べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。

使いたい名言とかってに改蔵のお話。(第7巻)

 

真夏のピークが去ってもかってに改蔵

第7巻。結構コロコロ絵柄が変わっていたかってに改蔵ですが、この頃の目の描き方が僕の中で印象強いですね。

羽美が着々とおかしくなっていくと思いきや、子供の頃はむしろ羽美のほうがヤバかったということが分かる幼少時のお話が初めて出てくる巻でもあります。

というわけで毎度の如くビビっときたワードを抜き出しています。

 

世の中のすべてのものを、正しい黄金比に!

第1話「黄金比をめざせ!!」より、昔改蔵がグレかけた時に黄金比の長方形を見せて心を落ち着かせていた元天才塾の数学教師・じん先生の言葉。曰くこの世のすべてのものに黄金比は存在するとのことで、それをこじらせて暴走してしまうというお決まりのパターンである。

すべてを黄金比にしたくなった時に使おう。

 

ど~~~だい、ぼくの魅力にメロメロかい?

じん先生によって8頭身にされてしまった地丹が羽美に今で言う壁ドンとしながら言った言葉。この後、1コマで羽美によって文字通り一蹴される。

8頭身になったら使おう。

 

「黄金!」「比!」「相変わらずかわいいヒゲですね!」「かわいいヒゲだろ!」

久しぶりに再会した改蔵とじん先生のかわいいやり取り。すごくかわいいのですごくかわいい。

ヒゲの人と再会したら使おう。

 

さ…彩園センパイ! ちーす!

第2話「スポーツマン改蔵!?」より、体育の日により体育会系っぽく振舞う改蔵が部長にした挨拶。大体こんな感じのお話。

体育の日に体育会系っぽくなったら使おう。

 

小さい秋を見つけに行きましょう!

第3話「小さい秋見つけたい…」より、小さい秋を見つけたい改蔵の言葉。そのまんまである。

小さい秋を見つけに行きたい時に使おう。

 

太ってるのではない! 小太りだ!

幼い頃、改蔵と一緒に小さい秋を見つけに行った元天才塾のあきおが発した言葉。改蔵と一緒に探していた頃から今まで、小さい秋を見つけるために春夏秋冬、東西南北問わず小さい秋を求め続けた結果「秋にはすべてのものが小さくなる」という結論に行き着いた。そのため、自らの体型を指摘されたがこの言葉で返したというわけである。

体型をイジられたら使おう。

 

やーね、痛いワンフーかしら

第4話「うちの子役にかぎって」より、歌のおねえさんに選ばれた羽美がテレビ局で騒ぐ人を指して放った言葉。オーディションに受かって1日目で業界用語(ワンフー=ファン)を駆使している。

痛いワンフーがいたら使おう。

 

子役を子供がやってるのの! どこが役者だ!!

子供番組に出演する元天才塾演劇コース・天才子役のケンちゃんの言葉。40年間子役を続けるケンちゃんの重みを持った言葉である。

大人でも子役をやりたい時に使おう。

 

人間にはね、支配する側と支配される側があるのよ

いざ番組の撮影をはじめるも、まったく子供が言うことをきかずに頓挫してしまう。そんな言うことをきかない子供たちを部長が集め、出てきた子供の頭には謎のアンテナが刺さり「世界はすずさまとともに!」と一斉に声をあげるほどに統率が取れたものになっていた。何をしたのかと問われたすずの意味深な言葉である。

支配する側に立ったら使おう。

 

必要以上にプレッシャーをかけられたんです!

第5話「プレスプレスミー」より、コンビニでノートのコピーをとっていた山田さんがいつものように第一被害者になり、後ろにならんだおっさんにプレッシャーをかけられ逃げ出した先で羽美に告げた言葉。いつものように、これが今回のテーマである。

そういう状況になったら使おう。

 

地丹くんも74体目ってことね

第6話「人気者でいこう…よ」より、74話記念で盛り上がっていたところにしれっと漏らした部長の言葉。その後も追及されることなく、さらっと本題に入った。

何かしらで74回目を迎えたら使おう。

 

 

記憶の改竄にもほどがあります!

74話記念でこれまでのお話を振り返っているはずが、それぞれが好き好きで都合のいい風に語りはじめたところに人体模型に扮して(1巻1話で人体模型とぶつかって中身が入れ替わったという改竄に付き合って)いた改蔵が発した言葉。改蔵の虚言は現実と妄想の区別がついていないからセーフらしい。

記憶の改竄マンがいたら使おう。

 

シクラメン花言葉は"はにかみ"!

