べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。長文を書きたいお年頃。

オンバトとにちようチャップリンのお話。

やあ、ヤマグチジロウだよ。

 

暑い日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。

連日真夏日を記録する中キングオブコントのエントリーも始まり、これから年末にかけてお笑い界にも熱い毎日が続くことでありましょう。

 

なんだか無理やりに話を繋げた感もありますが、つまりはその辺のお話をしたいわけですよ。

そのお話を簡単にまとめると「にちようチャップリンは次世代のオンバトになれるのか」ということです。

 

以前NHKのバラエティを取り上げた際(※1)にも書いたのですが『オンバト』、正式名称『爆笑オンエアバトル』は現在のお笑い界の礎となったと言っても過言ではなく、2000年代から始まるお笑いブーム以前のお笑いを支えた伝説的な番組で、現在活躍している多くのお笑い芸人がここでしのぎを削っておりました。僕自身もこの番組で夜更かしを覚えてしまったほどです。

この『オンバト』の伝説たる所以は、観客投票によって挑戦する10組中5組しかオンエアされないという点であり、「史上最もシビアなお笑い番組」を自称するに相応しい番組と言えるでしょう。

 

そんなオンバトと同じく、観客投票によって勝ち抜けを決めるスタイルを採用しているのが『にちようチャップリン』なのです。

こちらの説明を軽くしますと、ウッチャンナンチャン内村光良が別番組の打ち上げで「テレ東で若手のネタ番組みたいなのやりたいよね」という軽く言ったという言葉を重く受けとめたスタッフが本当に作ってしまったという番組で、単発番組からいくつかの変遷を経て現在の形になりました。

現在の番組内容は1年かけてチャンピオンを決めるネタバトルを4月から開催しており、毎週7組の芸人がネタを披露し、観客投票によって選ばれた上位2組が月間の決勝に進み、3週分の進出者6組の中から1組が年間の決勝に進むといったものです。

オンバト』のようにネタが放送されないということはないですが、「観客投票」「年間王者」という共通点がありますね。

 

ふたつの番組の紹介が終わったところで本題「にちようチャップリンは次世代のオンバトになれるのか」ですが、なぜこんなことを思ったのかと言うと、前述の共通点に加えて『オンバト』でもそうだったように『にちようチャップリン』にも番組ならではの芸人というのがいくつも生まれており、かつてのオンバト芸人がそうであったようにチャップリン芸人たちも世の中に羽ばたいていけたらいいなと思ったからです。

 

ではオンバト芸人たちはどうやって世に羽ばたいていったのか。それはやはりブームの火付け役となった賞レース、その中でもM-1グランプリが関係してくるのです。

第1回のM-1が行われた2001年。『オンバト』は3年目を迎えており、常連といえる芸人も多数現れていました。そんな中M-1の決勝に進出した漫才師10組は、まさに『オンバト』で活躍していた人たちだったんですよ。

その進出者と『オンバト』での成績をまとめてみました。もっとも、これは総合成績なのでM-1出場以降の成績も含みます(麒麟なんかはこの大会から注目されたので以降の成績が主でしょう)。こちらです(ネタ順)。

と、デビュー後間もなくから『はねるのトびら』などレギュラー番組を持っていたキングコングと、『オンバト』開始当初から既に人気で初代チャンピオンにも輝いたDonDokoDon以外は10回以上挑戦しており、10勝以上で無敗のコンビが3組と『オンバト』名物芸人が多く進出していたことが分かります。

 

第2回大会で初出場の芸人もダイノジ(16勝3敗)、テツandトモ(20勝3敗)、スピードワゴン(15勝5敗)と、この大会で陽の目を浴びるもクセが強く観客投票が合わなかった笑い飯(1勝3敗)以外は常連組が固めるなど、M-1初期は『オンバト』芸人によって作られ、そして世に羽ばたいていったと言えるでしょう。

 

では『にちようチャップリン』で僕個人が「こいつらは番組にハマってるなぁ~」とか「この辺が賞レースで決勝に行ったらもっとチャップリンが盛り上がるなぁ~」と感じている芸人を紹介しましょう。

