べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。

雑感とドラフト会議2019のお話。

 

年に一度のビッグイベントだし、数少ない趣味としてドラフト候補を調べて集めてこの日に備えている身としては、やっぱりなんか書き残しておきたいと思っていたのだが、2016年*1や2018年*2のように特出すべきことは起こらず、割と可も無く不可も無く、「この選手はこのくらいの順位かな~」という選手がだいたいそんな順位で指名されるつつがない感じで進行していったのでどうしたものかと思ってね、そういう時は全体的に眺めるに限るとうことを毎年の賞レースで学んでいるので僕目線から見た雑感といったスタイルで進めていくことにしましょう。どうぞよろしくお願いします。

 

というわけで、指名選手を全員書きまとめるのもめんどくさいので各自Wikipediaと交互に見るなりしてなんとなく見ていってください。

 

東京ヤクルトスワローズ

いきなりですがここがピークです。

とにかく投手に苦しんだシーズン。当初は即戦力候補の森下を指名すると思われていたものの、ドラフト数日前に1位指名を公言した特Aクラスの奥川をくじで引き当てただけでも万々歳ですよね。多くの解説者が「1年目から一軍でやれる逸材」と評していることからよりいっそうの伸びしろを求めての公言→指名ということだったのでしょう。

その後2~4位までを大学生の即戦力候補、名前を見ただけでも大学レベルでは実力者揃いで一貫性のある指名になっています。奥川を含めてこの辺をガンガン一軍で使っていって無理やり血の巡りを上げていくのが目に浮かぶ。

あとは内野の高校生二人。廣岡なのか奥村なのか西浦なのか、期待されている若手がイマイチ固定にまでは至っていないショート事情からなんですかね。

ともあれくじ引きの結果から見てもネームバリューから見ても12球団イチのドラフトだというのは間違いないでしょう。

 

オリックス・バファローズ

最下位なのにくじを2回も外してかわいそう。

オリックスなんかはもうどこを獲っても補強になるような穴ぼこ球団だと思ってる不勉強で失礼な奴なのですが、その割に育成を含めて高校生投手が多めですよね。山本由伸の二匹目のドジョウを狙ってるような気がしないでもない。とはいえ、1位の宮城は外れ1位候補にもそこそこ名の挙がる選手だったので外れ外れにしてはいい選手を確保できたんじゃないでしょうか。

個人的に外れ1位で指名してくじを外した河野のほうが「オリックスの1位指名っぽい」と思っていたので少し残念ですね。

 

中日ドラゴンズ

僕はドラゴンズ贔屓なのでここはたっぷり使います。

まずは1位、地元・愛知東邦高校センバツ優勝に投打で貢献した石川昂弥。

多くの予想では奥川狙いかと言われていたが、ドラフト2日前に1位指名を公言して他球団への牽制。……にも関わらず3球団競合になってしまうという、リアルタイムでは気が気でない状況に陥るも与田監督が2年連続で引き当てるというミラクルでまたもや運命力を感じざるを得なかった。サンキュー肩幅。

当初の見方では「奥川を外したら石川」という言われており、それも外れたらパニックになるぞとさえ言われていた。その最悪の状況を避けるため、安全策として確実に石川を獲得する算段だったのだろうが、それさえもヒヤヒヤする結果になってしまったのはU18世界大会で石川の評価が高まったからだろう。結果として、堂上直倫、高橋周平と同じく3球団競合高卒野手という箔がついたので良しとしましょう。

その後は頭数は揃えど層の薄い投手陣を補う投手を上位で確保しておきたい思惑で、2位3位は左右の即戦力投手。2位の橋本は「順位高くない?」とは思ったものの、2位までの順位縛りがあったとのことで、それでも指名に至ったのはそういう誠意なんでしょう。3位は東芝の岡野。大学時代からドラフト候補として名前が挙がっていながら社会人としてのドラフト解禁から1年待っての指名。

