べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。

うっかりしていたと総集編のお話。

 

うっかりしていた。

「チェアーがなんか踏んでるな~」とは何となく気がついてはいたのだが、まさかそれがPS3のコントローラのケーブルで、こともあろうにプラグの部分を踏んでしまっていたとは。

当然プラグはへしゃげてしまっていたが、なんとか形を整えて噛み合わせが少し悪いながらも使い続けていた。しかし、それさえもついにもげてしまった。

 

PS3はほぼトルネでテレビを見る専用なのでこの状態、しかもコントローラの充電が切れた今、ほぼなすすべがない。虫の息だったコントローラは、せめてでも甲子園を見るためにNHKにチャンネルを合わせたところで冷たくなっている。

もうゲームはほぼPS4に移っているのでナスネを導入すればいいとは思うだろうが、というかその発想にも何度か至ったが思ったよりも高い。以前話したとおり(※1)、僕は物持ちがいいという言葉の盾に買い換えるのが面倒というのを隠している人間なので、PS3が現役なうちは(もしかしたら放置中のテイルズオブエクシリア2もやるかも知れないし~?)頑張っていただきたい。

 

とはいえ、替えのケーブルなどない。これがPS4のコントローラのケーブルであればスマホのものやモバイルバッテリーのものを代用できるが、これがまたPS3でしか見たことのないものだ。まったくソニーは。

なので買い替えである。ごく少量の出費と言えど宙ぶらりんの僕にとっては少々痛い。そのため、とりあえず少しでも安く買おうとアマゾンで注文をした。これでだいたいその辺で適当に買うよりも700円くらい安い。しかも暑くない。疲れない。

ちょうど今日タイミング良く(?)『荒ぶる季節の乙女どもよ』(※2)の5巻が発売されており、どうせ買うものだし書籍を一緒に買えば配送料無料なのでこれも一緒に注文した。

早くても明日到着。それまでずっと甲子園だ(正確に言えばトルネは録画の際にチャンネルを強制的に変えられるのでそこで切り替わる。もっと言えば2時間くらい放置してると勝手に切れる。あれ? 甲子園観られるかなこれ)。

 

そんなこんななのでケーブルが届くまではテレビ無しで過ごすのだが、今週は雨が降ったりでラジオを聴きながらのウォーキングに出かけられない日があったりしたのでBGMとして集中力を散らすのには事欠かない。PS4もあるのでFallout Shelterもできるしなんか変なところで止まってしまっているニーアとかもできる。余裕で1日くらい潰せる。懸念があるとすれば録画を消すことができないのでもし容量があふれてしまったら大変なくらいだ(※3)。

 

僕の不注意で、少量の出費といえどなんだかテンションが下がる。なんか違和感がある時に気付いていれば防げた出費だからだ。嘆いていても戻ってはこない。復活してほしいが、もう見た目からして復活なんて望めない。復活が望めないというのなら、復活したものを思い出して気を紛らわそう!

……ということでどっかで使おうと温めていた「復活した漫画特集」(※4)をここで放出しようと思ったのだが、ナスネを買う買わないの話に差し掛かった時点で「あ、これ前置きっていうレベルじゃないくらい長くなるな」という判断をして、なんやらかんやらでここまで引き伸ばした次第である。というわけで、程なく本来やるはずだった「復活した漫画特集」もアップする予定です。

なのでこの記事をどんな立ち位置にしようと考えた結果、軽い総集編みたいにしようということになりました。ほら、脚注がリンクばっかでしょ?

そんな感じだよ。そういうブログだよ。

 

それでは。

 

 

※1 もう2年も前のお話なのに財布はこの時のままだ(必要のないipod以外はさすがに新しいのを買ってる)。

colapoly.hatenablog.jp

※2 以前お話しましたよね。

colapoly.hatenablog.jp

※3 ウォーキング云々やFallout Shelterについてはこちらに。Shelterはつい昨日トロコンしたばかり。

colapoly.hatenablog.jp

※4 1シーズンに一回その期間の新刊が出た漫画のオススメを列挙する記事のほかに、クセのある括りで列挙する記事を漫画カテゴリーの軸にしている。しているはずなのにまだ1回しかやっていない。その理由は多分、初回で「未勝利スポーツ漫画」とかいうクセのありすぎる括りをやってしまったせいだと思う。

colapoly.hatenablog.jp

 

漫才の華とクセツッコミパンデミックのお話。

 

漫才の華といえば何でしょう。ボケでしょうかツッコミでしょうか。

 

