べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。

オススメ漫画と2022年春のお話。

 

 

暑くてたまらんこの頃。毎回タイトルとの季節感ギャップの激しいでお馴染みのオススメ漫画を列挙する恒例企画です。別に意識して「新しいのを買っていこう!」と思ってるわけではないのに今年だけで既に20作品程の第1巻を買っていて我ながらに引きましたね。引いてます。

 

そんなこんなで今回も始めていきましょうね。2022年春(4~6月)に新刊が発売された作品の中から5つをピックアップ。毎度のことですが面白い順とかではなく、打順みたいなものです。

 

ことり文書

大きな屋敷に住むお嬢様ながら天真爛漫、おてんば少女・鳳小鳥。そんなやりたい放題なことりにいつも振り回される生真面目な執事・白石。母親を亡くし、父や兄とは離れて暮らすことりにとって常に構ってくれる白石は家族のような友達のような……。正反対な二人を中心に騒がしい日常コメディ。

これも上記の「今年第1巻を買った組」のひとつですね。2ヶ月連続刊行で一気に読んでしまえる楽しい作品。由緒正しきハルタコミックスって感じがして最高ですね。

 
ことり文書 1 (ハルタコミックス)

 

ゴゴゴゴーゴーゴースト

社内不倫で一流企業を追われ、ブラック企業での契約社員(しかも慰謝料毎月5万円)として精神を蝕まれた日常を過ごす明智ウシロ。自室で頭を打ち、死にかけていたところを自称守護霊のオネエゴースト・正子に起こされ、自らの絶望を恨みに変えて生きることを提案される……。

ボーボボ』や『デデデデ』に次ぐようなタイトルの時点で分かるとおり、かなりはっちゃけた勧善懲悪っぽいコメディ。ホラー感をかきたてる絵の上手さや、「この恨みはらさでおくべきか」という魔太郎リスペクトな決めフレーズなど1話ごとに特撮や時代劇のようなメリハリがあって楽しい作品ですね。

 
ゴゴゴゴーゴーゴースト 1 (BRIDGE COMICS)

 

ツイステッド・シスターズ

20歳の時から始まった25年間の漫画連載を終え、とにかくしばらく眠って過ごしたかった理華子のもとに父親が危篤との報せが入った。100歳の父の最期に疎遠になっていた長女・良子(75歳)、次女・純子(60歳)との再会に加え、初対面の妹・宝冠(20歳)が集まった。父の遺言に書かれていた「娘5人で洋館に住んでもらいたい」という文面に生まれたばかりの妹もいることが発覚する……。

音楽好きとしてはタイトルの時点でちょっとくすぐられる何かを感じますね。作者が世田谷で一番古い洋館を何人かで所有する保存活動をしている上で得た経験をもとに書かれたらしく、その間のドタバタも描かれていることでしょう。かなりの世代間があるのでそのギャップを見るの(尾崎と聞いて上から紀世彦、ジャンボ、豊、世界観に分かれたり)も楽しい作品です。

 
ツイステッド・シスターズ(1) (モーニング KC)

 

4人はそれぞれウソをつく

女子校に通う中学二年の4人はそれぞれ秘密を抱えている。周囲の記憶を操作して学園生活に溶け込んでいる宇宙軍人のリッカ。忍びの里を抜け、追っ手から逃げながらもプライベートを隠していたらお嬢様ということにされてしまっている忍者・千代。しょぼい超能力(同性限定で心がたまに読める)で二人の秘密をなんとなく知っているが別に気にしない強メンタルサイキッカー・関根。双子の姉が推しの男性アイドルと同じ学校に通いたいがために学校を入れ替えられ、女装で女子校に通っている男子(故に関根に心は読まれない)翼。その4人がそれぞれの秘密ですれ違いながら学校生活を送るコメディ漫画。

神の視点だからこそ、よりいっそう面白いと思える作品。うまいことすれ違ったり気にしなかったりで危機を乗り越えたりうやむやにする展開はかなりの構成力を感じますね。

 
4人はそれぞれウソをつく(1) (KCデラックス)

 

東京入星管理局

人知れず宇宙人が潜んでいる世界。その中の違法宇宙人を取り締まるために暗躍する秘密組織・東京入星管理局。女子高生エージェントのラインをアンをはじめとする一癖ある局員たちのSFアクション作品。

Twitterを見ていてもわかるほどSFに造詣が深いと思われる作者が、ジャンル不問の全方位WEBコミックサイトとうたわれるコミックMeDuの名の下に好き勝手描いているといった印象のとにかく熱量がすごすぎる作品ですね。話の間に挟まれる世界観の補足というかもはや資料のようなコメンタリーも含め、1冊読むのにハイカロリーでそれでいてしっかりとビリビリくる作品です。

