べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。

使いたい名言とかってに改蔵のお話。(第3巻)

 

令和になってもかってに改蔵。使えそうで使おうとも思わない名言集、第3巻です。

CG原稿にも慣れてきたのか絵柄も安定し始め、ここから10巻くらいまでの絵柄は個人的に好きだったりもします。

というわけで今回もビビっときたワードをピックアップしていきます。

 

100億あれば、1ヶ月は食うに困りません!

第1話「映画を作ろう!!」より、タイタニックの成功を知った改蔵が映画製作を進言。その際にタイタニック興行収入をなぞらえた発言。このくらい大胆にいきたいものです。

 

幻の超大作、山田丸!!

映画製作の土台として、それぞれの好きな映画を挙げていった際に、羽美のラブロマンスもの(不倫もの寄り)、地丹の列車絡みに続いて改蔵が挙げた映画。後に同氏の作品「スタジオパルプ」にてこっそり登場した時には20年ぶりに見たタイトルに沸き立った人も多いだろう。好きな映画を訊かれた時に使おう。

 

雲の形が気に入らねェ

いざクランクインした科特部たちの前に現れ、撮影に参加することとなった巨匠・アキラ監督(上記の山田丸の監督でもある)が、電車の最前部にくくりつけられた地丹のシーンの撮影中のリテイクを出した時の言葉。元ネタの黒澤明のエピソードによるものなので、ストイックに映画を撮る時に一発かまして言ってみよう。

 

すいか

第2話「おやじだよ全員集合!!」にて、幼少の頃に改蔵によっておっさんとあだ名を付けられ、同様の屈辱を味わった者たちを引きつれて復讐にやってきたつばさが、改蔵のあだ名付けの才能を知り、あだ名付け勝負を挑んだ際に小太りの青年に改蔵が放った言葉。幼少期に「体育のあとスイカのにほひがするね」と言われた古傷をたった一言で的確にえぐったあだ名付けだった。気に入らない小太りの人がいたら使おう。

 

どんなイタズラされても、文句言えないってことだぞ!!

第3話「大人のイタズラ大作戦!!」より、ハロウィンに備えて用意していたお菓子を他の科特部メンバーに全部食べられてしまい、このままでは「トリックオアトリート」に応えられないと嘆く改蔵の言葉。直後の地丹の「ハロウィーンは日本じゃ、あまり浸透してませんからね」の言葉通り、当時はほとんど空気のようなイベントだった。僕自身もこの漫画でイメージが定着したくらい。それが今では独自の進化を遂げているので時代の流れを感じますね。改蔵と同様のシチュエーションに出くわしたら使おう。と、言いたいところだけど最早日本のハロウィンにお菓子の要素ある?

 

男汁100%だ!!

お菓子を用意できなかったために元天才塾、特殊イタズラ部隊パンプキンベレーたちの手により校内に様々なイタズラが仕掛けられた。その中のひとつで、ある女子生徒が飲もうとしていた果汁100%ジュースが男汁100%にすりかえられていたというイタズラ。果が男に見えたというのはよほどの天才か、よほど疲れていたであろうことを感じさせるネタ。男汁100%に見えたら使おう。

 

そのトイレットペーパーは、紙やすりととりかえてある!

上記の男汁100%ジュースを誤って飲んでしまい、お腹を壊した地丹がトイレに入った際の改蔵の発言。もちろんパンプキンベレーのイタズラである。子供の頃からくだらなくてこの回大好き。

 

いやぁ、古代のロマンを感じますなぁ

第4話「よみがえる仮面伝説!!」冒頭より、科特部一行がデパートの大エジプト展に訪れた際に改蔵が放った言葉。なんとなく使えそう。

 

実にいぢめがいありそう

大エジプト展に展示されていた被ると集団の中で一番下っぱになる呪いを持ったチタンカーメンのマスクを改蔵が盗んできた流れのてんわやんわでSM女王と楽しんでいた校長の部屋に入ってしまい、女王様と校長のSとMが逆転してしまったところに科特部メンバーが乱入し奪還。我に返った女王様が地丹を見つけて放った言葉。いぢめがいがありそうな人に使おう。

 

なべ奉行が来るじゃないか!!

第5話「料理は愛憎!?」より、科特部でなべをやろうと準備をしていたところに知らされていなかった改蔵が狼狽しながら叫んだ言葉。ちゃんと下町鍋奉行所に許可を取らないと来ちゃうらしい。なべ奉行という言葉をここで初めて知ったのでやっぱりかってに改蔵は教科書。なべを始めようとしているところを見かけたら言おう。

 

このなべふぶき、忘れたとは言わせねえぞ!!

本当に来たなべ奉行がシラを切った(切るように言った)部長にむかって遠山の金さん風に右肩の刺青見せながらを放った言葉。自分がなべ奉行になった時に使おう。

 

闇なべだ!!

