べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。長文を書きたいお年頃。

なんともと三拍子のお話。

 

売れる売れないのお話がありましたが*1、そんなことに関係なく今個人的に目が離せないお笑いコンビがいるんです。今回はそんなコンビのお話。

 

そのコンビとは三拍子

三拍子といえば「爆笑オンエアバトル」の中~後期の常連コンビで、通算成績22勝3敗という好成績を残している実力派漫才師。スラっとしたルックスにバキバキの目が特徴のボケ担当・高倉陵と太ったツッコミ担当・久保孝真という見た目のバランスも取れたコンビです。

今、目が離せないとは言いったもののオンバト出演時代から非常に大好きなコンビ*2です。

 

それほどお笑いフリークにとっては周知の実力を持ったコンビですが、4度進出したオンバトのチャンピオン大会のファイナルではいずれも5位以上に入るも優勝はできず。「M-1グランプリ」では準決勝に5回進出するも決勝には縁がないなど、ここ一番で結果の出せないなんとも煮え切らないところもある。

 

そんな三拍子が脚光を浴びたのが「THE MANZAI」2014の決勝にワイルドカード(敗者復活)枠として進出した時だろう。

結果としてはファーストラウンドで敗退だったものの、その年に優勝した博多華丸大吉に肉薄した印象に残る成績だったために直後のテレビのネタ番組への出演が増えたのだが、テレビ露出としてはその時がピークかも知れない。

その後2016年に結成15年を迎え、「M-1」への参加資格を失った現在。なぜ今、三拍子から目が離せないのか。

 

それは三拍子の精力的な活動である。

まずひとつは5~6年ほど前から月ごとに作られている時事ネタ漫才である。社会派的に切れ込んでいくのではなく、コミカルにテンポ良く展開していく漫才で三拍子のネタ独自の絡ませかたもあり毎月見応えのある漫才になっている。

さらにその流れで参加した昨年の時事ネタの大会。周りの芸人が軒並み芸歴5年くらいという中、少し浮いてしまってはいたが、賞金の10万円を取れることを見越して10万円の会場を予約して無料ライブをやると宣言。惜しくも2位となった(このまたもや勝ちきれないあたりがなんとも)が、そのまま赤字を覚悟で決行。そのライブの内容を1ネタごとに、かねてから時事ネタ漫才をアップしていた三拍子の公式YouTubeチャンネル*3で配信している。YouTubeではバカリズムラーメンズジャルジャルなどが公式チャンネルでネタを配信してますが、漫才中心でネタを配信してるのは珍しいので重宝してます。ありがたい。

 

そしてまたこの9月に新たな無料ライブをやるとのこと*4。そのライブ会場で自分たちがシルクスクリーンで印刷したTシャツや、こちらも自分たちで焼いた単独ライブのDVDなど多数のグッズを販売し、「チケット代を払ったらグッズが付いてきたと思ってくれ」という、なんとも応援したくなる姿勢。しかもそのライブの模様も前回同様に配信されたり、また新たにDVD化されたりするらしく、これからお笑い芸人としての新しい活動方法のひとつになっていくその道標になっていくかも知れない。そういった点で目が離せないのである。

 

もちろんそんな多岐に渡る活動だけではなく、2デイズで被りなしのネタライブをするなどネタを量産。THE MANZAIで決勝に上がった頃から目立ち始めた、テーマを軸に一本やりきる漫才は彼ら史上で一番の面白さの安定期に入っているような気がする。

「勇者ああああ」出演時に司会のアルコ&ピースや共演者のザ・パンチに絶賛された漫才のツカミで使っている自己紹介ネタであったり、漫才から派生した歌ネタだったり、高倉がなぜか毎日味噌製品を食べていたりと、持ってる弾も多いので三拍子のこれからの活動と活躍に注目していきたいですね。

 

それでは。

 