僕はボケだと思っています。個人的に。ツッコミはあくまでボケへのリアクションであり、訂正であり、観客とボケの人の持つ世界の架け橋であるべきというのが僕の考えです。

これは僕のお笑いの入り口が吉本新喜劇で、その中でのツッコミが全体の進行をスムーズにさせる舞台回し的な役割だったからだと思います。ツッコミは添えるだけ。

 

しかし近年ツッコミが主体、メインを張った漫才師が増えてきたな~と感じているんです。最近のブレイク芸人で言えば豪快などつき漫才で世に出てきたカミナリ。カミナリと同じくグレープカンパニー所属の若手で、備中神楽の囃子ことばを活かしたツッコミが特徴的な東京ホテイソン。あんまりイメージとは違うものの、三四郎もツッコミの小宮がメインの漫才ですよね。銀シャリ学天即も正統派と言いつつもツッコミが引っ張るスタイルです。

ではそれはなぜ増えたのか。今回はそんなお話です。

 

とはいえ、僕がツッコミは添えるだけ教というのはあるのですが、まあそれはそれとして、ツッコミ主体であろうとどんどん肯定していこうと思うよ。このブログって(いつからか)そういう趣旨だし。

 

なぜ増えたのか、まずは先人からの影響。とは言ってもその歴史はそれほど深いものでもなく、80年代序盤の漫才ブームでのB&B、ツービート、紳助・竜介やすしきよしなどはむしろボケが先導していくスタイルで、ツッコミばかりを集めてうなずきトリオというユニット(島田洋八ビートきよし松本竜介の3人を集めるとうなずいてばかりの漫才になるという由来)を結成するほどでした。

 

そんな中、ツッコミが先導する漫才としてまず出てきたコンビといえば中川家でしょう。中川家のこのスタイルはボケの剛がパニック障害を患った際に「横におるだけでええから」と2人で舞台に上がり、ツッコミの礼二がほぼ一人で漫談をしていたという時期があったらしく、そのうち剛の調子がいい時に漫談の横から茶々をいれるようになっていったのがそのまま現在の漫才スタイルになったという言わば副産物的なもので、新しいことを狙ったものではなかったのですが、そのスタイルで第一回のM-1で優勝すると共に全国区になっていきました。

またM-1で脚光を浴びたツッコミ主体の漫才といえば2004年の南海キャンディーズで、山里の独特のワードセンスで切り込むスタイルは多くのフォロワーを呼んだはずです。

同じく2004年のM-1でいえばタカアンドトシ。こちらは南キャンとは違い、既にオンバトなどでその実力を見せていましたが、「欧米か」をはじめとする同じフレーズを繰り返してツッコむスタイルは新しく、コンビを代表するフレーズになりました。

 

この2000年代序盤には漫才の他にも、三村の「○○かよ!」というフレーズで脚光を浴びたさまぁ~ずや、上田の多種多様な例えツッコミでスターダムを駆け上がったくりぃむしちゅーなど、第一次クセツッコミパンデミックが起こったのです。

この印象的なツッコミが多くあふれた時期、もしくは浸透しきった後に結成されたことを考えれば、何も意識はなくともツッコミ主体になっていくのも不思議ではないでしょう(※1)。

 

そしてもう一つは、ツッコミのキラーフレーズを持っていると、バラエティやライブなどの平場で重宝されるからです。

最近で言えばバイきんぐ小峠の「なんて日だ」、千鳥ノブの「クセがすごい」など、印象的なフレーズで頭に残りやすく、フォーマットが完成されているのでガワだけ取り替えれば即興のフリでも対応しやすいのが強みです。それだけ重宝されていれば「なんだか最近クセツッコミ多いなあ」と思ってしまいます。「耳キーンなるわ」とか。

そんなお笑いの荒波の中を印象的なツッコミを持って漕ぎ出でた芸人たちの姿が、現在のツッコミ主体漫才なのでしょう。

言わばこの世は第二次クセツッコミパンデミックとも言えるのではないでしょうか。

 

さて、クセツッコミパンデミックというよく分からないワードが生まれてしまいましたが、適当にまとめたとこからその場その場でいろいろ調べつつ組みあげていったらそんなことも起こるでしょう。思ってたよりも壮大な感じになったし。

……うーん本当はツッコミは添えるだけがキラーフレーズだったはずだったんだけどな。おかしいな。

 

それでは。

 

 

※1 確か三四郎のツッコミ主体のスタイルはサンドウィッチマンの漫才に影響されたと話しており、そのサンドウィッチマンバカルディ(後のさまぁ~ず)に影響されたとか。おお、あながち間違いでもないじゃん?

