べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。

使いたい名言とかってに改蔵のお話。(第3巻)

 

令和になってもかってに改蔵。使えそうで使おうとも思わない名言集、第3巻です。

CG原稿にも慣れてきたのか絵柄も安定し始め、ここから10巻くらいまでの絵柄は個人的に好きだったりもします。

というわけで今回もビビっときたワードをピックアップしていきます。

 

100億あれば、1ヶ月は食うに困りません!

第1話「映画を作ろう!!」より、タイタニックの成功を知った改蔵が映画製作を進言。その際にタイタニック興行収入をなぞらえた発言。このくらい大胆にいきたいものです。

 

幻の超大作、山田丸!!

映画製作の土台として、それぞれの好きな映画を挙げていった際に、羽美のラブロマンスもの(不倫もの寄り)、地丹の列車絡みに続いて改蔵が挙げた映画。後に同氏の作品「スタジオパルプ」にてこっそり登場した時には20年ぶりに見たタイトルに沸き立った人も多いだろう。好きな映画を訊かれた時に使おう。

 

雲の形が気に入らねェ

いざクランクインした科特部たちの前に現れ、撮影に参加することとなった巨匠・アキラ監督(上記の山田丸の監督でもある)が、電車の最前部にくくりつけられた地丹のシーンの撮影中のリテイクを出した時の言葉。元ネタの黒澤明のエピソードによるものなので、ストイックに映画を撮る時に一発かまして言ってみよう。

 

すいか

第2話「おやじだよ全員集合!!」にて、幼少の頃に改蔵によっておっさんとあだ名を付けられ、同様の屈辱を味わった者たちを引きつれて復讐にやってきたつばさが、改蔵のあだ名付けの才能を知り、あだ名付け勝負を挑んだ際に小太りの青年に改蔵が放った言葉。幼少期に「体育のあとスイカのにほひがするね」と言われた古傷をたった一言で的確にえぐったあだ名付けだった。気に入らない小太りの人がいたら使おう。

 

どんなイタズラされても、文句言えないってことだぞ!!

第3話「大人のイタズラ大作戦!!」より、ハロウィンに備えて用意していたお菓子を他の科特部メンバーに全部食べられてしまい、このままでは「トリックオアトリート」に応えられないと嘆く改蔵の言葉。直後の地丹の「ハロウィーンは日本じゃ、あまり浸透してませんからね」の言葉通り、当時はほとんど空気のようなイベントだった。僕自身もこの漫画でイメージが定着したくらい。それが今では独自の進化を遂げているので時代の流れを感じますね。改蔵と同様のシチュエーションに出くわしたら使おう。と、言いたいところだけど最早日本のハロウィンにお菓子の要素ある?

 

男汁100%だ!!

お菓子を用意できなかったために元天才塾、特殊イタズラ部隊パンプキンベレーたちの手により校内に様々なイタズラが仕掛けられた。その中のひとつで、ある女子生徒が飲もうとしていた果汁100%ジュースが男汁100%にすりかえられていたというイタズラ。果が男に見えたというのはよほどの天才か、よほど疲れていたであろうことを感じさせるネタ。男汁100%に見えたら使おう。

 

そのトイレットペーパーは、紙やすりととりかえてある!

上記の男汁100%ジュースを誤って飲んでしまい、お腹を壊した地丹がトイレに入った際の改蔵の発言。もちろんパンプキンベレーのイタズラである。子供の頃からくだらなくてこの回大好き。

 

いやぁ、古代のロマンを感じますなぁ

第4話「よみがえる仮面伝説!!」冒頭より、科特部一行がデパートの大エジプト展に訪れた際に改蔵が放った言葉。なんとなく使えそう。

 

実にいぢめがいありそう

大エジプト展に展示されていた被ると集団の中で一番下っぱになる呪いを持ったチタンカーメンのマスクを改蔵が盗んできた流れのてんわやんわでSM女王と楽しんでいた校長の部屋に入ってしまい、女王様と校長のSとMが逆転してしまったところに科特部メンバーが乱入し奪還。我に返った女王様が地丹を見つけて放った言葉。いぢめがいがありそうな人に使おう。

 

なべ奉行が来るじゃないか!!

第5話「料理は愛憎!?」より、科特部でなべをやろうと準備をしていたところに知らされていなかった改蔵が狼狽しながら叫んだ言葉。ちゃんと下町鍋奉行所に許可を取らないと来ちゃうらしい。なべ奉行という言葉をここで初めて知ったのでやっぱりかってに改蔵は教科書。なべを始めようとしているところを見かけたら言おう。

 

このなべふぶき、忘れたとは言わせねえぞ!!

本当に来たなべ奉行がシラを切った(切るように言った)部長にむかって遠山の金さん風に右肩の刺青見せながらを放った言葉。自分がなべ奉行になった時に使おう。

 

闇なべだ!!

