べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。

使いたい名言とかってに改蔵のお話。(第2巻)

 

使えそうで使えない名言。第2巻。

改蔵ではお馴染みの箇条書きのコマも増え始め、徐々に改蔵色の出始めてきた巻。とはいえ、件の下ネタも残っている過渡期に差し掛かった巻とも言えるんじゃないでしょうか。

今回もビビっときたワードにコメントを添えていきます。

 

オフィスラブがしたいんです!!

第1話「魅惑のオフィスラヴ!?」より、冒頭の改蔵の訴え。すぐさま部長に「学校はオフィスじゃないから無理よ」と一蹴されてしまう。シンプルにオフィスラブがしたい時に使おう。叫ぼう。

 

息抜きに軽いセクハラでもするかな

改蔵の訴えを聞きつけた校長のわがままによりオフィスと化し、オフィス行為以外禁止された部室で時間を見て発した改蔵の言葉。今の時代ではこの言葉だけでもアウトであろう。いや、当時でもダメじゃい。息抜きする時に使える豪胆は使おう。

 

給湯室で泣いてやるー!!

改蔵のセクハラを受けて部屋を飛び出した際の羽美の言葉。実際に給湯室で(どこにあるんだ)「OLってストレスたまるわ」と雑巾を絞った水で作ったお茶を地丹に無理やり飲ませるなど、当初は渋っていたのになかなかのノリっぷりである。ストレスがたまったら使おう。

 

憧れの女上司!!

オフィスと化した部室では課長として扱われていた校長が、すずが(科特部の)部長だと知った時に叫んだ言葉。「女上司に使われる図」としてかなりひどい割に愉悦に浸る表情の校長が印象的である。女上司ができた時に使おう。

 

日本一のヴォーカルを聞けー!!

第2話「タイムカプセルにお願い!?」より、羽美の夢の中の改蔵が女子生徒に松崎しげるを無理やり聞かせながら叫んだ言葉。他にもペットのカマドウマを自慢したりと羽美の中の改蔵像はどうなってるんだと言いたくなる夢。敬意を表して松崎しげる以外には使わないことにしよう。

 

けどとんこっけ?

小学生の頃に埋めたタイムカプセルの中から出てきた羽美の封筒から出てきた「けっこんとどけ」を改蔵がうっかり逆から読んだもの。羽美としては見られたくなかったものだが、改蔵のうっかりに助けられる形となった。実際には婚姻届なので「けどとんいんこ?」と応用のきいた使用も可能。どちらも口にしやすいので好きな方を使おう。

 

ぷお~♪ ぼぼーん♪

第3話「うわさになりたいの?」より、上記の「けっこんとどけ」が何者か(前話のオチで川に投げ捨てたものが部長のラジコン船に乗ったのだが一体誰だろう)の手によってうわさが拡散してしまった。その噂が広まる過程の中でトランペットの女子生徒とチューバの女子生徒が楽器越しに会話をしている様子である。ちなみに会話の内容は「ぷお~♪(あの子相当遊んでたみたいよ)」「ぼぼーん♪(夜の街ではちょっと知られた存在みたいよ)」である。楽器同士で会話したい時に使おう。

 

うわさってのはなウソ8割、本当2割の黄金比でできているのだ!!

上記のうわさを拡めた元天才塾情報操作コース・うわさの金蔵に向かって、改蔵が言い放った言葉。改蔵の背後に示された円グラフにはウソ8割、本当2割のほかに「ムー的なもの」が微量混入している。同じコマ内で「だ…だれが決めたんだ」と地丹がツッコんでいるようにこの発言自体もだいぶ胡散臭いものがある。どちらかに偏ったうわさを垂れ流す人を叱責する際に使おう。

 

歴史に残るうわさを流してみろ!!

人の浮いたうわさしか扱わない金蔵に「人面犬」や「トイレの花子さん」などを挙げて改蔵が発した言葉。天才塾にもあったステキなうわさとして「トイレの鍋奉行」、「モチ肌犬」、「茶つみボクサー」などを挙げた。「茶つみボクサー」のイラストがボクサーグローブのせいで茶葉を摘みにくそうなのが個人的にツボであった。上記の叱責に重ねて使おう。

 

地元の若者だ!

第4話「あの夏一番ウルサイ海」より、湘南でない海で海水浴をしたとご近所に知られたら生きていけないとそそくさと帰ろうとする改蔵を焼きもろこしで殴りかかった青年の言葉。「誰だてめえ!」に対してこの言葉を言えるのはなかなかにクールである。地元にいて名を名乗るほどでもない場面に遭遇した時にでも使おう。

 

そうね、私が湘南水着ギャルと言えなくもないわね

前回の部長に対する「○○っぽい」のアンサーとなるお決まりフレーズの初出。ただし「○○っぽい」ではなく「あなた湘南水着ギャルですね!」と言われた時のものなのでお決まりのラリーはもう少し先になる。まんざらでもない時に使おう。

 

すごいギャグを思いついてしまった

第5話「言いたいよう!ひとりぼっち」より、前回のオチでひと夏の思い出としてビンに詰めて海に流された地丹が、流れ着いた無人島で呆然としている時に突然笑い出し発した言葉である。この第5話はほぼこのギャグを伝えたい一心のお話である。そのまま使おう。

 

ここね!異常な霊気だわ!!

