べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。

バンジョーとカズーイの大冒険のお話。

 

 

また会えたね。いやぁほんとにね。

バンジョーとカズーイがスマブラに参戦ですよ。以前*1の予想にも当然が如く挙げてはいたものの、いざ本当に実装となるとソワソワした気持ちが収まらずに現在というわけですよ。

バンジョーとカズーイの大冒険というゲームと任天堂についてはもう界隈で画像で長文(バンカズでこの手合のものが出てくる日がくるとは)が散見されているので詳しいことは省きますが*2、もちろんバンジョーとカズーイが任天堂のソフトに帰ってきたというエモさはもちろんあるのですが、それ以上に僕の心に響いたのは参戦が発表された時の人々の反応動画ですよ。

 

僕自身はリアルタイム時に飲酒通話でニンテンドーダイレクトを視聴していたので半分「もしかして夢なんじゃないか」という気持ちと、この通話内ではしゃぎ過ぎるのはちょっと恥ずかしいという気持ちがあったので(主に)海外勢のようにイスから転げ落ちるほどの大はしゃぎとはいかなかったのですが、それでも「うわーくるくるやまのふもとだ」とか「最後の切り札ジンジョネーターだ!」とか「あーここ原作再現(最後の切り札で相手が地面にめり込むシーン)」とか、実際に口に出していたのか心の中だったのかはもうアルコールのせいで覚えてないけども、とにかく内なるテンションはMAXでしたね。

そういった割と抑え目だった自身の代弁という意味で反応動画に自分を重ね合わせたというのもひとつ、あるにはあるんですが更に個人的にグッときたポイントがあるんですよ。

 

バンジョーとカズーイの大冒険』が世に出てきた時に僕はまだ野山を走り回っていてもさまになる年頃だったんですが、当時の地元でのゲームハード勢力図はロクヨンとプレステで半々といったところで、友達同士で集まった時にはみんなでわいわいできるロクヨンが重宝されていたといった感じでしょうかね。

そして『バンジョーとカズーイの大冒険』の普及率はというと、実は僕と石井くんの2人しか持ってなかったんです。決して僕の地元が過疎地域というわけではなくね。

というのも、わいわい集まる時にはマリオカートマリオパーティスマブラポケモンスタジアムミニゲーム、あとみんなでたまごっちワールドといったロクヨンの作品群が大変重宝されていたのですが、こと一人用のゲームに関してはそんなでもなかったんですね。

なぜならドラクエやFFなど豊富なゲームを抱えていたプレステの存在は大きく、「一人用のゲームだったらプレステやるわい」という人が大多数で、割と裕福な家庭ではそういう友達がほとんどだったんですよ。

 

そんな中で僕と石井くんだけはそんなに家が裕福というわけでもなく、別に親がゲームに明るいというわけでもなかったのでロクヨンとプレステ両方を持ってはおらず、ロクヨンをひたすらやり続けていたという構図なわけです。

バンカズだけではなく『オウガバトル64』や『がんばれゴエモン』シリーズ、『おねがいモンスター』など一人用のゲームを2人でシェアしては、ネットも普及していない時代の"地元の攻略最前線"となっていたのです。

いわば当時の僕にとって『バンジョーとカズーイの大冒険』は、僕と石井くんだけがやってた神ゲーだったわけなんです。

 

それからしばらくの時が経ち、実況動画やTAS動画なんかを見ていたのでさすがに「バンカズは僕と石井くんだけのもの」というエゴイスティックな考えは持ってはいなかったですが、やっぱりアイデンティティとしてはどこかに残っていました。

そしてあの反応動画です。バンカズはむしろ海外での評価が高いことも知っていたのである程度の盛り上がりは予想していたのですが、いざ目にしてみると「あぁ、バンカズを楽しんでいたのは僕と石井くんだけじゃなかったんだ。世界にはこんなにたくさんの仲間がいたんだ」というのがハッキリと可視化されてウルウルきちゃうほどでした。

この気持ちはおそらく他のゲームでは味わえなかったと思います。

 