お酒っぽいもの(少年誌の最大限の配慮)を飲んで酔っ払った地丹がなべ奉行に「夏は何してんすかぁ~?」と訊くという無礼に怒ったなべ奉行がかくなるうえはと極刑の如く発した言葉。なべ中に怒りを覚えた時に使おう。

 

ハーゴンが作れん……

第6話「乙女の気持ち」より、登校中の改蔵ゲームボーイをしながら呟いていた言葉。当時めっちゃ流行っていたドラゴンクエスト テリーのワンダーランドの配合のことでしょう。人がやってるのを見てるくらいしかしなかった僕でもドラクエのモンスターをいっぱい知ってるのはこのゲームのおかげです。久しぶりにやってみてハーゴンが作れない時に使おう。

 

青いねずみは黄色いねずみに勝てないのでしょうか?

改蔵が校外の人にモテまくっているのを知り、逆行催眠で天才だった頃に戻そうと意気込む羽美。そうとも知らずに相変わらずハーゴンを作っていた改蔵が「128ビットが出ようというこの御時勢に、なんで8ビットのゲームがこんなに面白いんだろう」という言葉に続けた言葉。青いねずみ=(128ビットの)ドリームキャストソニック、黄色いねずみ=(8ビットの)ゲームボーイピカチュウということらしい。奇しくも最近フル3D映画でもこの二匹の対比構造が生まれてしまったので、ここぞとばかりに使おう。

 

信長様早くお逃げください!

逆行催眠をかけられた改蔵が遡り過ぎたために出てきた言葉。おそらく前世である。催眠術をかけられて意識があったら戯れに言おう。

 

 

天才は風邪をひく!

第7話「カゼと共に去りぬ!?」より、風邪をひいてしまった改蔵を見て「バカは風邪をひかない」を逆手に取った羽美の新説。風邪をひいてしまった時に使おう。

 

もうだめだ、ベーブ・ルースを呼んでくれぇ。ぼくのためにホームランを打ってもらんだ

風邪が悪化しつつある改蔵が息も絶え絶え発した一言。説明不要なベーブ・ルースの逸話によるものだが、こちらから呼びつけてというのが何とも図々しい。病状が悪化したら使おう。

 

ネロとパトラッシュの命日じゃないか!!

第8話「"怖い"とクリスマス」より、クリスマスはネロとパトラッシュの命日だから喪に服すべきだと訴える改蔵の言葉。その後現れる改蔵の後輩で元天才塾冠婚葬祭コース・てつろう率いるクリスマス葬儀団によれば、マッチ売りの少女や喜劇王チャップリンなどもクリスマスが命日らしい。クリスマスに異を唱えたい時に使おう。

 

天才大社だ!!

第9話「お正月を伝染そ!」より、科特部メンバーが2年参りに訪れたご利益があると評判の神社に到着した時の改蔵の言葉。硬神様、軟神様といったユニークな神様や、ユニークな参拝客層が特徴の御社。

 

あなた来年厄年ですよ

天才大社の神主である元天才塾宗教法人コースのたかうじが地丹を一目見て告げた言葉。天才歴の計算方法では生まれ年だけではなくあらゆる要素で決まるため、こうなるらしい。全く新しい厄年システムを構築した時に使おう。

 

恋のシュプールもままならぬぅぅ!

第10話「スノボでGO!」より、学校恒例のスキー合宿で訪れたスキー場が苗場ではなくヤングバレーナウスキー場だったことを知ったときの改蔵の叫び。挿絵によればスキーの滑り跡でハートを描くのが恋のシュプールらしい。ままならない時に使おう。

 

シリコン飲んで見返してやる!!

第11話「そ~~~なんです!」冒頭より、手前からおっぱいの大きい順に描かれた入浴中の女子の中で一番後ろに配置された羽美の言葉。コマ外の注釈にもある通り、シリコンは飲むものではありません。貧乳をバカにされた時に使おう。

 

恋の病も治りゃせん!!

入った温泉が草津ではなくほめごろし温泉だったことを知った改蔵の叫び。前回の苗場や2巻での湘南のように改蔵が有名な観光地ではない場所をディスる最初期のお馴染みの流れ。温泉に納得のいかない時に使おう。

 

4人じゃできないのよね

旅館の老婆の情報により、秘湯天才温泉を探しに行って遭難した科特部メンバー。たまたま見つけた山小屋で朝まで眠らずに生き残るために四隅に座って起こし合う方法で夜を明かした朝に部長が告げた事実。怪談などでよく聞くお話だが、これを知ったのもかってに改蔵なのでやはりかってに改蔵は以下略。実際にやってみて言ってみよう。

 

以上、3巻でした。この辺りになるとノリノリで面白いですね。この辺まで読んでを決めた記憶もありますね。やっぱり読み返してて楽しい。

4巻につづく。