 

オンバトとにちようチャップリンのお話。

 

やあ、ヤマグチジロウだよ。

 

暑い日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。

連日真夏日を記録する中キングオブコントのエントリーも始まり、これから年末にかけてお笑い界にも熱い毎日が続くことでありましょう。

 

なんだか無理やりに話を繋げた感もありますが、つまりはその辺のお話をしたいわけですよ。

そのお話を簡単にまとめると「にちようチャップリンは次世代のオンバトになれるのか」ということです。

 

以前NHKのバラエティを取り上げた際(※1)にも書いたのですが『オンバト』、正式名称『爆笑オンエアバトル』は現在のお笑い界の礎となったと言っても過言ではなく、2000年代から始まるお笑いブーム以前のお笑いを支えた伝説的な番組で、現在活躍している多くのお笑い芸人がここでしのぎを削っておりました。僕自身もこの番組で夜更かしを覚えてしまったほどです。

この『オンバト』の伝説たる所以は、観客投票によって挑戦する10組中5組しかオンエアされないという点であり、「史上最もシビアなお笑い番組」を自称するに相応しい番組と言えるでしょう。

 

そんなオンバトと同じく、観客投票によって勝ち抜けを決めるスタイルを採用しているのが『にちようチャップリン』なのです。

こちらの説明を軽くしますと、ウッチャンナンチャン内村光良が別番組の打ち上げで「テレ東で若手のネタ番組みたいなのやりたいよね」という軽く言ったという言葉を重く受けとめたスタッフが本当に作ってしまったという番組で、単発番組からいくつかの変遷を経て現在の形になりました。

現在の番組内容は1年かけてチャンピオンを決めるネタバトルを4月から開催しており、毎週7組の芸人がネタを披露し、観客投票によって選ばれた上位2組が月間の決勝に進み、3週分の進出者6組の中から1組が年間の決勝に進むといったものです。

オンバト』のようにネタが放送されないということはないですが、「観客投票」「年間王者」という共通点がありますね。

 

ふたつの番組の紹介が終わったところで本題「にちようチャップリンは次世代のオンバトになれるのか」ですが、なぜこんなことを思ったのかと言うと、前述の共通点に加えて『オンバト』でもそうだったように『にちようチャップリン』にも番組ならではの芸人というのがいくつも生まれており、かつてのオンバト芸人がそうであったようにチャップリン芸人たちも世の中に羽ばたいていけたらいいなと思ったからです。

 

ではオンバト芸人たちはどうやって世に羽ばたいていったのか。それはやはりブームの火付け役となった賞レース、その中でもM-1グランプリが関係してくるのです。

第1回のM-1が行われた2001年。『オンバト』は3年目を迎えており、常連といえる芸人も多数現れていました。そんな中M-1の決勝に進出した漫才師10組は、まさに『オンバト』で活躍していた人たちだったんですよ。

その進出者と『オンバト』での成績をまとめてみました。もっとも、これは総合成績なのでM-1出場以降の成績も含みます(麒麟なんかはこの大会から注目されたので以降の成績が主でしょう)。こちらです(ネタ順)。

と、デビュー後間もなくから『はねるのトびら』などレギュラー番組を持っていたキングコングと、『オンバト』開始当初から既に人気で初代チャンピオンにも輝いたDonDokoDon以外は10回以上挑戦しており、10勝以上で無敗のコンビが3組と『オンバト』名物芸人が多く進出していたことが分かります。

 

第2回大会で初出場の芸人もダイノジ(16勝3敗)、テツandトモ(20勝3敗)、スピードワゴン(15勝5敗)と、この大会で陽の目を浴びるもクセが強く観客投票が合わなかった笑い飯(1勝3敗)以外は常連組が固めるなど、M-1初期は『オンバト』芸人によって作られ、そして世に羽ばたいていったと言えるでしょう。

 

では『にちようチャップリン』で僕個人が「こいつらは番組にハマってるなぁ~」とか「この辺が賞レースで決勝に行ったらもっとチャップリンが盛り上がるなぁ~」と感じている芸人を紹介しましょう。

まずはネルソンズ。独特の雰囲気を持つ和田まんじゅうを中心として繰り広げられる悲壮感漂うコントがたまらないトリオ。今年3月に行われた同番組によるトーナメント式のネタバトルで優勝。4月から始まった1年ぶっ通しの大会でも5月に早々に勝ち抜けを決めている『にちようチャップリン』では無類の強さを誇るトリオです。

続いてはジェラードン。角刈りで顔の濃い西本と、キモキャラを務めることの多いかみちぃという二人の世界感の強いボケに振り回されるツッコミ海野のドタバタ感あふれるコントが痛快なトリオ。こちらも既にぶっ通し大会での勝ち抜けを決めている。この2組は『有田ジェネレーション』でもお馴染みですね。ですね?