 
東京入星管理局 (1) (MeDu COMICS)

 

以上です。とにかくキャラクターの個性やパワーがすごい作品が揃ってしまったような気がしますね。キャラクターが活き活きと動いてるのを見ると本当に心が動きますよね。そうありたいものです。

 

 

 

オススメ漫画と2022年冬のお話。

 

 

相変わらず本棚が欲しい毎日ですが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

シーズン毎にオススメ漫画を列挙するシリーズ2022年冬です。梅雨入ってんじゃないかってこの頃ですが冬のお話です。

もうちょっとフランクにこのブログも使ってみようとか思っていながらも、恒例行事もこの体たらくなのでしばらくはそんなことにはなりそうにありませんね。

というわけで2022年の1~3月に新刊が発売された漫画の中からオススメを5つピックアップしました。毎度のごとく順位とかではなく打順みたいなものです。

 

ひらやすみ

29歳フリーター、彼女なしだが不安もないお気楽な主人公・生田ヒロト。そんな性格でいろいろあって仲良くなったおばあちゃんから譲り受けた平屋建ての一軒家で、上京してきた従姉妹のなつみちゃんと二人暮らしをすることに……。

阿佐ヶ谷という立地とクセがありながらもどこか憎めない人々、それを持ち前の人柄でほだしていくヒロトとの関係性や世界観がバチッとくるはちゃめちゃほんわかストーリーな漫画です。個人的に因縁を(勝手に一方的に)感じている作品なので長く永く続いて欲しい作品ですね。


ひらやすみ (1) (ビッグコミックス) 

 

フールナイト

分厚い雲で日光が遮られ、草木が育たなくなった未来の地球。人々は余命幾ばくも無い人間を植物に変える技術「転花」を生み出し、そこから得た酸素で生活を続けていた。そんな荒廃した世界で何とか暮らしてきた主人公・トーシローだったが、ある日嫌気がさしてカルテをでっち上げ「転花」の手術を受ける……。

おっっっっっもいし、上記のあらすじだけでは書ききれないほど重厚な世界観ですがそれに負けないしっかりとしたストーリーで身体をビリビリいわせながら読み進めてしまいます。割と重要そうなワードを会話の中でさらっと出してくる感じも読んでてニヤっとしますし、暗い印象の割に読んでて気持ちのいい作品ですね。

 
フールナイト (1) (ビッグコミックス)

 

三十路病の唄

プロゲーマー、ミュージシャン、芸人……様々な夢を諦めてきた6人は30歳になる年の高校の同窓会で再会。6人は仕事を辞め、もう一度夢を追うためにシェアハウスに集まった……。

ただキラキラした青春ものを三十路で追うとなるといろんな現実が付きまとうわけですよ。そういうところもちゃんと、むしろしっかり描かれており、僕も似たような年齢なので身につまされる部分も多い作品です。うへえ。

 
三十路病の唄 1 (芳文社コミックス)

 

雨と君と

フリップで人語を介する自称犬(どう見てもタヌキ)と、雨の日にその犬(どう見てもタヌキ)と出会い、家に招くこととなったお姉さんのショートストーリー。

ショートカットでニット系の服着てる人っていいですよね。あとは……えっとー、犬(どう見てもタヌキ)の感情表現が豊かですね。それにしてもショートカットでニット系の服着てる人っていいですよね。そうなんです。


雨と君と(1) (KCデラックス) 

 

廃バスに住む

小学校教師の雨森先生はなぜか空き地に廃棄されているバスに住んでいる。ちょっと不思議な先生とその秘密を知る生徒、エサを狙うカラスなどが繰り広げるのマイペース車中泊コメディ。

前作の『おとなのほうかご』をここで紹介しようとしてたのにタイミングを失ってしまったイチヒさんの最新作です。前作同様に独特なやりとりが癖になる作品ですね。

 
廃バスに住む 1 (MFC)

 

以上です。

毎回縦軸を考えているものの、マイペースだとかで括ろうにも『フールナイト』が異質過ぎますね。でも面白いから外せないのよ。

そういう感じです。次こそは6月末から7月初め頃に書ければ。それができればもっとフランクに書けるはず。できるかは未定。

それでは。

 

 

オススメ漫画と2021年秋のお話。

 

 