そんなこんなで世界中の期待値も個人的期待値も高まって実装される秋まで待ちきれない! という凡百な感想で締めたいと思います。こんなのでいいんだよ、こういうのは。

 

それでは。

 

*1:

colapoly.hatenablog.jp

*2:上記の記事で任天堂が一方的に切ったように書いてますが、マイクロソフトの買収のほうが先らしいですね。ここで訂正しておきます(記事内はライブ感重視なので)。

風とかが屋のお話。

 

この一週間くらいでお笑い界でいろいろありましたが、いかがお過ごしでしょうか。

電撃結婚やら解雇やらありましたが、それとは別にとある芸人への評価がここ数日でいくつも挙がっていたのですよ。お気づきでしょうか、かが屋です。

かが屋については以前から書きたかったんですが、今まで書いてきた人たちほど詳しくもないし……と後回しにしていたんですよ。そうやってまごまごしているうちに、ここ数日の間で『ゴッドタン』の「お笑いを存分に語れるBAR」でハナコの口から一番面白い若手として名を挙げられ、それを受けてのゴッドタンプロデューサーである佐久間氏がパーソナリティを務めるラジオ『佐久間宣行のオールナイトニッポンゼロ』で『アメトーーク』、『ロンドンハーツ』の総合演出である梶氏を招いた回で同じくネタの発想力を評価し、梶氏からは「すぐに会議に名前を出した」とこちらも好評価。

さらに『そろそろにちようチャップリン』の「ユニットネタ祭り」ではさらば青春の光と書き下ろしのユニットコントを披露。さらば青春の光から「今ライブで一番客を呼んでいる」という理由で誘ったということで、この1週間そこらで同世代芸人や先輩芸人、裏方にいたる様々な目線からの評価が一気にメディアに乗ったというわけです。

もう、そんな強い風がビュンビュン吹いてるとなったら後回しにしていたちょっといびつな凧であろうと飛ばしてみたくなるじゃないですか。今回はそんなお話です。よろしくお願いします。

 

ざっくりとメンバーを説明すると魚っぽい顔をしてるのが加賀で、深海魚っぽい顔をしてるのが賀屋です。2015年に結成され、マセキ芸能社に所属。岡山と広島出身のコンビなので、たまにネタの中に中国地方訛りが出てくると個人的にほっこりしますね。

そんなかが屋をはっきりと認識したのが2018年のキングオブコント後。惜しくも決勝には残れなかったものの、相当ハネたらしくすぐにネタ番組に呼ばれたその時です。

ただ、そのキングオブコントの準決勝進出者を見た時に「おっかが屋も残ってんじゃん」と心の中でつぶやいた記憶もあるので、どこかしらで名前くらいは聞いたことあったのかなって感じですかね。

 

その相当ハネたであろうネタというのが劇団の仲間同士のコントで、若手らしからぬ間をたっぷりと使った大胆な構成と空気感に「なんでこれが決勝に残らんかったんじゃ!」と思ったものです。

先の好評価祭りで絶賛されていたスマホの画面回転を利用した最先端なコントや、現代のこのタイミングで年金を払うことの大切さを必死に訴えるコントのようなセンスあふれるネタももちろんなんですが、個人的にはこういう劇団の仲間コントのような加賀の表情を活かしたコントが狂おしいほど好きですね。

何も語らずに表情だけで感情を表現して、それがちゃんと笑いになる。それってもう完全にウッチャンじゃないですか。マセキだし!

それほど同世代・先輩の同業者、業界人、お笑いファンなど内外からの評価が高く、ネタも粒ぞろい。そして今じわじわとそれが世に認められ始めているので、いずれキングオブコントの決勝に進出して大舞台で大きな結果を残して花開くと、そういうビジョンが見えるかのようです。もはや、決勝進出すること自体は時間の問題であろうと、そういうレベルです。それが2019年6月現在のかが屋なんです。

 

