べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。長文を書きたいお年頃。

アルコ&ピースと偉大なるブラックサバンナ計画のお話。

 

やあ、ヤマグチジロウだよ。

 

あんまりね、このブログに速報性っていうのはないものなんだけどね。強いて言えばM-1などの賞レース系の翌日というのがタイムリーな記事を上げる唯一の機会ってとこでしょうか。

そんなダラダラしたブログでも、今回の件はと思ったのでお伝えしたい。

アルコ&ピースD.C.GARAGE』で起こったちょっとイカしたお話を。

 

アルコ&ピースに関しては『勇者ああああ』の記事(※1)で軽く触れた程度ですかね。オールナイトニッポンでは評論家から「リスナー参加型ラジオの最高峰」と評され、その後局を移して立ち上げられた前述の『アルコ&ピースD.C.GARAGE』でも録音放送でリアルタイム性はないにしてもその評価に恥じない太いフォロワーを抱えた、ラジオでは無類の強さを誇るコンビです。

 

そんなD.C.GARAGEで今回、いろいろと起こったわけなんですよ。

軽く番組内容を説明致しますと、基本的な内容としてはフリートークとネタコーナーがいくつかというオーソドックスなラジオ番組。そして、普段は録音放送のこの番組も、スペシャルウィークには生放送で放送され、毎回通常回で話題に何度か挙がった議題について生放送を活かした競技や対決をするのがこの番組の大きな流れのひとつなんです(※2)。

 

そんな中、今回のスペシャルウィークでは、平子の軽口からアベンジャーズのファルコンに注目することになった酒井が、いくつかのマーベル作品を視聴していくうちにどんどんとファルコンのファンになっていったという通常回での流れを汲み、「(ハルクやアイアンマンと比べると力が劣ることに重圧を感じているのではという)ファルコンを説得してアベンジャーズを脱退させよう」というタイトルのもとに、リスナーがファルコンを説得した音源を送ってもらってそれを紹介するという企画をスペシャルウィークに行うと発表したのです。

 

しかし、これがマズかった。

この「ファルコンを説得してアベンジャーズを脱退させよう」というタイトルが一人歩きして、マーベルファンに引っかかり、たいへんなお叱り(ソフトな表現)を方々から受けたのだ。

 

そんなプチ炎上を知った僕としては、「まあ確かにイジり過ぎな部分もあったしな~」と思いつつも、これは今回のスペシャルウィーク、さっさと謝罪して別の企画に切り替えても、企画を強行してぐだぐだになって「だからダメだって言ったじゃん」的展開(※3)になってもどっちに転んでも面白いな~と俯瞰的に考えていたのです。

 

……というのが、前置きになります。長いね。でも流れは知って欲しかったのでね。

そんな「どっちに転んでも面白いな~」という考えは、その予想を遥かに超える展開で覆される結果になったのですよ。

 

 生放送当日、いつもの冒頭のコーナーや生放送時の流れをいつもより簡単に切り上げると、酒井が「どうしますか?」と切り出し、平子が上記のプチ炎上の経緯を話すと速攻謝罪。体育会系的謝罪。

まあまあ、これくらいは想像できましたよ。アルコ&ピースのいい意味での小物感。「やっぱりファルコンは必要、企画をするまでもなかった」と撤回。なるほどなるほど、そうだよな~と。しかしそれからが想像もしなかった展開。

 

それじゃあ今回は何をしようという話になり「やっぱりアレをするしかないか」とCMを跨ぐと、まさかの土岐麻子の登場。

実はファルコンの流れとは別に、平子が息子の運動会に行った話(こういう時平子は話を盛りすぎる傾向があり、オールナイト時代から「平子る」と呼ばれている)の中で足の速い子供を育成する闇の計画『偉大なるブラックサバンナ計画』の話題が上ったのだ。