ここに地元の立野が残っていたら獲っていたのかは気になるところですが、ともあれここの2人が結果を残すかどうかで今年のドラフトの厚みが変わってくるのでこれからに期待。

4位は大学生捕手の郡司。捕手は今年合計で3人もチームを去っているので誰かしらは獲る予定だったのでしょうが、上記の順位縛りの2位までに同じ大学生捕手で評価の高い佐藤と海野が他球団に獲られてどうなるかと思ったものの、同等とは言わずとも注目度の高かった郡司がこの順位まで残っていたのはラッキーだったのでは。

5位は地元枠の岡林。野手としての評価もあるらしいのですがその辺は同じく地元枠5位指名だった藤嶋よろしく話し合いでしょうかね。

6位の竹内は寡聞にして知らなかったのですが、なんでも八木スカウトの肝いりで調査書1チーム(つまり中日のみ)だったという隠し玉ですね。この選手が大成すれば八木を戦力外から拾ってからのエピソードが増えて「八木は来て良かったなぁ~」ポイントが貯まりますね。

 

北海道日本ハムファイターズ

今までの高卒中心のイメージからガラッと変わった印象。即戦力左腕の1位指名・河野と愛知出身の2位指名・立野という、中日の2位3位指名にも影響があったように思える上位(河野はオリックスも指名したのでどうしようもないが)ですね。

その後も投手中心に育成を含めてポジションまんべんなく獲得しており、全体的な底上げが目的なんでしょうかね。

 

広島東洋カープ

競合必至と言われていた森下を一本釣り。明治大学の一本釣りというと野村の系譜ですね。順調にいけば来年の新人王候補筆頭でしょう。

やっぱり大きかった丸の抜けた穴に打って走れる大学生の宇草を指名。その後は高校生を中心にバランスよく指名。個人的に3位の鈴木寛人は夏の甲子園で見ていいストレートを投げていたので印象に残ってますね。6位の玉村も素材型として評価の高い投手です。

 

千葉ロッテマリーンズ

今年の目玉である佐々木朗希の当たりくじを引き、ここ5~6年のドラフトを見ると近いうちにとんでもないことになりそうな気がするんですが、どうなってるんでしょう。

2位も大学生ではトップクラスのキャッチャー・佐藤を獲得と、この2人だけで満点クラスの指名。

その5~6年のネームバリューの高い選手がちゃんと育って地味なチームの印象を拭い去ってほしいですね。

 

 

阪神タイガース

1順目で奥川を外しながらも、同じく高校BIG3に数えられる西を獲得。その後も履正社・井上、横浜高・及川というこれまでの路線から180度違うような高卒ミーハー指名に、これまでのお笑い指名を期待していた身としては一貫性のある指名に物足りない気もしますが、これだけ思い切った指名ができるほど近本・木浪のルーキーコンビが通用し現状が好調だからと判断したのだろうし、もちろん物になれば全体的なレベルアップを見込めるわけですしね。

(お笑いを期待してたので淡白な感想)

 

東北楽天イーグルス

1位は佐々木を外して、社会人内野手の小深田。各社の予想でも一番1位指名の読めないチームでしたが、いずれにしても今年競合した選手を軸にそれを外したら桐蔭高校の森という見方が多く、後に出てくる横浜がその森を1位指名したのでその代替ということなのでしょうが、茂木と浅村という二遊間がいる中で即戦力でしかも小兵の内野手はちぐはぐな指名な気がするのが気になるところです。

2位の黒川以降は4人の投手、そのうち3人が大社の選手と、このあたりの厚みを増していくのがポイントなんですかね。

今年の楽天は辰己、太田、渡辺、小郷と4人のルーキー野手を積極的に一軍で使っていたのでその延長で投手にも新しい風を入れて若返りを図っていく、1位の小深田もそのバックアップと考えれば分からないでもないけどそれでも1位ってのはどうなのって感じですかね。

 