しかしまあなんですなあ、今さら感ありますがやっていきましょうなあ。

3ヶ月なまけきったオススメ漫画を列挙するシリーズですよ。冬に覚えた歌を忘れそうなこの日に秋のお話をするんですよ。去年ですよ。鬼も引きつってますよ。どうぞよろしくお願いします。

というわけで、2021年秋(10月~12月)に新刊が発売された中からピックアップです。

毎度のことながら面白い順とかではなく、打順みたいなもんです。

 

生き残った6人によると

成田空港に降り立った飛行機からゾンビウィルスが持ち込まれ、日本政府は千葉県境を封鎖。幕張のショッピングモールにたまたま居合わせた6人は安全や食料を確保すると、小さなコミュニティで恋に目覚めた……。

前作を古本屋で見つけてから気になっていた作家さんだったので食いつくように読んだらさらに面白かった作品ですね。前作の美大生たちにも見られた人間のめんどくさい部分を描くのが秀逸で、それが今作でもかなり効いていて楽しいですね。「恋に目覚めた……」なんて書くと甘ったるいお話なのかな?って思うでしょうが、どちらかというと「こんな状況で恋なんてどうかしてる!」という意味合いが強いのでそういう雰囲気が好きな方は楽しめること請け合いです。

 
生き残った6人によると 1 (ハルタコミックス)

 

スキップとローファー

石川県の端っこから東京の進学校に進学した岩倉美津未。初めての東京、初めての高校生活に張り切り過ぎた美津未は慣れない通学路と慣れない満員電車に翻弄されて早くもくじけそうになるものの、そんな美津未を心配して声をかけてくれたイケメン・志摩くんと一緒に遅刻確定の学校へ向かう……。

上記だとラブコメっぽいですが、ほんわか田舎モノの美津未に周りのみんなも癒されるほんわか学園生活といった感じの作品です。ほんわか田舎モノなりに落ち込んだり励まされたりしながら、いろんなイベントをほんわかと乗り越えていくほんわか漫画ですね。既刊6巻ですがほんのり気になって手に取ってはいたものの……をようやく追いついたので。アニメ化も決定しているので面白いことは折り紙つきですよ!

 
スキップとローファー(1) (アフタヌーンKC)

 

午後9時15分の演劇論

某有名美術大学……の二部(夜間)。表現学部舞台コースの古謝タダオキ。二部がゆえに年齢も前職も舞台にかける想いもバラバラなメンバーを「この中で一番センスがある」と根拠無き自信で演出に立候補した古謝はまとめあげることができるのか……?

いつだかに取り上げた『まくむすび』の影響で学生演劇というテーマに興味を持って、前回取り上げた『いいからしばらく黙ってろ』と同じく手に取った作品です(後者は学生ではありませんが)。ともあれ、ダメな奴らがダメなりに頑張ってるのは生を感じていいですね。というこれもいつぞや言ったような気がする言葉ですが、なんだか謎のパワーをもらえる作品ですね。なのになんで終わっちゃったんですかね(全3巻)。

 
午後9時15分の演劇論 1 (ビームコミックス)

 

怪異と乙女と神隠

しがない小説家(代表作1つ)で書店員の緒川菫子とその同僚の化野蓮は、この町に渦巻く怪異にオカルト知識と体力で立ち向かう!

こちとらオカルトにはそこそこ造詣が深いですからね。そんじょそこらの怪異譚じゃ満足しませんよと高みから読んでいたら面白すぎて平身低頭。古くからある怪異と現代社会のマッシュアップがたまらなく面白いんですよ。そりゃあ身は平に、頭も低くなるわけですよ。

 
怪異と乙女と神隠し (1) (ビッグコミックス)

 

ジャイアントお嬢様

4歳の誕生日に自分の街をもらったお嬢様・富士動機子。10余年をかけて立派に成長した街に巨大な侵略者が襲来。執事兼財閥研究員兼秘密部隊のDr.セバスチャンに謎のドリンクを飲まされ巨大化してしまった機子が侵略者に立ち向かう!