お酒っぽいもの(少年誌の最大限の配慮)を飲んで酔っ払った地丹がなべ奉行に「夏は何してんすかぁ~?」と訊くという無礼に怒ったなべ奉行がかくなるうえはと極刑の如く発した言葉。なべ中に怒りを覚えた時に使おう。

 

ハーゴンが作れん……

第6話「乙女の気持ち」より、登校中の改蔵ゲームボーイをしながら呟いていた言葉。当時めっちゃ流行っていたドラゴンクエスト テリーのワンダーランドの配合のことでしょう。人がやってるのを見てるくらいしかしなかった僕でもドラクエのモンスターをいっぱい知ってるのはこのゲームのおかげです。久しぶりにやってみてハーゴンが作れない時に使おう。

 

青いねずみは黄色いねずみに勝てないのでしょうか?

改蔵が校外の人にモテまくっているのを知り、逆行催眠で天才だった頃に戻そうと意気込む羽美。そうとも知らずに相変わらずハーゴンを作っていた改蔵が「128ビットが出ようというこの御時勢に、なんで8ビットのゲームがこんなに面白いんだろう」という言葉に続けた言葉。青いねずみ=(128ビットの)ドリームキャストソニック、黄色いねずみ=(8ビットの)ゲームボーイピカチュウということらしい。奇しくも最近フル3D映画でもこの二匹の対比構造が生まれてしまったので、ここぞとばかりに使おう。

 

信長様早くお逃げください!

逆行催眠をかけられた改蔵が遡り過ぎたために出てきた言葉。おそらく前世である。催眠術をかけられて意識があったら戯れに言おう。

 

 

天才は風邪をひく!

第7話「カゼと共に去りぬ!?」より、風邪をひいてしまった改蔵を見て「バカは風邪をひかない」を逆手に取った羽美の新説。風邪をひいてしまった時に使おう。

 

もうだめだ、ベーブ・ルースを呼んでくれぇ。ぼくのためにホームランを打ってもらんだ

風邪が悪化しつつある改蔵が息も絶え絶え発した一言。説明不要なベーブ・ルースの逸話によるものだが、こちらから呼びつけてというのが何とも図々しい。病状が悪化したら使おう。

 

ネロとパトラッシュの命日じゃないか!!

第8話「"怖い"とクリスマス」より、クリスマスはネロとパトラッシュの命日だから喪に服すべきだと訴える改蔵の言葉。その後現れる改蔵の後輩で元天才塾冠婚葬祭コース・てつろう率いるクリスマス葬儀団によれば、マッチ売りの少女や喜劇王チャップリンなどもクリスマスが命日らしい。クリスマスに異を唱えたい時に使おう。

 

天才大社だ!!

第9話「お正月を伝染そ!」より、科特部メンバーが2年参りに訪れたご利益があると評判の神社に到着した時の改蔵の言葉。硬神様、軟神様といったユニークな神様や、ユニークな参拝客層が特徴の御社。

 

あなた来年厄年ですよ

天才大社の神主である元天才塾宗教法人コースのたかうじが地丹を一目見て告げた言葉。天才歴の計算方法では生まれ年だけではなくあらゆる要素で決まるため、こうなるらしい。全く新しい厄年システムを構築した時に使おう。

 

恋のシュプールもままならぬぅぅ!

第10話「スノボでGO!」より、学校恒例のスキー合宿で訪れたスキー場が苗場ではなくヤングバレーナウスキー場だったことを知ったときの改蔵の叫び。挿絵によればスキーの滑り跡でハートを描くのが恋のシュプールらしい。ままならない時に使おう。

 

シリコン飲んで見返してやる!!

第11話「そ~~~なんです!」冒頭より、手前からおっぱいの大きい順に描かれた入浴中の女子の中で一番後ろに配置された羽美の言葉。コマ外の注釈にもある通り、シリコンは飲むものではありません。貧乳をバカにされた時に使おう。

 

恋の病も治りゃせん!!

