べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。

新藤晴一の歌詞といくつ問いかけているのかなぁ? のお話。

 

やあ、ヤマグチジロウだよ。

早速だけどこちらをご覧いただきたい。

www.kansou-blog.jpつい最近ツイッター上で拡散されたものを見かけて読んだのですが、まぁ~~~タイトルだけで面白いですよね。かといって面白いタイトルをつけようにも今までのパターンでガチガチな僕はまあガチガチなわけで。

ともあれ読んでるうちに、生っちょろい中学生時代ポルノグラフィティが好きでたまらなかったガチガチな僕は「わかるわぁ~」な嵐だったのでとりあえずご紹介。

 

そんな中、僕の中に眠っていたポルノグラフィティに関するひとつの議題が湧き上がってきたのですよ。それは、

新藤晴一の問いかけるような歌詞っていくつあるのかなぁ?」

です。

 

ポルノグラフィティのファンであればお馴染みの晴一氏の歌詞、簡単に言えば「青臭いのに何言ってるのか分かんない唯一無二の歌詞」。つまりは天才ってことなんですが、あまりにも唯一無二過ぎてちょっと齧った人でも「あっ晴一だな」って分かっちゃうんですよね。

好きなエピソードとして、坂本真綾の「ループ」という曲の作詞者、h'sとは誰だろうという疑問がファンの中で起き、「最近ポルノのライブ行ったらしいから晴一なんじゃ……」という説が浮上。ポルノのスレッドに歌詞を投下してみたところ、住人の満場一致で「これは晴一」と認定を受け、その実h'sの正体は晴一だったというものがあるのですが、この通りまぁ~分かりやすいんですよ。内容は何言ってるのか分かんないのに。

 

そんな晴一の歌詞の中にはとにかく何かしらに問いかけてるものが多いんですよ。先にある「ループ」にも『踏み固められた土を道だと呼ぶのならば目を閉じることでも愛かなあ?というものがあるように、この「問いかけ歌詞」がどれだけあるのかを調べてみました。久しぶりの検証系ですね(※1)。しかしこの一文だけでもらしさ全開だよね。

 

レギュレーションとしては、

メジャーレーベルで発表されたポルノグラフィティの曲に限る(提供曲や別グループ、インディーズ時代のみのものや未発表曲は除く)。

問いかけかどうかの解釈に困るものにはヤマグチジロウの独断で決める(なぜならこれは僕のブログだからである)。

これくらいでしょうか。前置きが長くなってしまいましたが始めてみましょう。

 

ロマンチスト・エゴイスト 収録

 

Jazz up - 『チャックがどこかわかんない? 腰を浮かせてくんない?』『素敵なことでしょ?』『246から渋谷に抜ける今の僕と何が違うの?』

Century Lovers - 『Hi! Everybody! 街に行ったかい?』『うまく言えたかい?』『泣いちゃいそうかい?』『3分あれば終わっちゃうだろう?』

ヒトリノ夜 - 『君はそれで充分かい?』

ライオン - 『近づけばかみつくの? どんな顔して欲しがるの?』

憂色~Love is you~ - なし

デッサン#1 - 『僕がの何を知ってる?』『僕の何惜しいの?』

アポロ - 『それって僕のよりはやく進むって本当かい?』『アポロ計画はスタートしていたんだろ?』『アポロ100号はどこまで行けるんだろ?』

ラビュー・ラビュー - なし

ジレンマ - 『What can I do? さり気ないジョークか? 魂の大プッシュか?』

ロマンチスト・エゴイスト - なし

 

foo? 収録

 

グァバジュース - 『ささやきもブラフだって?』

サウダージ - なし

オレ、天使 - 『You know?』『願いは叶うと誰が決めた?』『オレは天使? オレは詐欺師? さあ、どっちだ?』

サボテン - 『何処に行くの? こんな雨の中 どんな言葉待ってるの?』『何処に居るの?』

Name is man ~君の味方~ - なし

デッサン#2 春光 - 『どこに還るの?』『もう会えないのかなぁ?』

ミュージック・アワー - 『少しは参考になったかな?』

空想科学少年 - 『曖昧に濁した答えもやさしさなのかな?』

 

雲をも掴む民 収録

 

