べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。

使いたい名言とかってに改蔵のお話。(第6巻)

 

毎日暑くったってかってに改蔵

第6巻。中・後期にかけて重宝された要素でもある羽美の壊れっぷりが顕著になってくる巻ですね。

今回も独断と偏見でビビっときたワードを連ねていきます。

 

その白黒の顔にだまされるな!

第1話「意外が好き物」より、パンダを異常にこわがる改蔵の言葉。見た目のかわいさにだまされるな、中国では毎年何人も野パンダに襲われているのだからと力説する。

普段はうさんくさいのにたまにちゃんと本当のことを言うのがかってに改蔵のチャームポイントでもある。

パンダが怖い時に使おう。

 

意外性を楽しんでいたのです

そんな意外な凶暴性を持つパンダをうっとりしながら眺めていたオッサン(三度の飯より意外性が好きなプロ野球チームヂャイアンツのヤバクラ捕手)の言葉。かつて意外な場面で打つことから「意外性の男」と呼ばれていた(「普段打たないからじゃないの?」と言われているが言っちゃいけない)ことから意外性の虜になったのだそう。もちろん、この意外性がこの回の核となる。

意外性を楽しんでいる時に使おう。

 

これは意外性依存症だ!!

意外性を求めすぎて周りに被害をもたらし始めたヤバクラを見た改蔵の言葉。極度に進行しては依存症漬けにするしか手は無いという。

そういう人がいたら使おう。

 

マケマケ様のご加護のもとに背中に6つの聖跡を!

ヤバクラに投与する意外性が羽美の手によって偏り過ぎた結果、かなりカルトな思考に陥ってしまった羽美、改蔵、地丹の三人。その中でも発端であり進行状態のひどかった羽美の言葉。羽美が本格的にぶっ壊れた最初はここであろう。このぶっ壊れっぷりを見たヤバクラは普通に生きていこうと改心した。

マケマケ様の加護を感じたら叫ぼう。

 

空が青いなぁ……

第2話「犠打犠打ハートの子守歌」より、人生の犠打(人が受けるはずだった犠牲を自分が被ることらしい)の世界記録保持者・かやいが、痴漢の犠牲を被り河原で空を眺めていた時の言葉。前回のヤバクラ(山倉)に続き、野球選手もじりのオッサン(川相)が続く。この言葉は被る必要のない犠牲になったかやいが海の中から空を眺めた時のオチにも繋がる。意外とこの回特出すべき名言が無い。

空が青い時に使おう。

 

うーん、やっぱ避暑は軽井沢にかぎりますな

第3話「避暑避暑話」より、学校行事のサマーキャンプで避暑地に来た科特部一行。目的地に着くなり発した改蔵の言葉。湘南、苗場に続いて今回も軽井沢ではないいったきり高原リゾートだと知るとこそこそ帰ろうとするお決まりのパターンである。

避暑に訪れた時に使おう。

 

軽井沢にのれんわけをしてもらったのだ

上記のお決まりのパターンから、たまたま避暑地にバイトに来ていた負浦海岸の若者(湘南の回に続く登場)たちにバッシングを受けてしまう改蔵。そんな若者たちに朗報と今日からここから軽井沢になると告げに来た雇い主の言葉。よく分からんが軽井沢夫人という避暑地の第一人者が軽井沢のフランチャイズ化を進めており、その一環とのこと。よく分からんが。

軽井沢にのれんわけをしてもらった時に使おう。

 

ごきげんいかがでひしょ?

避暑地化するために配置された避暑地っぽい人、通称・素肌にジャケットのガイの言葉。改蔵曰く、「避暑弁」なんだとか。

避暑地に染まりきったら使ってみよう。

 

ラヴ突然

そんな軽井沢を脅かし、世界チェーン化を目論むスイスの大会社の総帥・ヨーロレイッヒ伯爵が軽井沢夫人を一目見て発した言葉。次のページで朝チュン状態になっており、改蔵からも「さすが避暑地。2コマで恋に落ちるなんて」と絶賛であった。

突然ラヴをしたくなったら使おう。

 

知ってるぞ、その遊び"絶望"だろ?