入った温泉が草津ではなくほめごろし温泉だったことを知った改蔵の叫び。前回の苗場や2巻での湘南のように改蔵が有名な観光地ではない場所をディスる最初期のお馴染みの流れ。温泉に納得のいかない時に使おう。

 

4人じゃできないのよね

旅館の老婆の情報により、秘湯天才温泉を探しに行って遭難した科特部メンバー。たまたま見つけた山小屋で朝まで眠らずに生き残るために四隅に座って起こし合う方法で夜を明かした朝に部長が告げた事実。怪談などでよく聞くお話だが、これを知ったのもかってに改蔵なのでやはりかってに改蔵は以下略。実際にやってみて言ってみよう。

 

以上、3巻でした。この辺りになるとノリノリで面白いですね。この辺まで読んでを決めた記憶もありますね。やっぱり読み返してて楽しい。

4巻につづく。

ディスカッションとスマブラ追加キャラのお話。

 

これは、スマブラSPに追加の参戦キャラクター第1弾であるジョーカーが実装されてしばらくたったある日に、友人とジョーカーの操作を軽く慣らしながら「次は誰が来るんかなぁ」とディスカッションしたのが楽しかったので思い返しつつ書き起こしたものである。

 

ジャンヌ(ベヨネッタシリーズ)

友人「ジャンヌ来んかなー。ベヨネッタダッシュファイターでいけるでしょ」

ジロウ「あー(ベヨネッタをやったの10年前くらいなので存在を忘れかけてた)」

友人「技とかもまんまだし」

ジロウ「そっかそっか」

友人「いけるっしょ」

ジロウ「でも追加キャラがダッシュファイターってちょっとアレじゃない?」

友人「あー」

 

ゴエモン(がんばれゴエモンシリーズ)

ジロウ「まあ、ベタなのでいけばゴエモン

友人「まあね」

ジロウ「ゴエモンが動くとなれば動く大人も多いでしょ」

友人「↑Bでチェーンキセルでね」

ジロウ「(ジョーカーと被るという言葉を飲み込みつつ)Bで小判、溜めで炎の小判」

友人「切り札はゴエモンインパクト」

ジロウ「スマブラ映えする技の宝庫だな」

友人「いけるやん」

ジロウ「最大の壁はコナミ

友人「コナミ

 

バンジョーとカズーイ(バンジョーとカズーイの大冒険シリーズ)

ジロウ「あとバンカズね」

友人「そうね」

ジロウ「そろそろ歴史的和解が見たい」

友人「なんかあったんだっけ?」

ジロウ「任天堂が切った」

友人「あー」

ジロウ「でも元々は任天堂なわけだし遅いくらいだよね」

友人「技も豊富」

ジロウ「スマブラ映えするね」

友人「そのフレーズ気に入ったん?」

 

カスタムロボ

友人「ロクヨンって言えばカスタムロボがあるじゃん」

ジロウ「懐かしいなぁ」

友人「これいけるんじゃね?」

ジロウ「でも最近もSwitchで似たようなのがあったじゃん」

友人「……」

ジロウ「いろいろパーツ付け替えてコロッセオみたいなとこで戦う……」

友人「……ARMS」

ジロウ「何か言いたいことは?」

友人「……」

 

アルル(ぷよぷよ)

ジロウ「あっアルルは?(ロクヨンぷよぷよやりこんだ勢なのでロクヨンから連想)」

友人「あーあるね」

ジロウ「あり過ぎるでしょ」

友人「あり過ぎて面白くないな」

ジロウ「なんかスベったみたいに言うのやめて?」

 

テイルズシリーズ

友人「任天堂以外で来るとしたらテイルズとか?」

ジロウ「バンナムか」

友人「今いるのは、パックマンか」

ジロウ「でもテイルズから1人選ぶとなると暴動が起きるぞ」

友人「まあな」

ジロウ「ジョーカーは旬というか、最新作だしさ」

友人「テイルズの最新は……ソシャゲかー」

ジロウ「なかなか難しいなぁ」

友人「でもベルベット(ベルセリア)は見てみたい」

ジロウ「わかる。あとミラ(エクシリア)とか」

友人「男だとルーク(ジアビス)とかユーリ(ヴェスペリア)とか」

ジロウ「やっぱ暴動が起こるな」

友人「そうだな」

ジロウ「技はみんなスマブラ映えするんだけどな」

友人「三回目」

 

2B(ニーアオートマタ)

ジロウ「あと2B」

友人「トゥービー?」

ジロウ「ニーアオートマタの」

友人「あーはいはい」

ジロウ「2Bはコラボ慣れしてるからいつでもどんと来いだ」

友人「コラボ慣れ」

ジロウ「コラボビッチだから」

友人「コラボビッチ」

ジロウ「ブレスオブザワイルドとペルソナ5でゲームオブザイヤーを争った三つ巴が再現できるぞ」

友人「三つ巴が再現(物理対決)」

 

 

パワプロくん(実況パワフルプロ野球)

友人「パワプロくんは?」

ジロウ「ん~、なんか弱くない?」

友人「そう?」

ジロウ「打って走って守るだけじゃん」

友人「まあそう言えばそうなるけど」

ジロウ「アシストフィギュア映えならしそう」

友人「新しいのきた」

 