まずはネルソンズ。独特の雰囲気を持つ和田まんじゅうを中心として繰り広げられる悲壮感漂うコントがたまらないトリオ。今年3月に行われた同番組によるトーナメント式のネタバトルで優勝。4月から始まった1年ぶっ通しの大会でも5月に早々に勝ち抜けを決めている『にちようチャップリン』では無類の強さを誇るトリオです。

続いてはジェラードン。角刈りで顔の濃い西本と、キモキャラを務めることの多いかみちぃという二人の世界感の強いボケに振り回されるツッコミ海野のドタバタ感あふれるコントが痛快なトリオ。こちらも既にぶっ通し大会での勝ち抜けを決めている。この2組は『有田ジェネレーション』でもお馴染みですね。ですね?

最後はトンツカタン。櫻田の独特な雰囲気のあるキャラとそれだけに頼らないよく練られたネタが特徴のトリオ。3月のトーナメント大会ではジェラードンを破り、ぶっ通し大会でも予選と勝ち抜くなど実力を見せている(月間チャンピオン決定戦でネルソンズと流れ星に次いで3位)。

 

この辺りが今年のキングオブコント決勝に進出して好成績を残せば『にちようチャップリン』への評価も高まるのではないでしょうか(あと『有田ジェネレーション』も)。そうすれば若手ネタ見せ番組として注目を集めて他の局でもチャップリン芸人たちが活躍するかも知れない(※2)。

 

そんな感じで、今のうちにこの3組をチェックしてみてはいかがでしょうか。

いやあ、これで誰も勝ちあがらなかったらハズいなあ……。そういうのありえるからなあ。

 

それでは。

 

 

※1 こちら。余談ですが、ここで取り上げた漫才先生が芸人先生としてレギュラーになりましたね。

colapoly.hatenablog.jp

※2 何度か話に出てきました3月のトーナメント大会のサブタイトルが「お前たちはきっと他局さんでも通用する!」だったこともあり、それはこの番組の悲願ではなかろうか。

ワールドカップともうひとつの敗退のお話。

 

ロシアワールドカップ決勝トーナメント 日本対ベルギー。

午前3時という早い時間の中、多くの日本人がその行方を見守った。

前半、ベルギー攻撃をなんとかしのぎつつ攻撃の形も見せ0ー0で折り返すと、後半には柴崎のロングパスから原口元気のゴールでなんと先制。それからまもなく香川が落ち着いて捌いたボールを乾が今大会2得点目となるゴールで2点差をつける押せ押せムード。しかし、それまで昌子と吉田を中心としたディフェンス陣が塞いできたシュートコースの上を越えていくヘディングシュート2発で同点に追いつかれる中、なおも粘るもラストプレーと思われたアディショナルタイムの際の際で鮮やか過ぎるカウンターを決められ、悔しすぎる敗退を喫した。

しかし下馬評を覆し、多くの喜びや悔しさを感じさせる素晴らしい試合だった。

 

そんな日本サッカー史上に残る戦いの裏で、人知れずもうひとつの敗退劇が起こっていたのだ。

人知れずなのも仕方あるまい、当事者である僕本人でさえ、ついさっき気付くまで忘れていたことなのだから。

 

その敗退とはいったい何なのか。それは「燃えるごみを出し忘れた」ということだ。

痛い。痛すぎる敗戦だ。夏というこの時期に生ゴミを伴うゴミを出し忘れるとは痛すぎる敗戦であることは想像するに難くないであろう。素早い選手(小バエ)による執拗なゾーンプレス(たかる)はフィジカルに勝る我々にとってもやっかいな相手である。

今日はその敗戦がいかにして起こったのかを、サッカーよりも詳しく解説していこうと思う。だってサッカーあんまり詳しくないんだもん。

 

まず、前段階ではちゃんと準備はできていた。前日に玄関の前までまとめたゴミ袋を用意し、出かける際に気付いてついでにゴミ捨て場まで捨てにいける段取りはできていたのだ。

そんな中、僕が家に戻ってきたのは外も暗くなった夜だった。この時点でエアコンを切り忘れていたというプチ敗退に気付き、ちょっとしょんぼりした身体をしばらくゴロゴロすることで癒し、日課であるウォーキング(※1)に出掛けた。