横浜DeNAベイスターズ

事前の公言はせず、「インパクトのある指名」とだけ告げた横浜は前述の通り、1位指名が地元桐蔭高の森。

近年、横浜の1位指名のイメージといえば競合レベルの選手は避けて一枚劣るが実力のある即戦力投手を一本釣りというのがあるのですが、今年に限ればそのレベルの投手というのがなかなか難しいということもあったのか一本釣り狙いというのは踏襲しつつ高校生内野手を獲得。去年の小園を外しているのを見ると一応のテーマみたいなものは伺えますね。

2位3位で左右の大学生を獲得しているので、ここでこの2人を確保できると踏んでの強気の指名だったとも考えられます。

 

福岡ソフトバンクホークス

石川指名で中日をヒヤヒヤさせたチームのひとつ。外れ1位で身体能力の高いJR西日本・佐藤、2位で今年の目玉大学生捕手のひとり海野を指名するなど、本指名、育成指名含めて野手中心の指名となっており、ここ数年言われている野手陣の若返りを狙っているのは見るからに明らかといった感じですね。

4位の小林も最速150km/hを投げる投手としてでなく、高校通算30本の内野手としての評価という点でもとにかく野手といった指名でした。

 

読売ジャイアンツ

くじ引きの連敗を12にまで伸ばしてしまった外れ外れ1位は堀田。

とはいえそれで優勝するほどの戦力、FAで補えるほどの資金力とブランドをもつ球団ですから多少くじを外しても問題ないんでしょうね。

指名の傾向としてはとにかく体格のいい選手。育成を含めた8人中5人が180cmオーバー。内4人がさらに185cm以上とかなり大柄の選手を揃えた印象。去年の指名も184cmが2人、190cmオーバーが2人なので体格という才能を重視してるんでしょうか。

 

西武ライオンズ

球界屈指の打線を持ちながら、投手に不安のあるチーム事情なので1位の宮川をはじめ、全体で6人の投手を指名。

また、3人の選手を独立リーグから指名するという独自指名を展開しました。特に3位の松岡と7位の上間は高卒1年目の若手。同じ経歴の伊藤が戦力になっているので、その辺が分かっている球団の強気な指名ってところですかね。

 

ね、全体的に「なるほどね」って感じだったんですよ。でもこういう風に振り返ると来年、再来年と見るとこが変わってきますね。やってよかった。

 

それでは。

 

 

青春とスケッチブックのお話。

 

17年。そんな長い年月を共に過ごした漫画が今年の9月、終わった。

その漫画とは『スケッチブック』。コミックブレイドやらなんやらで連載されていた、なんやら出張版やら移籍やらがあったらしいがコミックス派の僕にはよく分からない、とにかく連載されていた美術部4コマ作品だ。

 
スケッチブック 14巻 (ブレイドコミックス)

いつか*1のオススメ漫画でも取り上げたこともあるけども、改めて説明すると福岡のとある学校の美術部を舞台にゆるっとした4コマ漫画だが、今読み返してみると6話の時点でまったく美術関連の話が出てこないチャプターがあるほどに美術部とは名ばかりのほんとにゆるっとした漫画である。

いつかのオススメの時にも言ったことだけど、13巻なんかは8割方虫や動物のややこしい豆知識的なネタが急増したりと、とにかく作者のやりたい放題を感じる内容だったが、かえってそれが独自性を尖らせていたようで新刊が出るたびになんだかほっこりする作品だったことは間違いない。つまりは大好きだってことですよ。

 

内容もさることながら、大好き過ぎてこの作品に出会った時のことも鮮明に覚えている。

この『スケッチブック』の第1巻がちょうど発売された頃、近所にあった本屋さんも無くなってしまったので自宅から3キロほど離れたところまで漫画を買いにいく日常を送っていた。