やはり巨大なモノはロマンですわよ。たとえそれがギャグテイストで進められようがそこにある巨大魂があればそんなことは無問題ですの。ジャイアントとお嬢様という2つの要素だけで突っ切る姿勢と心意気がそこにはありましたわ。特撮好きにもお嬢様好きにもギャグ漫画好きにも巨女好きにもブッ刺さる意欲作だと思いますわ~。

 
ジャイアントお嬢様 (1) (サンデーうぇぶりSSC)

以上です。縦軸を決めるとしたら「設定だけでは計り知れない内容」みたいなものがある5作品だと思います。全体的にパワーがすごい。そういうのが好きなのもあるんでしょうがね。

ともあれ、2021年のブログ納めが終わりましたね。よかったよかった。

それでは。

 

 

埋もれてしまった名曲プレゼン大会のお話。

 

 

恒例となったと言ってもいいでしょう。音楽談義の書き起こしシリーズ第3弾です。

今回はこれまでのランキング形式ではなく、こばやんによる持ち込み企画『埋もれてしまった一曲を探せ!~プレゼン大会~』という名のもとに集まった者たちの飲み会プレゼンの模様を書き起こしたものです。

企画の趣旨としては、自分しか知らない(と思っている)名曲を紹介して、サブスクなどで聴き合って感想を言い合ったりできるねって感じです。ただ今回はプレゼン部分のみの書き起こしですが。

大まかなルール説明としましては、

・「埋もれてしまっている」、「自分しか知らない」が基準。

・アーティストの知名度が低いほど盛り上がる。

・「これから来る」アーティストではない。

といったところでしょうか。これらの基準で、渾身の1曲を軸に2~3曲を持ち寄って飲み会プレゼンは始まりました。それでは以下、書き起こしです。

 

参加メンバー 

こばやん ジロウ のすけ さとるん にっしー きょろ (発表順)

 

こばやん 1曲目 GOMES THE HITMAN 『饒舌スタッカート』

こばやん:この曲を知ってる人?

ジロウGOMES THE HITMANっていう名前は聞いたことあるかも。

のすけ:聞いたことあるかもくらい(笑)。

こばやん:まず、ここを聴いてほしいっていうのを1つ書いてきたんだけど、1個目はフリッパーズ・ギターとかオザケンが好きな人必聴。

ボーカルがフリッパーズとかオザケンが好きな人は好きだろうなあっていうのがあって。これ(企画)をやるにあたって昔のインタビューとか読んでみたんだけど、やっぱり初期の頃はフリッパーズに影響を受けてたっていう風に言ってて。

実はまだこの人たち解散してなくて、去年だか一昨年だかに出したアルバムも良かったからこれを機に聴いてほしいなっていうのもあるんだけど、やっぱ最近のとはやっぱ違うかなといった感じ。

『饒舌スタッカート』よりも有名な『手と手、影と影』って曲があって、それが一応ジャックスのCMソングになってるから聴いたことあるかも知れない。

のすけ:あ~、だから名前に見覚えがあるのかもしんないっすね。

こばやん:そして聴いてほしいポイントの2個目、ギターイントロが「じゃらじゃらじゃ~ん」っていうかき鳴らす感じで始まるんだけど、サビに行くと結構王道なJ-POP要素が満載でホーンとかもかなり入っていてっていう感じになっている。

で、こういうのって大体3つ挙げるから3つ目を考えたんだけど、思いつかなかったからジャケットの猫がかわいい(笑)。この山田稔明さんっていうボーカルの人は猫好きで有名なんだけど、この『饒舌スタッカート』のシングルのジャケットの猫を引き取って死ぬまで飼ってたっていう裏話もあったりする一曲です。

にっしー:じゃあもう結成して20年以上?(プレゼン資料に2001年リリースと明記されてありました)

こばやん:うん、結成が1993年だったかな? メジャーデビューが99年で。2005年くらいから次のアルバムが2018年で、その間ソロ活動してた感じやね。

そうそう、みんなにもこの曲との出会いはっていうのを聞きたいと思ってて、(この曲との)出会いは地元のFM局でパワープッシュになっていたってところかな。今日持ってきた3曲は共通点があって、やっぱり自分が好きなバンドはこういうバンドなんだなっていうのがあるんだけど、キーボードが入っていてポップスよりのロック。その後もそういう系のバンドが好きだから、割と根幹を成している一曲で「なんで売れなかったんだ」っていうか「今でもプレイリストに入れてくれたら嬉しいな」っていうので紹介した感じです。

 

ジロウ 1曲目 The Neutral 『パンとピストル』

ジロウ:2003年リリース。だけど僕が出会ったのは2007年くらいかな。出会いっていうと細かくは思い出せないんだけど、どっかで聴いていろいろ探したんだけどCDとかも無くて、当時のケータイに中島卓偉の曲とこの曲だけ着うたフルで入れて聴いてたくらいなんか引っかかって気に入ってたんだなって曲ですね。