とまあ、こんな感じです。やっぱり他の芸人に比べると熱量や情報量が少ないのは否めないとこどろではありますが、まだ結成して4年目ということだしこんなもんでしょう。将来性で語っていくスタイルですよ。ともあれ、霜降り世代と呼ばれるニュージェネレーションの中にいて、必ずや世代の要となるであろう実力者なのは間違いないので、これからの活躍を存分に楽しもうじゃないですか。

 

それでは。

 

使いたい名言とかってに改蔵のお話。(第4巻)

 

いつも心にかってに改蔵。使いたい気持ちだけはある名言集。

今回は第4巻。3巻の勢いに新キャラまで登場する巻ですね。

今回もビビッときたワードをチョイスしていきます。

 

こーゆーのは最初に一発かまさへんとな! 最初でポジション決まるしな!!

第1話「西から来た女!!」より、とらうま高校に転校してくるなり生徒会長に就任した自称すずのライバル・ジュンが書記と会計の呼び込みに現れず、部室内の人体模型の中から登場した後に言った言葉。地丹が「これであの人のポジション決まったね」と言う通り、ジュンはお笑い系かませ犬ポジションとしてしばらく登場することとなる。最初に一発かました時に使おう。

 

関西人て、お好み焼きおかずにごはん食べるんでしょお

ジュンが関西人ということを知った改蔵が笑いをこらえながら言った言葉。別に普通やろと反論されると「たこ焼きおかずにごはんも食べられるんですか~」と続け、「たこ焼きはおやつ、お好みは食事やろ!!」と反感を買ってしまう。関西人を煽るときに使おう。

 

あきたんで……辞めます

かつて、すずとジュンのデュオがメジャーデビューすることになり、事務所の社長と裸一貫で上京してきたジュンにしれっと告げた一言。この扱いがジュンの怒りへと発展する。しかしこれくらいの気概は持ちたいものである。飽きて辞めたい時に使おう。

 

聞くとなく聞かせていただきました

第2話「科特部部室争奪戦」より、部員が6名を下回るという理由で部室の立ち退きを迫られた科特部に改蔵がロッカーの中から現れながら言った言葉。なんかかっこいいのでニヒルに決めたい時に使おう。

 

ボクが明日、上野公園でC-4爆弾を買ってきます!

生徒会室が徐々に狭くなっていることに気付き、隣の部屋である科特部部室に殴りこんできた生徒会一行が壁を破壊しようとするものの、壁と謎の空間の間がガンダニウム合金で隔たれていることが分かった際に、書記の日辺美男が発した言葉。コマ外の注釈にもあるとおり、上野公園にC-4爆弾は売ってないので気をつけよう。この謎の空間がかってに改蔵の最終回にまで関わってくるとは思うまい。作者も考えていたのだろうか。ちょっとやそっとじゃ壊れないものを目の当たりにした時に使おう。

 

なぜわしらはドキドキできんのじゃー!!

第3話「開幕! 男の祭典!!(祭典と書いてヴァレンタインと読む)」より、男子校であるが故にヴァレンタインでドキドキできないことを嘆くしがらみ工業(通称しが工)の名も無き生徒の言葉。彼の一声で毎年女役を立ててドキドキする伝統「男ヴァレンタイン」が行われることとなった。わけあってドキドキできない時に使おう。

 

あなたを立派な… 女役に仕立ててあげる

地丹が今年の女役(マドンナ)だということが判明し、助けを求められた時の部長と羽美の言葉。意外とかわいく仕上がった模様。壮大な変化をサポートする際に使おう。

 

よかった……病気の子供はいないんだ

第4話「ビギン・ザ・美談!!」より、美談を信じる会ラ・ビダンの片割れが発した言葉。病気の子供のためにとお金を求める婦人にお金を渡した男にバーで待っていた男が「よう、騙されたな」と婦人の嘘を告げると、騙された男が同様のセリフを呟きながら酒を傾けるサントリーウィスキー・ジョニーウォーカーのCMのパロディだが、今でもネット界隈でスラング的に使用されるほどのレジェンドCMである(CM好きを思い出したかのようにアピール)。病気の子供は嘘だったと発覚した時にキザに使おう。

 

仕方がないことなのです

街中の美談をどんどん見つけるラ・ビダンと、その美談を腐す改蔵の元に現れたどんな人の人生も良い方に解釈して美談にしてしまう男、元天才塾・司会コースのヒロシ(関口宏がモデル)がまず最初のターゲットとして地丹を選び、偶然女の子のパンチラを見てしまった地丹が勃起した姿を見たヒロシが語り始めた一言目。なんだか無理やりな感じもあるが、仕方がないことなのです。不慮の出来事の言い訳として使って語りだそう。

 

しゃっくり100回すると、死んじゃうんだぞ!!