*1:前回参照

*2:同じく実力はありながらもいまいち表舞台に出てこれない漫才師5組(磁石、三拍子、流れ星、ハマカーン、タイムマシーン三号)を勝手に「さえないファイブ」と呼んで常に動向をうかがっているコンビ。さえないファイブについてはこちら。

colapoly.hatenablog.jp

*3:

www.youtube.com

*4:残念ながらこの時点でチケットは売り切れ(売り切れっていう言い方は正しいのか分からないが)。

合ってると売れる売れないのお話。

 

アメトーーク』で「悲しきチャンピオン芸人」という括りの回が放送されるということでね。

賞レースで優勝したのにいまいち人気のない芸人を集めた回で、以前メンツは違えど『ナカイの窓』で似たような企画をやってましたね。

同じ賞レースで優勝したのに、なぜこんなに差が生まれてしまうのか。チャンピオンとか関係なく、むしろチャンピオンになれなかった人がなりがちな一発屋と、その一発屋では終わらなかった芸人との違い。そういう売れる売れない問題について、ホットな話題になるであろうこの機会にまとめておきたくてね。

 

とはいえ、「これが売れる芸人の方程式だ!」とか、熱い展開を期待されても困るのでね。「こんな共通点あるんじゃな~い?」くらいで見ておいてもらえると助かります。「そういう目線で見たらなんか面白くな~い?」とか。そういうブログです。

 

まず一つ目に「イメージに合ってるか」。

今年の初めに千鳥がオールナイトニッポンを務めた回があって、その放送のネタメールから囲碁将棋の話題になった時にノブが言っていた「見た目合ってる説」と共通する部分が多々あるんですが、むしろ聴いた時に「それじゃー!」と、「それじゃノブー!」と叫んだほどですが。叫んではいませんが。

その「見た目合ってる説」に沿ってお話すると、ノブ自身だと昔は「ワシは浜田さんじゃー」くらいの雰囲気でツッコミをやっていて、それが自分の顔と合っておらずスベり散らしていてやがて自分の情けない顔に合ったスタイルを見つけて世に出て行ったとのこと。それが囲碁将棋だと背が高いのに細かいお笑いをやってるからなかなかイメージに合っていないと。大悟も「あれくらいでかかったらとんねるずさんくらいやらんと」と話していた。

そういう、見た目のイメージとやっている芸風が合っているかというのは割と重要だと思います。

 

二つ目「自分に合っているか」。

一つ目と同じようなことになるのですが今度は内面ですね。性格とでも言いましょうか。要は無理をせずにやっているかってことですね。意外とそういうのって気がついたりするもんね。

おぎやはぎなんかがその最たる例でしょうか。落ち着き払った無理のない芸風は、デビュー1年目から夏休みを取っていたというマイペースさあふれるエピソードとも合致しますね。

 

三つ目「キャラとのギャップ」。

これなんかはもう先の二つの合わせ技一本って感じですが、ある程度世間に認知されるにはキャラ付けみたいなものがやっぱり手っ取り早いものだけど、そこに上記の二つとのギャップがあればやっぱり違和感というのが感じられる。

例えば平成ノブシコブシの吉村がブレイク前に破天荒なキャラクターを前面に押し出した漫才をやっていて、それはそれで面白かったのですが、吉村が頭角を現したのはもう少し後で「こいつ破天荒なんてキャラでやってるけどホントは真面目なヤツ」みたいなイジられ方をされ始めた頃だと思うんですよ。

正直、そういうイジられ方をされるまでに破天荒漫才をテレビで見ることはほぼ無かったし、破天荒キャラが定着していたとは言い難かったのに、そこをすっ飛ばして受け入れられたのは「破天荒なキャラクター」よりも「どこか無理をして破天荒というキャラを演じている」というのが見た目と性格にガッチリハマったからではないでしょうか。

 

以上の3つを踏まえて。そう、いつもだったらこれで適当にまとめて「ほなねん」と去るところですがこのお話はここからが長い*1

 

 

ここで冒頭の「同じ賞レースを制したのになぜ差が生まれるのか」、「一発屋と生き残る芸人の差は何なのか」に戻ります。

まず簡単にイメージから入るのですが、同じ賞レースでも『キングオブコント』、『R-1ぐらんぷり』で優勝した芸人よりも『M-1グランプリ』で優勝した芸人のほうがブレイクする傾向があるとは思いませんか。

