べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。

オススメ漫画と2020年秋のお話。

 

 

あけおめ。倖田來未でしたね。ああ、ガキ使のエンディングの話です。ならあの年明けすぐのaikoの今年もよろしく的なCMなんだったんですかね。あんなのあったっけ? ちょっとそわそわしちゃったじゃないの。

そんな僕の今シーズンのオススメ漫画を列挙するやつです。どうもどうも。

というわけで2020年10~12月に新刊が発表された作品の中からピックアップ。

もちろん面白い順とかではなく、打順みたいなものですね。

 

怪獣8号

世界屈指の怪獣発生率を誇る日本で、対怪獣の防衛隊員の夢が破れ怪獣専門の清掃業をしていた日比野カフカは同じく防衛隊員を目指す部下・市川レノに感化、募集年齢の引き上げの情報を受けて再び防衛隊員への道を目指そうと思った矢先、謎の怪獣の手によって怪獣の姿に変えられてしまう。自我を残したまま怪獣のパワーを身に着けた反面、その姿のままでは追われる身になってしまうというジレンマを抱えたまま防衛隊員を目指すこととなる……。

既刊1巻ですが、1話が公開された瞬間から話題の嵐で1巻にしてはかなりの発行部数だったらしいので2巻を待ってたら手遅れになりそうだったのでね。1話の最後の方でギャグっぽく振ってたので個人的に「あれ?」と思ったのですが、基本軸はしっかりしてたのでバリバリ楽しめそうです。

 
怪獣8号 1 (ジャンプコミックス)

 

九龍ジェネリックロマンス

東洋の魔窟・九龍城はノスタルジックな街並みあふれるディストピア。鯨井令子と工藤発は九龍城内の同じ不動産屋に勤める同僚。30代の二人は複雑な関係で……

恋は雨上がりのように』の作者によるラブロマンス。かつての香港に存在した巨大スラム・九龍城をモデルにしたオリエンタルで乱雑な街や複雑な関係のストーリーが読み出したら止まらない作品です。いやぁしかし1巻ラストのシーンは度肝を抜かれましたねぇ。


九龍ジェネリックロマンス 1 (ヤングジャンプコミックス) 

 

放課後ていぼう日誌

田舎に引っ越して海野高校に入学した鶴木陽渚は、近所を散策中に出会った先輩の黒岩に半ば強引にていぼう部に入部させられることに。インドア派で生き物が苦手な陽渚は個性豊かな部員たちに囲まれた波乱の高校生活が始まる!?

アニメもされて5巻以上になっちゃったので今さらかとは思ったのですが、昨年夏の九州豪雨で被災されて作業環境一式がやられてしまったらしく、応援の意味を込めて。個人的に親戚の家が漁師で、作品の舞台のようなところで釣りをさせてもらったことがあるのでノスタルジックを感じますね。

 
放課後ていぼう日誌(1)(ヤングチャンピオン・コミックス)

 

スインギンドラゴンタイガーブギ

戦後日本の慌ただしい中、溺水事件で記憶を失った姉を持つ主人公・おとは、かつての姉と仲睦まじくしていたベーシスト・小田島龍治を探して彼の残したベースを手に東京へ旅立つ。手がかりもないおとは拙いベースを弾きつつ路上で歌っていたところ、通りかかったジャズバンドに声をかけられて米軍基地のステージで歌わないかと誘われ……

2020年に読んだ新しい漫画の中では一番じゃないですかね。戦後の空気感みたいなものの描き方がとても上手くてついついのめり込んでしまっております。さらにSpotifyApple Musicに当時の音楽で作られた公式のプレイリストがあるので、それを聴きながら読むとさらに没入感に浸れるのでオススメです。

 
スインギンドラゴンタイガーブギ(1) (モーニング KC)

 

コーポ・ア・コーポ

借金、DV、援交など訳ありの住人たちが住む大阪の安アパートを中心に、過去、現在と様々な人生を描く下流生活譚。

『スインギン〜』が2020年で一番って言いましたけど、これも一番ですわ。ダメな人がダメなりに生きているのを見るとなんか、生を感じますよね。そういうやつです。でかい猫もいるし。

 
コーポ・ア・コーポ (1) (MeDu COMICS)

 

以上です。九龍城やら漁村やら戦後日本やら下流安アパートやら、かなり乱雑で薄汚れた舞台ばかりが揃いましたね。怪獣8号も建物とか壊れてるしね。……そこに漁村を混ぜるのはさすがに失礼か。

 

それでは。