聴いてほしいポイントとしては、これはNeutralの2枚目のミニアルバムで。デビューミニアルバムのリード曲の『チャンスはそこだ!』って曲が、当時2003年頃だから175Rとかロードオブメジャーとかのいわゆる青春パンクと比べられて「ちょっと違うじゃんお前ら」みたいな感じで言われたらしくて、それを受けてこの2曲目ではもうその逆を行こうと、どこにも染まらないで行こうっていう宣言みたいな曲。

歌詞も結構印象的で、声も特徴的で聞き取りやすいし、だから歌詞も入ってくるのね。ちょっとストーリーっぽくもあってヤクザのおじさんにピストルをもらう話と、ホームレスのおじさんにパンをもらうみたいな話で、そこで二人に格言的な気になる言葉ももらってそれが今も心に残ってて「今生きてる生き方はどうなんだろうか」っていうお話の曲。それがどっかで僕にも引っかかった部分もある。

にっしー:ハードボイルド小説みたいな。

ジロウ:で、この人たちもさっきのGOMES THE HITMANみたいに今も活動してて。メンバーチェンジ、活動休止も無しでずっとやってるちょっとフラカンっぽい。声も似とるんよねフラカンに。それがこの曲があったから続けてこれたんじゃないかなって思えるほどパワーを感じる曲だったので選びましたー。

にっしー:思いついた順としてはこの曲は早めに?

ジロウ:いや、最後のほうやね。他の2曲は割とポンポンと決まって「あとはCOOL JOKEかな、でも割と有名だしな、あっNeutralもあったな」って感じで。

あと今回の僕の3曲の縦軸は「今日語れなかったら一生語れないだろうな」っていう3組で絞ってきてて、他の2曲に比べたらこれはかなり聴きやすい曲だと思う。あとの2曲はかなりクセの強いのを持ってきてるんで(笑)。

こばやん:さすがPOLYSICSが好きってだけはあるわ。期待してます。

 

のすけ 1曲目 FULLARMOR 『Good Morning Charlie』

のすけ:僕なんすけど、バンド軸で選んでます。今までにも結構「みんな聴いてないだろうけどちょっとこれ好きなんだよな」っていうのを出してたんで、それ以外。今までこのあたりの企画で出してないところだけ出してます。ただこのメンツに響くかどうかめっちゃ不安なんすけど(笑)。最後の(渾身の一曲の)バンドだけは絶対語りたいなと思って来たって感じで今回は選んでます。

こばやん:他の2曲はあっさりでいいしね。

のすけ:そうですね。では1曲目。FULLARMORっていうバンド。このバンドご存知の方?

こばやん:(資料写真の)一番右の人……ホリエ?

のすけ:そうなんです。2002年結成のバンドで、ストレイテナーひなっちホリエアツシ、LITEの井澤さん、あと今Nothing's Carved In Stoneの大喜多さんからなるひなっち井澤さんのツインベースが特徴のインストゥルメンタルでやってます。2002年の結成からちょこちょこアルバムは出してたんですけど2015年以降に活動はないといったところです。

その中でも僕が一番出したい曲が『Good Morning Charlie』っていう曲なんですけど。全編通じてインストゥルメンタルなんでボーカルは入ってないです。ピアノが入って結構アンビエントな感じで始まるんですけど、さっき見てもらった通りメンバーが変態的な音楽をやるメンバーばっかりなんで、そういうとこのニュアンスが入ってくるのに加えてホリエアツシがマスロック大好き人間過ぎて、バトルスとか!!!とかその辺が好きなんだなっていうのが隠しきれてなくて。聴けば聴くほど「こういう音が鳴ってんだ」とか「こういう展開してんだな」っていう新たな側面が見えてくる。

曲としても面白いいい曲なんですけど、これはあくまでストレイテナーとしてガンガンやってたホリエ、ひなっちのある意味サイドプロジェクトなんですね。それで「サイドでここまでやるんだ」っていうクオリティと、こういったことをホリエアツシがやりたいんだなっていうところがその後ストレイテナーっていうバンドに影響を与えてきたりとか、ひなっちと大喜多さんのNothing's~が繋がるとことか。結果的に日本のロックシーンの礎というか、その後に繋がっていくんだなっていうのがすごく面白いなって思ってます。

それで僕この曲がすごく好きで、大学一回の時に軽音楽部に入って組んだストレイテナーコピーバンドの名前をGood Morning Charlieにしたくらい好き。ホントに噛めば噛むほどっていうバンドなんでオススメです。

にっしー:思い出深いね。

ジロウ:バンド名にするのはよっぽどやね。

 

さとるん 1曲目 ほたる日和 『リンゴアメ』

さとるん:埋もれてしまった曲と聞いて、まあ~いっぱいあるよね。その中で僕が言えるのだとインディーズかなと。長野とか東京でのインディーズのライブによく行ってたので。

その中から、ほたる日和の『リンゴアメ』。当時車のCM曲で気になってたバンドで、長野でライブやるっていうので観に行って、そしたらやっぱりいいなと思った。POPS系だからこばやんとかは気に入るかもねと思って。

こばやん:もう名前の時点でなんか良いよね。

にっしー:これ、選んだのは早い段階で?