ウォーキングから帰ってきた時点で0時を回っており、ここで仮眠などを取ってしまったら最悪の悲劇が待っていると思い、3時のキックオフまで起きていることを決断した。

 

ここがまず最初のゴミを出してしまうこともできたであろうポイントである。1時前であれば少し早い人たちは起き始めている頃で、感覚的には朝と言ってもいいだろう。そもそもそこまで厳格なゴミ捨て場じゃないし。

しかし、ウォーキングから帰ってきてすぐに玄関にあるゴミの存在に気付けていない時点でなんだかお察しな気もする。

ともあれ、そこで何かしら手持ち無沙汰になって玄関に近づくこともあれば敗退することもなかったであろう時間帯に、僕が手に取ったのはPS4のコントローラー。最近始めたFallout Shelter(※2)を機動してしまったのである。

 

Fallout Shelterとは、ゲームシリーズFalloutのスピンオフ作品。元々アプリ用としてリリースされたものを最近移植してきたもので、シェルターに住む人々を安定した生活に導くのが目的のゲームである。

とはいえ、僕はこのFalloutシリーズを全くやったことがない。ヌカコーラというコーラが出てくるという情報くらいしか知らない。じゃあなぜこれを始めたのかというと、友人に「釣りができるゲームだぞ」と(※2)FF14を勧められ「ふ」のタイトルを検索していたらミスターミニットみたいなアイコンに目を引かれたからである。しかもタダだし。あとFF14は結局やっていない。

 

そんな感じでゆるっと始めたものの、どっぷりとハマってしまった。あまりよく知らないので強くは言えないが、本編と世界観は同じなのだろうが、ミスターミニットのマークのようなキャラクターデザインのせいかものすごくゆるい。生活がメインのゲームなのでそういうキャラクターたちがせこせこと働いているのを見ているだけでも楽しい。

いわゆる放置ゲーなのだろうが、働いているのを見ているだけという時間はほとんどない。住民たちが作った資源の回収やクエストの遂行、アクシデントが起こった際の支持、謎の男の出現など、やることが多いのでちょっと覗くつもりがついついのめり込んでしまうのだ。

 

他の暇つぶしであればトイレに行く際にゴミ袋に気がつくチャンスもあったろうが、片手間で少し作業もしていたせいかノンストップでキックオフを迎えてしまったのだ。いやむしろキックオフに合わせて止めることができたことを褒めてもらいたいくらいだ。

そうしたらあの最後までたっぷり詰まった試合内容。玄関に置かれたゴミ袋は記憶の彼方へと消えていき、観戦し疲れで眠くなった身体がゴミ収集の時間までにゴミ置き場のネットを揺らすことはなく、これを書いているということだ。

 

……次はちゃんと決められるようにしっかり意識を変えていきたいですね(試合後のインタビューが如き息の上がりようで)。

 

それでは。

 

(※1) 城めぐりを始めた頃に、険しい山城攻めにも耐えられる体力作りを目標として始めたもの。気が乗らない日はやらなくていいという緩い設定を設けて日常化を図ったが、そんなことをしなくてもタイムフリーのラジオを聴きながら歩いているせいで「1週間のうちに○日サボると自動的に聴きたいラジオが聴けなくなる」という強迫観念が生まれ、結果としてほぼ日課になってしまっている。ポケモンGOもついでにやっているのでログインボーナスも関係して、もはや体力作りとかではなく呪いに縛られてウォーキングしているようなものである。

 

(※2) 僕がゲームを選ぶ際に信頼できる要素のひとつ。ペルソナ4・5や、ポケモン妖怪ウォッチゼルダ、ニーアオートマタなど、列挙に暇がない。

 

オススメと漫画2018春のお話。

 

やあ、ヤマグチジロウだよ。

 

さてさて、なんやかんやあって3ヶ月に1回オススメの漫画を列挙するでお馴染みとなりつつありたい2018年の2回目。春と言ってるが全然春っぽくない(※1)。

一応のレギュレーションとして、期間中に新刊が発売されたオススメの漫画を列挙するということにしているのですが、期間中買い揃えながら「この辺とかかな~」っていうのを作業机にストックしているわけですね。そうするとまとめだす頃にはもう盛り盛りになってるわけですね。……というか「この辺とかかな~」って思ってないものもあるからとにかく盛り盛りなわけですよ。これを片付けるまでがこの記事の役割というわけです。個人的なものです。