その日はなぜか「今日は漫画を買わなきゃいけない気がする」と強く感じた僕は、部活を早引けしてまでその本屋へ向かった。自転車に乗ってえっちらおっちらと。

そんな強く感じた想いに反して、新刊コーナーを覗いても当時読んでいた漫画の新刊はひとつも無く、なんだか肩透かしをくらった気分になり「せっかくここまで来たのに手ぶらでは帰れない」という謎の使命感で、吟味に吟味を重ねて手に取った3冊の新刊本。そのひとつがこの『スケッチブック』だったというわけだ。

 

印象に残る作品だったとはいえなぜそんなに鮮明に覚えているのかというと、その時手に取った3冊が『スクールランブル』、『クラブクライム』、そしてこの『スケッチブック』という、家に帰って読んでみると3作品全てが個人的に大当たりで自分の嗅覚と、1巻のいわゆるジャケ買いの楽しさを強く感じたいわば歴史的な日だったからである。

なので好き過ぎて覚えてるというよりも、覚えているからこそいっそう思い入れがあるフシさえあるかも知れない。

なんなら、部活を早引けした時に「用事があるので帰ります」と部長に告げた時の部長の顔さえも覚えている。それほどの歴史的一日だったのよ。

 

そして改めて意識して読み返してみると、自分がかなり影響を受けていることも感じる。

現在、不本意ながら描いているハトの4コマなんかの、日常に起こった「あ~あるよね、こういうこと」って感じの小さな出来事の落としこみ方が振り返ってみれば完全に『スケッチブック』の影響である。全っ然意識してなかったけど、面白いほどに同じようなことをやっていた。

あずまんが大王』とか『少年アシベ』とか、僕の4コマ原風景と言えるような作品も試しに軽く読み返してみたけど、4コマを描くにあたって一番色濃く影響を受けているのはもしかしたらこの『スケッチブック』なのかも知れない。そう考えるとなかなか壮大になってきたぞ。

 

よくよく思い返すとその他の2つの4コマ作品は、読み始めた頃には既に完結していたのでどちらも短い期間で一気に読みきったのに対して『スケッチブック』は、歴史的一日のあの日から完結してしまった今年までゆっくりゆっくりと摂取していたのでじんわりと身体に馴染んでいったのかも知れない。「マックはおいしいけど、やっぱりカーチャンのみそ汁が一番だな」みたいな。

そうそう、そのゆっくりっていうのもなかなか味があって、発刊ペースが2年近く空く時もあれば半年ほどで出てきたり、出張版と併せて2冊同時に出てきたりもして「忘れかけてた頃にふっとやってくる感じ」さえもなんだか心地いいという作品は、もしかしたらこの作品だけかも知れないですね。

 

そんなこんなで、記事の構成を頭の中で組み立てていた時は出会いのエピソードしか無く「エピソードが弱いんじゃないか」と書き始めるが億劫だったにも関わらず書いてみればいろいろと吹き出してくるもので、なんかそういうの多い気がする。

他にも福岡が舞台ということで福岡弁をいろいろ知っているのもこの作品のお陰だし、やっぱりいろんなところで身体に染み込んだ作品だということですね。生き物の豆知識だけはややこしすぎて全然頭に入ってこなかったけどね。

そうそう、2007年に『スケッチブック~full colors~』というタイトルでアニメ化されていて、個人的に珍しくDVDを全巻揃えているアニメです。

 

とまあそんな感じで、学生時代からずっと集めている作品というものも無くなってしまって僕の青春も終わってしま……

おっお前は……『よつばと!』!!!

こっちには『夜桜四重奏』! 『ジャイアントキリング』! 『宇宙兄弟』まで!!

いやぁ、これは青春、まだ終わらねえっすわ。

 

それでは。

 

使いたい名言とかってに改蔵のお話。(第8巻)

 

2019年も終盤にさしかかりつつあるこの日に2000年のかってに改蔵

第8巻。そう、まさに1999年の末の回と2000年のお正月の回から始まる巻ですよ。ものすごく歴史を感じる……。まあ、ネタの内容からして懐かしいものばかりだから今までもそうだったんですがね。年代を突きつけられるとね。どうしてもね。

というわけで毎度ビビッときたワードをチョイスしてます。

 

博士!! ボクの2000年問題は解決済みですか!?

