べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。

2019年とCMのお話。

 

はい、明けました。これはまごうことなき明けました。

今年もまたよろしくお願いするとともに、まとめそこねた2019年のCMたちをまとめようと思いますよ。

もちろん審査員は僕ひとりですのでいつも通り候補、大賞合わせて10作品で進めていきます。よろしくお願いします。

 

と、その前に昨年度までの大賞を振り返りましょう。

2009年 ジュエルカフェ 貴金属刑事シリーズ
2010年 日清 カップヌードル替え歌シリーズ
2011年 エステー 消臭力
2012年 グリコ ポッキーみんなに笑顔を届けたい冬編
2013年 ホクト 立派なきのこ
2014年 ショップジャパン ワンダーコア
2015年 テレビ東京 PLAY THE PING PONG
2016年 マウスコンピューター もしもロボットがいてくれたら
2017年 スペースワールド グランドフィナーレ篇
2018年 ロッテ×BUMP OF CHICKEN ベイビーアイラブユーだぜ フルバージョン

昨年度全体の流れとしてはキャスティングが光るといった感じでしたね。今年度はどうなるのでしょうか。

 

NORITZ(ノーリツ)×折坂悠太ミュージックビデオ「湯気ひとすじ」

www.youtube.com

2018年の印象に残ったCM「この曲なんだっけ?」にも繋がるような、心温まるストーリー。折坂悠太の曲もそれを増幅させている気がします。

 

【NIPPON STEEL】テレビCM「磁石人間」30秒

www.youtube.com

新日鐵住金から社名を変更した日本製鉄のCM。日常的に鉄に囲まれて生きていると気付かされる。

 

【安くてごめんね キンライサー】 キンライサー テレビCM「ダチョウ倶楽部 沸いてないよ?編」

www.youtube.com

これでも十分そうだが、15秒バージョンではさらにダチョウ倶楽部のネタの数々をたった15秒にこれでもかと詰め込んでいて最高。

 

カー用品のジェームス I'm My Car ~もしもクルマと自分が入れ替わったら...?~

www.youtube.com

その名の通り車の気持ちになって愛を知るユニークなCM。ハトが仕返しするあたりもグッド。

 

プレミアムバンダイ PV【公式】

www.youtube.com

Twitterではやりつくされた構文も、こうして見ると新鮮。

 

【TV-CM】ハマダがいい人になった篇【マッスルスーツEvery】

www.youtube.com

ダウンタウン浜田数年ぶりのテレビCMとして話題になりましたね。「俺も筋肉が欲しい」「あのハマダがいい人になった」など、パワーワードも続々。

 

「関西電気保安グルーヴ」│関西電気保安協会【公式】

www.youtube.com

電気と電気の贅沢なコラボ。どこかに瀧がいるんじゃないかというほど、映像もかなり電気のMVっぽくて素敵。

 

日清 ご褒美ラ王CM「天使の兄妹 篇」30秒

www.youtube.com

子供がセリフを全然言えていないのに触れずにつつがなく進行していく新感覚の構成にやられましたね。日清はこのほかにも輝夜月とマキシマムザホルモンマッシュアップのUFOや、ケインコスギのこれまでのパンチラインを詰め込んだ謎肉増量カップヌードルなど、例年通りクレイジーな作品ばかりでした。

 

【公式】 ポケモン着れるかな?(イマクニ?編)

www.youtube.com

ポケモン初代世代にはお馴染みかつ懐かしいイマクニ?氏の『ポケモンいえるかな?』を忠実にリメイク。めちゃくちゃ渋くかっこよく着こなしてらっしゃるのが印象的。

 

そして2019年の大賞はこれだ!

月桂冠「THE SHOT」マイウェイでいこうぜ篇 30秒

www.youtube.com

2019年もエレカシ宮本浩次の勢いは止まらなかった! 渋くも勢いのある爽快なCM。ちょうど20年前のオウガバトル64のCMでも酒を飲んでたけど、似合うなぁー酒。こうありたいものです。

 

という結果になりました。昨年度はまとめた時点で2つの作品がYouTube上から削除されていたり、今確認したらさらに3つ削除されていましたが、今回は今のところ全部揃ってて安心しました。

今回の傾向で言えば前回のキャスティングからさらに発展させたような「素材を活かした」CMが多かったように思えますね。ダチョウ倶楽部ケインコスギのギャグや発言のオンパレードだったり、ハマちゃんやイマクニ? のキャラクターを逆手に取ったものだったり。そういった点でも月桂冠THE SHOTの宮本浩次は抜群にらしさを爆発させていました。

という訳で2019年にケリをつけました。2020年もよろしくお願いします。

 

それでは。

 

一新とガキ使のエンディングのお話。

 

あっぶねー! 間に合ったーよかったー!