ボンバーマン

友人「あっ(合間合間でありそうなゲームを調べていた)ボンバーマンは?」

ジロウ「あ~確かにいいとこだ」

友人「でしょ?」

ジロウ「ハドソンかぁ」

友人「ハドソンだね」

ジロウ「あれっ、ハドソンって今……あっ、コナミだ。残念」

友人「なんでそんなにコナミに信用ないの?」

 

モンスターハンター

友人「あとこれ(引き続き調べた資料から)、モンハン」

ジロウ「モンハンの……誰?」

友人「そりゃハンターよ。リオレウスが出てきてるし」

ジロウ「あーそういえば出てたねぇ。でもハンターだと武器多すぎない?」

友人「そこはコマンドごとに武器が変わったりさ」

ジロウ「だとしても多いでしょ」

友人「現実味ないか?」

ジロウ「パターンが多すぎてスマブラ映えしないタイプだな」

友人「多すぎてスマブラ映えしないタイプとかあるのか」

 

成歩堂龍一(逆転裁判シリーズ)

友人「あっ(引き続き資料から)成歩堂くんは?」

ジロウ「なるほどう?(あまり詳しくない)」

友人「逆転裁判の」

ジロウ「あー(あまり詳しくない)」

友人「成歩堂くんは格ゲー経験あるから」

ジロウ「へぇ(あまり詳しくない)」

友人「ナムコ×カプコンとかで経験ある」

ジロウ「なるほどー(あまり詳しくない)」

友人「成歩堂

ジロウ「ていうかモンハンも逆転裁判カプコン?」

友人「そう」

ジロウ「地味にすごいなカプコン

 

ダンガンロンパ

友人「他にキャラを差し出せそうなとこあるかな」

ジロウ「う~ん、ダンガンロンパ?(逆転裁判から脳内派生)」

友人「あ~」

ジロウ「ちょっと弱いかな」

友人「キャラとしては強いの多いけどね」

ジロウ「意外と戦ってない」

友人「肉弾戦は弱い」

ジロウ「ニクダンセンロンパ」

友人「は?」

 

風来のシレン

ジロウ「ダンロンはスパチュンだね」

友人「そうだね」

ジロウ「安心安全のチュンソフト

友人「その信用をコナミに分けてあげて」

ジロウ「まあ……チュンソフトだと風来のシレンとか」

友人「なるほど」

ジロウ「バトルカウンターとか使えばいろいろできるし」

友人「うんうん」

ジロウ「おにぎり食べるし」

友人「ん?」

 

ドラゴンクエスト

ジロウ「不思議なダンジョン繋がりでトルネコとか」

友人「トルネコなら他に出すべきやついるでしょ」

ジロウ「そういやドラクエからはまだいないね」

友人「一番ありえるとしたら5の主人公?」

ジロウ「名前をどうするかだな」

友人「どうしてもヨシヒコになっちゃうよな」

ジロウ「ヨォシヒィコォ(スマブラ選択画面のマネ)」

友人「んふっwww」

 

テリー・ボガード(餓狼伝説・キングオブファイターズ)

友人「テリーもあるかもね」

ジロウ「テリー・ボガード?」

友人「ドラクエの話してんだよ。なんだっけそれ」

ジロウ「バーンナッコゥ!」

友人「うわー!」

ジロウ「テリー・ボガードのほうがありそうじゃない?」

友人「悔しいがめちゃくちゃありそう」

ジロウ「格ゲーはキャラクターもいっぱいいるからスピリッツ映えするしな」

友人「映えに左右され過ぎじゃない?」

 

ソニーさん

友人「あっ(再度資料から)グラビティデイズは?」

ジロウ「いいねぇ、キトゥンね。復帰力激強だけど」

友人「そこはまあ、なんとかしてもらってさ」

ジロウ「あっグラビティデイズってソニーじゃん」

友人「ソニ……あー」

ジロウ「さすがにこの壁は厚過ぎるだろ」

友人「ハードの垣根を越えて来ないか」

ジロウ「いけるんだったワイルドアームズとかサルゲッチュとかクラッシュとかさ」

友人「ぼくの夏休みとかどこでもいっしょとかもな」

ジロウ「真っ先にその2つを差し出してきたらソニー鬼畜すぎんだろ」

……

 

ゲームの話は尽きない……

それでは。

 

 

ストロングスタイルとニューヨークのお話。

 

最近では次々とお笑い芸人がYouTubeチャンネルを開設していて、もはや芸人にとっての新たなステージになりつつありますね。カジサックの成功でより顕著になった感もあります。

個人的にも以前挙げた三拍子、ジャルジャルはもちろん、日々いろんなお気に入りの芸人たちの動画が次々アップされるのでもうてんやわんやですわ。

今回はそんな中の一組でもある芸人のお話。

 

