べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。

オススメと漫画2018秋のお話。

 

しかしまあなんですなぁ、もう年末の予定とか決まり始めてる頃でしょうね。

このブログでは毎年CMをまとめたりガキ使のエンディングを予想したりしてるのでいつもより早めにオススメ漫画を列挙するシリーズをやっちゃおうと、そういうわけです。とはいえ、このシリーズの最初が昨年の末で、ちょうどこのくらいだったからちょうどいいっちゃちょうどいいんですがね。

 

そんなこんなですがレギュレーションとしましては2018年秋(10~12月)に新刊が発売された漫画の中からセレクト。そろそろ本棚が足りない時期がやってきたって感じです。足りないのにまとめ買いとかしちゃってどうすんのって感じです。

 

というわけで毎度の如く面白いとか関係なく打順みたいなもんです。

 

欅姉妹の四季

声が大きく一家を支える長女の睦実、スタイル抜群の読書好き次女の朱美、スポーティなやんちゃ者三女のいずみ、かわいい趣味好きでおとなしめな四女の瞳。それぞれ個性豊かな四姉妹のドタバタした日常が素敵な作品です。

ハルタコミックス特有のフェティッシュなところもあり、そもそも絵柄が僕の好みのインコースをついてくる感じがもう最高です。あやかりたい、あやかりたいものです。

 
欅姉妹の四季 1巻 (ハルタコミックス)

 

魔女の怪画集

孤児院の少女アイシャには、その血を混ぜて描いた絵画には奇跡が起こる不思議な力が宿っていた。そうして描かれた絵画は人の欲望に触れ、人を害する「魔女の怪画」と呼ばれるようになってしまう。

アイシャは自らが描いた絵のひとつであり、一番の友人であるロキに怪画を全て燃やすよう最期の願いを託した。アイシャとの約束背負ったロキの果てしない旅の物語。

去年の末のオススメや、今年終わってしまった括り*1で紹介した『BLACK TORCH』と同じく絵がめっちゃ上手いジャンプスクエアの作品。キャラクターも個性豊かでシリアスが多くなりがちな内容を緩和させてくれている気がします。

 
魔女の怪画集 1 (ジャンプコミックス)

 

シネマこんぷれっくす!

最近多い気がする(?)実在の映画を話題にしたコメディ漫画。

映画好きな主人公・熱川鰐人がクセの強いメンドクサイ映画好きが集まる映研→シネマ部→シネ部→死ね部に入り、いろんな議論に花を咲かせたり花をもぎ取ったりする作品です。

コマの外で議題に上がった映画の(めちゃくちゃ雑な)紹介が載っているのがポイント。こういう漫画に割とありそうでなかったクソ映画にもベクトルを振っててクソマニアな僕も満足な作品ですね。

 
シネマこんぷれっくす! 1 (ドラゴンコミックスエイジ ひ 4-1-1)

 

僕たちの新世界

平凡な大学生の西寺遼太とその友人・有馬照彦が、どこか不思議な雰囲気を放つクラスメートの神薙絢女に興味本位で近づくと、彼女が様々な事件や事故を未然に防いでいること、そしてそれが予知能力を持っていた彼女の祖父が作ったスクラップブックに沿って行われていたことを知る。そのスクラップブックには1年後に高幡不動駅前で35人死亡の大事件が起こることが予言されていた。その事件までにこの街に何が起こるのかを探るために3人で全ての予言を防ぐ決意をする。

お話の初っ端に京王永山駅のクソ長いホームが出てきたのが個人的にツボでした。

まあ、これもまた終わっちゃったわけなんですがね。面白い作品でした。

 
僕たちの新世界(1)(ヤングチャンピオン・コミックス)

 

虚構推理

知恵の神となり、怪異たちに慕われる存在となった少女・岩永琴子と、件の予見能力と人魚の肉の不死身の身体を持った怪異に恐れられる桜川九郎。琴子が九郎に一目惚れし、恋人同士(あくまで自称)になった二人に奇想天外な事件が降りかかる。

様々な漫画原作を務めている(個人的には『スパイラル』)城平京が発表した同名の小説が原作。ミステリーとしては掟破り(?)な痛快さあふれる作品です。あと絵がふわっとしててとても上手い。あやかりたい。

 
虚構推理(1) (講談社コミックス月刊マガジン)