みんなガキ使い観るよね? 観るね! うんうん。というわけで毎年恒例、ガキの使い笑ってはいけない24時シリーズのエンディングを誰が歌うのか予想しようの回の始まりです!

 

説明をしますと笑ってはいけない24時の長い長いVTRを締めくくる替え歌エンディングを予想しようよってことなんですが、これまでの予想の軸として「一発で分かる代表曲と顔や名前だけでそれが分かること」、「ダウンタウンとの絡み」、「その年の紅白には出ない」あたりを挙げてるのですが、今まで毎年4組ずつ挙げてるのにひとかすりもしてない残念な予想です。

 

ではまずは前回までの人選を振り返ってみましょう。

2008年 サンプラザ中野くん (笑ってはいけない新聞社)

2009年 つんく♂ (笑ってはいけないホテルマン)

2010年 立川俊之 (笑ってはいけないスパイ)

2011年 奥田民生 (笑ってはいけない空港)

2012年 藤井フミヤ (笑ってはいけない熱血教師)

2013年 斉藤和義 (笑ってはいけない地球防衛軍)

2014年 トータス松本 (笑ってはいけない大脱獄)

2015年 Every Little Thing (笑ってはいけない名探偵)

2016年 石井竜也 (笑ってはいけない科学博士)

2017年 ケツメイシ (笑ってはいけないアメリカンポリス)

2018年 藤巻亮太 (笑ってはいけないトレジャーハンター)

 

といった歴々となっております。これまで予想を90年代に活躍したバンドのボーカルに絞っていたのですが、一昨年のケツメイシ、昨年の藤巻亮太(レミオロメン)を受けて新たな仮説を打ち立てて予想していきたいと思います。

というのも、ガキ使は2017年4月にスタッフを一新しまして、その年を境に2000年代のアーティストに変化してるんですよ。これは選曲の面でも若返りがなされたと見るほかにないでしょう。

それを踏まえて今年の予想はこれだ!

 

本命:宮本浩次

対抗:CHEMISTRY

穴:岡野昭仁

大穴:森山直太朗

 

若返りと言ったくせに本命はエレファントカシマシ宮本。いや、一応「俺たちの明日」は2007年だし。それに加えてここ数年の活躍っぷりを見たら十分あり得るでしょうし、提供にソフトバンクが入ってたら激アツです。

続いての対抗はCHEMISTRY。イントロとマイクの前に立つ2人の姿を想像したら絵柄としては一番映えそう。

そして穴はポルノグラフィティ岡野昭仁。同番組の釣り企画にも出演経験もあり、奥田民生の系譜ですね。ヒット曲の性質上アップテンポだったり早口だったりして替え歌には不向きに見えますが、サウダージあたりでしょうか。

大穴は森山直太朗ケツメイシとさくら繋がりで選んだだけです。ええ。

 

いや、というのも紅白の出演者のほうをチェックしてなかったのでこれを書く直前までaiko、ISSA、もしかしたら福山雅治……とか思ってたのに全員出るっていうね。というわけで大穴という名のオチ候補だったミヤジを本命に、ただのさくら繋がりというだけで森山直太朗を選んだという体たらくなわけです。

それでもそれなりに説得力のある4組になったのではないでしょうか。4組ともこれまでにない、こちらも一新した予想になりました。

この予想もかれこれ4年くらいやっているのでそろそろかすめていきたい。もしくは石井竜也の時ばりに「その手があったかー!」というアーティストが選ばれていたらなぁと思うのであります。

 

それでは。

 

オススメ漫画と2019年秋のお話。

 

年の瀬の秋。そうです、いつものやつです。

一昨年の今頃に始まったオススメ漫画も今年一年続けてこれましたね。心なしかどんどん新しいの読みたい欲が出てきてる気がしますね。

というわけで2019年10月~12月の間に新刊が出た漫画の中からピックアップ。

毎度のごとく面白い順とかではなく打順みたいなもんです。

 

ゾン100 ~ゾンビになるまでにしたい100のこと~

ブラック会社に入社して3年目の天道輝。生気のない毎日を過ごしていたが、ある日街中を襲ったゾンビ・パンデミックによってその日常は激変する。ゾンビから逃げるうちに輝は充実感を感じ始め、「ゾンビになるまでにしたいことリスト」を作る……。