その芸人はニューヨーク。もう数年前から実力的にも占い的にもあらゆる方向からネクストブレイクに名前を挙げられ、賞レースの準決勝に何度も進出しているにも関わらずイマイチそこからの一歩が遠いコンビなのですが、似たような境遇のバイク川崎バイクとつるんでいるのもなんだか面白い。

目付きのするどいボケの嶋佐とアゴが無くて顔立ちのいい屋敷の二人組。ルックスとしては二人とも割とスタイリッシュな感じですね。

 

ネタのスタイルは最近の若手では珍しい口調が強く偏見に満ちたワードで魅せるタイプのツッコミを軸にしたネタが多く、自他共に認めるストロングスタイルの芸人です。

ネタこそストロングスタイルという硬派なイメージでやっていながらも漫才・コントどちらも評価が高く、さらにはネット番組の司会もこなす器用さもあるんですよね。

そんなスタイリッシュなルックス、ネタの面白さ、なんでも器用にこなす技量がありながらここ数年ネクストブレイク枠に甘んじているという、そういうコンビです。

 

というのもやっぱり時代の影響っていうのも少しあるんじゃないかなって思うんです。

先日放送された『爆笑オンエアバトル20年SP』の後半、現在の若手芸人を集めてのバトルを見た時に、当時の番組進行や芸人キャスティングの傾向、何よりも現場の空気感があまりにも当時の雰囲気そのままに作られていたので余計にレギュラー放送当時と現代のお笑いの差というのがくっきり浮き出て見えたんですよ。レベルの高さというのはもちろんなんですが、昔に比べて優しいネタが多くなったなと。誰も傷つかないネタ。

当時といえば芸人同士もしくはコンビ間での関係性というのがバチバチしていたり、お笑い芸人という立場が今とは違ったのでどちらかと言えば自由度が高く攻撃性のあるネタが多かったのに比べて、やっぱり世の中の流れやお笑い芸人の立ち位置の変化によって全体的に角が取れてきたとでも言いましょうかね。むしろ、そういう制約の中でちゃんと面白いネタを仕上げてくる現代のお笑いのレベルの高さも感じますね。

 

そういう中でニューヨークのネタや芸風である鋭いワードセンスや着眼点、物の言い方というのが現代のお笑いとしては結構刺激的で、それ故に歯車が食い違って炎上してしまったりといったことも起こっています。

しかし、そんな芸風も二人のキャラクターにハマってはいるので、時代に飲み込まれずに突き進んで欲しいです。

 

冒頭でも書いた通り、ニューヨークも数ヶ月前からYouTubeチャンネルを開設しており、過去のライブ映像等を中心にハイペースに投稿をしています。

そんな中でも異彩を放っているのが毎週日曜に生配信している『ニューヨークのニューラジオ』。オールナイトニッポン0でパーソナリティも務めた彼らの文字通り新たなラジオ。芸人のYouTubeでこのスタイルはなかなか珍しいんじゃないでしょうか。

よしもと本社の一室を利用した簡素なラジオブースから作家2人(+1人見習い)と共に放送という少数精鋭のミニマムなものですが、ニューヨークらしいトークは健在です。

オールナイトニッポン0時代にもスペシャルウィークにセフレ経験のある女性を呼んで実態を聞き出したり、テレビ局の中堅スタッフ(屋敷が芸人になる前にアルバイトとしてADをしていた時の同僚)を呼んでバラエティ番組のこれからという熱いテーマで語り合ったりとかなり攻めた人選や熱いゲスト企画を展開していたのでそういう角度からも注目です。

www.youtube.com

というように、ストロングスタイルで我が道をゆくニューヨーク。いろんな場所で活躍できる可能性を秘めているので、これからも注目していきたいコンビのひとつですね。

 

それでは。

 

 

使いたい名言とかってに改蔵のお話。(第2巻)

 

使えそうで使えない名言。第2巻。

改蔵ではお馴染みの箇条書きのコマも増え始め、徐々に改蔵色の出始めてきた巻。とはいえ、件の下ネタも残っている過渡期に差し掛かった巻とも言えるんじゃないでしょうか。

今回もビビっときたワードにコメントを添えていきます。

 

オフィスラブがしたいんです!!

第1話「魅惑のオフィスラヴ!?」より、冒頭の改蔵の訴え。すぐさま部長に「学校はオフィスじゃないから無理よ」と一蹴されてしまう。シンプルにオフィスラブがしたい時に使おう。叫ぼう。

 

息抜きに軽いセクハラでもするかな

改蔵の訴えを聞きつけた校長のわがままによりオフィスと化し、オフィス行為以外禁止された部室で時間を見て発した改蔵の言葉。今の時代ではこの言葉だけでもアウトであろう。いや、当時でもダメじゃい。息抜きする時に使える豪胆は使おう。

 

給湯室で泣いてやるー!!

