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べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。長文を書きたいお年頃。

意識が途切れると小説のお話。

 

やあ、ヤマグチジロウだよ。

 

一度なにかの弾みで意識が途切れるとそれまで熱を入れてしていた趣味や行動も一瞬で冷めてしまうこととか、あるよね。

昔々、ペットボトルのキャップのコレクションを趣味としていた時期があったんだけど、ある日キャップをジャバジャバ洗ってる時に「僕はなぜこんなことをしているのだろう」と、憑き物が落ちたかのように我に返ってそれ以降まったく興味を示さなくなったということがあってね。今思うと妖怪の仕業に違いないね。

そういうこともあった僕ですが、そのキャップの一件とは違って一定期間を経て熱したり冷めたりが繰り返されている分野があるんですよ。それが読書、小説を読むことなんです。

 

では、僕がどのくらい熱したり冷めたりしているのかを簡単に振り返ってみよう。中学校卒業する間際までは、漫画は読めど小説は全く読まない人生を歩んできたのだけど、高校受験の際に受ける面接の待機時間に、暇つぶしに読むための小説かなにかが必要ということで、近所(片道1時間)のTSUTAYAで文庫本を2冊買ったのが僕の小説人生の始まりだったんだよね。ちなみに、その待機時間に他校の生徒がウルトラマン読本を読んでて「やられた!」と思ったのはまた別のお話。

そんなこんなで人生(少なくとも自分で選んで買ったものでは)初めての小説を手にして読み進める僕だったのですが、その時点ではそこまで熱されることなく2冊買ったうちの片方の作者である本多孝好の既刊、当時はまだ片手で足りるほどの量だったその既刊を全部読んでしまう程度の熱され具合だった。

 

火がついたのが高校2年生の時。何を思ったのか突然、「夏休み中に30冊読もう」という、それまでそんな習慣がまったくなかった人にはあまりにも無謀な目標を立てたことから始まる。特に誰に言われたでもなく、影響されたでもなく、キャップの一件もそうだけど、始まりも終わりも唐突に現れるのだ。

 そんなこんなで夏休み期間中に読んだのは結局27冊くらい。それでも僕は「まあこんなもんだろう」と満足してそのまま熱は冷めていき、その後は前回と同じように当時まだ2、3冊しか出してなかった西加奈子の既刊を読む程度に収まった。なんか戦いを経るごとに仲間が増えてるみたいで楽しいね。

 

その後またしばらくはその2人の新刊を買っては読む生活で、なんやかんやで高校も卒業し、なんやかんやで昨年の春。この頃の僕はIngressを始めたばかりで、それまでだと自転車で移動していた距離を、スマホを片手に歩いて行くようになり、この時ものろのろと歩いて目指し行き着いたのは大きな書店。さっそく店内に入り漫画のコーナーを一通り眺めてみたものの、これといった目新しい品は無く、「なんだよ無駄足かよ」と心の中で悪態をつく僕。とはいえ、Ingressをまだ始めたばかりで歩き慣れてない僕は「せっかくここまで苦労して歩いて来たのだから何か買わないと釈然とせんぞ」と、小説の文庫本コーナーを物色した。そこで目についた一冊の本、森川智喜の「スノーホワイト」を購入。ゲゲゲの鬼太郎のかわいいブックカバーをかけてもらい、また来た道とは少し違う道のりを帰って行ったのでした(なんか後半のノリが女子のフェイスブックみたいだね)。

 

その小説がとても面白かったので、またIngress目的で見知らぬ土地まで歩いて行った際に寄った本屋でその作者の本を購入し、読む。これも面白い。そこで僕は「来た、久しぶりのブーム!」と思ったかどうかは覚えていないが、何年か前に「月に1000円分買って読もうキャンペーン」を企て、買ったはいいが2ヶ月ももたず企画が倒れ、読まずに積んでいた本をまずは片っ端から読んだ。2年3年経っても全然読み進められなかった本を1日で読みきった。もう1度言おう、始まりも終わりも唐突に現れるのだ。

そんな経緯で家にあるストックもすぐになくなり、今度は気になるものを片っ端から買っては読んだ。そうするうちに白河三兎や乾くるみなど、これは面白いと思う作家もどんどん増え、読む量もどんどん増えた。これは今までに無かった傾向で、自分が好きそうなものが分かるようになったということかな。そうして、それまで1年間に多くて2冊、下手すりゃ0冊だったの読書量が、半年で少なくとも50冊は読んだ。

 

半年で少なくとも50冊は読んだ。うん、読んだ。なんだ。そう、始まりも終わりも唐突に現れるのだ。今回は前までのように徐々に無くなっていくのではなく、本当に唐突だった。何の前触れも無く、ブッツリと本の続きが読めなくなったのだ。先の展開に興味が沸かなくなったとか面白くない本だったとか、そういったものではなく、突然読めなくなったのだ。試しに他の本で試してみても全くダメ。数行読むだけで精一杯といった症状。多分、これだけはいつになっても原因は分からないままなんだろうな。

 

という、山あり谷ありな読書人生を送ってきた僕ですが、今月に入って森川智喜の新しい文庫が出たので買って読んだのだけど、割とすんなり読み進められ、数日前に読み終わったところなんだよね。そこでこれは……と思い、突然読めなくなった本を探すも見つからなかったので仕方なく数行読んでギブアップしたもう一つの本を読んでみたら読める読める。本当、なんだったんだろうあの症状は。心の病だったのかな? 分からないなあ。

というわけでまたもやブーム、というには早いかも知れないけどそれなりに読んでいるこの頃です。

ちなみに僕の読書スタイルは寝っ転がって仰向けに読むスタイルなので、ハードカバーだと重くて肩が痛くなるし、本を掴んでいる手がページを掴めずバララララーッと閉じられてしまうことが多いので読むのは専ら文庫です。いかにベストセラーになったものでも文庫になるまで待つのが習慣になってしまっております。

 

とまあ、思ったよりガッツリ書いてしまったわけですが。実はこの記事、書き始めてから完成するまで1週間くらいかかっているのです。そう、足の裏のお話と5万RTのお話を跨いで書かれたものなのです。その2つの記事を書いてる間も書こう書こうと試みたのですが、なぜか分からないけれど意識が途切れたんだよね~。話題が話題だけに呪われてるみたいで気味が悪いよね~。

そんな感じのオチです。

 

それでは。