僕が一番好きなゲームシリーズ、ワイルドアームズが長い旅から帰ってくる。今回は思い出成分多めでお送りしますよ。
ワイルドアームズとはプレイステーションで発売された一作目に端を発するRPGシリーズ。「荒野と口笛のRPG」というキャッチフレーズの通り、シリーズを通して西部劇ベースの舞台にSFを合わせた独特の世界観が魅力。全部で5作のナンバリングタイトルとリメイクと外伝作品が1作ずつの全7作が発売されている。20年を超えるシリーズでファンも多く、その人たちは作中の用語を用いて「渡り鳥」*1と自称している。
そんな渡り鳥であるところの僕ですが、その出会いは割と遅めで始めてプレイしたのが5作目の4th Detonatorでした。
なぜかというと僕はそれまでずっとNintendo 64でオウガバトル64を5周6周するわぷよぷよやマリオカートを地元じゃ負け知らず、そうだろ? と言えるほどやりこむわパワプロのサクセス選手枠をパンパンにするわ、しまいには100万回遊べる風来のシレンに手を出してしまうわで、プレステも家にあったにも関わらずやったソフトをほとんど覚えていないほどの64ボーイだったからなんですよね。
そんな感じでPS2も友人の家でストリートファイターをやって「すげぇ! 人間じゃん!」と感嘆したりパワプロをやって「すげぇ! 超ぬるぬる動くじゃん!」と驚いたりしつつも後継機のPS3が発売するかしないかという時期まで買わずにいて、郵便局で年賀状を配るバイトで得たお金を握り締め満を持して購入したPS2とセットで購入したのが「塊魂」*2とこの「WILD ARMS the 4th Detonator」*3だった訳なのです。
塊魂は後述するとして、なぜここでWA4だったのかというと「いつかPS2を買ってやる」と意気込んでいた時期にゲーム屋に行くと自ずと「どれにしてやろうか」とソフトに目星を付けると思うんですよ。そういう多感な時期にプロモーションビデオを流していたのがWA4だった訳です。意外とちょろいもんです。そんなもんです。
とまあ、入り口こそありがちなものですが、ずっと64ばかりをやっていて本格的なRPGというもの自体が初めてだった僕には全てが新鮮だったのを覚えております。
そこからシリーズ作品を掘ったり外伝作品であるXFを生まれて初めて予約購入したりと、ゲームに関する様々な初めてを経験させてくれたシリーズ作品なのですが、このXFを最後にSCEが自社ソフトを切り捨て始め、その一角であったワイルドアームズは長い長い暗黒期間に入るのです。
どれほど暗黒だったかというと、続編の情報はもちろん主だった話題も沸かないので「どれ、ワイルドアームズ好きな人がいたらフォローしちゃおうかな」とTwitterでつぶやき検索をしても定期postしか出て来ず、そっと引き返すという悲しい行動を、何度も繰り返していたほどに。
そんな暗黒に光を差し込ませたのがアニメ「戦姫絶唱シンフォギア」である。
ワイルドアームズのトータルデザインやシナリオを担当していた金子彰史さんが原作・脚本を担当する作品で、作中にワイルドアームズの用語や名言がふんだんに引用されており、元ネタ動画などを経てワイルドアームズファンにもじわじわと浸透してじわじわとファン層を広げ、現在では5期を控え、既に6期の製作も決定。ゲームアプリも1周年を迎えるビッグタイトルに成長。
そのシンフォギアの躍進に、それまで世界観通り荒野のように荒れ果て、情報に飢えていた渡り鳥たちは活気を取り戻し、2014年にファミ通で行われた「本当に遊びたい続編&リメイク」という企画でファイナルファンタジーに次ぐ2位に輝き、プロデューサーの本村健太郎さんによる「完結とは言ったことはない」「次の機会、発表できる場を待っていただければ」という発言などもあり渡り鳥たちはかつてない程に沸きあがった。
そして20周年を迎えた2016年末、スマホゲームとしての再始動を発表。一時期、定期postしかなかったTwitterのトレンド2位に挙がるなど盛り上がりは最高潮を迎えた。
そんな新作スマホゲーム「ワイルドアームズ ミリオンメモリーズ」が2018年今日の午後、リリースされる。
だいぶ前に2018年内にとの話が出てはいたが、8月31日に行われた新情報発表プログラムでもリリース日を明言しなかったので「まあゲーム屋の言う年内ってのは本当に年内に仕上げればいいほうだよな」とナメた姿勢でそのうち思い出記事を書こうとしていたら先週いきなり発表されて訳もわからぬ間に今日である。本当に、ふわふわした気持ちである。
いろんな感情がぐるぐるしてそわそわしてふわふわしているが、新しいワイルドアームズの旅を始められることが嬉しくて仕方がない。10年も待ったんだ、全力で楽しんでいこうッ!
それでは。