パンデミックものなのにひたすらに楽しそうなのが読んでいて面白いですね。ゾンビものだけじゃなくB級パニック映画っぽい展開もあったりしてとにかく楽しい作品です。

 
ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~ (1) (サンデーGXコミックス)

 

SPY × FAMILY

名門校の懇親会にしか現れないターゲットに近づくために家族をつくって潜入することを命じられた凄腕スパイの〈黄昏〉。しかし孤児院で引き取った娘は心が読める超能力者、偶然出会った妻役は暗殺者。その素性をお互い隠したまま名門校の受験、学校生活に挑んでいくコメディ漫画。

まあ、次にくる漫画大賞であったりこのマンガがすごい! にも選ばれているので今さら取り上げるほどでもないかも知れませんが、アクションも含めたコメディは秀逸で絵も好みなので続きが楽しみな作品ですよね。

 
SPY×FAMILY 1 (ジャンプコミックス)

 

すべての人類を破壊するそれらは再生できない

「1999年7の月、世界に恐怖の大王が現れて人類を滅ぼすだろう」という予言がまことしやかに出回っていた1998年。そんな予言を皆どこかで気にかけながらもマジックザギャザリングに興じる主人公の加納はじめ。自転車で一時間かけてやってきたカードショップ(兼喫茶店)で同じ学校の優等生・沢渡慧美に偶然でくわして……。

正直ギャザはほんのり触ったことがある程度の知識なのですが、それでも十分に楽しめる作品ですね。中でも1998年当時の文化を感じさせるワードが半ば不自然というほどに散りばめられていて、その辺が楽しめる人にもオススメですかね。

 
すべての人類を破壊する。それらは再生できない。 (1) (角川コミックス・エース)

 

あゝ我らがミャオ将軍

他国との国交を断絶し、世界から孤立していたコルドナ社会主義共和国。しかしそれを主導していた指導者が突然亡くなり、世襲により誕生した新たな指導者はなんと9歳の女の子・ミャオだった。子供らしい奔放な政策で国民や世界を巻き込んでいくドタバタコメディ。

かわいい。とてもかわいい。1話目のしょっぱなからミサイルを誤射しちゃってるけどかわいい。ちょっと気に食わないことがあると「粛清!」といって子供の罰みたいなことをさせちゃうのかわいい。かわいい。かわいいね。

 
あゝ我らがミャオ将軍 1巻 (ゼノンコミックス)

 

廃墟のメシ

かつて栄華を極めた人類がその覇権を失って千年以上が経ち、人類は完全栄養食品「コモンブレッド」を無人で生産するプラントの周辺で辛くも生き延びていた。「コモンブレッド」以外のものを口にすることを禁じられた世界で、探索師であるハルカはかつて存在した食べ物を求めて旅に出る。

世界観バリバリのディストピア系SF。廃墟、箱型でおしゃべり好きなAI、過去の遺産ロボット、聳え立つタワー、探索、そういうの好きって人はまあ間違いないでしょうよ。

 
廃墟のメシ 1 (アルファポリスCOMICS)

 

五者五様の尖がった世界観ですね。縦軸はそんな感じでしょうか。

さて、来年もまた続けていけるように生きていきたいですね。

 

それでは。

 

 

ダブって見えたとM-1グランプリ2019のお話。

 

今年はほんと年の瀬、M-1グランプリ

すごかった。熱かった。面白かった。今年のはホントすごかった。

それまでの3回とはうってかわってピリついた味わいのあった前回大会の空気をそのまま引き継がれ、その空気に全てのコンビが真っ向からぶつかった歴史に残る大会になったと思います。初出場が7組というかなり攻めた選考に偽りなしでしたね。すごかったこれは。

 

1組目は前に一度取り上げたことのあるニューヨーク*1。確かに本来の持ち味である屋敷のトゲのあるツッコミが物足りないというのは感じましたが、大会をピリつかせるためのダシになってしまった感は少し感じましたかね。数年前からネクストブレイクに挙げられるも「何もしてなかったら本当に何も起こらなかった」らしく、それで言えば今年は取り上げた記事の通りかなりいろいろやった年に掴んだ念願の決勝進出だっただけに不完全燃焼だったのは否めない。1回出て手の内が分かる芸風ではないのでまたどこかで上がってくてほしいですね。