第6話「迷子の迷子の子犬ちゃん?」より、地丹に取り付いた幽霊の霊気を感知してやってきた巫女装束姿の部長が発した言葉。「GS(ゴーストスイーパー)の美神さんがあーゆう状況の今、ローカルな除霊は各町内でやれとのおたっしがでたの」とのこと。異常な霊気を感じたら使おう。

 

太いまゆの、女が見たいぃ!!

第7話「のりがよくなきゃダメ!?」より、細いまゆの女子ばかりで辟易した怪人(元天才塾のり養殖コース(生涯学習成人の部)のりお)による嘆きの叫びである。当時(1998年)はアムラー文化の末期頃なのでみんな細かった。今では太めの子も多くなっているのでこのような怪人が現れることはないだろう。ちなみに第一被害者は後にレギュラーとなる美人で有名なクラス委員の山田さん。初登場。もし将来また細まゆのブームが来たら使おう。

 

ギャッ…ギャランドゥッ!!

のりおがマントを脱ぎ、本当の姿(ブーメランパンツ一丁)になった際に、股間周辺のムダ毛を見た改蔵の発言。コマ外の注釈で「※このまんがではコカン周辺のムダ毛のことをギャランドゥと呼んでいます」とあるが、その後呼んだことあったっけ? 一般的にはへそ下の毛の俗称でしたかね。その辺を呼ぶ時に使おう。

 

ようこそ、キッチンスタジアムへ!!

家庭科実習室でひととおりの下ネタを披露した後、騒ぎを聞いてかけつけた科特部一行を迎え入れたのりおの言葉。料理対決を挑む時に使おう。

 

怪奇事件発生!! 科特部緊急招集!!

第8話「あなたのお名前なんてーの!?」より、持ち物に勝手に名前を書かれるという事件発生を受けてポケベルで召集を受ける科特部の演出。既に改蔵だけでなくみんな怪奇事件に対してノリノリである。ノリで緊急招集したい時に使おう。

 

事件を解決したいんなら、コナンくんに頼めばいいのに

上記の緊急招集、事件に対する羽美の言葉。「コナンくんではあつかってくれないような恥ずかしい事件をあつかうのが、わたしたちの役目でしょ」と部長。先のGS美神もそうだが、同じ雑誌内の作品ネタを重用しているね。今でもバリバリ現役のコナンくんなので割と使えそうだ。

 

基本的に全てのものはジャイアンのものなんだよね

連続名前書き事件の犯人である元天才塾あて名書きコース・もん太との名前書き対決で持ち主不明のバスケットボールに「ジャイアン」と書いた改蔵。「その手があったか」と狼狽するもん太に補足するように改蔵が言った言葉。「オマエのものはオレのもの オレのものはオレのもの」の格言を逆手にとった名前書きである。……っていうか名前書き対決ってなんだよ。

 

棒が… 棒が来る!!

第9話「さびしがりやのあいつは…!?」より、棒の手紙が届いた改蔵が部室に駆け込み叫んだ言葉。不幸の手紙の「不幸」の部分がくっついて棒になったってアレですが、僕らの時代で言えばチェーンメールってやつですよね。今もあるんですかね、こういうの。まあ棒が来る時にでも使ってください。

 

な… なんて澄んだ目をしてやがるんだ!

本当に来てしまった棒にトンファーで襲い掛かった改蔵が、棒の目を見た時の心情。「こんな目をした悪がいるわけないじゃないか…」と戦意喪失してしまった。澄んだ目をした人に使おう。

 

連続セーラー服エリ立て魔よ

第10話「ファッション大魔王!?」より、街で召集をかけた部長が明かした怪事件の名前。その名の通りセーラー服のエリをスプレー糊でパリッパリにかため、立てられる。そういう事件があったら使おう。

 

そのポケットには…… 種を入れておくのだ

上記の事件の犯人であり、服の本来の目的である着こなしを推進する元天才塾服飾コース(現東京ムード学園学園長)のマリオの代わりに改蔵が答えたジーンズの小さいポケットの意味。西部劇で穿いているイメージから荒野に種を撒き、緑を取り戻すという改蔵の思い込みである。本当の理由は懐中時計のためらしいが、こっちのほうが素敵なのでもうこっちを使っちゃおう。

 

オレにも小心者を習わせてください!!

第11話「イッツァ・スモールハート!」より、小心者クラブに10年に一人の逸材として攫われた地丹をうらやんだ改蔵の懇願の言葉。もちろん習うもんじゃないがここでは実際に天才塾一の荒くれ者だったはっちゃくが小心者を習って今では教えるほどの小心者になっている。なんらかを習いたい時に使おう。

 

小心者は、ごちそうさまなどと言えないのです!

改蔵の小心度を計るために立ち食いそばでの挙動を見たはっちゃくが直後の地丹と比べて評価した際の言葉。小心試験四級認定基準で、葛藤の末言えないのが小心者、単に言わないのは無礼者らしい。ごちそうさまを言えなかった時に使おう。

 

私……妄想されたんです!

第12話「走りだしたら止まらない!?」より、科特部に駆け込んだ今回の依頼者(クライアント)、美人で有名なクラス委員の山田さんの叫び。早くもレギュラーの装い。突然「おまえをオレの中で妄想してやる!」と声をかけられ目の前で妄想を受けたとのこと。そういう風に妄想されたら使おう。

 

以上、2巻でした。後々に繋がるお馴染みの流れ、お馴染みのキャラクターが多く出てきましたね。絵柄もフルCGに慣れてきたのかかわいくなってたりトーンがきらびやかになってたりしてますね。今読み返しても面白い。

3巻に続く。