べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。

効果的とキングオブコント2018のお話。

 

土曜っていいね。土曜ってね。

 

キングオブコント。いろいろと変わっていろいろと言われてましたが、終わってみれば全体的なレベルも高くていい大会でした。当日まで完全シークレットだったファイナリストもほぼほぼ順当な勝ち上がりといった感じで、しっかりした芸人がしっかりしたネタを見せてくれた大会という印象でしたかね。

不満があるとすれば変更点のあんまり取り沙汰されなかったほうである決勝で2ネタ目を披露できるのが上位3組に減ったところで、3位4位5位の点差が1点刻みの僅差だったところを見ると前回までの5組だともっと盛り上がったかもなぁ~と思えてしまったとこですかね。

なんだかキングオブコントならではのシステムっていうのがほぼ無くなった感が少し寂しいですね。それほどM-1のシステムがテレビサイズとして優秀ってことなんでしょうが、より多くのネタが見られるフィギュア方式、結構好きだったんだけどね~。

 

とはいえ全体的にレベルが高かった。あ~高かった。

個人的にゲラゲラ笑って見てたのはマヂカルラブリーとザ・ギースでしたね。マヂカルラブリーに関しては僕は好き過ぎる部分があるので当然っちゃ当然なんですが*1、日常的やドラマであるような場面にSFチックな設定を乗っけることで次々面白くなっていくのがたまらなかったですね。

ただ上位の点数を見てみるとそういう設定を重ねたものよりも、話の展開で魅せていったほうが高評価だったって感じですかね。

 

展開という観点で言えば優勝したハナコは秀逸でしたね。紹介VTRでも「人を1人多く使えるのはでかい」と自称していただけあって、中盤ダレてきがちなところに効果的に3人目を入れて勢いよく最後まで持っていっていた印象がありますね。

逆にさらば青春の光は1つのボケで最後まで持っていくのが持ち味ですが、毎回ふわっと終わりがちなのがなんとなく差に表れたのかな~と。それでも毎回切り口の鋭い設定を持ってきて、ファイナリストがシークレットでありながら「この辺は毎回面白いもんな」と当然のように進出してくるあたりの実力はさすがですよね。自身でラストイヤーと決めて挑んだというのがあまりにも惜しい。新作をテレビで見られる機会が減るなぁ~と思わせるほど当たり前に決勝行ってたもんなぁ。

 

そしてどうしても頭をよぎるのがロッチの悲劇。松本も事前番組でイジり、決勝前にもイジったほど強烈に印象に残る敗退劇がまたもや起こってしまうとは。チョコレートプラネットの悲劇。

「チョコプラも大きく外すことはないから点差もあるしこのまま行くかな」と思ってたのにね。前回出場した時の紹介VTRの印象のままであればあの手作りガジェットの応酬は効果的だったんでしょうが、もう2人の印象はモノマネ芸人になってしまっていたという皮肉な結果になってしまいましたね(そもそもそんなに覚えてないか。4年前だもんな。4年前かよ!?)。

実はロッチの悲劇の時とは逆にワタナベの芸人がよしもとの芸人を抜いていったという、図らずも事務所をあげてのリベンジみたいな構図になっていたのがちょっと面白い。

 

ここ数年キングに輝いた人たちが芳しくない感じに取り上げられがちなのでハナコには頑張ってもらいたいですね。ネタのように効果的に展開していけるのかってところでね。

とりあえず元々業界内外での評価も高いトリオだったので、いろいろなネタ番組に呼ばれてネタが見られそうなのは単純にうれしいですね。

 

それでは。

 

*1:詳しくはこちらで。

colapoly.hatenablog.jp