRPGワイルドアームズが好きな僕としては大好きな世界観。そして本人は真面目にやってるのに巡り巡ってギャグっぽくなってしまうあたりが痛快で笑えるハードボイルドコメディです。


保安官エヴァンスの嘘 1: ~DEAD OR LOVE~ (少年サンデーコミックス) 

 

まったく最近の探偵ときたら

かつては世間をキャーキャー言わせていたが、最近では加齢における症状という症状をコンプリートしているせいでへっぽこおじさんになってしまった名探偵・南雲と、元気と勢いと規格外の格闘センスを持つ女子高生・真白のデコボコバディコンビが主人公のハイテンポなギャグ漫画。

レギュラーキャラたちもくせ者揃いでまったく飽きさせない作品です。


まったく最近の探偵ときたら (1) (電撃コミックスNEXT)
 

 

とんがり帽子のアトリエ

魔法使いに憧れるも特殊な世界のために諦めていた少女・ココが、見てはいけない魔法をかける瞬間を目にしてしまったために魔法使いの世界に身を投じてしまうお話。

魔法使いの世界の表と裏、そしてココ自身に科せられた運命を緻密なタッチで壮大に描いた作品。読むたびにほぇ~……となってしまいますね。あとアガットが好きです。クセっ毛だから。

 
とんがり帽子のアトリエ(1) (モーニング KC)

 

決闘裁判

正義警官モンジュ』『東京カラス』などの作品で、その信頼から名前で買っている作家さんのひとりである宮下裕樹先生の最新作。

「神は正しき者に勝利をもたらす」という大義名分のもとに、原告と被告が決闘をすることで有罪無罪を決める「決闘裁判」が各地で行われている17世紀初頭の神聖ローマ帝国が舞台のファンタジー作品。

正義警官モンジュ』や『強制ヒーロー』など、「正義とは何か」という作品を数多く描いてきた宮下先生の新たな正義像が感じられます。コミックスの発売前後になると先生のTwitterで世界観の説明という名の作品の毛色には似合わないゆるい1ページ漫画が見られるのも楽しみのひとつです。

 
決闘裁判(1) (ヤンマガKCスペシャル)

 

雨天の盆栽

日常に息苦しさを感じていた主人公・楓が、容姿端麗・才色兼備ながらその言動によって周りから避けられていた雨天と出会う。言動はともかく、実家が盆栽園であるという雨天によって楓は盆栽にひかれていく……といったお話。

農業高校で庭木の剪定とかを軽く習っていたので盆栽はなんとなく気になる分野であったのですが、やっぱり奥深いながらもキャッチーに描かれていて素敵な作品です。

1巻発行時に「好評だったら2巻が出るかも」というニュアンスのアナウンスがされ、このたび好評によって2巻が出たのにまた同じような状況らしいです。そんな綱渡り感のある連載方式も応援したくなるひとつの要因……? いやでももう既に都合2回最終回やってるようなもんなのでもっと安心してまったり読みたいものです。

 
雨天の盆栽 1 (マッグガーデンコミックス Beat'sシリーズ)

 

以上です。個人的にはテレビよろしくバラエティ作品を中心に読んでるほうなんですが、ギャグ漫画2本、ファンタジー漫画2本、日常系1本とバランスの取れた配分になりましたな。

だいたいここでは巻数の少ない、今回でいえば2巻~4巻という「休みの日に一気に読むのにちょうどいい感じ」の作品を取り上げているつもりなのでそういう気軽さにまかせて読んでみるのもいいんじゃないでしょうか?

 

それでは。

 

※1

colapoly.hatenablog.jp※2

colapoly.hatenablog.jp※3

colapoly.hatenablog.jp