第5話「死ぬまで止まらない!?」より、しゃっくりの止まらない地丹に改蔵が叫んだ言葉。誰もが子供の時にどこかで聞いたことがあるであろう迷信である。紫の鏡。しゃっくりをしている人を見かけたら使ってみよう。

 

なんだオマエ、天国行くのか?

あらゆる方法で地丹のしゃっくりを止めようとしていたが「朝からしゃっくりが止まらないのならもう手遅れなんじゃない?」という部長の一言で風向きを変え、死んじゃう→天国に行くということで改蔵が地丹に投げかけた言葉。これもまた煽りに使えそうなので使っちゃおう。

 

 

幻の魚… ひなまを釣りに行くんですよ!

第6話「ひなまつりに行こう!?」より、部員それぞれのひなまつりを過ごしていた科特部に釣り用具を手にやって来た改蔵がどこに行くのか問われた時の言葉。個人的に今でも3月3日になると頭をよぎってしまう呪いにかかっている。3月3日に満を待して使おう。

 

ひいきするのが教師の仕事じゃないですか

第7話「ひいき物語」より、新任教師であるつなよしが開口一番「このクラスの中で一人だけひいきすることにします」と口にしたところ、クラス中から非難を浴びてしまうがこの一言で一蹴した。これを受けた生徒は「目に一点のくもりもない…」「本気で言ってるよ…」「そーとー屈折して育ったのね…」とドン引きだった。贔屓という漢字を覚えたのはこの回のおかげ。教師になったら思い切って使おう。

 

ハゲではない!! 前髪をひいきしてるだけだ!!

ひいきという名の蛮行を働いたつなよしを「ハゲ」と非難した生徒につなよしが詰め寄って叫んだ言葉。ハゲと言われた時の反論材料として使おう。

 

この平等主義者め!!

前髪をひいきしているの流れで7:3分けの生徒を「やや右をひいきしてるんだね」と言った後に、センター分けの生徒を見つけたつなよしの言葉。別にいいことじゃんというようなワードを罵倒が如く使うというセンスで今でも個人的に心に残っている言葉のひとつである。平等主義な人に使おう。

 

相撲体質になったのです

第8話「こんなんでいいわけ?」より、女生徒から「ちょっと太った?」と言われた美人で有名なクラス委員の山田さんのもとに現れた通りすがりの弁護人こういち(元天才塾弁護士養成コース)が体重増加疑惑についてのいいわけとして使われた言葉。いわく、太っているのではなく相撲体質、つまりほとんどが筋肉なので太ったわけではないというもの。太ったと疑われた時のいいわけとして使おう。

 

いいわけ三原則を使うとは、素人もいいとこ!

腕利きの弁護士になるはずだったところを改蔵のせいでただのいいわけ好きになってしまったといいわけ対決を挑んだこういち。例の如くターゲットにされた地丹が先生からテストの点数を問われたいいわけとして風邪をひいていたと言ったところ、改蔵が笑いながらこぼした言葉。いわく、天気、家族(親戚)、病気を使ったいいわけは8割があやしげと統計が出ており(といいつつ後ろにでているグラフでは7割5分があやしげになっている)、プロの使ういいわけではないらしい。いいわけ三原則を使われたら使おう。

 

何言ってんの、私たち友達じゃない!

第9話「忘れていたとも!!」より、羽美に話しかけたにもかかわらず「あなた誰?」と言われてしまった6年4組のかおるが泣きながら訴えた言葉。この回で羽美の友達いないキャラが定着した。友達だと思っていた人に忘れられていた時に使おう。

 

きっとイエティのすみかだ!