今回の「悲しきチャンピオン芸人」に銀シャリパンクブーブー。以前の『ナカイの窓』の「チャンピオンなのにSP」に笑い飯とこちらにもパンクブーブーが出てますがその3組でさえ(他のチャンピオンなのに人気のない芸人よりも)それなりに顔は知れているように思える。

 

ではなぜそんなイメージ、もしくは事実として差があるのか。それは漫才とコント・ピン芸というものの特性にあると思うんですよ。

バカリズム原案・主演・一部脚本のドラマ『住住』の収録前、バカリズムに同じく主演のオードリー若林が「演技ができるか不安」と打ち開けたところ「漫才師は自分という人間を演じている。若林くんはそれが極めて上手いから大丈夫」……みたいな、だいたいそんなことを言われて「なるほどな」と思ったということをラジオで喋っていたんですね(うろ覚えだけど)。

つまり、コントよりも漫才のほうが「自分の濃度」みたいなものが多いと思うんですよ。コントだとどこか「お芝居を見ている」というような壁を1枚隔てている分、ネタ見せではないバラエティ番組に出てきた際に漫才のほうがネタと素の自分とのギャップが少なく一歩二歩早くお茶の間に受け入れられるのではないでしょうか。

加えて、クセツッコミパンデミックの回*2でも言った通り、クセのあるツッコミを持っているとフォーマットが完成されているので平場で重宝される。そういうツッコミはやっぱり漫才から生まれることが多いというのもあるでしょう。

そこで出てくるのがキングオブコントの優勝者の中で1番の出世頭であるバイきんぐ。それをここに当てはめると、小峠の「なんて日だ」というキラーワードツッコミがあって世の中に浸透していったのがひとつ。ネタの面でもバイきんぐのコントの基本フォーマットは奇怪な行動は言動をとる西村とそれを大声で怒鳴り散らす小峠という、本来の2人の性質を活かしたネタである。という、実は彼らはキングオブコント優勝者としては奇跡的なベストマッチで生まれたブレイク芸人なんですよ。

 

そして一発屋問題。これもこれまでのあれこれに当てはめていきましょう。

多くの一発屋髭男爵やHG、ギター侍などキャラもので出てくることが多く、やはりコントの場合ようにキャラクターとしての壁みたいなものがバラエティに出演するたびに出てくる。

そういう中でブレイクした当初から「一発屋一発屋だ」と言われていた小島よしおや、ホスト風一人コントで出てきた狩野英孝が、バラエティで一皮二皮剥いていくと意外とそのまんまのキャラクターだったり、意外とキャラクターが邪魔しなかったり、キャラクターとかそういうレベルじゃないくらいのものが出てきたりしてなんだかんだで生き残っているのを見るとあながち的外れでもないような気がしませんか。どうですか。オードリーの春日なんかも出てきた当初はとんでもないキャラクターが出てきたなというような感じだったけどラジオなんかを聴いていると、多少のデフォルメはされているものの、案外ああいう人だったりするもんね。

 

さあさてさて、書くのが億劫だった話題だけにやっぱり長々と書いてしまいましたが、「こんな目線で見てみたら面白くな~い?」とか言ったもののこんなのは寝る前の導入に考える程度にしといて売れる売れないに関係なく、テレビに出て賞レースに出て一定の評価を得るというのは並大抵の努力が必要なのは間違いないのでリスペクトしつつエンジョイしながら観るのが一番幸せだと、そんな落としどころに、してみたり。僕もキャラに合ったものを描いたり書いたりできてるか分かんねえもんな! ガハハ!