第4話「廃線から愛をこめて」より、前回に引き続き避暑地を舞台に、近所で噂になっている廃線の幽霊列車に地丹が取り憑かれている疑惑を検証するために羽美、部長、山田さんが夜中にホテルを抜け出した地丹を追いかけていたところ、ロープで電車ごっこをしている男(幽霊)に遭遇。そこに割り入った改蔵がうきうきしながら言った言葉がこれ。"絶望"とはロープで囲んだ中央の人の将来を絶望する遊びらしい。なんという。

ロープで遊んでいる人がいたら使おう。

 

連結ごっこがしたいのです

男たちがこの世に未練を残した鉄道マニアだったことを知り、成仏のためによりリアルな電車ごっこに付き合っていた科特部+山田さん。充分ごっこに興じ、満足したと思われていた男たちの言葉。早い話が下ネタである。

連結したい時に使おう。

 

私が成仏させてあげるわ

「連結するんなら、連結器のガバー外したら?」という部長のド直球な発言に打ちひしがれる男たち。そこに途中気を失っていた羽美が現れ発した言葉。気を失っていた間、魂が高野山で除霊術を学んできたらしい。その除霊方法は怪しげな人形の股を裂いては投げるというもので、あまりの恐怖に男たちは成仏したのである。羽美の股裂き人形はここが初出だろうか。

魂が除霊術を学んできた時に使おう。

 

 

同じアホなら裂かねばソンソン♪

第5話「盆トゥビーワイルド」より、前回幽霊列車と共に天国に旅立った地丹がお盆に帰ってきて改蔵を驚かせようとして数多の人形に乗り移るも不発に終わり、かわいい女の子に可愛がられたいと女の子の人形に乗り移ったところ羽美に股を裂かれるという場面で羽美が口ずさんでいた歌。天才塾式の盆踊りでは踊るアホウと見るアホウを含め82種類のアホウがおり、羽美は裂くアホウだったということなのだ。なんじゃそりゃ。

何か裂く時に口ずさもう。

 

これは、いわばミッシングリンク

第6話「◇(ダイヤ)の6が出てこない!!」より、とらうま町で続きものの漫画やビデオの途中の巻が抜かれる事件が頻発し、誘惑に負けた羽美が漫画を1巻読み飛ばしたら展開がまったく変わってしまい落胆してしまったのを受けて言った部長の言葉。考古学における空白部分の名称をこんな事例に結びつけるあたりのセンスが抜群である。

ミッシングリンクが発生した時に使おう。

 

ああ、なんということかしら… まさかアレがあーなってこうなるなんて…

元天才塾考古学コースの教授・さくぢと共に、ミッシングリンクの穴を(適当に)埋めていく科特部一行。そんな中、「みんなー、ニュースニュース!」と山田さんがかけよって来たところにこの漫画にも2ページ分のミッシングリンクが発生。突如、荒廃した世界でぐったりした改蔵が山田さんに抱きかかえられているという展開になってしまった時の山田さんが発した言葉。

説明できない何かが起こった時に使おう。

 

思春期ですよ

第7話「今年の思春期…!?」より、新学期が始まった学校で「一学期と二学期の間にあるものはなんですか?」と騒いだ改蔵がふっと表情を作りながら言った言葉。曰く、一学期 思春期 二学期 反抗期 三学期 倦怠期 の順で毎年来るらしい。

思春期を迎えたら使おう。

 

あなたもギリギリに挑んでみませんか?

第8話「いつかギリギリする日…!?」より、ファーストフード店でトレーに乗せたやきそばパンセットを運んでいた山田さんが例の如く第一被害者になった際に、謎のギリギリに挑む男たちが発した言葉。ドリンクを表面張力でギリギリになるほど入れられ、こぼしてしまうように仕向けられた。

ギリギリに挑ませたい時に使おう。

 

余裕の笑み?

例によってギリギリ男たちが改蔵のかつての行動が生み出した変態だということが発覚。おかげでギリギリの素晴らしさに気付けたと笑う男に、改蔵が煽るような顔で言った言葉。めちゃくちゃ煽るような顔なのが面白い。

余裕の笑みを見せられたら同様の顔で使ってみよう。

 

月だって見られたくない時だってあるでしょうに!

第9話「人類、月になる!?」より、月見をしている科特部メンバーに向かって「失礼じゃないですか?」という改蔵の言葉。天才塾的には相互鑑賞として月に恥ずかしい姿を晒す行事があるとか。

月見の時に使おう。

 

江戸っ子だね

第10話「とらうま江戸っ子村」より、朝のダーツで朝風呂に入ることが決まり、銭湯で湯に浸かっていた改蔵が客のおじいさんに言われた言葉。この言葉に気を良くした改蔵が江戸っ子っぽくふるまうようになるお話。

江戸っ子がいたら使おう。

 

ナウ。

江戸っ子は気が短いということで名取羽美を略して呼んだ言葉。「死後っぽい」と羽美はめちゃくちゃ嫌がり、「あんたなんてカカじゃないの!」と子供みたいな喧嘩をしてしまう。

苗字がナから始まり名前がウから始まる人がいたら使おう。

 

格主要キャラの性格も出揃い、改蔵もまだそれに圧されてない絶妙なバランスを保っている巻ですかね。日常のあるあるを専門的な言葉でカテゴライズするかってに改蔵ならではのスタイルもここで完成されたように思えます。

7巻に続く。