最後はトンツカタン。櫻田の独特な雰囲気のあるキャラとそれだけに頼らないよく練られたネタが特徴のトリオ。3月のトーナメント大会ではジェラードンを破り、ぶっ通し大会でも予選と勝ち抜くなど実力を見せている(月間チャンピオン決定戦でネルソンズと流れ星に次いで3位)。

 

この辺りが今年のキングオブコント決勝に進出して好成績を残せば『にちようチャップリン』への評価も高まるのではないでしょうか(あと『有田ジェネレーション』も)。そうすれば若手ネタ見せ番組として注目を集めて他の局でもチャップリン芸人たちが活躍するかも知れない(※2)。

 

そんな感じで、今のうちにこの3組をチェックしてみてはいかがでしょうか。

いやあ、これで誰も勝ちあがらなかったらハズいなあ……。そういうのありえるからなあ。

 

それでは。

 

 

※1 こちら。余談ですが、ここで取り上げた漫才先生が芸人先生としてレギュラーになりましたね。

colapoly.hatenablog.jp

※2 何度か話に出てきました3月のトーナメント大会のサブタイトルが「お前たちはきっと他局さんでも通用する!」だったこともあり、それはこの番組の悲願ではなかろうか。

 

ワールドカップともうひとつの敗退のお話。

 

ロシアワールドカップ決勝トーナメント 日本対ベルギー。

午前3時という早い時間の中、多くの日本人がその行方を見守った。

前半、ベルギー攻撃をなんとかしのぎつつ攻撃の形も見せ0ー0で折り返すと、後半には柴崎のロングパスから原口元気のゴールでなんと先制。それからまもなく香川が落ち着いて捌いたボールを乾が今大会2得点目となるゴールで2点差をつける押せ押せムード。しかし、それまで昌子と吉田を中心としたディフェンス陣が塞いできたシュートコースの上を越えていくヘディングシュート2発で同点に追いつかれる中、なおも粘るもラストプレーと思われたアディショナルタイムの際の際で鮮やか過ぎるカウンターを決められ、悔しすぎる敗退を喫した。

しかし下馬評を覆し、多くの喜びや悔しさを感じさせる素晴らしい試合だった。

 

そんな日本サッカー史上に残る戦いの裏で、人知れずもうひとつの敗退劇が起こっていたのだ。

人知れずなのも仕方あるまい、当事者である僕本人でさえ、ついさっき気付くまで忘れていたことなのだから。

 

その敗退とはいったい何なのか。それは「燃えるごみを出し忘れた」ということだ。

痛い。痛すぎる敗戦だ。夏というこの時期に生ゴミを伴うゴミを出し忘れるとは痛すぎる敗戦であることは想像するに難くないであろう。素早い選手(小バエ)による執拗なゾーンプレス(たかる)はフィジカルに勝る我々にとってもやっかいな相手である。

今日はその敗戦がいかにして起こったのかを、サッカーよりも詳しく解説していこうと思う。だってサッカーあんまり詳しくないんだもん。

 

まず、前段階ではちゃんと準備はできていた。前日に玄関の前までまとめたゴミ袋を用意し、出かける際に気付いてついでにゴミ捨て場まで捨てにいける段取りはできていたのだ。

そんな中、僕が家に戻ってきたのは外も暗くなった夜だった。この時点でエアコンを切り忘れていたというプチ敗退に気付き、ちょっとしょんぼりした身体をしばらくゴロゴロすることで癒し、日課であるウォーキング(※1)に出掛けた。

ウォーキングから帰ってきた時点で0時を回っており、ここで仮眠などを取ってしまったら最悪の悲劇が待っていると思い、3時のキックオフまで起きていることを決断した。

 

ここがまず最初のゴミを出してしまうこともできたであろうポイントである。1時前であれば少し早い人たちは起き始めている頃で、感覚的には朝と言ってもいいだろう。そもそもそこまで厳格なゴミ捨て場じゃないし。