 

というわけで前置きが長くなるのがチャームポイント。2018年春(4~6月)に新刊が発売された中から選りすぐった5作品を紹介いたしますぅ~。

例の如く、面白い順とかではなく打順みたいなものです。

 

CANDY & CIGARETTES

SPとして務めていた警視庁を定年退職した平賀雷蔵。しかし難病と戦う孫のために大金を用意しなければならず、辿り着いた先が陰の暗殺組織"独立行政法人SS機構"。そこで雷蔵に与えられた仕事は、凄腕の殺し屋である11歳の女の子の相棒だった。

COPPELION』を描いた井上智徳先生の最新作。前作が放射能汚染によって死の都市になった東京に放射能に耐性を持つ遺伝子を組み込まれた女子高生が降り立つみたいな話だったのですが、この方はキャッチーで心惹かれる設定が上手いですよね。

今作も前作と同じく、そのキャッチーな所から徐々に世の中の暗部に切り込んでいくスタイルになりそうな流れになってきているので期待の膨らむ作品です。

 
CANDY & CIGARETTES(1) (ヤンマガKCスペシャル)

 

荒ぶる季節の乙女どもよ。

文芸部に所属する5人の女子生徒。部員のひとりによる「死ぬ前にセックスがしたい」という発言から、5人がそれぞれの性に翻弄されていくお話。

原作が「あの花」や「ここさけ」の岡田麿里さんで、この方の登場人物一人ひとりがそれぞれの持つ別の問題に振り回されていく群像劇のようなストーリー描写はこの作品でも遺憾なく発揮されています。

 
荒ぶる季節の乙女どもよ。(1) (講談社コミックス)

 

映像研には手を出すな!

設定命、ちょくちょく空想世界にトリップしてしまう浅草みどり、カリスマ読モでアニメではなくアニメーション・動き命のアニメーター志望水崎ツバメ、金儲け命でメンバーのスケジュールやモチベーション維持を担当する敏腕金森さやかの3人が、最強のアニメを作る青春作品。

何といってもスピード感が素晴らしい。こういうアニメだとかを仲間と集まって作るぜ! というような作品はいくつかあると思うのですが、1巻だけで何かしらを完成させるっていうのもなかなか珍しいんじゃないでしょうか。……僕だけでしょうか?

作者がもともと個人でアニメ制作をやっていたらしく、簡素ながら豊かな表情や魅せるための背景、立体感のある画面構成は必見です。フキダシを用いて立体を表現してるのがユニークです。

図らずも作家性をピックアップする作品が続いてしまいましたね。

 
映像研には手を出すな! 1 (1) (ビッグコミックス)

 

最後のレストラン

これまでだいたい5巻以内のものを選んでたのですが、今回これだけはけっこう巻数出てるものです。サンプル数が足りなかったわけじゃなくて、佳境なのかなという展開に入って今一番面白いところだからなんですよ。

内容としましては、ネガティブながら腕は確かなシェフ園場凌のお店"ヘブンズドア"にはいつも不思議なお客が現れる。不思議なお客とは過去の偉人。なんと国内外問わず、歴史上の人物が死の間際に時空を超えて現れるのです。

そして毎回様々な偉人から出される無理難題に名前の如くその場凌ぎやとんちの効いた料理を出して満足してもらうというストーリー。

偉人の好みや性格、歴史的背景などいろんな切り口で偉人の鼻を明かしたり時には背中を押したりする料理を作るので、毎回どんな展開が待ってるのかが楽しみな作品です。

 
最後のレストラン 1 (BUNCH COMICS)

 

京城址女子高生

ご存知(※2)、城マニアな僕のことです。特に最近の城ブーム的に「いずれ女子高生が城跡を巡る漫画とか出るんだろうなあ」と思っており、その際には「どんなもんか見てやろうやないかい」と強気に構えていたところに現れたのがこの作品です。

書店で見つけた時、まあ手に取りますよね。こちらも強気ですから。しかしちょっとタイトルを見たところすぐに何かがおかしいと気がつきました。タイトルは『東京城址女子高生』そう、東京の城跡限定で巡っているんです。