 

以上です。この1年で手持ちをドバッと出した感ありますよね。去年のを合わせると25作品ですか。月に2作品は買ってる計算になりますねこれ。まあ2作品しか買わない月なんて無いですからね。週に2とかですからね。なのでもうしばらくは1シーズンに5オススメでセレクトしていけそうですね。多分ね。

そんな感じですので来年もまたよろしくお願いします。や、毎年恒例のやつとかも書くけどね。

 

それでは。

 

釣りとアンドロイドのゲームのお話。

 

いやね、GYAOで期間限定の無料配信されているキテレツ大百科*1がようやく見たことのないフェイズに入ったので、ここぞとばかりに見ているここ最近です。

ここ最近と言えば、PS4のゲーム『Detroit:Become Human』を買ってプレイ、勢いのあまり2周したんですよ。

2周と言ってもルート分岐が無限大にあるようなゲームなので1周目はあるがままに、2周目はそれを元にちゃんとしたENDに導くようにプレイしたってわけです。しばらくしたら傍若無人に振舞う3周目をしてみてもいいかもね。と、思うほどにドハマりしたゲームでした。

 

軽く内容に触れると、見た目が人間そっくりのアンドロイドが世の中に普及しはじめた近未来のデトロイトが舞台。そのデトロイトを中心にアンドロイドたちがプログラムにない不振な行動を取るようになったことから始まる物語。

その中で頻発するアンドロイド絡みの事件を捜査するコナーと、家事手伝いとして働いていた家で虐待される子供をかばい逃走するカーラ、絵描きの家で働いていたが無実の罪を着せられて廃棄されそうになるマーカスの3人のアンドロイドを操作するゲーム。ジャンルはオープンシナリオアドベンチャー

前述の通りルートの分岐の量が凄まじく、単純に受け答えなどによる選択肢やそれに付随する外的要素によってまったく違う展開に移り変わっていくので、1回やった程度では到底すべてをカバーしきれないというシナリオが魅力のゲームです。チャプターごとにフローチャートが表示され、ネットに接続していれば世界のユーザーがどの選択肢を選んだかを見られるのも2周3周と進める心を掻き立てる要因になってるわけです。

 

そんな「アンドロイドが感情を手に入れたらどうなるのか」というテーマが、プレイする少し前にやっていたゲームで、同じように機械生命体との戦闘を通じて感情とは何かと葛藤するアンドロイド兵が主人公の『ニーアオートマタ』といろいろ重なっちゃったりして当初は進めるたびにニーアで負った傷が癒えないままの心に刺さってしまい、いちいち休憩が必要なほどでした。だからこそより没中していった側面もあるのかも知れないね。

そういう日々を過ごしていると今まで気付かなかった「あれ? 僕アンドロイドが出てくる作品が好きなんじゃないか?」という疑念が沸いてきたわけです。デトロイト、ニーアはもちろんですが『ペルソナ3』ではシャドウ討伐のために作られた戦闘ロボットアイギスが出てくるし、『ワンダープロジェクトJ』シリーズ*2はギジンと呼ばれるロボットを成長させていくゲームだ。僕の心のふるさと、ワイルドアームズシリーズ*3にも、『WILD ARMS 2nd IGNITION』で少し毛色は違うが全身を義体に変えているカノンが登場する。

そう思って振り返ってみれば漫画作品にも多くあったのでそのうちアンドロイド括りで書こうと思うよ。

 

とまあ、扱いやすいネタだから多いというものあるのかなと思わなくもないものの、その多くの僕の心に響いたのは間違いない。冒頭のキテレツ大百科コロ助も、言い方によっちゃアンドロイドだもんね。

これまで個人的良ゲーの要素として「釣りがあるゲームは間違いない」というのがあったんだけど*4、それにアンドロイドが加わりましたね。該当するゲームがあったら教えて欲しいよね。あ~スマブラ欲しい。

 

それでは。

 

*1:ヤマグチジロウのアツいキテレツ大百科愛はこちらに。

colapoly.hatenablog.jp

*2:ロクヨンの記事でもちょこっと触れたね。

colapoly.hatenablog.jp

*3:

colapoly.hatenablog.jp

*4:ペルソナ4』の川釣り、『ペルソナ5』の釣堀、ポケモンシリーズは言わずもがなだし、ニーア~にも釣りがあると知ってテンションが上がったものです。

幕開けとM-1グランプリ2018のお話。

 