しかし、ウォーキングから帰ってきてすぐに玄関にあるゴミの存在に気付けていない時点でなんだかお察しな気もする。

ともあれ、そこで何かしら手持ち無沙汰になって玄関に近づくこともあれば敗退することもなかったであろう時間帯に、僕が手に取ったのはPS4のコントローラー。最近始めたFallout Shelter(※2)を機動してしまったのである。

 

Fallout Shelterとは、ゲームシリーズFalloutのスピンオフ作品。元々アプリ用としてリリースされたものを最近移植してきたもので、シェルターに住む人々を安定した生活に導くのが目的のゲームである。

とはいえ、僕はこのFalloutシリーズを全くやったことがない。ヌカコーラというコーラが出てくるという情報くらいしか知らない。じゃあなぜこれを始めたのかというと、友人に「釣りができるゲームだぞ」と(※2)FF14を勧められ「ふ」のタイトルを検索していたらミスターミニットみたいなアイコンに目を引かれたからである。しかもタダだし。あとFF14は結局やっていない。

 

そんな感じでゆるっと始めたものの、どっぷりとハマってしまった。あまりよく知らないので強くは言えないが、本編と世界観は同じなのだろうが、ミスターミニットのマークのようなキャラクターデザインのせいかものすごくゆるい。生活がメインのゲームなのでそういうキャラクターたちがせこせこと働いているのを見ているだけでも楽しい。

いわゆる放置ゲーなのだろうが、働いているのを見ているだけという時間はほとんどない。住民たちが作った資源の回収やクエストの遂行、アクシデントが起こった際の支持、謎の男の出現など、やることが多いのでちょっと覗くつもりがついついのめり込んでしまうのだ。

 

他の暇つぶしであればトイレに行く際にゴミ袋に気がつくチャンスもあったろうが、片手間で少し作業もしていたせいかノンストップでキックオフを迎えてしまったのだ。いやむしろキックオフに合わせて止めることができたことを褒めてもらいたいくらいだ。

そうしたらあの最後までたっぷり詰まった試合内容。玄関に置かれたゴミ袋は記憶の彼方へと消えていき、観戦し疲れで眠くなった身体がゴミ収集の時間までにゴミ置き場のネットを揺らすことはなく、これを書いているということだ。

 

……次はちゃんと決められるようにしっかり意識を変えていきたいですね(試合後のインタビューが如き息の上がりようで)。

 

それでは。

 

(※1) 城めぐりを始めた頃に、険しい山城攻めにも耐えられる体力作りを目標として始めたもの。気が乗らない日はやらなくていいという緩い設定を設けて日常化を図ったが、そんなことをしなくてもタイムフリーのラジオを聴きながら歩いているせいで「1週間のうちに○日サボると自動的に聴きたいラジオが聴けなくなる」という強迫観念が生まれ、結果としてほぼ日課になってしまっている。ポケモンGOもついでにやっているのでログインボーナスも関係して、もはや体力作りとかではなく呪いに縛られてウォーキングしているようなものである。

 

(※2) 僕がゲームを選ぶ際に信頼できる要素のひとつ。ペルソナ4・5や、ポケモン妖怪ウォッチゼルダ、ニーアオートマタなど、列挙に暇がない。

 

オススメと漫画2018春のお話。

 

やあ、ヤマグチジロウだよ。

 

さてさて、なんやかんやあって3ヶ月に1回オススメの漫画を列挙するでお馴染みとなりつつありたい2018年の2回目。春と言ってるが全然春っぽくない(※1)。

一応のレギュレーションとして、期間中に新刊が発売されたオススメの漫画を列挙するということにしているのですが、期間中買い揃えながら「この辺とかかな~」っていうのを作業机にストックしているわけですね。そうするとまとめだす頃にはもう盛り盛りになってるわけですね。……というか「この辺とかかな~」って思ってないものもあるからとにかく盛り盛りなわけですよ。これを片付けるまでがこの記事の役割というわけです。個人的なものです。

 

というわけで前置きが長くなるのがチャームポイント。2018年春(4~6月)に新刊が発売された中から選りすぐった5作品を紹介いたしますぅ~。

例の如く、面白い順とかではなく打順みたいなものです。

 

CANDY & CIGARETTES

SPとして務めていた警視庁を定年退職した平賀雷蔵。しかし難病と戦う孫のために大金を用意しなければならず、辿り着いた先が陰の暗殺組織"独立行政法人SS機構"。そこで雷蔵に与えられた仕事は、凄腕の殺し屋である11歳の女の子の相棒だった。