東京の城跡といえば、分かりやすく天守閣が残っていたり復元をされているものはひとつも無く、数あったとされる城跡も都市開発などで土地の形さえも無くなってしまったものがほとんどなので、東京に限定して描くということはだいぶ渋いラインナップになってしまうんですよ。ほほ~ぅ、そういうところをついてくるかと。

そんな城跡事情なので、城跡そのものを楽しむというよりも城があったと思われる場所に出向いて歴史のロマンに浸るといった内容です。なかなかにコアな漫画です。

 
東京城址女子高生 1 (ハルタコミックス)

 

以上です。結構絵やストーリーにクセのある作品が揃ったような気がしますね。

余談ですが、この期間に連載が終了したり終了がアナウンスされたり最終巻が出たりという漫画が多かったので、年末あたりに終わってしまった括りでやってみてもいいかなって思ってます。おおう、超余談だ。

 

それでは。

 

※1 前回も冬かと思ったものですわ。

colapoly.hatenablog.jp

※2 ご存知ですよね?

colapoly.hatenablog.jp

 

傾向とテレビ局のお話。【TBS編】

 

やあ、ヤマグチジロウだよ。

 

これまで何度も触れている通り僕はテレビ、特にバラエティ番組大好き人間なのですが、それについて最近いろいろと気になることがありまして、それをまとめてみようかなと思いまして。

それは何かっていうと、テレビ局ごとにバラエティの傾向みたいなのあるよねということで、もちろんそれはとてもとても1つの記事では(僕の思うちょうどいいサイズに)収まりきらないので分けて書いている遂にラスト、第六弾ですよ。

 

ラストを飾るのはTBS。トーキョーブロードキャスティングシステムさん。イメージ……、イメージって言ってもパッと出ませんね。逃げ恥とかカルテットとかアンナチュラルとかドラマが好調ってところでしょうか。

 

とはいえここではバラエティ番組を中心に取り上げていきます故、そんなTBSに感じるバラエティ番組の傾向は「人間の扱い方が上手い局」です。

人間と表したのはタレントはもちろん、一般人やバラエティには出るタイプではない有名人をメインに扱った番組が抜群に上手いと感じているからです。

ざっと挙げてみるとメインに東大生を据えて、それにタレントが挑戦する『東大王』、今ではほぼ見られなくなった素人をターゲットにしたドッキリの多い『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』、地獄の軍団と呼ばれるスタッフ陣が悪意もろもろをもってタレント・素人構わずイジりまくるのが痛快な『水曜日のダウンタウン』など。

 

こういったスタイル、例えば『モニタリング』のように素人に突撃するロケが中心でそれをスタジオでタレントが見るといった番組は他局にも多いのですが、さらに特出すべきは次に挙げるようなスタジオに呼んだ素人をメインに据えて番組を構成するスタイルなんです。

中でも一番その傾向に強いのは『マツコの知らない世界』でしょう。特定の分野に人生を捧げた人たちがその分野についてマツコとトークするという番組で、ゲストはほぼほぼ一般人という内容。最近では慣れすぎたマツコが登場した人を人相で判断したりしちゃってます。

負けず劣らずに個性の強い人たちを連れてくる『クレイジージャーニー』こちらは冒険家やジャーナリストなどが中心で、多少テレビ慣れした人も多いですがマツコの~同様、どこから見つけてきたんだというような濃いメンバーが次々と出てきます。

濃さという点ではこの2つには及びませんが、『ジョブチューン アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』も、各分野のライバル企業やあまり表舞台に姿を現さない職業の人など、一般人がゲストの回の多い番組です。

こういう、スタジオに一般人を招くスタイル。他局で言えばテレ朝の『激レアさんを連れてきた』、読売テレビの『わけありレッドゾーン』、テレ東の『じっくり聞いタロウ』くらいなので、いかにTBSに集中してるかが分かります(他にもあったらごめんね)。

 

バラエティだけでなく、『バース・デイ』を軸にドラフト特番や『戦力外通告』、『消えた天才』などのスポーツドキュメンタリーや、『筋肉番付』から派生した『SASUKE』、『スポーツマンNo.1決定戦』などのスポーツバラエティ、『水トク!』内の『最前線!密着警察24時』や『怒りの追跡バスターズ』などの犯罪ドキュメンタリーあたりも、非タレントが主役(犯罪ドキュメンタリーをそう呼んでいいのかは知らんが)の見応えある番組揃いです。

