やあ、ヤマグチジロウだよ。
これまで何度も触れている通り僕はテレビ、特にバラエティ番組大好き人間なのですが、それについて最近いろいろと気になることがありまして、それをまとめてみようかなと思いまして。
それは何かっていうと、テレビ局ごとにバラエティの傾向みたいなのあるよねということで、もちろんそれはとてもとても1つの記事では(僕の思うちょうどいいサイズに)収まりきらないので分けて書いておりまして、意外とテンポよくできております。第四弾です。
さあ今回はテレビ東京。
前回のフジテレビと同じく、僕の育った山口県では映らない局ですが、その噂はそんな県にまで轟いておりました。何があってもアニメ流してるってやつです。
東日本大震災が起こった当時、地元でゲームをしていた僕に「これはただごとではないぞ」ということを気付かせたのが「テレ東が臨時ニュースを流している」という情報だったくらいに。
それだけでもテレビ東京というテレビ局の特色は現れていると思うのですが、僕の思うテレビ東京のバラエティ番組の傾向は日常の一歩先を見せてくれる局です。
局きっての長寿番組『出没!アド街ック天国』では定番の観光地などは当然のこと、スルーしがちな駅や用事がある時にしか利用しない場所などニッチなエリアまでもを網羅しており、普通に生活しているだけでは出会えない街を知ることができたり。
もう一つ長寿番組といえば『開運!なんでも鑑定団』。こちらは様々なお宝を専門家が鑑定するのがメインのコンセプトだが、長年自宅の蔵に眠っていた物がもしかしたらお値打ち品なんじゃないか、昔名品だと譲り受けた物が本物なのかどうかなど、普段の生活ではなかなか出会えない結論を導き出してくれるところも長く続いている人気の理由のひとつでしょう。
最近のもので言えば、『YOUは何しに日本へ?』ですかね。都心を歩いてみたり、昔住んでた広島でも外国人の観光客を見かけたものですが、そういう観光メインの人だけでなく「なんでそんなところに?」と思わせるような、ここでもニッチな外国人「YOU」を見つけ出して密着する番組。日本礼賛ブームの先駆けのように扱われるが、焦点は「日本すごい」ではなく「日本のそんなとこを発見するYOUたちがすごい」だと言うプロデューサーの番組へのこだわりも感じられます。
『池の水ぜんぶ抜く』シリーズでも何の変哲もない池が、飼いきれなくなった外来生物を放流されて生態系を揺るがしているという事実を知ることができたり、かと思えば意外な歴史的遺物が発見されたりする身近に感じられながらバラエティに富んだ番組。
どちらも、構成としてはドキュメンタリーのようでありながら身近にある非日常にスポットを当てた番組で、日常生活を送るうえでの新たな視点を与えてくれる番組です。
そのほか、様々な分野のマニアたちが車があれば何処に行くかを追う『車あるんですけど…?』や、終電を逃した人を中心に声をかけてタクシー代を出す代わりにカメラが家まで付いていく『家、ついて行ってイイですか?』など、日常に沿いつつもひとつはみ出した番組が多く、テレビ東京という局の独自性を感じます。
近年はTOKYO MXなどの台頭もあって、前述の何があってもアニメを流しているとは言えないほどにアニメの数は少なくなっておりますが、その反面このような番組が増えて他のキー局に迫る勢いを見せているのは面白いですね。
それでは。
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