敵はどこだ? - 『無常か? Love & Peace』『敵はどこだ?』『それは世界か?』

ラストオブヒーロー - 『いったいどいつを倒せばいい』『俺は何を伝えた? 一度だって逃げたか?』

アゲハ蝶 - 『どこまで行くのか』『いつになれば終えるのか』

ハート - 『そこからでもわかるかい?』『しばらく預かってくれないか?』

ヴォイス - 『僕の名前を呼ぶのは誰?』『僕のことを知っているのかい?』『ねぇそうだろ?』『僕の頬に触れたのは何?』

パレット - 『君はさあどうしよう』

幸せについて本気出して考えてみた - 『少しはあってるかなぁ?』『トータルで半分になるってよく聞くじゃない?』『がっかりしたかい小僧の僕』『僕の姿は浮かんでる?』

ニセ彼女 - ほぼ全部

ビタースイート - 『おかしいのは僕の頭(ココ)か?』

夜はお静かに - なし

 

WORLDILLIA 収録

 

CLUB UNDERWORLD - なし

元素L - なし

Mugen - 『あなたは無駄だと笑いますか?』『あなたの髪も揺らしてますか?』

デッサン#3 - 『いつまでも何を願う?』

ワールド☆サタデーグラフティ - 『そちら空は晴れてごきげんですか』『ねぇそのまま眠ってしまうのかい?』

Go Steady Go! - 『小さくなってしまったんだ?』『でも背中にそんなものがあると邪魔だよ』『自分の事示す言葉探してるの?』

カルマの坂 - 『神様がいるとしたら、なぜ僕らだけ愛してくれないのか』

渦 - Aメロだいたい全部

くちびるにうた - なし

 

THUMPχ 収録

 

ネオメロドラマティック - なし

We Love Us - 『今日はうまく塗れたみたいだね』

黄昏ロマンス - 『ねぇ気付いてる?』

シスター - なし

ドリーマー - 『せめて夢の出口に連れてって』『いつか夢の出口で待っていて』

社員 on the beach - 『誰にだってそんな時もあるでしょ?』

プッシュプレイ - なし

何度も - 『じゅう数えるのはだぁれ?』

 

m-CAVI 収録

 

ハネウマライダー - 『オンボロに見えるかい?』

BLUE SNOW - 『どんなふうに答えるのだろうね』

NaNaNaサマーガール - なし

DON'T CALL ME CRAZY - 『もう次のヤツかい?』

ジョバイロ - 『人は何で測るのだろう?』『僕はどんな言葉にしよう?』

m-NAVI 3 "Ready? Silvia, Geronimo, and Lily?" - なしだがタイトル。

横浜リリー - 『こんな結末じゃなかったはずよ』

m-NAVI 4 "Let's enjoy till the end" - 『Have you had fun from bottom of your heart, the music cabinet?』

ライン - なし

グラヴィティ - 『まだ一人揺れるのはなぜ?』

 

ポルノグラフィティ 収録

 

ウォーカー - 『満足かい? マイブラザー』

ベアーズ - なし

農夫と赤いスカーフ - なし

鉄槌 - 『掘ってるんだ手伝うかい?』

ロックバンドがやってきた - なし

Please say yes, yes, yes - 『what can I do?』

 

∠TRIGGER 収録

 

∠RECIEVER - 『意味のようなものがあるのか?』

瞳の奥をのぞかせて - 『あの黒い車はどのあたり?』

ネガポジ - なし

クリシェ - 『それでもいい?』

IN THE DARK - 『誰が味方? あんたは敵?』

この胸を、愛を射よ - なし

光の矢 - なし

今宵、月が見えずとも - 『今宵月はどこを照らすの?』

 

PANORAMA PORNO 収録

 

2012Spark - 『では誰のための時代か?』

メジャー - 『なあ君が見てる景色はどうだい? なあ君が作る世界はどうだい?』

EXIT - 『涙をうかべて「自分勝手」と責めるかい?』『笑えていたかい? 泣けていたかい?』『何が大切?』

星球 - なし

素敵すぎてしまった - なし

ゆきのいろ - 『消えてしまわないかな?』『見つけられる?』

はなむけ - 『どこの誰が飲む?』『何を見せる?』

 

RHYNOCEROS 収録

 

ANGRY BIRD - 『ヤツは誰?』

オー! リバル - 『もし会っていたならどうだったろう? 手と手を取り合えたかな?』『どこへと我をいざなう?』

Ohhh!!! HANABI - 『あっちそっち? こっちどっち?』

Hey Mama - 『Why don't you just get along well?』

俺たちのセレブレーション - 『ここはどこ? 私はだれ?』(※2)