改蔵のセクハラを受けて部屋を飛び出した際の羽美の言葉。実際に給湯室で(どこにあるんだ)「OLってストレスたまるわ」と雑巾を絞った水で作ったお茶を地丹に無理やり飲ませるなど、当初は渋っていたのになかなかのノリっぷりである。ストレスがたまったら使おう。

 

憧れの女上司!!

オフィスと化した部室では課長として扱われていた校長が、すずが(科特部の)部長だと知った時に叫んだ言葉。「女上司に使われる図」としてかなりひどい割に愉悦に浸る表情の校長が印象的である。女上司ができた時に使おう。

 

日本一のヴォーカルを聞けー!!

第2話「タイムカプセルにお願い!?」より、羽美の夢の中の改蔵が女子生徒に松崎しげるを無理やり聞かせながら叫んだ言葉。他にもペットのカマドウマを自慢したりと羽美の中の改蔵像はどうなってるんだと言いたくなる夢。敬意を表して松崎しげる以外には使わないことにしよう。

 

けどとんこっけ?

小学生の頃に埋めたタイムカプセルの中から出てきた羽美の封筒から出てきた「けっこんとどけ」を改蔵がうっかり逆から読んだもの。羽美としては見られたくなかったものだが、改蔵のうっかりに助けられる形となった。実際には婚姻届なので「けどとんいんこ?」と応用のきいた使用も可能。どちらも口にしやすいので好きな方を使おう。

 

ぷお~♪ ぼぼーん♪

第3話「うわさになりたいの?」より、上記の「けっこんとどけ」が何者か(前話のオチで川に投げ捨てたものが部長のラジコン船に乗ったのだが一体誰だろう)の手によってうわさが拡散してしまった。その噂が広まる過程の中でトランペットの女子生徒とチューバの女子生徒が楽器越しに会話をしている様子である。ちなみに会話の内容は「ぷお~♪(あの子相当遊んでたみたいよ)」「ぼぼーん♪(夜の街ではちょっと知られた存在みたいよ)」である。楽器同士で会話したい時に使おう。

 

うわさってのはなウソ8割、本当2割の黄金比でできているのだ!!

上記のうわさを拡めた元天才塾情報操作コース・うわさの金蔵に向かって、改蔵が言い放った言葉。改蔵の背後に示された円グラフにはウソ8割、本当2割のほかに「ムー的なもの」が微量混入している。同じコマ内で「だ…だれが決めたんだ」と地丹がツッコんでいるようにこの発言自体もだいぶ胡散臭いものがある。どちらかに偏ったうわさを垂れ流す人を叱責する際に使おう。

 

歴史に残るうわさを流してみろ!!

人の浮いたうわさしか扱わない金蔵に「人面犬」や「トイレの花子さん」などを挙げて改蔵が発した言葉。天才塾にもあったステキなうわさとして「トイレの鍋奉行」、「モチ肌犬」、「茶つみボクサー」などを挙げた。「茶つみボクサー」のイラストがボクサーグローブのせいで茶葉を摘みにくそうなのが個人的にツボであった。上記の叱責に重ねて使おう。

 

地元の若者だ!

第4話「あの夏一番ウルサイ海」より、湘南でない海で海水浴をしたとご近所に知られたら生きていけないとそそくさと帰ろうとする改蔵を焼きもろこしで殴りかかった青年の言葉。「誰だてめえ!」に対してこの言葉を言えるのはなかなかにクールである。地元にいて名を名乗るほどでもない場面に遭遇した時にでも使おう。

 

そうね、私が湘南水着ギャルと言えなくもないわね

前回の部長に対する「○○っぽい」のアンサーとなるお決まりフレーズの初出。ただし「○○っぽい」ではなく「あなた湘南水着ギャルですね!」と言われた時のものなのでお決まりのラリーはもう少し先になる。まんざらでもない時に使おう。

 

すごいギャグを思いついてしまった

第5話「言いたいよう!ひとりぼっち」より、前回のオチでひと夏の思い出としてビンに詰めて海に流された地丹が、流れ着いた無人島で呆然としている時に突然笑い出し発した言葉である。この第5話はほぼこのギャグを伝えたい一心のお話である。そのまま使おう。

 

ここね!異常な霊気だわ!!

第6話「迷子の迷子の子犬ちゃん?」より、地丹に取り付いた幽霊の霊気を感知してやってきた巫女装束姿の部長が発した言葉。「GS(ゴーストスイーパー)の美神さんがあーゆう状況の今、ローカルな除霊は各町内でやれとのおたっしがでたの」とのこと。異常な霊気を感じたら使おう。

 

太いまゆの、女が見たいぃ!!