第10話「復活のドラマー」より、郷土史のフィールドワークとしてしがらみ山にやってきた科特部一行がとらうま鍾乳洞に差し掛かったところ、部長から古くから伝わる言い伝えに災いがあると知らされたにも関わらず入り口のしめ縄を踏んづけて鍾乳洞に入っていった改蔵の無邪気すぎる言葉。イエティがいそうなところを見つけたら使ってみよう。

 

イガ天バンドよ!!

鍾乳洞の奥に氷漬けになったタンクトップ姿のドラマーを見つけた時の部長の言葉。なぜ氷漬けなのかは、『ガメラ3』を見た影響らしい。元ネタはもちろん平成初期の音楽オーディション番組「イカすバンド天国」通称・イカ天より。タンクトップのドラマーは同番組の象徴とも言えるバンド・たまのドラマー、石川さんの印象に残りすぎる姿である。元ネタからイカ天バンドを見た時に使おう。

 

あなたも父親をイガ天バンドにされてごらんなさい

なんだかんだあって氷漬けから復活したイガ天バンドが世を騒がせ始めた頃に「私はイガ天バンドを許さない」といつになく神妙な顔で言った美人で有名なクラス委員の山田さん。父親がイガ天バンドに憧れて蒸発したという回想を挟み、羽美にどうしたのと聞かれた時の言葉。本家のイカ天バンドには出オチ感のある色モノが多かったので、こう言われた羽美も「それはいやすぎるかも…」と返した。この回でようやく山田さんのバックボーンが出てき始めた。えーっと頑張って使おう。

 

これは…貴族病だ

第11話「気分は上流階級!!」より、話の序盤から少女漫画チックに世界が見えている女の子を部長が新入部員(仮)として招きいれ、素っ頓狂な行動を数々見せた時に改蔵が発した言葉。なんでも夢見がちな新入生が陥りがちな世の中の全てが上流階級に見えてしまう病気らしい。ちなみにその夢見がちな女の子は病から冷めたのか、入部には至らなかったらしく以降に一切出てこない。それっぽい人がいたら使おう。

 

以上。羽美に友達がいない設定や山田さんの親の話など後々に活用される設定が出てきて作品の地盤ができつつある4巻でした。

今読み返しても覚えているワードばかりなので毎回楽しい。

5巻に続く。

 

YouTube大学と中田敦彦のお話。

 

つい一月前に「YouTubeに進出する芸人が増えている」という話題を話したばかりですが、その

中に新たな巨星が現れたのです。

その名も中田敦彦YouTube大学

www.youtube.com

慶應大学卒でガリ勉芸人として知られるオリエンタルラジオ中田敦彦が、『やりすぎ都市伝説』や『しくじり先生』でも披露している独特なプレゼンの切り口をそのままに様々な分野を語りつくすチャンネル。まさに水を得た魚といった彼の最終形態とも言える動画の数々に圧倒されること間違いなしです。

このブログでは以前*1中田敦彦について書いたのですが、その記事が2015年の年末。この方に関してはここから特筆すべきことがいっぱいあったので改めて書いて、改めてリスペクトしていこうと、そういうお話です。よろしくお願いします。

 

というわけでまずは2015年末から現在まで、彼にどのようなことが起こったのか、起こしてきたのかをざっとまとめてみましょう。

と、だいたい時系列順に並んでおります。この他にもRADIO FISHの弟分ユニットFAUSTのプロデュースや、チョコレートプラネットの公式ホームページを手がけるなど細かい活動もしております。

 

わずか4年足らずのうちにこれほどのことを打ち立ててきた彼がなぜ今YouTubeという分野に進出してきたのか。

様々な要素があるのでしょうがひとつ大きく動いたであろう出来事として、キングコング梶原ことカジサックの動画にゲストとして出演したことが挙げられるでしょう。

その動画内でYouTubeの話題になった際にカジサックから「中田は(YouTubeに)向いている。勉強ができるからそういう分野は永遠に需要があるし、そこに特化した芸人はまだいないから」といったようなことを言われていて、中田自身も「これほどYouTubeに関して研究してきた人(カジサック)のアドバイスは重く受け止める」と前向きな姿勢を見せていたんです*5