Stand Alone - なし

ワン・ウーマン・ショー ~甘い幻~ - 『その胸に浮かんだ答えは何?』

AGAIN - なし

Good luck to you - なし

ミステーロ - 『ほんの少し戸惑ったのはなぜ?』

 

アルバム未収録

 

ダイアリー 00/08/26 - 『僕を見かけたりするだろう?』『喜んでくれているかな?』『僕にがっかりしているかな?』『触ってはいないかな?』『僕のはどうかな?』

いつか会えたら - 『そこに広がってるならいいよね』

サボテン Sonority - 『何処に居るの?』『どんな言葉待ってたの?』『僕の気持ち何処へ行った?』

別れ話をしよう - 『このこおり溶けるまで恋人でいようよ』

狼 - なし

TVスター - 『なんだ? アーティストって 悲しきTVスター?』

蝙蝠 - 『触れてもいいかな?』

月飼い - 『その舟にちゃんと乗れたかい』

Hard Days,Holy Night - 『何に変わるんだったっけ?』

ラック - なし

Anotherday for "74ers" - なし

 

まほろば○△ - 『なぜ体と気持ちを競わす? そういう自虐的な趣味なの?』『ふられたりぢたでしょう?』

フィルムズ - なし

天気職人 - 『ずいぶんぐずついた僕の背中を押して』

PRISON MANSION - なし

タネウマライダー - 『先にどっちが欲しい?』『えっ? 君、酒飲めないんだっけ? ピアスもあいてない?』

ウェンディの薄い文字 - 『不吉に並べてしまう?』

It's on my mind - 『みんな楽しく暮らしているかなぁ? 僕を覚えてくれているのかなぁ?』

あなたがここにいたら - 『不甲斐ない僕を責めるかい?』

オニオンスープ - 『あと何枚お皿を洗いましょう?』

痛い立ち位置 - 『その真ん中にいるんだろ?』『本当は泣いてるの?』『独りは嫌いかい?』『このままじゃ哀しいでしょ?』

ナイトトレイン - 『地の果てはどんなもんだった?』

 

ギフト - なし

ポストマン - なし

Love,too Death,too - 『意気地のない僕を笑うかい?』

A New Day - 『君だってそうだろ?』

m-FLOOD - 『なぁそこには何にもないだろう』

約束の朝 - なし

小規模な敗北 - 『白旗を振ったら許されるの? そもそも僕など相手にしない?』『君も同じだろ?』

邪険にしないで - 『変わらんもんだってあろぉ?』

煙 - なし

マイモデル - 『切られ役に見えるかい?』

やがて哀しきロックンロール - 『愛の歌でも欲しがるかい?』

 

ルーズ - なし

瞬く星の下で - 『君は子供っぽいと笑うかい?』

青春花道 - 『何を殴ればよかっただろう?』

スロウ・ザ・コイン - なし

みんなのカープ - 『狙っているか?』『バットを置いてはいないか?』『この声が聞こえるかな?』

空が青すぎて - なし

THE DAY - 『明日はどっちだ?』『そこで思い描いたことまで恥じるのかい?』『それでも行くというの?』『本当は怖いんじゃないの?』

My wedding song - 『きっと頼りなく思ってるんでしょう?』『何が映ってる?』『あなたの子供のままでいていいでしょう?』

LiAR - 『密やかな声は本当?』

Part time love affair - 『ありのままに残らず話してしまうの?』

Montage - 『誰の運命を翻弄しているの?』

 

……以上です! 疲れた……。

というわけで結果は122曲中86曲。実に約70%の割合で晴一は問いかけているということになるわけです。いやはや、やっぱり予想通り、いやそれ以上に問いかけていますよね。

検証中に気付いたのですが、これを「問いかけ」ではなくて「語りかけ」にしたらほぼほぼ100%になっちゃうんですよ。小難しい歌詞なのに親しみやすいところに晴一歌詞の、ひいてはポルノグラフィティの魅力があるのではないかと、そう思った次第です。

 

それでは。

 

(※1)これまでの検証系。

当日とクリスマスソングのお話。 - べっかん

最強のシングルのお話。 - べっかん

最強のアルバムのお話。 - べっかん

(※2)晴一と昭仁の合作。この他にもTamaとの合作やPorno Graffitti名義での作詞合作があるが、この曲のみ、どちらがどの部分を担当しているのかがはっきりしているのでカウントしました。