年の瀬だよホントに。M-1グランプリでしたよホントに。

今回の大会、なんだか"あの頃"のM-1が戻ってきたなという感じがありましたね。

この間書いた*1『酒と話と徳井と芸人』でもトータルテンボスが言っていたような「休止前は緊張感の中でどれだけ笑いが取れるかで、復活後は暖かい空気の中からさらに突出した笑いを取れるかという空気が続いている(要約)」というここ数年の空気とは打って変わって、休止前のような全体的に緊張感が漂う中から這い上がった霜降り明星が優勝という形で幕を下ろしました(もしかしたら大阪勢が多くて前半に集中したのが原因だったりするのかな?)。

 

これまでの文脈で言えばトップから盛り上げて……という流れだったんですが、トップの見取り図も続くスーパーマラドーナかまいたちも完全に持ち味どおりの漫才だと思ったのに思ったように得点が伸びず、なんだか「おや、なんだか例年よりも渋いな」という雰囲気の中ジャルジャルの昨年に続くZAZEN BOYSのような漫才がハネてようやく暖まったかと思えばその後のギャロップゆにばーす、敗者復活から上がってきたミキでさえも波に掴めずに、決勝進出者が発表された当初に「ようやくきたか」とお笑いフリークを頷かせた大阪での実力者をはじめとする正統派が苦しむ展開になってしまって「おいおい今回大丈夫かな」と思うほどでした。

 

その後のトム・ブラウンが独特のネタで爪あとを残すも爆発とはいかずに敗退し、その空気のまま進むかと思われた9番目に霜降り明星が選ばれ「ここでハネなかったら優勝は和牛かな」と思っていたところに最初から最後までたっぷり詰まった漫才でようやく会場が沸きあがります。個人的に2006年の「このままだったらフットボールアワーがまた優勝してしまうぞ」と思っていた時に出てきたチュートリアルを見ているようでした。

そして満を持しての大本命・和牛が安定感のあるネタを披露するも霜降り明星の得点には届かず、ファイナルラウンドもそのままの順位で決したというわけですね。

 

個人的ないろいろで言えば、もともとピンでのフリップネタでそのツッコミワードのセンスをハチャメチャに発揮させてハチャメチャに面白かった霜降り明星粗品がコンビを組んだと知って「なんでそんなことすんじゃ」と思っていたのにここ何年かでせいやがメキメキに力をつけて「せいや粗品のスケッチブックになった瞬間じゃ」と思いましたね。思ったし呟いちゃいましたね。

それにかねてより応援し続けている*2ジャルジャルなんですが、ラストイヤーを最終決戦まで勝ち残り、3位という結果でそのM-1挑戦を終えました。去年の「ピンポンパンゲーム」のネタでもそうだったのですが、同じことをやり続けて単調になりがちなところを4分間の漫才のどの部分でどのボケのカードをきればウケるのかというような戦略性じみたものがことごとく効果的にハマっていて、彼らのセンスの高さを感じました。これまでの大会で苦言を呈されることの多かった中川家礼二からのコメントはぐっとくるものがありました。

ダークホース枠で爪あとを残したトム・ブラウン。決勝に残った時点でお笑い好きの間でざわついたほどですが、重たい空気に飲まれることなくやりきり、審査後のトークでもネタ番組に「幻の2本目のネタ」という触れ込みで呼ばれるであろう興味をひく発言で心を掴んでおり、下馬評からすれば充分過ぎるほどの決勝だったんじゃないでしょうか。

 

そんな感じでいつだかにも書いたかも知れませんがダイノジの大谷がM-1、3年周期説という「3年ごとに大会の傾向が変わる」という持論を語っており*3、その法則で言うならば前年のTHE MANZAIで華丸大吉に次ぐ2位だったトレンディエンジェル休止前から決勝に残り、本格派のしゃべくり漫才に定評のあった銀シャリ歴代最多の準決勝進出回数を誇っているとろサーモンという、休止期間がなければ優勝していたであろう漫才師への救済の3年間からの最年少優勝という、新たな世代に移り変わっていくのかなという幕開けを感じさせる大会でした。

今回多くの実力派がラストイヤーを迎えており、そういった意味でもまた来年誰が新しく出てくるのかが楽しみですね。

 