第1話「ここが変だよ2000年!?」より、2000年問題による誤作動を懸念する改蔵の言葉。「イマサラ思い出したように。初期設定を!!」という羽美の言葉通り、8巻にして既に忘れ去られがちだった改造人間という設定を突如持ち出したのです。しかし2000年問題ですよ。西暦が1999年から2000年になる際にプログラムが誤作動を起こすんじゃないかというアレです。

1000年先くらいにまた問題になるかも知れないからその時使いましょう。

 

あんたも私も社長さんもモーニング娘。もです!!

2000年になると体内時計がリセットされて全ての人間が一年生になってしまうという独自の2000年問題観を打ち立てた改蔵がその説に続けて言った言葉。こーれまた時代を感じるネタを。

全ての人がと念を押す時にでも使おう。

 

友達100人できるかな

一年生になったということは、もしかして、という羽美の言葉。友達がいないのは2000年になっても変わらないのである。

一年生になった時に使おう。

 

いやさぁ…実は冬バテでさぁ…

第2話「冬にご用心」より、正月早々羽美の家にやってきて発した改蔵の言葉。曰く、夏バテがあって冬バテがないのは不公平だとのことだ。

なったら使おう。

 

ならばケチャップをつけて食べるのですね

例のごとく科特部メンバーが詰め掛けた羽美宅。すっかり貧乏キャラも板についてきた山田さんがおせちの残り物の中のカズノコを見た時の言葉。「これは何なんですか?」→「それはカズノコというものよ」→(これがカズノコ…あのウワサにしか聞いたことのない食材……)→「そうよ、職人が3年がかりで一つぶ一つぶつみあげてできるのよ」→「ならばケチャップをつけて食べるのですね」という、山田さんと部長のブッ飛び過ぎた会話大好き。

カズノコを食べる時に使おう。

 

信じられぬとなげくよりも 人を信じて傷つけー!!

部長のヒーリングのおまじないにより、冬バテの気を浄化することに成功。しかしその気が地丹に接触し、冬バテに感染してしまう。すっかり人間不信になってしまった(夏バテで食欲不振になるように冬バテは人間不信になるらしい)地丹に改蔵がかけた正義の呪文。贈る言葉

人間不信の人がいたら使おう。

 

内弁慶だ

第3話「ベン・ケー」より、外では下っぱとして扱われているにもかかわらず家では態度がでかい地丹のもとに現れた大柄の男が発した言葉。この回あんまりこれといったフレーズも無かったので、これによって内弁慶という言葉を知って国語の先生に関心されたという、どうでもいいエピソードを添えておきます。

内弁慶を自称するのはなんだか面白いので使おう。

 

これは…逆セリエAだ!!

第4話「幸せってなんだっけ!?」より、近所の小学生を集めてリーダーと呼ばせている羽美を見つけた科特部一行。年下といい気になって遊ぶこの現象を一言で表した改蔵の言葉。セリエ∀(ターンエー)とも呼ぶらしい。あっこの回もそんなに無いな。

セリエAを目撃したら使おう。

 

本人に自覚がないのは仕方ない。なんせ空気を読めないからね。

第5話「ゴーイング娘。」より、冒頭から羽美の空気読めないエピソードが続き「重症ですな」と一蹴した改蔵に反論した羽美にさらに返した改蔵の言葉。深刻な表情をしているがかなりの煽り文句である。

空気を読めない人に積極的に使っていこう。

 

霊感は空気を読むとは言わないぞ!!

空気を読むべく修行を重ねた羽美が「空気が読めるようになりました」と帰ってきて校内の未練タラタラの空気を読み出した時に改蔵が叫んだツッコミじみた言葉。「霊感」と書いて「シックセンス」と読む。

間違った空気を読み始めた人がいたら使おう。

 

 

今、サンデーは危機的めがねっ娘不足なのです!!

