べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。

使いたい名言とかってに改蔵のお話。(第1巻)

 

というわけでかねてよりやりたいと思っていたかってに改蔵名言集。

名言集というよりかは、ふとした時に使って頭の片隅をかってに改蔵がよぎる言葉集とでも言いましょうか、改蔵的に言えばノアの方舟に乗せて残すべき言葉集とでも言いましょうか、そんな感じの言葉たちをアンテナにひっかかり次第リストにぶっこむといった名言集、略して名言集です。

ワンワードに発言者とかコメントを添えていくスタイルでいくのでよろしくお願いしますね。

それでは第1巻。まだまだ全然南国の残り香が残る第1巻の名言集です。

 

「宇宙人は、もう来てる」

第1話「改造人間誕生!?」より、主人公・勝改蔵が初めて発した言葉(プロローグ的なところで少し喋ってはいるけど)。通学電車の中でカルト雑誌のモー(もちろんムーがモデル)を読み終えての発言である。思えばこの後の作中で電車通学してるっぽい描写が皆無なのでいかに次の「優先席のマークが宇宙人のグレイに見える」というネタがやりたかったのかが分かる。何か宇宙人はもう来てるんじゃないかという場面に遭遇した時に神妙な面持ちで使おう。

 

「ちくびに電極」 「科学部だからね」

気を失った改蔵低周波治療器で起こした際に、目を覚まし科学部の部室を見回して「怪しげな薬品や器具の数々……」、「白衣!」と呟いた、それに「科学部だからね」と答えた部長のいわゆる3段オチの3つ目。羽美による「それはちょっと違うんじゃ」という真っ当なツッコミまでがセット。ちくびに電極が張り付いている時に使おう。

 

「オレ、改造されたのか!!」

上記の流れで改蔵が導き出した答え。この設定がこの物語の軸になり、そしてブレていく。どうやら改造されたっぽい時に使おう。

 

「例えるなら、ユースケ・サンタマリアとゼンジロウくらい格が違うんだ!!」

改造人間である自分と、常人である地丹の格を知らしめるために使った言葉。1998年当時では同格のタレントであったため「ど…どっちが上?」と繋がる。同年末にユースケがレギュラーを務めたバラエティー番組『「ぷっ」すま』が始まっており、僕が初めてこれを読んだ2年後の時点でかなり差がついてしまっていた。後に1話目を振り返る回で訂正されることになる。逆に今これを使って「ど…どっちが上?」と返してくれた人がいたら一生大事にしよう。

 

「すいません、連帯責任です。科学部みんなでやりました」

足を滑らせて落としてしまい、壊れてしまった人体模型が先生に見つかった時に部長が発した言葉。しかも2回繰り返す。部長が運ぶ途中で足を滑らしたことをバラされたにもかかわらずしれっとこんなことを言ってしまうように連載初期の部長はナチュラルに性悪な感じだったことがよく分かる発言。ミスの水を向けられた時に使おう。

 

「科特部かぁ…」

自分を襲った怪人(=人体模型)を倒したり自分を改造した科学部の真の姿は科学特捜部だと思い込み、あまつさえそれを勝手に略した改蔵の言葉。ものすごくうっとりした表情で使おう。

 

「たいへんだおやっさん! 記憶がねーんだ!!」

第2話「失われた記憶!?」より、改造人間にされた際に人間だった頃の記憶を失ったと訴える改蔵の発言。一週間前の晩飯のおかずやグッチ裕三の本名などが思い出せなかったらしい。記憶がない時に開き直って使おう。

 

「そうか、そーゆう事か……オレは昔……裸の大将だったのか!!」

記憶を求めて校内をぶらついていた改蔵が貸していた傘と落としていたランニングシャツを手渡されて導き出された答え。一通り裸の大将をやったあとロッカーにあったネギでカモかトロ、ヅラと野球ボールでパンチョ伊東だったと発覚(思い込み)するなど徐々に連想ゲームになっていく。むしろそういうゲームにしたら面白そう。用意するの大変だけど。

 