 

それでは。

 

*1:だからまとめるのが億劫だったんだわこれー。

*2:今考えてもとんでもないタイトルだな

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センチメンタルとPlaystation Vitaのお話。

 

Playstation Vitaのゲームカードが海外での生産を終了すると発表された。

いわゆる昔でいうところのカセットってやつですね。とりあえず国内での生産は継続、海外でも新規ソフトのデジタル配信は継続と、直ちにVitaが終了するということはないが、なんだか終わりつつあるというのはひしひしと感じるニュースでした。

ハードの発売サイクル的にVitaにもNintendo 3DSにも後継機の話があってもおかしくはないはずなのだが、昨今はスマートフォン向けのゲームなども多くなってきていてその辺の兼ね合いなんかもあるのか、噂や検討している程度のものしかなく、もしかしたら平成元年にゲームボーイが誕生し、そこから始まった*1携帯ゲーム機の歴史が平成という年号と共に消えていくんじゃないかって気もしてきてなんだかセンチメンタルです。

 

ここからは空想のお話。

もしもこのままVitaが終わり、後継機も発売されないとなったとしましょう。そうなった場合を考えてみたところ、あんなにセンチメンタルになっていたというのに「あれ? 案外困らないな……?」ということに気付いたんですよ。

というのも、VitaにはいわゆるマルチプラットフォームPS3PS4に同じ内容のものが発売されていたり、そもそもどこかのハードで発売されて人気を得たゲームが移植されたりというのがほとんど*2を占めていて、いまいちVitaだからこその特権みたいなものが少ないんですよ。これが。

あんなにVitaの機能をフルに使った最強作品だ! とか言って(僕が勝手に)持てはやしていた『GRAVITY DAZE』もPS4であんなに完璧に続編出されたらもうどうしようもないじゃない。

 

でもVitaならではってのは無くても、携帯ゲーム機ならではってのはあるんじゃない? ってことなんだけど、例えばベッドとかソファに寝っころがりながらゲームできるという強みがあるじゃないですか。それこそスマートフォンに奪われてる感もありますが、僕がPS4のソフトをやりながら「あ~これVitaでやりたいなぁ~」って思う時ってそういう時なんですよ。あんまり出先とかでゲームやらないので。

グラフィックがめちゃめちゃ綺麗で「これは大きい画面じゃないと!」という程ではないものだと特に「あ~寝っころがってやりてえな~」ってことをよく思うんですが、僕はその辺をVitaに求めてるんだなぁ~と。

 

しかしこの数少ないVitaに求めていることさえも、あるひとつの機能によっていろいろとぐらついてきてるんですよ。

それがリモートプレイ。PS4とVitaをペアリングすることで、PS4に入ってるソフトをVitaの画面とボタンで操作できるっていう優れもの。しかもネットワーク環境が整っていたら出先でもVitaでPS4のソフトができちゃう。優れ過ぎている。

この機能のお陰で普段ダレちゃうRPGのレベル上げとか探索なんかをゴロゴロしながらできるわけですよ。怠惰怠惰。アクションゲームとか格闘ゲームだとラグが気になるとかあるかも知れないけど、RPGとかこれくらいのものならそんなに不便には感じない。

さて、もうお分かりだろうか。この機能とマルチプラットフォームのせいでもうVitaでソフト出す必要なくなってるんじゃないか説が出てきちゃいますよねこれ。Vitaに残された強みもタッチパネルと背面タッチパネルくらいしかないような……。ホタルノニッキでくらいしか使ったことないぞ……。

 

……なんとな~くVitaの置かれてる状況と、Vita衰退の理由みたいなものが分かってきたところで僕から提案なのですが。このままVitaが無くなるとして、ソニーが携帯機から撤退するとなったら、このリモートプレイだけできるコントローラみたいなものを出してくれないかなと*3

奇しくもNintendo swichと似たような使い方になってしまうけど、テレビモニターでやったり手元の画面でやったりみたいな。ね。今Vitaが新品で大体2万円でしょう? だから1万円とかでさ。どうかな?