第6話「めがねっ娘、世にはばかる。」より、冒頭から「このまんがには大切なものが欠けている」と主張する改蔵が投げかける危機。

サンデーをいろいろな機関に変えて君だけのめがねっ娘国家を築こう。

 

それは毛穴の黒ずみですよ

部長の(自称)ライバルのジュンがめがねっ娘になって人気を得ようと画策するも、改蔵によって茶々を入れられてしまう。めがねっ娘3原則『①ドジ②そばかす③読書』を満たしていなければめがねっ娘として認められないという改蔵に対して対抗するジュンだったが、そばかすの有無が争点になった際にこの言葉で一蹴されてしまう。空気読めないの時に続いてなかなかに剛速球でキレッキレである。

毛穴の黒ずみは毛穴の黒ずみだとちゃんと伝えてあげよう。

 

さすがに2周目だとネタつらいわね

第7話「ギリギリチョコップ!?」より、バレンタインのムードが高まる中部長が発したメタ発言。

ぐるぐる漫画を連載して2周目を迎えたら使おう。

 

義理チョコを食べたという事は!! 親より重い義兄弟の盃をかわしたも同然!!

「義理チョコ」という言葉に改蔵が拒否反応を示し、幼少の頃のエピソードに入るというお決まりの流れ。羽美が義理チョコについて任侠映画とごっちゃになって解釈したであろう言葉。こうして改蔵少年のトラウマは増えていくのである。

義理チョコを渡した時に使おう。

 

本当は何になりたかったの?

ごっちゃになった解釈そのままの勢いでマジもんの極道事務所に乗り込んだ二人。いろいろ掻き回したあげく机の下に立てこもり、舎弟のサブに引きずり出されようとされた時に羽美がサブに投げかけた言葉。野球選手、宇宙飛行士、料理人、宇宙飛行士などがリフレインしたサブの無効化に成功した。

相手を無効化したい時に使おう。

 

 

2はやめましょう。2は。

第8話「ツートップがいい!」より、レンタルビデオ店で何を借りるかを話し合ってたであろう科特部一行の中で羽美が言った言葉。1作目より面白かったためしがないということだが、いきなり2を観てもって感じもしなくもない。

2をオススメしない時に使おう。

 

ルパン2世は面白かったですか!?

「2はやめよう」という言葉を聞きつけ、2の素晴らしさを知らしめようとした元天才塾の次二郎を諌めるように言った改蔵の言葉。ローカル局で2話打ち切り、もみあげがテクノカットで公務員という設定だったらしい(もちろん架空)。

まあなんとなく使おう。

 

穴に!! 穴に向かって叫ぶのだ!!

第9話「目撃シャア!?」より、朝からやたら見てはいけないものを見てしまうことを地丹に打ち明けられた改蔵が天才塾私有地である秘密穴に連れて行って地丹に促すように言った言葉。王様の耳はロバの耳方式らしい。

秘密を知ってしまった人に対して同様の対処をしよう。

 

パン買って来ましたぁ!!

第10話「育ってダイリニン」より、雛祭りをしていたところにやってきたお内裏様ならぬお代理様に「もっと優れたお代理様がいる」と言った改蔵が指差した先にいた地丹がすごくいい笑顔で言った言葉。言ってしまえばただのパシリなのだが、お代理様にはかなりの衝撃だったようだ。

パンを買ってきた時に使おう。

 

いいか世の中、免許持ってる者より、無免許のが優れてるのだぞ!!