 

そういった流れでスタートしたYouTube大学。最初は短めの動画で撮影環境もさぐりさぐりだったのですが、ここ2週間くらいで一気にバチッとハマったのかどんどん長尺の講義系、プレゼン系をバンバンアップしており、チャンネル登録急上昇ランキングで1位に輝いています。

内容も勉強ばかりではなく、ジョジョの好きなスタンドランキングや好きな画家や絵本の紹介などバラエティに富んでおり、その全てが深い教養と含蓄、そしてユーモアによって展開されるTHE中田敦彦といった爽快でアツい語り口で楽しめるようになっています*6

更に特出すべき点としては矢継ぎ早にまくしたてる言葉の応酬でしょう。『やりすぎ都市伝説』や『しくじり先生』のようにオーディエンスが相槌を入れることがないのでほぼノンストップで半ば演説じみた講義が続くわけなのですが、多くのYouTuberとは違いカットによる編集をほとんど入れていないのです。それを必要としないほどに訂正や言葉を選ぶ時間、水を飲む間さえもが中田敦彦の講義の一部という、ある種のライブ感みたいなものを演出しているのだと思います*7

4年前の記事でも書いた通り、当時『やりすぎ都市伝説』でしか見られなかった道筋の通った思わずうなりたくなるようなあの語り口の中田敦彦がバンバン見られるのは個人的にもヨダレダラダラです。

 

そんなこれまでの活動や、いろんなところから吸収していった中田敦彦の全てが詰まっている「中田敦彦YouTube大学」。観てるとこっちまでアツくなってくるので必見です。僕自身もなんかアツくなってしまって書きたいことばいっぱい過ぎて困ったあげく、脚注で細かく語ってますのでなんかアツくなったら見てやってください。

 

それでは。

 

*1:こちら

colapoly.hatenablog.jp

*2:前回の記事の中にもPERFECT HUMANという言葉は出てきますが、前回のは『検索ちゃんネタ祭り』でテレビ初披露した頃の記事なので、翌2016年2月の『ENGEIグランドスラム』から一気にハネたといった印象ですかね。

*3:「過激なTシャツをバカ高い値段で売ってやろう」というのがコンセプトのブランド。服の他にもオンラインサロンなどに集まった職人の作品を「適正価格で売ってやろう」という側面もあるブッ飛んだもので、乃木坂に店舗を構えている。正直僕自身もTシャツ1万円というのは「1着持ってたら面白いかも」という絶妙なところで揺れ動いている。

*4:この辺りもチャンネル立ち上げにひとつ噛んでるかも知れないね。

*5:同じ動画内で自身の最大の力を注ぎ込んだ『しくじり先生』が終了した時に心が折れたといったことを言っていたので、その情熱の発散の場にもなっているのかも知れない。

*6:合間合間に挟まるコミカルで分かりやすい例えも漫画やアニメからの影響があるのかなと思ったり。

*7:あまりにも隙間がなさ過ぎて変なタイミングで広告が入ってしまうのはご愛嬌。

令和と伝説の企画のお話。

 

水曜日のダウンタウン』の「新元号を当てるまで脱出できない生活」。予告の時点で面白そうだったけど、それをさらに超えてくる面白さでしたね。ずいぶん前から予告されていたり、番組初の1時間を1企画ぶち抜きであったり、相当自信があったからのことでしょう。

冒頭の番組のヘビーウォッチャーをニヤリとさせた優しい拉致から始まり、絶妙なルールのもとにゲーム性ドラマ性ともに優れ、最後には感動さえ覚える神回でした。演出の藤井健太郎氏も「おそらく二度とできない企画」とツイートするほどの後世まで語り継がれる伝説の企画となったのではないでしょうか。

 