ねえ、どうSONYさん。へーそっかSONYさん。

 

それでは。

 

追記(9/20):2019年をもって出荷を終了。後継機も未定。ついに来てしまったか……

 

*1:正確的にはもっと昔からそれっぽいものは存在していたが、現在のような形になったのはゲームボーイからだろうと判断させてほしい。なぜならこれは僕のブログなのだから。

*2:「Vitaの名作ゲーム○選」みたいなページを覗いてみても、リメイクや追加要素を加えたものも含めると7~8割

*3:XperiaPS4と紐付けすれば普段のコントローラを使ってリモートプレイができて、コントローラの上にXperiaをくっつけられるアタッチメントもあるらしいのですが、なんだろう「コレジャナイ」感。結局スマホだし、余計な機能無しにリモートプレイだけができるものが好ましい。

フットワークとラブレターズのお話。

 

キングオブコントの予選も準々決勝に差し掛かった折、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。この記事がアップされる頃にはその準々決勝も終わり、もしかしたら準決勝進出者も発表されているかも知れませんね。

 

ついこの前、にちようチャップリンの若手常連がキングオブコントに出たら番組としての格が上がるよねってお話*1をしたわけだけど、そのキングオブコントにまつわる芸人のことが最近何故かすごく気になっているのでその芸人についてお話を。ほら、最近一組だけ絞って書くっていうのなかったからね、その辺も含めてね。

 

その芸人というのはラブレターズです。

キングオブコントにはさらば青春の光の5回、しずるTKOの4回に次ぐ3回の決勝進出回数を誇り*2、初進出時の最短芸歴年数の記録も持っているコンビですが、3回以上進出している中ではいまいち知名度が低いような気もします。

第1回(2008年)のキングオブコントにアマチュアとして出場したその舞台で見たバナナマンのコントに影響を受けて翌年、正式にコンビを結成してから最短芸歴で決勝進出し、その一発目があの「西岡中学校」だったことを考えると、なんだか伸び悩んでる気がしないでもないですよね。決勝に出てその一発だけという芸人はキングオブコントだと割と多い中、3回も決勝進出できているというのはそれだけの実力があるということだとは思うのですが、なかなか評価の難しいコンビですよね。

 

軽くメンバー紹介をしましょうか。ヤクルトスワローズが好きすぎてボールボーイのバイトまでしていた溜口と、坊主ですきっ歯の塚本です。

本当に軽い。

 

そんなラブレターズになぜ今気になってるのかというと、彼らの謎のフットワークです。

7月14日の三四郎オールナイトニッポン0で、パーソナリティのひとり・小宮が体調不良で放送直前に出演キャンセルになった際にパーパーのほしのディスコ(現・三人合わせて星野です)と共にピンチヒッターとしてやってきたのがこのラブレターズだったのです。

それ以前にも小宮が体調不良で出られなくなった時があったのですが、その時のピンチヒッターもラブレターズという、三四郎の緊急時には必ずやってくる頼もしい存在なんですよ。ちゃんとしたゲストとしては呼ばれたことないのに。

同じくオールナイトニッポン0としてはニューヨークが担当した時の最終回に溜口がかけつけたり*3、極めつけは『ゴッドタン』のマジ歌ライブの武道館公演でハライチ澤部が当日未明にインフルエンザで欠席が決まった代役として同じ坊主だからと塚本がピンチヒッターとして連れてこられてその日覚えたネタを1万人の観客の前でやるという離れ業を見せるなど、図らずも急場に強いイメージがあります。

 

肝心のネタはというと「変人とそのリアクション」といった割とオーソドックスな感じのコントが多くを占め、西岡中学校のような歌ネタは本人たちいわくイレギュラーということらしいのですが、キングオブコントの決勝に進出した3回中2回が歌ネタだったり、にちようチャップリンでもコント内にラップと歌が入っていたり歌ネタに寄っている感さえありますね*4。個人的には、この2人のキャラクターにはコントコントしてるネタよりも彼らの歌ネタのような2人ともがわちゃわちゃバカやってるようなネタが合ってるような気がします。

 

このようなフットワークよく、ネタも量産し続けて最近では徐々にコアな番組で顔を見るようになってきたような気がします。

以前『勇者ああああ』でアルコ&ピースの言っていた横の繋がり*5の中にもいる芸人でもあり、もしもこの横の繋がりにいる芸人がバラエティの中心に出てくるようになればその脇でユーティリティな活躍を見せるようになるかも知れない。そんな片鱗を感じているのです。

ここまで注目しているのだから今年も決勝行ってほしいわけです。

 