第11話「人間資格!?」より、原付の免許を取得してみんなに自慢する地丹に改蔵が言った言葉。ブラックジャックしかり、カリスマ美容師しかりらしい。カリスマ美容師……ここにも時代背景が。

使えたら使おう。

 

魂を解放しろよ、兄弟。

無免許の素晴らしさを教授されたが免許取立てのスクーターで逃げ出した地丹。しかし事故に遭って免許もメラメラ燃えてしまい「鉄道を裏切った罰だ」と嘆く地丹に投げかけた改蔵の言葉。この後無免許たちが集う無法地帯に連れられ、地丹はえらい目に合う。おやくそくです。

なんかかっこいいしすごく使えそうなので使おう。

 

とまあ、これ見よがしに天才塾関連が減ってきましたね。改蔵の改造人間設定をイジる場面もあってどんどんと当初の設定から逸れた路線に向かっているのが分かります。でもそれがことごとく絶好調なんですよねぇ。

9巻に続く。

 

オススメ漫画と2019夏のお話。

 

梅雨が長かったけどやっぱり暑かった夏。季節の話をする時はだいたいオススメ漫画列挙の時ですわ。

暑くても漫画読んでた夏シーズン。個人的に、長い間楽しませてもらった漫画が終わってしまったシーズンでした(そのうち書きます)。そんな2019年7~9月に新刊が発売された漫画の中からボコボコとピックアップ。

当然、毎度の如く面白い順とかではなく打順みたいなものです。

 

まくむすび

仙台星見高校に入学した主人公・土暮咲良は小さい頃から漫画を描いていたが、とあることがきっかけでそのことを隠すようになっていた。高校では「もう子供じゃないんだから」と筆を折るつもりだったが、過去の作品を見返しているうちに未完のものがあることに気づき描き上げて区切りをつけた。……つもりだったが、その描き上げたノートにいろんな偶然が重なって高校の演劇部の手元に渡り、新入生歓迎会の部活紹介で行われた劇の脚本として使われたことから高校演劇の世界に入り込むことになる。

今、個人的に一番続きが待ち遠しい作品です。高校演劇の青臭い甘酸っぱい感じがものすごく好みでどう転がっていくのかが本当に楽しみですね。

 
まくむすび 1 (ヤングジャンプコミックス)

 

僕の心のヤバイやつ

猟奇系中二病陰キャ・市川は、妄想の中で学校一の美人で雑誌のモデルもやっている陽キャ・山田を殺したいと思っていた。しかし不意に接近し交流するにつれて山田の意外な一面に触れてどんどんと気になっていく。

ヤバイやつです。これはヤバイやつ。ヤバイやつ過ぎて一気に見るなんてできないし、ヤバイやつ過ぎて心がヤバイです。キュンキュンとかそういうレベルのモンじゃないです。あーヤバイ。

 
僕の心のヤバイやつ(1) (少年チャンピオン・コミックス)

 

見上げると君は

背が低いことがコンプレックスな優希は、チビなのが理由でフラれて塞ぎ込んでいる時に公園で超絶かっこいい女子高生ストリートミュージシャン・高峯に出会う。後に学校が同じことが分かると「これは恋じゃなくて奇跡なんだ」と憧れ混じりで近づいていく。

全体的にさわやかで高峯さんのかっこいい感じも非常に素敵な作品です。なんかヤバイやつと並ぶと僕が大きい女の子が好きみたいになってますが、偶然ですよ。え? 前回の『あの人の胃には僕が足りない』も? 話をややこしくするんじゃないよ。

 
見上げると君は(1) (イブニングKC)

 

罠ガール

田舎町で暮らし、家が農家の女子高生・朝比奈千代丸。家の田畑を守るために高校生にしてわな猟免許を取得している彼女とクラスメイトや地元の人たちとの罠猟を通じた交流を描いた業界初の罠猟コミック。

作者がリアル農家であることからいろんな描写が丁寧で、ただ女子高生がキャッキャと罠猟をしているわけではない(もしそうだったとしてもそれはそれでだいぶエグい画ですが)重量感のある作品です。

 
罠ガール(1) (電撃コミックスNEXT)

 