そんな伝説を目の当たりにした熱が冷めやまないので、個人的に伝説の番組、伝説の企画だと思ったバラエティ番組をいくつかピックアップしてみようというのが今回の趣旨というわけです。どうぞよろしくお願いします。

伝説の番組といえば世代的に『内村プロデュース』や『爆笑オンエアバトル』などがありますが、ここでいう伝説というのは前述にもあるとおり「二度とできない」というところに重きをおいたものです。

 

まずは同じく藤井健太郎氏が演出・プロデューサーを務めた『有吉弘行のドッ喜利王』。

2015年に特別番組として放送された番組。大喜利ブロックとドッキリブロックに分かれ、大喜利ブロックで自分の出した回答が後日ドッキリとして自分の身に降りかかるという構造になっており、ドッキリにかけられた庄司智春が発した「テレビって進化してるな!」という言葉はこの番組の評価そのものだったように思える。

しかしこの構造がバレてしまった以上、再び同じ内容でやるのは困難であろうという観点から伝説とさせていただきます。

しかし『クイズ正解は一年後』でもそうだけど、藤井さんは時間差を使った演出が素晴らしいですよね。

 

2つ目は『とんぱちオードリー』内の企画「あがき場」。

若林をMCに、春日を交えた様々な「芸能界であがいている」人たちを集めてトークをする企画。

キャラがコロコロ変わるアイドルや、探偵の仕事ばかりで役者の仕事をほぼしていない俳優、歌手→芸人→アイドル評論家というあがき続ける経歴を持つ男、地底人バンドという香ばしい人たちが集まるトークバラエティと思いきや、トークやVTRを見ていくうちにアイドルの部屋にあったはずのぬいぐるみがアイドル評論家の家にあった疑惑が浮かんだり、そのぬいぐるみが盗聴器の仕掛けてあるものだと(盗聴器に詳しい)探偵が指摘したりと、どんどん雲行きのあやしい方向に進んでいき、最後は地底人バンドの曲に乗せてそれまでのVTRに出てきたアイドル評論家が歌手時代に書いた手書きの歌詞が昔アイドルに届いたストーカーの手紙の筆跡と一致したり、アイドルが自宅を紹介している後ろのクローゼットにアイドル評論家が忍び込んでいたりと全ての伏線が回収されていき最後に「脚本 オードリー」という文面で締められるというもの。

夜中にたまたま見ていたんですが、後半の怒涛の展開と情報量の多さに口をあんぐりさせることしかできなかった素晴らしいフェイクドキュメンタリーでした。

二度とできないとまでは言わないまでも、これほど情報量の多いネタを一番組の一企画として使うという贅沢さはなかなか見られないものだと思います。

 

3つ目は『くりぃむナントカ』内の企画「第二回長渕剛ファン王決定戦」。

くりぃむナントカ』がまだ深い深夜時代の名企画で、くりぃむ上田をはじめとする長渕剛のファンである芸能人が、有田の指示のもと長渕剛のモノマネ芸人・英二の仕掛ける罠(わざと同じ曲を何度も繰り返したり)や、まったく似ていない人の歌う長渕剛などの仕掛けにどれだけ耐えられるかを競う企画です。

第一回の好評につき、55分枠に移動する前の最後の企画として放送されたもので、最初は第一回と同じく有田の執拗な仕掛けに耐えるメンバーで前半の週が終わり。その一週間後の放送、憔悴しきったメンバーのもとに現れたのがなんと第一回をたまたま見て番組に逆オファーをかけてきた長渕剛だった。

当然驚きと興奮でざわつくメンバーだったが、本人のミニライブを目の前に本来のファンの姿を取り戻していくというジーンとくる内容だった。

モニターで見ていた有田も「この企画はもうお蔵入りだね」と呟いたほどこれ以上ない多幸感にあふれた30分だった。

後にファンメンバーだったワッキーが『アメトーーク』の長渕剛芸人でこの時もらったブルースハープを宝物として持ってきていたのでファン王たちにとっては忘れられないものだったに違いない。

 

こんなとこですかね。ななまがりの二人が見事当てた「令和」でも、このような伝説に出会いたいものですね。

 

それでは。