それでは。

 

*1:この間

colapoly.hatenablog.jp

*2:これとか

colapoly.hatenablog.jpこれの最後のほうとか

colapoly.hatenablog.jp

*3:大阪でネタに定評のあった中川家ますだおかだフットボールアワー。その2人ならではの漫才を磨いてトップにまで上りつめたアンタッチャブルブラックマヨネーズチュートリアル。実力は認められていながらもなかなか表舞台に出てこられなかったもののワンチャンスをものにしたサンドウィッチマンNON STYLEパンクブーブー。そしてM-1を象徴する笑い飯。といった具合。サンドウィッチマンが優勝した時に「これまでの流れで言うならばトータルテンボスが優勝していた」という旨での発言。

全肯定と平成ノブシコブシ徳井のお話。

 

破天荒がやってきたぞ、最近どう?

ね、懐かしいよね。分かる人には分かる平成ノブシコブシが漫才をやっていた頃のツカミですよ。最近どう?

そんな破天荒がアメトーークを見たんだ。『激動の同期芸人』をね。だからというわけではないけど、かねてより書きたいなと思っていたことを、ちょうどいい機会ということで平成ノブシコブシ徳井健太について書こうと思うよ。

 

ノブコブといったらどちらかと言えば露出度的にも吉村のほうがフィーチャーされがちですが、負けず劣らず徳井のほうもなかなかいいキャラクターをしているし、個人的にはこちらのほうが好きなんですよね。

イメージ的に言うと『ゴッドタン』での「腐り芸人」だったり「サイコ野郎」というのが一番あるでしょうが、ただ腐ってるだけじゃないんです。その中には熱く秘めたるものを持っているからこそ結果的に腐り芸人になってしまっているんです。サイコ野郎は、サイコ野郎だけど。

 

その『ゴッドタン』の腐り芸人セラピーや、『内村てらす2』の中でもたびたび出ているんですが、お笑いに熱いがために「こうできないのは惜しい」や「そうするにはこうしなきゃ」という相手の芯を食うような意見もあれば、「この芸風は発明だから続けたほうがいい」といったような肯定的な意見を力強く発言してるんですよ。今回の『激動の同期芸人』でもキングコングの二人への肯定的な意見がありましたよね。

いわゆる物事を俯瞰的に見ているというやつでしょうか。本人の発言を見ていると「俺はできないよ」という発言が多いので、自分にはできないことが分かっているからこそ他人の際立っているところがよく分かっているんじゃないでしょうか。

とにかくお笑いに関しての全肯定っぷりが清清しいんですよね。腐り芸人セラピーでも芸人個人の才能は認めた上で、相談をぶった切るというスタイルだしね。

 

そんな近年の徳井のある意味到達点とも言えるのがJOOKEYから配信されている『酒と話と徳井と芸人』です*1

yoshi-toku.jp内容はゲストを2人招いて(主にコンビ)、徳井と3人で酒を飲みながらお笑いについて語る。という、それはもうゆるい企画だし、間違っても地上波では無理だろうというような企画ですよね。回によっては最後の方ぐでんぐでんになっちゃってる時とかあるし。

とはいえ上記のような熱いお笑い論もあり、ウラ話もあり。お笑いフリークとしてはとても面白い内容です。

そんな中でもゲストの2人はもちろんその場にいない芸人のことをとにかく褒めるんですよ。影響を受けたであったり、単純に好きであったり、現場でそう感じたであったり。

そしてそれに乗せられてゲストも他の芸人をとにかく褒める。外側から見たらカオスなんじゃないかと思える内容の中にはなかなかに優しい世界が広がっているんです。

 

そういった徳井の包み込むような全肯定っぷりと時折見せるサイコな部分が盛りだくさんのコンテンツとなっております。

最近話題になったオードリー若林のインタビュー「もうすぐ、マウンティングがダサい時代が来る」*2じゃないですが、こういう風に自分の立ち位置を理解して物事の際立ったところを肯定的に見られるようになれば、世の中もっと楽しくなるんじゃないか。平成ノブシコブシ徳井健太は、そう感じさせる芸人だと思います。

 

それでは。

 

*1:YouTubeアーカイブもアップされてるのでぜひ。

*2:

gendai.ismedia.jp

結局と終わっちゃった漫画のお話。

 