第7話「虎馬高校再編!!」より、クラブの数を半分に減らすと言われたとらうま高校生徒が生き残りをかけて部活同士の合併を企てて結成された部活のひとつ、園芸野球部の部員が言った言葉。"はにかみ"は作中でよく使われるワードだが、本当にシクラメン花言葉らしい(他に"憧れ"、"内気"がある)。

はにかんだ時とかに使おう。

 

それ、ニセブランドですね

数々の合併劇を見て自らも合併を企てた地丹。羽美の発案で高級なものと合併して下っぱを中和させるべく、高級ブランド下っぱスーツに身を包んだ。たちまち女子生徒たちが高級ブランドのオーラに魅せられる中、ひとりの女子生徒が発したのがこの言葉。これにより、下っぱスーツのブランドは失墜した。

ニセブランドを見破った時に使おう。

 

七五三が怖いのです!!

第8話「この子の七つのお祝いに」より、11月はこれといった行事がなくてネタに困っていたという部長のメタ発言の後に怯える改蔵が発した言葉。ここから幼少期の回想が始まる。かってに回想。

七五三にトラウマができたら使おう。

 

しーれーん

天才大社流の七五三のために試練を受けることになった幼少期の改蔵。途中でなぜか羽美と合流してすぐに現れた頭巾にブリーフ一丁姿の二人組が出てきながら言っていた言葉。試練の割にやけに脱力した感じが面白い。

試練を与える時に使おう。

 

今年いっぱいで、家族の"契約"が切れるのです!!

第9話「契約後悔」より、「契約公開の季節ねぇ」とつぶやいた羽美に「しまった!! もうそんな時期か!!」と叫んだ改蔵が「なんであんたが契約公開の心配してんのよ」と訊かれて言った言葉。「え? 家族って"契約"するもんじゃないの?」と言ってるあたり、マジらしい。

家族の契約が切れる時に使おう。

 

はにかみ荘。206号室小泉くんの部屋!!

第10話「ロック・暗いミング」より、ありとあらゆる前人未踏の地を制覇し、地球上で彼に行けない場所はないと言われている冒険家の雄一郎が科特部の部室に現れ「もう地球上に前人未踏の秘境などない」と嘆いていたところ、いつものように「あれで前人未踏の秘境を制覇したつもりなのかなあって」と煽った改蔵が提案した前人未踏の秘境。曰く、老朽化や手抜き工事、出さぬゴミなどによって秘境と化し、何人ものプリントを届けに行った冒険家が帰らぬ人となったとのこと。

前人未踏の秘境を問われたら使おう。

 

101号室のクンチャイさんです

「我々だけでは危険だ」とシェルパを雇うことになり、101号室にぎゅうぎゅうに詰められた東南アジア系の男性の中から一人紹介されたクンチャイさんを紹介する改蔵の言葉。クンチャイさんは「ドーモね」と笑顔で挨拶をくれた。当時からやけに印象に残るキャラクターである。

みんなもクンチャイさんを紹介しよう。

 

前人未踏と前代未聞は違うし!!

雄一郎、クンチャイさんと共に自らも前人未踏を制覇した冒険者のはしくれであるという改蔵が「彼も一緒に」、「こーみえて彼も数々の前代未聞をうちたてているのです」と武勇伝を紹介して自分と地丹も同行すると申し出た際にツッコむ地丹の言葉。

そう間違われたら使おう。

 

そんなに赤と緑が好きですか!?

第11話「黒(ブラック)クリスマス」より、クリスマスのイルミネーションを眺めていた羽美と部長に改蔵が言い放った言葉。曰く、それは赤緑団の陰謀らしい。

クリスマスにうんざりしたら使おう。

 

わあ雪っ

他の漫画でもクリスマスネタをやってんのかしら? と『サラダデイズ』でやってそうなシーンを実演した部長の言葉。

ブコメっぽい冬を演出したい時に使おう。

 

いらぬ賛美をされたんです!!

サンタ姿でティッシュ配りをしていたところに上記の赤緑団の聖歌隊が現れ、賛美と称したほめ殺しをされて毎度おなじみ第一被害者となってしまった山田さんの言葉。

ほめ殺しをされた時に使おう。

 

山田さんや改蔵、地丹の家族なんかも徐々に出番が増えてきましたね。独自のスタイルを季節ネタで量産していて安定している感じもします。

8巻に続く。