COPPELION』を描いた井上智徳先生の最新作。前作が放射能汚染によって死の都市になった東京に放射能に耐性を持つ遺伝子を組み込まれた女子高生が降り立つみたいな話だったのですが、この方はキャッチーで心惹かれる設定が上手いですよね。

今作も前作と同じく、そのキャッチーな所から徐々に世の中の暗部に切り込んでいくスタイルになりそうな流れになってきているので期待の膨らむ作品です。

 
CANDY & CIGARETTES(1) (ヤンマガKCスペシャル)

 

荒ぶる季節の乙女どもよ。

文芸部に所属する5人の女子生徒。部員のひとりによる「死ぬ前にセックスがしたい」という発言から、5人がそれぞれの性に翻弄されていくお話。

原作が「あの花」や「ここさけ」の岡田麿里さんで、この方の登場人物一人ひとりがそれぞれの持つ別の問題に振り回されていく群像劇のようなストーリー描写はこの作品でも遺憾なく発揮されています。

 
荒ぶる季節の乙女どもよ。(1) (講談社コミックス)

 

映像研には手を出すな!

設定命、ちょくちょく空想世界にトリップしてしまう浅草みどり、カリスマ読モでアニメではなくアニメーション・動き命のアニメーター志望水崎ツバメ、金儲け命でメンバーのスケジュールやモチベーション維持を担当する敏腕金森さやかの3人が、最強のアニメを作る青春作品。

何といってもスピード感が素晴らしい。こういうアニメだとかを仲間と集まって作るぜ! というような作品はいくつかあると思うのですが、1巻だけで何かしらを完成させるっていうのもなかなか珍しいんじゃないでしょうか。……僕だけでしょうか?

作者がもともと個人でアニメ制作をやっていたらしく、簡素ながら豊かな表情や魅せるための背景、立体感のある画面構成は必見です。フキダシを用いて立体を表現してるのがユニークです。

図らずも作家性をピックアップする作品が続いてしまいましたね。

 
映像研には手を出すな! 1 (1) (ビッグコミックス)

 

最後のレストラン

これまでだいたい5巻以内のものを選んでたのですが、今回これだけはけっこう巻数出てるものです。サンプル数が足りなかったわけじゃなくて、佳境なのかなという展開に入って今一番面白いところだからなんですよ。

内容としましては、ネガティブながら腕は確かなシェフ園場凌のお店"ヘブンズドア"にはいつも不思議なお客が現れる。不思議なお客とは過去の偉人。なんと国内外問わず、歴史上の人物が死の間際に時空を超えて現れるのです。

そして毎回様々な偉人から出される無理難題に名前の如くその場凌ぎやとんちの効いた料理を出して満足してもらうというストーリー。

偉人の好みや性格、歴史的背景などいろんな切り口で偉人の鼻を明かしたり時には背中を押したりする料理を作るので、毎回どんな展開が待ってるのかが楽しみな作品です。

 
最後のレストラン 1 (BUNCH COMICS)

 

京城址女子高生

ご存知(※2)、城マニアな僕のことです。特に最近の城ブーム的に「いずれ女子高生が城跡を巡る漫画とか出るんだろうなあ」と思っており、その際には「どんなもんか見てやろうやないかい」と強気に構えていたところに現れたのがこの作品です。

書店で見つけた時、まあ手に取りますよね。こちらも強気ですから。しかしちょっとタイトルを見たところすぐに何かがおかしいと気がつきました。タイトルは『東京城址女子高生』そう、東京の城跡限定で巡っているんです。

東京の城跡といえば、分かりやすく天守閣が残っていたり復元をされているものはひとつも無く、数あったとされる城跡も都市開発などで土地の形さえも無くなってしまったものがほとんどなので、東京に限定して描くということはだいぶ渋いラインナップになってしまうんですよ。ほほ~ぅ、そういうところをついてくるかと。

そんな城跡事情なので、城跡そのものを楽しむというよりも城があったと思われる場所に出向いて歴史のロマンに浸るといった内容です。なかなかにコアな漫画です。

 
東京城址女子高生 1 (ハルタコミックス)

 

以上です。結構絵やストーリーにクセのある作品が揃ったような気がしますね。

余談ですが、この期間に連載が終了したり終了がアナウンスされたり最終巻が出たりという漫画が多かったので、年末あたりに終わってしまった括りでやってみてもいいかなって思ってます。おおう、超余談だ。

 

それでは。

 

※1 前回も冬かと思ったものですわ。

colapoly.hatenablog.jp

※2 ご存知ですよね?

colapoly.hatenablog.jp