追記(アップした翌日):準々決勝で落ちてました。なかなかそう上手くはいきませんね。

 

それでは。

 

 

*1:詳しくはこちら

colapoly.hatenablog.jp

*2:同じく3回進出している主な芸人にロッチ、うしろシティなど

*3:こちらはその前週に「スタジオにかけつけてくれる人(ノーギャラ、有名人に限る)」という募集を受けてニューヨークと交流のあるさらば青春の光森田とバイク川崎バイクと共にかけつけた。

*4:というかラブレターズの所属するASH & Dには阿佐ヶ谷姉妹みさわ大福という歌ネタに全力な芸人がいる一方、ザ・ギースというゴリゴリのコント師がいたりする中ちょうど中間にいるような感じもあるね。

*5:ゲストに現れるのがライブなどでよく一緒になっていた芸人ばかりだったことからその名がついた。

colapoly.hatenablog.jp

バイタリティと復活した漫画のお話。

 

復活、か。

 

復活なんてものはそう簡単にできないってことは分かっている。絶望的なことを受け入れることだって人生だ。

しかし世の中にはそんな難しいはずの復活をとげたものもたくさんあるはずだ。そう、例えば漫画だって!

今回はそういう漫画たちのお話だよ(それに至った経緯の詳しくは前回参照)。

 

漫画の復活といってもいろいろあるものでいくつか列挙するにあたって軽くレギュレーションを設定しましょうかね。

とりあえず簡単なところから言えば「一回連載終了、もしくは相当期間の中断を経ての復活」。まあ、それはそうでしょうなといった感じですが大事なことなので。例えば『DAN DOH!!』が『DAN DOH!! Xi』として復活しましたが、復活までに1週の空きしかないのでこの場合は外すと。相当期間がどれほどかっていうのは雰囲気で感じ取ってください。そういうブログです。

そしてもうひとつ挙げるとするならば「復活以前にメディア化されていない作品」。例えば、『うえきの法則』が『うえきの法則+』として復活しましたが、無印のほうの連載が終了した後にアニメ化され、それに伴い+が新たに始まったという経緯があるので、そういうケースだと「復活した」というより「帰ってきた」という意味合いが強くなるような気がするので外そうと思います。例えにサンデー多いな。

 

そんな感じですすめていきますよ。いやあ、前置きでこれほどかかるんだから経緯含めて書くのはやっぱり無謀だったね(詳しくは前回参照)。

 

ホクサイと飯さえあれば

元々は角川書店の『サムライエース』で連載されていた『ホクサイと飯』で、雑誌休刊とともに連載を終了していたものを、同人誌を経て『ヤングマガジンサード』で現在のタイトル『ホクサイと飯さえあれば』で復活。現在も連載は続いております(この前7巻が出たね)。

『ホクサイと飯』は主人公で漫画家の山田ブンが漫画そっちのけで飯を作って食べるという自炊漫画。そこから復活した『ホクサイと飯さえあれば』はそこから8年遡り、山田ブンが一人暮らしの大学生時代のお話で、こちらも同じく飯を作って食べる自炊漫画。独特の画風と表現で食欲をかきたてる作品ですね。

作者の鈴木小波さんの別の作品『燐寸少女』でも単行本が発売された時点で1巻の表記がされずに、売れなければそのまま終了というところから重版かかって継続。実写映画化されるなどバイタリティにあふれた作家さんです。


ホクサイと飯さえあれば(1) (ヤングマガジンコミックス) 

 

少年探偵犬神ゲル

元々は『ヤングガンガン』で連載され、第一部完結という形で連載終了。その後2年の期間を経て『増刊ヤングガンガン』で再開。単行本も5巻から表紙のテイストを変えつつも継続し、全6巻で「第二部……完!」という言葉を残して完結(多分)。

少年探偵というイメージとは裏腹に頭よりも身体を活かして依頼をこなすお金大好きゲス野郎・犬神ゲルとツッコミ役の薄幸少女・安川マリーをはじめ、個性豊かなキャラクターたちが所狭しと暴れまくるコメディ漫画。復活後も特に大きな変更点はなく相変わらずな感じでした。