 

そんなTBS。タレントではない濃いキャラクターをお求めの方はこの辺、チェックしてみてはいかがでしょうか。

というわけで半年以上に渡ってダラダラ書いてきました傾向とテレビ局のお話はこれにて終了です。長々とありがとうございました。また新たな軸を見付けねば。

 

それでは。

※傾向とテレビ局のお話アラカルト

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アルコ&ピースと偉大なるブラックサバンナ計画のお話。

 

やあ、ヤマグチジロウだよ。

 

あんまりね、このブログに速報性っていうのはないものなんだけどね。強いて言えばM-1などの賞レース系の翌日というのがタイムリーな記事を上げる唯一の機会ってとこでしょうか。

そんなダラダラしたブログでも、今回の件はと思ったのでお伝えしたい。

アルコ&ピースD.C.GARAGE』で起こったちょっとイカしたお話を。

 

アルコ&ピースに関しては『勇者ああああ』の記事(※1)で軽く触れた程度ですかね。オールナイトニッポンでは評論家から「リスナー参加型ラジオの最高峰」と評され、その後局を移して立ち上げられた前述の『アルコ&ピースD.C.GARAGE』でも録音放送でリアルタイム性はないにしてもその評価に恥じない太いフォロワーを抱えた、ラジオでは無類の強さを誇るコンビです。

 

そんなD.C.GARAGEで今回、いろいろと起こったわけなんですよ。

軽く番組内容を説明致しますと、基本的な内容としてはフリートークとネタコーナーがいくつかというオーソドックスなラジオ番組。そして、普段は録音放送のこの番組も、スペシャルウィークには生放送で放送され、毎回通常回で話題に何度か挙がった議題について生放送を活かした競技や対決をするのがこの番組の大きな流れのひとつなんです(※2)。

 

そんな中、今回のスペシャルウィークでは、平子の軽口からアベンジャーズのファルコンに注目することになった酒井が、いくつかのマーベル作品を視聴していくうちにどんどんとファルコンのファンになっていったという通常回での流れを汲み、「(ハルクやアイアンマンと比べると力が劣ることに重圧を感じているのではという)ファルコンを説得してアベンジャーズを脱退させよう」というタイトルのもとに、リスナーがファルコンを説得した音源を送ってもらってそれを紹介するという企画をスペシャルウィークに行うと発表したのです。

 

しかし、これがマズかった。

この「ファルコンを説得してアベンジャーズを脱退させよう」というタイトルが一人歩きして、マーベルファンに引っかかり、たいへんなお叱り(ソフトな表現)を方々から受けたのだ。

 

そんなプチ炎上を知った僕としては、「まあ確かにイジり過ぎな部分もあったしな~」と思いつつも、これは今回のスペシャルウィーク、さっさと謝罪して別の企画に切り替えても、企画を強行してぐだぐだになって「だからダメだって言ったじゃん」的展開(※3)になってもどっちに転んでも面白いな~と俯瞰的に考えていたのです。

 

……というのが、前置きになります。長いね。でも流れは知って欲しかったのでね。

そんな「どっちに転んでも面白いな~」という考えは、その予想を遥かに超える展開で覆される結果になったのですよ。

 

 生放送当日、いつもの冒頭のコーナーや生放送時の流れをいつもより簡単に切り上げると、酒井が「どうしますか?」と切り出し、平子が上記のプチ炎上の経緯を話すと速攻謝罪。体育会系的謝罪。

まあまあ、これくらいは想像できましたよ。アルコ&ピースのいい意味での小物感。「やっぱりファルコンは必要、企画をするまでもなかった」と撤回。なるほどなるほど、そうだよな~と。しかしそれからが想像もしなかった展開。

 

それじゃあ今回は何をしようという話になり「やっぱりアレをするしかないか」とCMを跨ぐと、まさかの土岐麻子の登場。

実はファルコンの流れとは別に、平子が息子の運動会に行った話(こういう時平子は話を盛りすぎる傾向があり、オールナイト時代から「平子る」と呼ばれている)の中で足の速い子供を育成する闇の計画『偉大なるブラックサバンナ計画』の話題が上ったのだ。