なんのこっちゃ解らないだろうが、正直リスナーとしてもあんまりよく解らない。要は「息子が徒競走で4位になった話」を闇の計画の陰謀と結びつけ、おそらく曲紹介に使う台本かなんかに書いてあったのであろう土岐麻子の新曲『ブラックサバンナ』の名前を借りたという、事実を基にしたフリートーク風ミニコントとでも言えばいいのだろうか、ともあれそこに『偉大なるブラックサバンナ計画』という言葉が誕生したのです。

普段であれば「いつもの平子ったフリートークだったな~」という感想で終わったのですが、それだけでは済まなかった。土岐麻子Twitterエゴサしたところ当案件に引っかかり、番組にメールを送ってきたのです。

 

いろんな流れがあったので前置きが多くて申し訳ないが、そんな流れもあってのご本人の登場にびっくりや笑いと同時に「どうやったんだ!?」という疑問もありよく分からない感情が渦巻く。本人曰く「アルバムのプロモーションもあったので~」ということだが、それにしてもこのキャスティング、ウルトラ級でしょう。というかそもそも土岐麻子エゴサするんだって話ですよね。

そんなこんなでメールを取り上げた回にちょこっとイジったのを謝罪しつつ(今回謝罪尽くし)、生放送での企画を『ブラックサバンナの歌詞を考察しよう』に変更、その場で本人に回答・解説をいただくというめちゃくちゃ贅沢な企画に。いや、ホントこれどうやったんだ。いつもの虚言ラジオはどこ行ったんだ?

 

贅沢とはいえ、ここは芸人ラジオ。構いも無く送られてくる失礼な考察に謝りとおしだったが、最後にはこのラジオきっての問題コーナー『ボイパのコーナー』(※4)にも参加してもらい和やかな(?)感じで番組終了へ。最後は考察の企画になぞらえて「受け取る人によっていろんな解釈がある」という自戒のような皮肉のようなまとめで締め……ると思ったが直後の番組担当である爆笑問題に引き継ぐ際に件のプチ炎上騒ぎをぶり返されるというオチ。最後までギッシリ詰まっていた。

 

たった一時間だったが、炎上騒ぎに対する芸人としてのひとつの在り方を見せてくれたのではないでしょうか。冒頭できちんと謝罪し、代替の企画も用意し、問題への皮肉めいたまとめ。

たいへんなお叱りをした人にもそれを受けてどうなるんだと心配をしたリスナーにも僕のようにただニヤニヤしてたリスナーにも全方向に配慮した放送だったように思えました。

もちろんゲストとして大変な時に来てしまった土岐麻子、ぶり返しながらも愛ある野次を飛ばした爆笑問題太田。何よりも短い時間の中でここまでしっかりとした構成を組み上げたスタッフ、そしてそんな中にメールを送るリスナーなどアルコ&ピースはここまでバックやフォロワーに恵まれているのかと感動さえも覚えました。

オールナイトの最終回では300人のリスナーが出待ちをしていたり、何かと話題に事欠かないアルピーちゃんをこれからも追っていきたいと思える一夜でしたね。

あっ、問題のひとつである『ブラックサバンナ』もとてもいい曲だったのでぜひ聴いてみては。

 

それでは。

 

 

※1 

colapoly.hatenablog.jp

※2 酒井が草野球チームを作った話題が多かったクールの回では、酒井率いるエリート軍と平子率いる一匹狼軍の対立になるようにメンバーを募集したり、アリクイが最強生物なんじゃないかという話題が多かった回ではアリクイの傘下に入りたい動物、最強の座のために勝負を挑みたい動物を募集したりといった内容。対決の場合、酒井チームが有利になるように面白おかしく戦力を偏らせるパターンが多い。

 

※3 リスナーから音源を送ってもらう系はぐだぐだしやすい傾向にあったりなかったり。

 

※4 ボイパの練習になるような言葉を送ってもらうコーナーだが、もう何でもアリの言葉をリズムと謎のダミ声に乗せるカオスなコーナーになりつつある。というかなってる。

 

なっげえ。注釈も多い。