もう回りまわってですよ。そういう人間です。

以前*1「最終巻が出たり連載が終了したり終了がアナウンスされたりの情報が多かったので年末にまとめてもいいかもね」と言いつつ、その後*2あまりにも増えすぎたから無理だわと一旦諦めていたのですが、「条件を狭めればいけるんじゃないか」と思い立ったので「じゃあ5巻以内で終わっちゃったのを」というのが今というわけです。

いわゆる短命というやつでしょうか。その中でも「面白かったのになあ~」という気持ちが濃いものをセレクトしましたよっと。

 

CICADA

漫画が取り締まられ、見つかり次第燃やされてしまう世界を描いたディストピアSF作品。主人公が初めて漫画を読んだことで物語が大きく動くお話です。

うる星やつら』や『ケロロ軍曹』などの実在の漫画作品が多数登場するのが特徴で、その漫画の内容に勇気付けられたり、なぞらえた行動をとるのが痛快な作品。

尖がった設定と内容に荒々しい作画で楽しみにしていたのですが、多くの伏線を残したまま第一部完。といいつつも慌ててしまいこんだような幕引きで、第二部があるのかどうかがビミョウなところなんですよね……。

 
CICADA(1) (ビッグコミックス)

 

BLACK TORCH

昨年末のオススメ*3でも取り上げたいかにも王道といったストロングスタイルのアクション作品。

バチボコに絵が上手くて「勉強になるなあ」と楽しみにしていたのですが、一つの山場を乗り越えたところでこれからも物語は続く……的に終了。この辺り膨らんでいきそうだなあとか、この辺の深いところなんかありそうだなあとか、いろいろと未消化のままのものもあったので残念でした。

 
BLACK TORCH 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

ジガ-ZIGA-

少年ジャンプには珍しい巨大怪獣もの。作品の連載立ち上げも「今までなかったよね?」的な感じで進められたっぽいですね。その際に「怪獣ものならこの人!」ということでできあがったのがこの作品というわけらしいです。

その言葉通り、怪獣が迫り来るところや攻撃の迫力は凄まじいものがあります。

残念ながらジャンプでいうところの短期打ち切りになってしまったのですが、後半にかけての追い込みと一瞬だけ巷で人気を集めた「命令者」ちゃんをはじめとしたクセのあるキャラクターが多くいただけに、こんなに早く終わってしまうのはすごく惜しい作品でした。

 
ジガ -ZIGA- 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

アヤナシ

地上に蔓延る化け物のせいで人間が地下での生活を余儀なくされている世界で、唯一その化け物に対抗できる術を持っている「アヤナシ」。その「アヤナシ」の中でもはぐれ者な少年・ホロが主人公のダークファンタジー

こちらもまぁー絵がバチボコに上手い。なんか今回そんなのばっかし。でもまぁー上手い。

『ジガ-ZIGA-』でもそうだったんですが、少年誌でこういうダークヒーロー的な作品はウケにくいんですかね。

 
アヤナシ(1) (月刊少年マガジンコミックス)

 

TAMATA

カフェ・夕飯をひとりで切り盛りするウェイトレス田俣澄がカフェに起こる様々な問題をちぎっては投げちぎっては投げを繰り広げるドタバタコメディ。

……のはずだったのですが、早々と路線変更をして謎の組織に立ち向かうことに。その後もなんだか迷走している間に終わってしまった。といった印象の強い作品になってしまいました。

 
TAMATA 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 

たのしいたのししま

デビュー前から大好きでもはや名前で買っている作家さんのひとり、大沖さんの初少年誌作品。

お馴染みのシュールな内容に、自身の島育ちの経験が交じり合った妙なほんわか感がたまらないほんわか作品。広島の島がモデルになっているので随所に広島弁が出てきて個人的にもほんわかです。広島弁漫画でも括れそうな。

そんな感じでほんわかしながらも山場をほんわか乗り越えてほんわか終わっていった感じです。大沖さんのテイストで島暮らしをどんな風に表現するのかが楽しみだっただけにもう少し見たかったなあ、といった感じです。

 
たのしいたのししま(1) (週刊少年マガジンコミックス)

 

以上です。なんだか身につまされる感じもしますが、絵の上手い人も多いので次回作に期待大ですね。

 

それでは。