さとるん:CM曲の『季節はずっと』とどっちにしようかなって思ったくらいかな。メンバーは変わってるけど今も活動してるのでよければ。

1曲目なのでさくっと(笑)。

 

にっしー 1曲目 田中茉裕 『小さなリンジー

※にっしーは2曲での参戦なので1曲目のラストかつ2曲目のトップとなっています。

にっしー:2曲やから1曲あたりのボリュームが大きいかも知れん。埋もれてしまった曲と聞いて僕が感じたことは「埋もれてる女性アーティストが多い」かなぁってなんとなく漠然と思って、みんな男性を、バンドを選んできそうやなっていう読みもあってこういう方針で行こうかなと思ったのと同時に「そもそも女性ソロ多くない?」っていうのがあって。例えばざっと若手で挙げてみるとLiSAとかハネてる感じやけどadieu、Anly、Uru、Aimer、milet、誰が誰なんかよう分からん!(おいでやす小田の画像と共に)みたいな。世はまさに女性シンガー戦国時代なのかなという。で、紅白とか観てみると良くも悪くもあいみょん一強なのかなっていうところでそんな中っていう今回の話。2012年にデビューした女性アーティストを紹介しようかなと。

プロフィールから、1993年埼玉生まれで6歳からピアノを始めた。2010年にEMIの創立50周年のオーディションでファイなりストに選出されて優勝はせんかったものの、亀田誠治さんと箭内道彦さんが審査員にいてその2人がバチバチに優勝させようか迷って審査時間が延びてしまうというちょっとした伝説のある人。

で、2010年に下北のヴィレヴァンで100枚、まあまあ若手としてはすごいなっていう数を売り上げて、今回紹介する曲をリリースしたのが2012年で。活動休止しながらも今もちょくちょく、Twitterもこの前見たら再開してるような人です。

その楽曲とは『小さなリンジー』。2012年4月の段階で衝撃を受けたことを思い返せば記録してたなっていうのを(Twitterのスクショが画面共有された)ね。

田中茉裕さん、何がすごいのかっていうのと安っぽい言葉やけど「どこにも属さない」圧倒的な存在感の歌声。ピアノソロってなるとどうしても矢野顕子さんとかに近い系譜なのかなって思うんやけど、ちょっと矢野さんとも違う天使ボイスというかウィスパーに近いんやけどふわっとしながらも力強さのある歌声。

彼女の歌声を評価している人は他にもいて、川谷絵音くん。関ジャニっぽくなってきたけど(笑)、「最初この曲聴いたときに鳥肌が止まらなかった」というのをTwitterで言うてました。そしてもう一人関ジャムっぽい人で言うと蔦谷好位置(笑)。「聴いてくださいと本人から送られてきた曲で涙した曲は後にも先にもこの曲だけ」と言うてました。

もう一個「再現できない現存しない撮影場所」っていうことでYouTubeにも(MVが)上がっていて、としまえんのカルーセルエルドラドのおばちゃんバレエダンサーが踊ってるっていうなかなかシュールなコントみたいな映像なんやけど、この曲がデビューシングルなんやけど本人が出てこないっていう衝撃。ただただメリーゴーラウンドの前でおばちゃんダンサーが笑顔で踊ってるだけやねんけど、なんかそれが妙に歌声とマッチしてなんか夜に観るとグッとくる不思議な楽曲です。これをわざわざデビューシングルに使うっていう監督の勇気みたいなのもすごいなって。「顔じゃなくて歌声を売るんだ」っていう気概を感じる曲でした。

最後に歌詞「いつかこの歌を君が聴いてくれたらな 僕にもいつか話してほしいな」っていうのがまさに今日(プレゼン大会)みたいな一節があって。これをまた聴いたあとにどう感じるかをまた話してほしいなっていう。

こばやん:これ(スライドショー)1曲分のだったんだ?