2、3組目はかまいたちと敗者復活・和牛という実力派が並び、早くも会場の空気を作り上げた。まぁ、この二組は実力通りに評価されていたので特に言うことはないですかね。和牛の点数が出たときに「ここがラインになるかな」と思った(というかそんなことをつぶやいた)のは振り返ると自分で褒めてもええ眼力でしょ。そうでしょ。

 

4組目はすゑひろがりず。今大会一番のサプライズであり、一番の飛び道具。実力派が並んだ後の緩衝材的な役割になってしまったものの、確実に爪あとは残したでしょう。

その少し和らいだ空気の中現れたのは5組目のからし蓮根。なぜか上沼恵美子に大絶賛されるも結果はそこそこ止まり。からし蓮根もここ数年で着実に力を付けてきたコンビなのでまた決勝に姿を見せてくれるでしょう。

6組目の見取り図は和牛の点数に惜しくも届かなかったものの、前回トップバッターとして不本意な結果だったものを取り戻した実力通りのネタができたように感じます。

 

そして7組目、ミルクボーイ。正直これまでM-1予選の動画くらいでしか見てなかったのですが、その時から感じていた漫才の腕の達者さにとんでもない武器を携えてきたなという印象でしたね。しゃべりのリズムは割と単調だったにも関わらずワードの強さでどんどんとテンポを上げていく感じはまさにその達者さが光るネタだったと思います。

8組目のオズワルド。らしさはちゃんと出せてちゃんと笑いも取れていたものの、さすがに順番が悪かったとしか言いようがないですかね。

9組目は去年「あるんじゃないか」という記事を書いたインディアンス*2。ここもまだ引きずり気味でしたかね。腕とシステムとワードセンスで魅せたミルクボーイの後では少し軽薄に見えたのかも知れない。それにしてはちょっと低すぎない? とは思いますがね。

そしてラストを務めたのは唯一の吉本以外の事務所から選ばれたぺこぱ。ラストということが功を奏したのか、独特なツッコミをより一層際立たせたように感じられました。年始のおもしろ荘での鮮烈なネタ披露で優勝。から事務所のお笑い部門解体→フリー→サンミュージックに移籍という壮絶な一年を歩みながらもM-1の最終決戦まで残ったのは、それほどに強い武器を手に入れたのだということでしょう。

 

最終決戦はまたレベルが高かった。すごかった。ぺこぱに1票も入らなかったのが意外なくらいどうなるか分からない3組のネタでした。しかしやっぱり1回目のインパクトと、それと同じくらいしっかりとワードと技術でテンポを作り上げていったミルクボーイが逃げ切ったといった優勝だったんじゃないでしょうか。

2回目のネタを見ていたら、ネタの作りは全く一緒なのにボコスカ笑いを取って優勝したブラックマヨネーズとダブって見えたほどでした。

前回もチュートリアルとダブって見えたみたいなことを書いていたので、やっぱりあの辺りのバチバチを感じるここ2回の大会だったんじゃないでしょうか。

 

奇しくも今年復活したアンタッチャブルの大会記録を塗り替える最高得点は伊達じゃなかったってことですわ。ホントに面白かった。

これからまた盛り上がっていくことに期待して、また一年生き抜きたい。

それでは。

 

雑感とドラフト会議2019のお話。

 

年に一度のビッグイベントだし、数少ない趣味としてドラフト候補を調べて集めてこの日に備えている身としては、やっぱりなんか書き残しておきたいと思っていたのだが、2016年*1や2018年*2のように特出すべきことは起こらず、割と可も無く不可も無く、「この選手はこのくらいの順位かな~」という選手がだいたいそんな順位で指名されるつつがない感じで進行していったのでどうしたものかと思ってね、そういう時は全体的に眺めるに限るとうことを毎年の賞レースで学んでいるので僕目線から見た雑感といったスタイルで進めていくことにしましょう。どうぞよろしくお願いします。

 

というわけで、指名選手を全員書きまとめるのもめんどくさいので各自Wikipediaと交互に見るなりしてなんとなく見ていってください。

 

東京ヤクルトスワローズ

いきなりですがここがピークです。

とにかく投手に苦しんだシーズン。当初は即戦力候補の森下を指名すると思われていたものの、ドラフト数日前に1位指名を公言した特Aクラスの奥川をくじで引き当てただけでも万々歳ですよね。多くの解説者が「1年目から一軍でやれる逸材」と評していることからよりいっそうの伸びしろを求めての公言→指名ということだったのでしょう。