教えて!! コス姉さん

コスプレに興味があるも、なかなか一歩が踏み出せない主人公・三角。とあるコスプレイベントの会場で出会ったコスプレへの愛が強すぎるお姉さん通称・コス姉さんに、いろいろな扉を開いてもらうコメディ漫画。

コスプレの知識も散りばめられていても堅くなり過ぎず、むしろコス姉さんのコスプレに対する熱量やハイテンションさが楽しい作品です。あと作者さんがなぜか相互フォローなのを自慢しときます。

 
教えて!!コス姉さん 1 (ヤングアニマルコミックス)

 

縦軸はヤバイになりそうですね。いや、お姉さんですかね。……だから偶然なんだってば。

それでは。

 

ブランド力とキングオブコント2019のお話。

 

やっぱり土曜日ってありがたい。キングオブコントです。

前回と同じく決勝進出者は完全シークレットで行われた今大会。どぶろっくの優勝という結果に終わりましたが、全体的に白熱というよりかはなんだかふわふわしていて、それはそれで先の読めない大会だったように思えます。

 

決勝進出者についてはそこまで大きなサプライズは無かったかなと。ちょっと初進出が多かったということくらいですかね。それでも割と予想のできる範囲のメンツだったと思います。

その中で異彩を放って優勝まで駆け上がったどぶろっくの優勝という形で幕を下ろしたわけですが、今回はそれを軸にお話したいなと、そう思っております。よろしくお願いします。

 

番組が始まって早々、TBSのこの頃あった不祥事やらをイジるオープニング(なぜか毎年いろいろイジる状況に陥っている)で幕を上げ、2組目で出てきたネルソンズ青山のケガ(これもまたTBSの不祥事)にも軽く触れるという冒頭に言った通りふわっとした幕開けとなり、1組目のうるとらブギーズがハネた後は、ネルソンズ空気階段などのテレビのネタ番組や劇場ではお馴染みの実力派芸人のネタでもなかなか煮え切らないふわっとした空気の中出てきたのが5組目ジャルジャルと6組目どぶろっくだったという訳です。

ジャルジャルが安定の、その上でクオリティの高いネタで審査員を唸らせた後で現れるどぶろっくのネタにある種の期待が混じっていたのは間違いないでしょう。

どぶろっくといえば、前回の浅井企画の記事でも触れた通り、下ネタ厳禁という厳格な事務所の中でも極めて異彩を放つコンビで、『あらびき団』や『エンタの神様』でもたびたび披露している下ネタソングネタを得意とするコンビとして有名。そんなコンビがキングオブコントという大きな賞レースの決勝に残り、どんなネタを見せるのか。そんな期待です。

 

最初は森の中のセットの中でミュージカル調に歌い上げ、「お、音ネタは音ネタでもこういう感じで仕上げて勝ち上がってきたのか」と勘繰りさせての「大きなイチモツをください」の応酬。

これはもうどぶろっくというコンビがこれまで積み上げてきたブランド力の賜物と言ってもいいでしょう。これまでの芸人人生をこの一瞬にかけた前フリと捉えてもお釣りがくるほどのインパクトでした。受賞後の「自分たちのスタイルを思い切りやった」という言葉もグッときますね。2本目もその"スタイル"を貫いて、1本目の貯金もあったにせよ頷かざるを得ない結果だったんじゃないでしょうか。

 

全体を振り返ると、ふわふわとした雰囲気ながらも実力派、それも若手のかが屋ネルソンズ空気階段ビスケットブラザーズなどが勝ち抜いており、その芸人たちも犬死にではなくちゃん自分たちの得意なスタイルやキャラを見せ付けて結果を残したように感じられ、来年以降の大会への足掛かりとも言えるような期待の持てる大会だったと思います。

だからこそ、今回のどぶろっくのように自分たちらしいネタやキャラをブランド力と言えるほどに磨き上げ、キングへと勝ちあがって今回の大会は顔見せじゃいと言えるような芸人がこの中から現れることを楽しみにしたいと思います。

 

それでは。