第7話「のりがよくなきゃダメ!?」より、細いまゆの女子ばかりで辟易した怪人(元天才塾のり養殖コース(生涯学習成人の部)のりお)による嘆きの叫びである。当時(1998年)はアムラー文化の末期頃なのでみんな細かった。今では太めの子も多くなっているのでこのような怪人が現れることはないだろう。ちなみに第一被害者は後にレギュラーとなる美人で有名なクラス委員の山田さん。初登場。もし将来また細まゆのブームが来たら使おう。

 

ギャッ…ギャランドゥッ!!

のりおがマントを脱ぎ、本当の姿(ブーメランパンツ一丁)になった際に、股間周辺のムダ毛を見た改蔵の発言。コマ外の注釈で「※このまんがではコカン周辺のムダ毛のことをギャランドゥと呼んでいます」とあるが、その後呼んだことあったっけ? 一般的にはへそ下の毛の俗称でしたかね。その辺を呼ぶ時に使おう。

 

ようこそ、キッチンスタジアムへ!!

家庭科実習室でひととおりの下ネタを披露した後、騒ぎを聞いてかけつけた科特部一行を迎え入れたのりおの言葉。料理対決を挑む時に使おう。

 

怪奇事件発生!! 科特部緊急招集!!

第8話「あなたのお名前なんてーの!?」より、持ち物に勝手に名前を書かれるという事件発生を受けてポケベルで召集を受ける科特部の演出。既に改蔵だけでなくみんな怪奇事件に対してノリノリである。ノリで緊急招集したい時に使おう。

 

事件を解決したいんなら、コナンくんに頼めばいいのに

上記の緊急招集、事件に対する羽美の言葉。「コナンくんではあつかってくれないような恥ずかしい事件をあつかうのが、わたしたちの役目でしょ」と部長。先のGS美神もそうだが、同じ雑誌内の作品ネタを重用しているね。今でもバリバリ現役のコナンくんなので割と使えそうだ。

 

基本的に全てのものはジャイアンのものなんだよね

連続名前書き事件の犯人である元天才塾あて名書きコース・もん太との名前書き対決で持ち主不明のバスケットボールに「ジャイアン」と書いた改蔵。「その手があったか」と狼狽するもん太に補足するように改蔵が言った言葉。「オマエのものはオレのもの オレのものはオレのもの」の格言を逆手にとった名前書きである。……っていうか名前書き対決ってなんだよ。

 

棒が… 棒が来る!!

第9話「さびしがりやのあいつは…!?」より、棒の手紙が届いた改蔵が部室に駆け込み叫んだ言葉。不幸の手紙の「不幸」の部分がくっついて棒になったってアレですが、僕らの時代で言えばチェーンメールってやつですよね。今もあるんですかね、こういうの。まあ棒が来る時にでも使ってください。

 

な… なんて澄んだ目をしてやがるんだ!

本当に来てしまった棒にトンファーで襲い掛かった改蔵が、棒の目を見た時の心情。「こんな目をした悪がいるわけないじゃないか…」と戦意喪失してしまった。澄んだ目をした人に使おう。

 

連続セーラー服エリ立て魔よ

第10話「ファッション大魔王!?」より、街で召集をかけた部長が明かした怪事件の名前。その名の通りセーラー服のエリをスプレー糊でパリッパリにかため、立てられる。そういう事件があったら使おう。

 

そのポケットには…… 種を入れておくのだ

上記の事件の犯人であり、服の本来の目的である着こなしを推進する元天才塾服飾コース(現東京ムード学園学園長)のマリオの代わりに改蔵が答えたジーンズの小さいポケットの意味。西部劇で穿いているイメージから荒野に種を撒き、緑を取り戻すという改蔵の思い込みである。本当の理由は懐中時計のためらしいが、こっちのほうが素敵なのでもうこっちを使っちゃおう。

 

オレにも小心者を習わせてください!!

第11話「イッツァ・スモールハート!」より、小心者クラブに10年に一人の逸材として攫われた地丹をうらやんだ改蔵の懇願の言葉。もちろん習うもんじゃないがここでは実際に天才塾一の荒くれ者だったはっちゃくが小心者を習って今では教えるほどの小心者になっている。なんらかを習いたい時に使おう。

 

小心者は、ごちそうさまなどと言えないのです!

改蔵の小心度を計るために立ち食いそばでの挙動を見たはっちゃくが直後の地丹と比べて評価した際の言葉。小心試験四級認定基準で、葛藤の末言えないのが小心者、単に言わないのは無礼者らしい。ごちそうさまを言えなかった時に使おう。

 

私……妄想されたんです!

