べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。

救済とM-1グランプリ2016のお話。

 

やあ、ヤマグチジロウだよ。

 

やあやあ、M-1グランプリでしたね。面白い大会でしたね。

前回の「M-1ってこんなんでしたっけ?」(サンドウィッチマン富澤の叫び)という大会から一転、全体的に締まった空気で実力と実力のぶつかり合いのような大会でした。特にファイナルラウンドのピリピリ感は過去を振り返ってもトップクラスだったのではないでしょうか。

 

今年のキングオブコントでもそうだったけど、ちゃんと実力を持った人がちゃんと評価されてちゃんと優勝したといった感じでした。その分華やかさに欠ける内容ではありましたが、初期のM-1のような独特な緊張感もあってこれはこれで面白いよね~と。

その傾向は敗者復活戦にも表れてましたかね。前回と同じ視聴者投票だったので「また人気投票になるんじゃないか」と思っていたのですが、1人3票というのが機能したのでしょうか。敗者復活戦での和牛の漫才は直前のニューヨークの漫才が前フリに思えるほど面白かったです。

 

その中で優勝したのが銀シャリ。これはもう”俺、お笑いを知ってますよ層”も納得の結果だったのではないでしょうか。多少ファイナルラウンドの評価には賛否あるでしょうが、その安定感はさすがの一言でした。M-1の休止期間が無ければその間に確実に優勝できていたであろうコンビなのでお笑いファンにとっても念願の優勝になりました。前回のトレンディエンジェルも前年のTHE MANZAIで優勝の華丸大吉に迫る勢いだったのを見ると、参加資格を結成15年までにしたことによる救済もできているのでしょうかね。

 

当初の僕の予想では最初のアキナ、カミナリで変な空気になっちゃうんじゃないかと思ってたのだけど、思いのほか(失礼)アキナが盛り上がったので全体的にもレベルが高かったです。逆に予想通りの部分としては4番目の銀シャリからが本番。というのはやっぱりその通りだったように思います。

 

取り上げたいのはさらば青春の光。個人的に2本目も見たかったコンビでした。

というのも、準々決勝で一番面白いな~と感じていたネタを温存していたからで、あれを決勝で見たかったな~と。

今回のネタも面白かったのですが、最初の「漫画やん」のいわゆる前フリの部分で少し急ぎすぎて後半部分が緩んで見えてしまったのが残念でした。あのネタもちゃんと伸び伸びとした環境で見たいですね。

 

こんなところでしょうかね。M-1が発足した当初の中川家ますだおかだがという共に既に関西では実力を持ったコンビが共に10年目で優勝し、翌年に若いフットボールアワーが優勝したという経緯を見ると、先に書いた休止期間の救済というのも終わって来年からニューヒーローが登場するんじゃないかと睨んでおります。ただし、そのフットボールアワーは優勝する前の大会でもいいとこまで行ってたわけですが、さてさてどうなるでしょうね……。

 

それでは。