べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。

「ありがとうな」と城跡のお話。

 

やあ、ヤマグチジロウだよ。

 

いやあ、みんな僕のためにありがとうな。

……最近ハマってる言い回しです。別に特に何を感謝してるでもないのですが、なんか照れくさそうにぶっきらぼうな言い方が妙にツボにハマっちゃって何でもないのについつい言っちゃうのです。でもまあ、ほんと、ありがとうな。

 

ハマっちゃったといえばいつぞや(色々と繋がるのお話。 - べっかん)話題に挙げて「暖かくなったら近場のどっかに観に行ってるだろうなってレベル」とまで言っていたお城なんですが、暖かくなったからか今月から本格的に巡り始めております。まんまと、まんまとです。

初回はゴールデンウィークで友人と休日が被ったので「お、じゃあお城行っちゃう?」と気軽な感じで行ったのが小田原。

正直小田原なんて住んでる所から言えば全然気軽な位置ではないのですが、あれこれ案を出していたところ友人が「小田原城とかあるぞ」と言われたので「いや、小田原の城はそこだけじゃないんだ。石垣山一夜城っていうのがあってだな?」と聞きかじった言葉をそのまま使い、その勢いにまかせて行ったので気軽に思えてしまっただけで、本来全然気軽な土地じゃないのです。でもそんな勢いが出ちゃうくらいお城っていうのがホットなものだったんですよ。

 

とまあ小田原についてはその辺にしておいて(すごく楽しみました)、その翌週にもなんだかいてもたってもいられずに近場の城跡に行ってみたり、その翌週も……というようにまんまとハマっているのが現状です。

そうやっていくつか巡ってみて、まあ詳しいことは詳しくないので我が物顔で語ったりはしないのですが、行ってみると感覚的にも想像力かきたてられて楽しいですし、お城の形がそれぞれなのはもちろんなのですが、城跡の形もそれぞれなんですよね。お城のあった場所をどう遺しているのか、みたいな。

例えば公園として土地の形を残しつつ整備していたり、整備はほとんどされてなくほぼ野山だけど地元のボランティアの方が設置した説明書きがあったり、ガッツリ復興させて果てにはそれっぽいお城まで建てちゃったりなどなど。

その辺にも遺そうとしてくれた人の想いみたいなものを当時のお城の姿と共に想像してしまうのも城跡を巡っていて楽しいことのひとつでもありますね。こんな時こそ言いたくなっちゃいますよね。「ほんとありがとうな」って。

 

そんな5月を過ごしていたわけなんですが。正直インドアオブインドアの色白少年だった僕からすれば毎週どっかに出かけるなんてことが異例で、「次はどこに行こうかな~」なんてことを考えてること自体がおかしいとも言えるほどなのです。「山梨って意外と近ぇんだな~」なんつってね。

意外と近ぇんだな~なんて思うだけならタダだけども、実際コンスタントにポコポコと行けるかってなるとなかなかね、どうしてもね。マネーのほうがね。

そうなるとお仕事欲しいよね。今一番ときめく言葉は「取材費経費で落とせるんで城漫画描いてみない?」ですからね。そんなこと、言われたいよね。願ったり叶ったりってやつですよね。

そんなこと言われた日にゃ心の底から「僕のために、ありがとうな」ですよね。

 

それでは。