「なーんでなぐるかな」

第3話「おめでとう羽美!?」より、羽美に殴られた改蔵のぼやき。2回殴られ2回言っていたのでなんかお約束だったのかと思ったのだが、全然そうでもなかった。不条理に殴られた時に使おう。

 

「そうこの法治国家では、全裸でいる事自体重罪なのだ! 悲しいことに…」

第4話「詩ってるつもり!?」より、叫ぶしびんの会ドリアンムケ皮に発した言葉。それに対するムケ皮の反論は股間にはめたしびんを指差し「全裸ではない」という、3話まででイントロが終わったかのように南国の残り香が一気に増した感のあるド下ネタ回。全裸の人を叱責する際に使おう。

 

「ひょんな事のひょんって何?」

第5話「今夜は眠れない!!」より、元天才塾睡眠学習コースの大平三兄弟のひとりが眠りについた地丹の耳元でささやいた言葉。ここでもう一つの軸である天才塾の設定が現れ、そして同じくブレていく。上記のひょんに始まり、「ボンカレーの辛口とジャワカレーの甘口どっちが辛い?」などの気になって眠れない疑問を囁きかけて去っていくという迷惑なやつらだが、現代となってはググれば一発なので時代に淘汰されていく悪党たちである。ひょんな時に使おう。

 

「ここは4階だぞ、非常識な!」

4階の窓の外から登場した太平三兄弟のさらに後ろから改蔵が現れた時に三兄弟がおののきながら発した言葉。コマの外に「オマエらが言うな」と作者ツッコミが入っている通り、非常識なのはお互い様である。そういう時に使おう。

 

「フ…フランスっぽい」

第5話「フランスはどこだ!?」より、元天才塾生で改蔵の後輩であるヌカタが部長を一目見て発した言葉。この後何度も出てくる「○○っぽい」→「私が○○っぽいと言えなくはないわね」の流れの初出がフランスである。ただこの回では「○○っぽいと言えなくはないわね」の返しはない。その代わりフランスっぽくないと言われた羽美が激昂する流れは当初から存在。自分の趣味に合った人を見かけた時に使おう。

 

「神はその者が望む才能をあたえるとは限らない」

繰り出すパスが必ず災いを起こすヌカタの暴走パスを通りすがりの地丹が無意識に止めた際のナレーション。サッカーとは無縁の地丹がこの才能を発揮することはない。

 

 

「謎の宇宙生命体の侵略が始まったのか!」

第6話「改造大怪獣」より、ロッカーに入れていた焼きそばパンがカビてとんでもないことになっているところを見た改蔵の言葉。ニオイとビジュアルに羽美と部長が倒れていたことから思い当たったらしい。この後部長の演技により渡されたカビクリーナーによって退治される。食材を腐らせてしまって現実逃避したい時に使おう。

 

「パラサイト・インブ」

インキンタムシに悩まされていた地丹に、宇宙生命体の被害が広がっていないかパトロールをしていた改蔵がボソッと呟いた言葉。パラサイト・インプと陰部をかけた……言わなくてもいいかこんなこと。とにかく、個人的に今でも脳裏に焼きついている言葉の一つでパラサイト・インプはもちろんパラサイト部分だけ見ても頭によぎってどうしようもない。陰部に何かが感染した際に使おう。

 

「あ……もうこんな時間だ。 天才テレビくんがはじまる」

なんやかんやあって股間から毒ガスを発生させながら逃げ回ることになった地丹を追いかけていた改蔵が急に思い出し発した言葉。発言内容にもそうだが目覚まし時計を持ち歩いてるとことかなんだかかわいくて印象に残るシーン。何かを投げ出して帰りたい時に使おう。

 

「それって脱肛の海パンじゃない?」

第8話「学校の海パン」より、高校に伝わる怪談に真顔でツッコミを入れる部長の言葉。すかさず羽美が「下品です部長」とたしなめているが、部長はこの作品の中では一番初期と後期のキャラにブレがない人物なんじゃないかと思えるほどになかなかぶっ飛んだことを言ってるのは面白い。来世使おう。

