べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。長文を書きたいお年頃。

かつての僕らとPPAPのお話。

 

やあ、ヤマグチジロウだよ。

 

今回はかつての僕が書いたこの記事の続きというかなんというか。

colapoly.hatenablog.jp

もう半年前ですかね。かいつまんで言えば、オリエンタルラジオのPERFECT HUMANを受けてリズムネタで世に出たお笑い芸人が時代を経て、オリラジならヒップホップダンス、藤井隆ならノリのいいポップ歌謡、ふかわりょうならゆるい柔らかなハウスサウンドと、それぞれのルーツである音楽性に基づいた音楽活動をするようになった人たちについてお話したわけですが、その半年とちょっとたった今回、このくくりに該当する新たなお笑い芸人が現れたのでまたお話することにしました。

 

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それが彼です。ジャスティン・ビーバーやら3000万再生やら100ウンヶ国でのリリースやらその辺の経緯はもう必要ないくらいに一躍ビッグな存在になったのでその一切を省きますがその名もピコ太郎。事務所は肯定も否定もしてないとのことですが、どこからどうみても古坂大魔王なのでここからは古坂大魔王として書き進んでいきます。まさか先に挙げた3組の次にきたのが古坂大魔王になるとは思ってもいなかったのでとてもニヤニヤしています。

 

古坂大魔王といえば底抜けAIR-LINEのひとりとしてデビューし、ボキャブラ天国や最初期のオンエアバトルで活躍するも解散。その後は音楽活動をしていたが行き詰まり、お笑い芸人としての活動を再開。その頃には爆笑問題くりぃむしちゅーネプチューンなどいわゆるボキャブラ世代の芸人がゴールデンでも冠番組を持つようになった時期で、かつての戦友である彼らにも元々のお笑いのセンスを認められていたことからいろんな番組で見かけたのだが、最近はその頃に比べるとあまりテレビで見かけることは少なくなっていたところにこのPPAPが飛び込んで来たのである。

 

楽曲の内容としてはシンプル。とてもシンプル。単語数にしても音の量にしてもとにかくシンプルで分かりやすく、それがイヤーワームとして世界に広まった要因のひとつなのだろうが、冒頭で挙げた「それぞれのルーツである音楽性に基づいた音楽活動をするようになった人たち」というくくりに続いて話す以上、その片鱗はまだ彼が若手だったコンビ(あるいはトリオ)時代に披露していたネタの頃から顕在であった。

 

そのネタというのが「テクノ体操」。内容としては電子音とパーカッションの打ち込みのみで構成された音にコントを乗っけるという、シンプルでPPAPの原型と言っても過言ではないもの。このテクノ体操は底抜けAIR-LINEのビデオにも収録されていたり、オンエアバトル第一回のチャンピオン大会でも披露していたように彼らにとってとっておきのネタであったことがうかがえる。そしてこのテクノ体操こそがPPAPの原型ともとれるネタで、曲調やダンスの振り付けまでもが酷似している。

 

PPAPが拡散された原因としてそのシンプルな振り付けによるマネのしやすさにより、多くの中高生を中心に振り付けをマネした動画がYouTubeなどにアップされじわじわと人気を得ていったように感じられるが、遡ること10数年前、このテクノ体操も僕自身当時のオンエアバトル視聴仲間であった友人と振りや曲をマネしていたことを覚えている。

 

この辺りが冒頭の3組とは違う点で、オリラジはちゃんとした音楽に仕上げていたし、藤井隆浅倉大介tofubeatsなどのプロデュースを受けていたし、ふかわりょうも自分で音楽制作スキルを磨いていたように、基本的に自分たちの表現をグレードアップさせて世間の評価を得ていたのに対し、古坂大魔王はほとんど何も変わっていないのだ。確かにテクノ体操に比べ、歌詞面で更にシンプルに洗練されたといえばそうなのだが、ミニマルな音にネタを乗せ、タメを作ってオチ。という点を見ればほぼ共通している。それをかつての僕らがそうだったように現代のキッズたちがマネをし、かつての僕らにはなかった現代の方法で世界にまで拡散された。つまりこのPPAPフィーバーは、時代が古坂大魔王に追いついた現象と言っても過言ではないだろう。

 

しかしこのPPAP、前々からマネ動画を見かけるなどして存在自体は知ってはいたのですがあまり深く調べようとはせず、テレビに取り上げられるようになるまで古坂大魔王だとは気付けなかったのが何よりも悔しい。

 

それでは。