べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。長文を書きたいお年頃。

オンバトとにちようチャップリンのお話。

 

やあ、ヤマグチジロウだよ。

 

暑い日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。

連日真夏日を記録する中キングオブコントのエントリーも始まり、これから年末にかけてお笑い界にも熱い毎日が続くことでありましょう。

 

なんだか無理やりに話を繋げた感もありますが、つまりはその辺のお話をしたいわけですよ。

そのお話を簡単にまとめると「にちようチャップリンは次世代のオンバトになれるのか」ということです。

 

以前NHKのバラエティを取り上げた際(※1)にも書いたのですが『オンバト』、正式名称『爆笑オンエアバトル』は現在のお笑い界の礎となったと言っても過言ではなく、2000年代から始まるお笑いブーム以前のお笑いを支えた伝説的な番組で、現在活躍している多くのお笑い芸人がここでしのぎを削っておりました。僕自身もこの番組で夜更かしを覚えてしまったほどです。

この『オンバト』の伝説たる所以は、観客投票によって挑戦する10組中5組しかオンエアされないという点であり、「史上最もシビアなお笑い番組」を自称するに相応しい番組と言えるでしょう。

 

そんなオンバトと同じく、観客投票によって勝ち抜けを決めるスタイルを採用しているのが『にちようチャップリン』なのです。

こちらの説明を軽くしますと、ウッチャンナンチャン内村光良が別番組の打ち上げで「テレ東で若手のネタ番組みたいなのやりたいよね」という軽く言ったという言葉を重く受けとめたスタッフが本当に作ってしまったという番組で、単発番組からいくつかの変遷を経て現在の形になりました。

現在の番組内容は1年かけてチャンピオンを決めるネタバトルを4月から開催しており、毎週7組の芸人がネタを披露し、観客投票によって選ばれた上位2組が月間の決勝に進み、3週分の進出者6組の中から1組が年間の決勝に進むといったものです。

オンバト』のようにネタが放送されないということはないですが、「観客投票」「年間王者」という共通点がありますね。

 

ふたつの番組の紹介が終わったところで本題「にちようチャップリンは次世代のオンバトになれるのか」ですが、なぜこんなことを思ったのかと言うと、前述の共通点に加えて『オンバト』でもそうだったように『にちようチャップリン』にも番組ならではの芸人というのがいくつも生まれており、かつてのオンバト芸人がそうであったようにチャップリン芸人たちも世の中に羽ばたいていけたらいいなと思ったからです。

 

ではオンバト芸人たちはどうやって世に羽ばたいていったのか。それはやはりブームの火付け役となった賞レース、その中でもM-1グランプリが関係してくるのです。

第1回のM-1が行われた2001年。『オンバト』は3年目を迎えており、常連といえる芸人も多数現れていました。そんな中M-1の決勝に進出した漫才師10組は、まさに『オンバト』で活躍していた人たちだったんですよ。

その進出者と『オンバト』での成績をまとめてみました。もっとも、これは総合成績なのでM-1出場以降の成績も含みます(麒麟なんかはこの大会から注目されたので以降の成績が主でしょう)。こちらです(ネタ順)。

と、デビュー後間もなくから『はねるのトびら』などレギュラー番組を持っていたキングコングと、『オンバト』開始当初から既に人気で初代チャンピオンにも輝いたDonDokoDon以外は10回以上挑戦しており、10勝以上で無敗のコンビが3組と『オンバト』名物芸人が多く進出していたことが分かります。

 

第2回大会で初出場の芸人もダイノジ(16勝3敗)、テツandトモ(20勝3敗)、スピードワゴン(15勝5敗)と、この大会で陽の目を浴びるもクセが強く観客投票が合わなかった笑い飯(1勝3敗)以外は常連組が固めるなど、M-1初期は『オンバト』芸人によって作られ、そして世に羽ばたいていったと言えるでしょう。

 

では『にちようチャップリン』で僕個人が「こいつらは番組にハマってるなぁ~」とか「この辺が賞レースで決勝に行ったらもっとチャップリンが盛り上がるなぁ~」と感じている芸人を紹介しましょう。

まずはネルソンズ。独特の雰囲気を持つ和田まんじゅうを中心として繰り広げられる悲壮感漂うコントがたまらないトリオ。今年3月に行われた同番組によるトーナメント式のネタバトルで優勝。4月から始まった1年ぶっ通しの大会でも5月に早々に勝ち抜けを決めている『にちようチャップリン』では無類の強さを誇るトリオです。

続いてはジェラードン。角刈りで顔の濃い西本と、キモキャラを務めることの多いかみちぃという二人の世界感の強いボケに振り回されるツッコミ海野のドタバタ感あふれるコントが痛快なトリオ。こちらも既にぶっ通し大会での勝ち抜けを決めている。この2組は『有田ジェネレーション』でもお馴染みですね。ですね?

最後はトンツカタン。櫻田の独特な雰囲気のあるキャラとそれだけに頼らないよく練られたネタが特徴のトリオ。3月のトーナメント大会ではジェラードンを破り、ぶっ通し大会でも予選と勝ち抜くなど実力を見せている(月間チャンピオン決定戦でネルソンズと流れ星に次いで3位)。

 

この辺りが今年のキングオブコント決勝に進出して好成績を残せば『にちようチャップリン』への評価も高まるのではないでしょうか(あと『有田ジェネレーション』も)。そうすれば若手ネタ見せ番組として注目を集めて他の局でもチャップリン芸人たちが活躍するかも知れない(※2)。

 

そんな感じで、今のうちにこの3組をチェックしてみてはいかがでしょうか。

いやあ、これで誰も勝ちあがらなかったらハズいなあ……。そういうのありえるからなあ。

 

それでは。

 

 

※1 こちら。余談ですが、ここで取り上げた漫才先生が芸人先生としてレギュラーになりましたね。

colapoly.hatenablog.jp

※2 何度か話に出てきました3月のトーナメント大会のサブタイトルが「お前たちはきっと他局さんでも通用する!」だったこともあり、それはこの番組の悲願ではなかろうか。