ジロウ:25枚も使ってる(笑)。

のすけ:もうこれレーベルが代理店に売り込む時のやつなんですよ。

にっしー:それくらいの気合がね。今日しかないから。

こばやん:期待を超えてきてくれてありがとう。

のすけ:3枚しか持ってこなかったのがアホらしくなってきますよ(笑)。

にっしー:今回持ってきた2曲は同率1位ぐらいやから2曲目も同じくらいの熱量でいきます。

 

こばやん 2曲目 竹内電気 『Hello Mr.Regret』

こばやん:3曲選ぶ上で、2つはみんなの知らないやつだけど1つは「知ってるかも」っていうのを入れてみたって感じかな。竹内電気。意外と通ってないんじゃない?っていう。どうかな? 一応この曲は竹内電気の代表曲なので、多分竹内電気を知ってるよって人は知らない人はいないかなって思います。

まず最初の出会いは、WOWOWかなんかでROCK IN JAPANの1曲だけのダイジェストみたいなのをやっていて、それで知ったんだよね。WING TENTだから超若手で出てきてた時に聴いてすごく耳残りが良かった曲です。初期の代表曲で『Hello Mr.Regret』って曲を持ってきました。

こう聴いてほしいポイント3つ、1つは個人的な「解散がもったいなかったバンドNo.1」は竹内電気ですっていう。この曲とか次のアルバムとかも聴いた時に、やっぱりキャッチーなんだよね。メロディとかもボーカルもグルーヴ感があって良い曲が多い。今もONIGAWARAとしてこの(メンバーの)内の2人はやってるけど、90年代のJ-POPから影響を受けている。自分たちの音楽を構成してるのはヒットチャートだと言ってるような人たちなので、キャッチーさに関してはこの世代のバンドの中では抜群に抜けていたと思う。なのでこの3曲の中でも一番聴きやすいかも知れない。

ジロウ:むしろONIGAWARAのほうをよく聴いてたわ。

こばやん:そういう90年代J-POPに通ずるグルーヴ感と、ボーカルの山下さんっていう今はONIGAWARAをやっていない人なんだけど、その人の低音ボイスがグルーヴ感もあって曲としてもいい感じになってる。

『Hello Mr.Regret』っていうタイトルから分かる通り失恋ソングなんだけど、失恋だけじゃなくて内省してるような感じで、歌詞だけ追うとすごく負け組み感が強いんだけど曲調はすごくポップなので元気付けられたり勇気付けられたりもするかなぁ。

で、3つ目が一番言いたかったんだけど、多分この曲ってこの曲にこの歌詞しかないだろうっていうのを当てはめてそこから前後を考えてるんじゃないかなって思っていて、曲の出だしが「なげやり」っていう歌詞なんだけど、その「な~げ~や~り♪」は「なげやり」しか当てはまらないだろうなって。それがあって前後を考えてるんじゃないかなってくらい耳なじみのある気持ちのよい語呂のはまり方をしている楽曲。

あとサビのところで「先行オールナイト」っていう歌詞があって、あんまり歌詞で使わないだろうなっていう違和感があって、この「先行オールナイト」ってところも歌詞がピッタリはまってるんで、その前後も「先行オールナイト」ありきで歌詞を考えてるんじゃないかなっていう歌詞のはまり方が気持ち良い曲ということで紹介したかった曲です。

ミュージックビデオもYouTubeにあるんで観てほしいんだけど、すごく気持ち悪いんで(笑)。バンドの見た目と曲のキャッチーさのギャップも楽しんでもらえるところかな。

にっしー:意味分からん歌詞がホンマ好きなんやね。

こばやん:そうだね。でもこの曲は「なんだろう?」っていう歌詞はありながらも失恋ソングっていうのは一貫してるから、語呂のはまり方っていうのがすごい好きなんだろうなって。

 

ジロウ 2曲目 ウリチパン郡 『ゼノン』

ジロウ:僕の2曲目はウリチパン郡の『ゼノン』です。この曲の特徴としては8分超えという大作で、パーカッションがチャカポカ鳴ってる感じの民族的だったり牧歌的な自然を感じる楽曲になってます。

それでこの人(ジャケットの右から2番目の人を指差し)がオオルタイチさんっていう水曜日のカンパネラコムアイ屋久島をモチーフにしたアルバムを作ったり、アニメの『映像研には手を出すな』の劇伴をやってたりと今でも活動してる、民族的な曲を今でもやってる方です。

にっしー:その方は知ってるわぁ。

ジロウ:このバンドとの出会いは鮮明で、友達に焼肉に連れて行ってもらった時があって、その友達がまた別の友達も連れてきていて僕の「焼肉屋に行く前にタワレコでCD買ってきたんですよ」みたいな話から「どんなの聴くの?」って話になって「じゃあウリチパン郡って知ってる?」って訊かれて、もう名前の時点で「何それ?」って感じでしょ。「カタカナでウリチパン? それに郡?」っていうその時点で「あ、絶対聴こう」って思って後に聴いてみたらすごく味わい深い曲で。