 

「てめー鉄ちゃんか!」

水中モードにパワーアップした改蔵が新しい名称を求めたところ「改蔵(は)」と名付けられ、あからさまに落胆している改蔵の横で「キハ200系みたいでかっこいいですよ」とはしゃいだ地丹を殴りながら叫んだ改蔵の発言。コマ外に書いてある通り、鉄ちゃんとは鉄道マニアを愛らしく呼んだものである。この後長きに渡って使われることとなる鉄道マニア地丹が発覚した瞬間でもある。鉄道マニアがいた時に使おう。

 

 「と、いうわけで… お金儲けを考えましょう」

お金儲けと書いて「シノギ」と読む。第9話「科特部財政危機一髪!?」にて、主にムダ使いが原因で財政難に陥った科特部をなんとかしようと立ち上がった部長の言葉。そのムダ使いも大体部長がしているのでマッチとポンプである。シノギが必要な時に使おう。

 

「その先は素人が迷い込んだら二度と生きては帰れぬディープゾーン!」

秋葉原シノギを行っていたところ、改蔵と地丹が深部に迷い込んだと知った時の部長が叫んだ言葉。極端に食事処が少なかったり、真空管ジャンキーが襲ってくるなど今よりもカオスだった秋葉原事情が伺える。真空管ジャンキーはともかく、今や秋葉原は結構なグルメタウン的要素も増えてるからねえ。素人にはまだ早い場所に迷い込んだ人を見つけたら使おう。

 

「人類のためにおまえを抹殺する」

第10話「二人の地丹!?」より、地丹の双子の弟・砂丹が学校に現れた際にタイミングよくクローン人間の話題が挙がっていたことから二人がクローン人間だと思い込んだ改蔵の言葉。クローン人間反対派の改蔵はどちらかを抹殺するために刀を取り出し襲い掛かる。人類のためにって言えばそれなりに大義名分になるし積極的に使おう。

 

「多分こっちです。こっちの方からおでんの臭いがします」

第11話「真夏のウキウキフェスティバル!?」より、キャンプにきた科特部一同が分かれ道に出た際に改蔵が言った言葉。キャンプでおでんを作ってるに違いないと迷いなく言っているが、よくよく考えるとおかしい。分かれ道に差し掛かったら使おう。

 

「罰を受けているのです」

おでんの臭いを頼りに道を進んだ一行の行く手に現れたこんにゃくにぬり固められ、さらに木に吊るされていた男(改蔵の天才塾時代の友人。こんにゃくいも栽培コース)が発した言葉。罰は吊るされていることのみでこんにゃくにぬり固められた姿は村の祭りの準備のためという、登場からぶっ飛んだ回である。罰を問われた時に使おう。

 

「こんにゃくでぬり固められた男がいる以外は、普通の祭りなんですね」

上記のカツノリが住むこんにゃくが特産の村。その村に古くから伝わるこんにゃくでぬり固められた男たちが押しくらまんじゅうをするという幻想的な祭りに招かれた一行。その祭りの様子を見た地丹の第一声。「すでにそれ自体、普通じゃないって…」という羽美のツッコミはごもっともだが、すぐさま次のコマで「不思議の国のアリスのトランプの兵隊みたいでロマンチックね」と部長が言っていたりやけに順応性の高いぶっ飛んだやつらが2コマに納まっているのが印象的なシーンである。もしも使える時がきたら教えてほしい。

 

「そ…それは…ナタデココ!!」

しかし、こんにゃくに耐えられなくなったカツノリの婚約者・ルビーのために故郷であるフィリピン原産のナタデココに身を包んだカツノリの姿を見た一同の言葉。もはや何も言うまい。

 

以上です。なかなか記憶以上に1巻からぶっ飛んでる回が続きますね。それまでONE PIECEとかを読んでいたのにいきなりこんにゃくにぬり固められた男の話を読んで「よし、続きを買いに行こう」と思えましたね、まったく。いや、ONE PIECEにも宝箱にハマった男とかいたし、実はどっこいどっこいだった……?

2巻に続く。