その後2~4位までを大学生の即戦力候補、名前を見ただけでも大学レベルでは実力者揃いで一貫性のある指名になっています。奥川を含めてこの辺をガンガン一軍で使っていって無理やり血の巡りを上げていくのが目に浮かぶ。

あとは内野の高校生二人。廣岡なのか奥村なのか西浦なのか、期待されている若手がイマイチ固定にまでは至っていないショート事情からなんですかね。

ともあれくじ引きの結果から見てもネームバリューから見ても12球団イチのドラフトだというのは間違いないでしょう。

 

オリックス・バファローズ

最下位なのにくじを2回も外してかわいそう。

オリックスなんかはもうどこを獲っても補強になるような穴ぼこ球団だと思ってる不勉強で失礼な奴なのですが、その割に育成を含めて高校生投手が多めですよね。山本由伸の二匹目のドジョウを狙ってるような気がしないでもない。とはいえ、1位の宮城は外れ1位候補にもそこそこ名の挙がる選手だったので外れ外れにしてはいい選手を確保できたんじゃないでしょうか。

個人的に外れ1位で指名してくじを外した河野のほうが「オリックスの1位指名っぽい」と思っていたので少し残念ですね。

 

中日ドラゴンズ

僕はドラゴンズ贔屓なのでここはたっぷり使います。

まずは1位、地元・愛知東邦高校センバツ優勝に投打で貢献した石川昂弥。

多くの予想では奥川狙いかと言われていたが、ドラフト2日前に1位指名を公言して他球団への牽制。……にも関わらず3球団競合になってしまうという、リアルタイムでは気が気でない状況に陥るも与田監督が2年連続で引き当てるというミラクルでまたもや運命力を感じざるを得なかった。サンキュー肩幅。

当初の見方では「奥川を外したら石川」という言われており、それも外れたらパニックになるぞとさえ言われていた。その最悪の状況を避けるため、安全策として確実に石川を獲得する算段だったのだろうが、それさえもヒヤヒヤする結果になってしまったのはU18世界大会で石川の評価が高まったからだろう。結果として、堂上直倫、高橋周平と同じく3球団競合高卒野手という箔がついたので良しとしましょう。

その後は頭数は揃えど層の薄い投手陣を補う投手を上位で確保しておきたい思惑で、2位3位は左右の即戦力投手。2位の橋本は「順位高くない?」とは思ったものの、2位までの順位縛りがあったとのことで、それでも指名に至ったのはそういう誠意なんでしょう。3位は東芝の岡野。大学時代からドラフト候補として名前が挙がっていながら社会人としてのドラフト解禁から1年待っての指名。

ここに地元の立野が残っていたら獲っていたのかは気になるところですが、ともあれここの2人が結果を残すかどうかで今年のドラフトの厚みが変わってくるのでこれからに期待。

4位は大学生捕手の郡司。捕手は今年合計で3人もチームを去っているので誰かしらは獲る予定だったのでしょうが、上記の順位縛りの2位までに同じ大学生捕手で評価の高い佐藤と海野が他球団に獲られてどうなるかと思ったものの、同等とは言わずとも注目度の高かった郡司がこの順位まで残っていたのはラッキーだったのでは。

5位は地元枠の岡林。野手としての評価もあるらしいのですがその辺は同じく地元枠5位指名だった藤嶋よろしく話し合いでしょうかね。

6位の竹内は寡聞にして知らなかったのですが、なんでも八木スカウトの肝いりで調査書1チーム(つまり中日のみ)だったという隠し玉ですね。この選手が大成すれば八木を戦力外から拾ってからのエピソードが増えて「八木は来て良かったなぁ~」ポイントが貯まりますね。

 

北海道日本ハムファイターズ

今までの高卒中心のイメージからガラッと変わった印象。即戦力左腕の1位指名・河野と愛知出身の2位指名・立野という、中日の2位3位指名にも影響があったように思える上位(河野はオリックスも指名したのでどうしようもないが)ですね。

その後も投手中心に育成を含めてポジションまんべんなく獲得しており、全体的な底上げが目的なんでしょうかね。

 

広島東洋カープ

競合必至と言われていた森下を一本釣り。明治大学の一本釣りというと野村の系譜ですね。順調にいけば来年の新人王候補筆頭でしょう。

やっぱり大きかった丸の抜けた穴に打って走れる大学生の宇草を指名。その後は高校生を中心にバランスよく指名。個人的に3位の鈴木寛人は夏の甲子園で見ていいストレートを投げていたので印象に残ってますね。6位の玉村も素材型として評価の高い投手です。