なんのこっちゃ解らないだろうが、正直リスナーとしてもあんまりよく解らない。要は「息子が徒競走で4位になった話」を闇の計画の陰謀と結びつけ、おそらく曲紹介に使う台本かなんかに書いてあったのであろう土岐麻子の新曲『ブラックサバンナ』の名前を借りたという、事実を基にしたフリートーク風ミニコントとでも言えばいいのだろうか、ともあれそこに『偉大なるブラックサバンナ計画』という言葉が誕生したのです。

普段であれば「いつもの平子ったフリートークだったな~」という感想で終わったのですが、それだけでは済まなかった。土岐麻子Twitterエゴサしたところ当案件に引っかかり、番組にメールを送ってきたのです。

 

いろんな流れがあったので前置きが多くて申し訳ないが、そんな流れもあってのご本人の登場にびっくりや笑いと同時に「どうやったんだ!?」という疑問もありよく分からない感情が渦巻く。本人曰く「アルバムのプロモーションもあったので~」ということだが、それにしてもこのキャスティング、ウルトラ級でしょう。というかそもそも土岐麻子エゴサするんだって話ですよね。

そんなこんなでメールを取り上げた回にちょこっとイジったのを謝罪しつつ(今回謝罪尽くし)、生放送での企画を『ブラックサバンナの歌詞を考察しよう』に変更、その場で本人に回答・解説をいただくというめちゃくちゃ贅沢な企画に。いや、ホントこれどうやったんだ。いつもの虚言ラジオはどこ行ったんだ?

 

贅沢とはいえ、ここは芸人ラジオ。構いも無く送られてくる失礼な考察に謝りとおしだったが、最後にはこのラジオきっての問題コーナー『ボイパのコーナー』(※4)にも参加してもらい和やかな(?)感じで番組終了へ。最後は考察の企画になぞらえて「受け取る人によっていろんな解釈がある」という自戒のような皮肉のようなまとめで締め……ると思ったが直後の番組担当である爆笑問題に引き継ぐ際に件のプチ炎上騒ぎをぶり返されるというオチ。最後までギッシリ詰まっていた。

 

たった一時間だったが、炎上騒ぎに対する芸人としてのひとつの在り方を見せてくれたのではないでしょうか。冒頭できちんと謝罪し、代替の企画も用意し、問題への皮肉めいたまとめ。

たいへんなお叱りをした人にもそれを受けてどうなるんだと心配をしたリスナーにも僕のようにただニヤニヤしてたリスナーにも全方向に配慮した放送だったように思えました。

もちろんゲストとして大変な時に来てしまった土岐麻子、ぶり返しながらも愛ある野次を飛ばした爆笑問題太田。何よりも短い時間の中でここまでしっかりとした構成を組み上げたスタッフ、そしてそんな中にメールを送るリスナーなどアルコ&ピースはここまでバックやフォロワーに恵まれているのかと感動さえも覚えました。

オールナイトの最終回では300人のリスナーが出待ちをしていたり、何かと話題に事欠かないアルピーちゃんをこれからも追っていきたいと思える一夜でしたね。

あっ、問題のひとつである『ブラックサバンナ』もとてもいい曲だったのでぜひ聴いてみては。

 

それでは。

 

 

※1 

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※2 酒井が草野球チームを作った話題が多かったクールの回では、酒井率いるエリート軍と平子率いる一匹狼軍の対立になるようにメンバーを募集したり、アリクイが最強生物なんじゃないかという話題が多かった回ではアリクイの傘下に入りたい動物、最強の座のために勝負を挑みたい動物を募集したりといった内容。対決の場合、酒井チームが有利になるように面白おかしく戦力を偏らせるパターンが多い。

 

※3 リスナーから音源を送ってもらう系はぐだぐだしやすい傾向にあったりなかったり。

 

※4 ボイパの練習になるような言葉を送ってもらうコーナーだが、もう何でもアリの言葉をリズムと謎のダミ声に乗せるカオスなコーナーになりつつある。というかなってる。

 

なっげえ。注釈も多い。