少年探偵 犬神ゲル 5巻 (ヤングガンガンコミックス)  

 

ササナキ

元々は『少年エース』で連載されていた『ササメケ』で、連載終了後3ヶ月でタイトルと主人公を変更して復活した(思ってたより期間開いてなかった)。

双方共通してサッカー漫画ではあるがコメディ要素が強く、試合展開もハチャメチャなものが多い。この他に同じ学校を舞台に数年後の世界を描いた女子サッカー漫画『あしがる』も連載していた。

作者であるゴツボ×リュウジは、上記の『少年探偵犬神ゲル』の作者ゴツボ☆マサルの兄。兄弟揃って復活しているバイタリティ。

 
ササナキ(1) (角川コミックス・エース)

 

大東京トイボックス

元々は『モーニング』で連載されていた『東京トイボックス』。打ち切り後『コミックバーズ』に雑誌を移して『大東京トイボックス』として復活。これも思ってたより期間開いてないのですが、出版社をまたいで短期間での移籍というのもなかなか珍しいのでね。それ故にいろいろと揉めたことを後に明かしております。

東京トイボックス』では大手ゲーム会社でビッグタイトルにメインプランナーとして携わった天川太陽が、独立して立ち上げた弱小ゲーム会社スタジオG3が舞台のゲーム開発の現場を描いた作品。復活後の『大東京トイボックス』ではその後の物語を新入社員の百田モモを加えて描かれており、当時メディアで取り沙汰された「少年犯罪と暴力ゲームの関係性」というタイムリーさも相まって壮大なストーリーになっている。復活後に実写ドラマ化されたり、物語のスキマを補完する短編集や過去のエピソードを描いた単巻本が出るなど劇的な復活を遂げています。

この作品については少し思い入れがあって(他のにもあるけどね)、友人の家に泊まりに行った際に近くのレンタルショップで2人ともが気になって借りたのがこの作品で、読み終えた後も「面白いのにねえ」と言っていたので、その作品が復活していろんな展開を見せていくのだから「やっぱ間違ってなかったな」と謎の得意げな顔を浮かべたものです。

 
大東京トイボックス (1) (バーズコミックス)

 

おかえりなさいサナギさん

冒頭で「帰ってきた」云々言っていた割におかえりなさいと冠した作品を挙げるというね、でもレギュレーションには反してないもん。

元々は『週刊少年チャンピオン』で連載されていた『サナギさん』。連載終了から4年と少しを経て『もっと!』にて復活。

施川ユウキさん特有のシュールなギャグ四コマ漫画で、施川作品の中では一際ポップな内容のために人気も高く、そのために復活したのかも知れないね。そういえば上記の友人に4巻くらいまで貸しててそのまま返ってこなかったから買いなおしたの思い出したよ。

 
おかえりなさいサナギさん 1 (少年チャンピオンコミックス・タップ!)

 

育ってダーリン!!

元々は『週刊少年サンデー超』で連載していたが、1年半ほどで未完のまま中断。そのまま5年半の時を経て『週刊少年サンデー』本誌で2週にわたって完結編が描かれて完結。1巻しか出ていなかった単行本も新装版としてA、B巻が発売された。

内容としては容姿端麗でモテモテだが理想の男がいないと嘆く主人公・羽留うららが祖父同士が戦地で決めた許婚である坂本冬馬の存在を知り、理想の男がいないのならば理想の男を育てればいいと奮闘する漫画。

中断していた5年半で手書きからフルCGに環境が変わっていたり(久米田さんは特に早かった)、それに伴って絵柄がガラリと変わっている。更に中断するまでは普通に展開していたストーリーも2週でたたむために多少強引な幕引きになっている部分もあって面白い。


育ってダーリン!!〔新装版〕A (少年サンデーコミックス) 

 

以上です。これ書いてる間にアマゾン来ました(前回参照)。

謎括り、他にいくつか案もあるので気長にお待ちください。「未勝利スポーツ漫画」に匹敵する謎の括りが見つかったらマッハで書くのになあ~。

 

それでは。