 

千葉ロッテマリーンズ

今年の目玉である佐々木朗希の当たりくじを引き、ここ5~6年のドラフトを見ると近いうちにとんでもないことになりそうな気がするんですが、どうなってるんでしょう。

2位も大学生ではトップクラスのキャッチャー・佐藤を獲得と、この2人だけで満点クラスの指名。

その5~6年のネームバリューの高い選手がちゃんと育って地味なチームの印象を拭い去ってほしいですね。

 

 

阪神タイガース

1順目で奥川を外しながらも、同じく高校BIG3に数えられる西を獲得。その後も履正社・井上、横浜高・及川というこれまでの路線から180度違うような高卒ミーハー指名に、これまでのお笑い指名を期待していた身としては一貫性のある指名に物足りない気もしますが、これだけ思い切った指名ができるほど近本・木浪のルーキーコンビが通用し現状が好調だからと判断したのだろうし、もちろん物になれば全体的なレベルアップを見込めるわけですしね。

(お笑いを期待してたので淡白な感想)

 

東北楽天イーグルス

1位は佐々木を外して、社会人内野手の小深田。各社の予想でも一番1位指名の読めないチームでしたが、いずれにしても今年競合した選手を軸にそれを外したら桐蔭高校の森という見方が多く、後に出てくる横浜がその森を1位指名したのでその代替ということなのでしょうが、茂木と浅村という二遊間がいる中で即戦力でしかも小兵の内野手はちぐはぐな指名な気がするのが気になるところです。

2位の黒川以降は4人の投手、そのうち3人が大社の選手と、このあたりの厚みを増していくのがポイントなんですかね。

今年の楽天は辰己、太田、渡辺、小郷と4人のルーキー野手を積極的に一軍で使っていたのでその延長で投手にも新しい風を入れて若返りを図っていく、1位の小深田もそのバックアップと考えれば分からないでもないけどそれでも1位ってのはどうなのって感じですかね。

 

横浜DeNAベイスターズ

事前の公言はせず、「インパクトのある指名」とだけ告げた横浜は前述の通り、1位指名が地元桐蔭高の森。

近年、横浜の1位指名のイメージといえば競合レベルの選手は避けて一枚劣るが実力のある即戦力投手を一本釣りというのがあるのですが、今年に限ればそのレベルの投手というのがなかなか難しいということもあったのか一本釣り狙いというのは踏襲しつつ高校生内野手を獲得。去年の小園を外しているのを見ると一応のテーマみたいなものは伺えますね。

2位3位で左右の大学生を獲得しているので、ここでこの2人を確保できると踏んでの強気の指名だったとも考えられます。

 

福岡ソフトバンクホークス

石川指名で中日をヒヤヒヤさせたチームのひとつ。外れ1位で身体能力の高いJR西日本・佐藤、2位で今年の目玉大学生捕手のひとり海野を指名するなど、本指名、育成指名含めて野手中心の指名となっており、ここ数年言われている野手陣の若返りを狙っているのは見るからに明らかといった感じですね。

4位の小林も最速150km/hを投げる投手としてでなく、高校通算30本の内野手としての評価という点でもとにかく野手といった指名でした。

 

読売ジャイアンツ

くじ引きの連敗を12にまで伸ばしてしまった外れ外れ1位は堀田。

とはいえそれで優勝するほどの戦力、FAで補えるほどの資金力とブランドをもつ球団ですから多少くじを外しても問題ないんでしょうね。

指名の傾向としてはとにかく体格のいい選手。育成を含めた8人中5人が180cmオーバー。内4人がさらに185cm以上とかなり大柄の選手を揃えた印象。去年の指名も184cmが2人、190cmオーバーが2人なので体格という才能を重視してるんでしょうか。

 

西武ライオンズ

球界屈指の打線を持ちながら、投手に不安のあるチーム事情なので1位の宮川をはじめ、全体で6人の投手を指名。

また、3人の選手を独立リーグから指名するという独自指名を展開しました。特に3位の松岡と7位の上間は高卒1年目の若手。同じ経歴の伊藤が戦力になっているので、その辺が分かっている球団の強気な指名ってところですかね。

 

ね、全体的に「なるほどね」って感じだったんですよ。でもこういう風に振り返ると来年、再来年と見るとこが変わってきますね。やってよかった。

 

それでは。