第12話「走りだしたら止まらない!?」より、科特部に駆け込んだ今回の依頼者(クライアント)、美人で有名なクラス委員の山田さんの叫び。早くもレギュラーの装い。突然「おまえをオレの中で妄想してやる!」と声をかけられ目の前で妄想を受けたとのこと。そういう風に妄想されたら使おう。

 

以上、2巻でした。後々に繋がるお馴染みの流れ、お馴染みのキャラクターが多く出てきましたね。絵柄もフルCGに慣れてきたのかかわいくなってたりトーンがきらびやかになってたりしてますね。今読み返しても面白い。

3巻に続く。

 

 

 

オススメと漫画2019冬のお話。

 

桜、咲いてんとちゃいまっか。

さて、お馴染みのオススメ漫画列挙シリーズです。これをやると季節の変わり目って感じがしてくるほどお馴染みになりましたね。僕の中で。今シーズンはなんだかいろいろ出たしいろいろ買ったので5個に絞るのが難しかったです。

そんなわけで2019年1~3月に新刊が発売された漫画の中からピックアップ。最近新しい本棚を買ったのでほんの少し余裕ができました。毎度の如く面白い順とかではなく、打順みたいなものです。

 

サマータイムレンダ

幼馴染である潮の死の報せを受けて2年ぶりに地元・和歌山の日都ヶ島に帰って来た慎平。家族や友人との再会、潮の葬儀と忙しく時間が過ぎていく中で起こる島の異変、潮の死の謎、そして島に古くから伝わる影の病の話。様々な謎が複雑に絡まりあったホラーサスペンス漫画。

そんなホラーサスペンス要素にミステリー、怪異、タイムループなど、その手の物が好きな人にはたまらない要素がてんこ盛りの作品です。

 
サマータイムレンダ 1 (ジャンプコミックス)

 

ブルーピリオド

傍から見ればただの不良だが世渡り上手で成績優秀、スクールカースト上位という所謂リア充の矢口八虎がふとしたきっかけで美術に目覚め、本気で美大を目指す熱血スポ根美術漫画。

もう、美大受験をスポ根形式で(実際そうらしいが)描くというストーリーだけでもかなりの高揚感にかられるわけなんですが、それだけに飽き足らず主人公やその周りの人物が生み出す作品を本物の美術学生の作品を用いているというリアルさと、その表現を実現させる最新の印刷技術が圧倒的な熱量を演出していてあらゆる部分からビリビリとパワーを感じる作品です。

 
ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス)

 

天国大魔境

それでも町は廻っている』の作者・石黒正数さんの最新作。

『この漫画がすごい2019』のオトコ編第一位なので、今さら言立ててオススメするものでもないのですが、僕自身が石黒正数さんが大好きなので仕方がないのです。

未曾有の大災害で文明が崩壊して15年が経った世界が舞台。外の世界から隔離された孤児院のような施設で不自由なく暮らすトキオと、外の世界で荒廃した町を渡り歩くマルとキルコの二つの視点で描かれる物語。

石黒さん曰く「どうしても紺先輩(それ町に出てくるキャラクター。石黒さんの他の作品にも似たようなキャラクターが多く存在する)顔のキャラを出してしまう」、「大友克洋の影響を多大に受けているので、どうしてもその影響が作品に出てしまう」などといったものを逆手にとって「ならば隠さずに大々的にやってしまおう」といった世界観がこの『天国大魔境』。なので、その趣味・嗜好が存分に発揮された濃度の高い作品です。

 
天国大魔境(1) (アフタヌーンコミックス)

 

ジーノイズ

住み込みでマンションの管理人として働き、それ以外は趣味で音楽を奏でるだけのシンプルな生活の繰り返しに生きる清澄。そんな清澄の生活にバンドマンに恋する女・潮が現れたことにより、清澄のシンプルな生活は激変する。

「すきなもんいっこあればいい」という清澄の性格やPCとスピーカーだけで作る音楽スタイル、演奏動画がTwitterで拡散されて物語が動き出すといった現代的な要素が散りばめられた新しい音楽漫画です。

 

 
バジーノイズ(1) (ビッグコミックス)

 

空電ノイズの姫君

イエスタデイをうたって』などの冬目景の最新作。

ミュージシャンの父親と二人暮らしで凄腕ながらずっとひとりでギターを弾いていた磨音。転校生の夜祈子、プロを目指してギターを探している大学生バンドと立て続けに出会うことで新たな世界へ飛び出していく。上記の『バジーノイズ』とは打って変わって人間臭さあふれる音楽漫画。

実は最新巻の3巻で一旦終了なんですが、紙媒体での掲載にこだわって新たに『空電の姫君』としてイブニングに移籍するとのこと。その辺もなんだか人間臭さを感じますね。 

 
空電ノイズの姫君 (1) (バーズコミックス)

 

以上です。なんだか縦軸として潮というキャラクターとか濃度の高い作品とかノイズとかいろいろと共通箇所がありますね。そんな冬だったってことですよ。よ?

 

それでは。