でもその教えてくれた人の名前も聞いてないし、顔もおぼろげなんだけど「ウリチパン郡を教えてくれた人」っていうその記憶だけが残ってる。僕の人生のスタッフロールに「ウリチパン郡を教えてくれた人」って流れてくるだろうなってくらい印象的な出会いだった。

のすけ:それもうほぼ通行人Aなんですよ(笑)。

ジロウ:それでこの曲はサブスク系にまったく入ってなくて、一応YouTubeには公式チャンネルからMVが上がってるんだけど、さっきも言ったとおり8分25秒の曲が5分ちょいに縮められてて。イントロが30秒から1分くらいカットされてて後ろのほうもカットされてる。そのイントロの切られてる部分がミスチルの『Tomorrow never knows』の最初のフレーズが無いくらい聴いてるほうからしたら気持ち悪い。

そういう完全な状態で聴けないというところで皆様に朗報がございます。現在タワレコの通販でこのCDが80%オフになっております! これは行くしかない! (現在は終了しています)

こばやん:いいネタ持ってきたねえ!

ジロウ:調べてて見つけたんだけど「これは使える!」と思って(笑)。そういう僕の2曲目でした。

 

のすけ 2曲目 WRONG SCALE 『p.s moved out』

のすけ:2曲目のバンドは、実は有名なんじゃないかと思ってるんですよね。もう解散してしまってるんですけど、僕らの周りではあんまり語られてるのは聞いたことないなってところで今回選ばせていただいたのがWRONG SCALE。

きょろ:ありがとうございます(笑顔)。

のすけ:あっ、ありがとうございますって感じですか(笑)。今日はきょろさんに喜んでいただくために組んできたんで。

といったところで、1999年結成。4人組のバンドなんですけど、カッティングとかアルペジオとかを使って2本のギターがすごく綺麗に重なっているのと、ボーカルも前3人が全員ボーカルっていうその3人のボーカルがいろいろ重なって「4人でこんな音出せるんだ」っていうようなサウンドのエモいロックバンドです。割と名前とかも出てたんですけど、惜しまれつつも2009年に解散してます。

解散した後も2、3回くらい再結成のライブはやってるみたいで、そのうち2014年にやったのが当時もゴリゴリにやってるthe band apartバンアパのメンバーが「一緒にやろうぜ」っ声かけてツーマンで再結成っていうのもあったりするんですけど、バンドとしては2009年に解散しちゃったという。

出会いは思い出せなかったんですけど、この企画を聞いて一番最初に名前が出てきたのがWRONG SCALEでした。

で、ほかに好きな曲もいっぱいあるんですけど、今回僕が選んだ曲が『p.s moved out』っていう曲です。2005年に出した最後から2番目のアルバムですね。そのアルバムの一曲目なんですけど、最初聴くと「あれ?バンアパじゃね?」ってなるんですよ。「バンアパかな?あっバンアパじゃないー!」っていう。

ジロウ:めっちゃ頷いてる人がいる。

にっしー:(ミュートにしている)きょろが100回「それな!」って言ってる。

のすけ:嬉しい!この企画で共感してもらえるのめっちゃ嬉しいですね(笑)。多分皆さんまだ味わってないでしょうけど、これでシンパシー沸くのめっちゃ嬉しいですよ。

その「バンアパじゃない、ロンスケだぁー!」っていう感じで一気に速いテンポでギターが折り重なって一気にWRONG SCALEだなってなっていく曲でして。出会った曲は別の曲なんですけど、ここで紹介するならこの曲かなと思いまして。とりあえず「あれ?バンアパじゃね?」っていうのを一回味わってもらいたいなっていうので、聴いてもらいたいなと思いまーす。

にっしー:基本歌もの?

のすけ:ですね。基本英語詞なのでエモ、美メロって感じですね。

きょろ:これはね、TSUTAYAでバイトをしてた頃に好きな店内BGMをかけていい時間があって、先輩がロンスケを爆音でかけだして、音楽好きな店員全員が「誰っすか?」って集まってきてその人たち5人くらい集まってTSUTAYAレンタルCDを順番に回し借りしてて。「いつ返却?」「次俺ね!」みたいに。それをかけた人も「そんなみんな食いつくか?」って言うくらい。

こばやん:のすけより思い出がしっかりしてるんだけど。

のすけ:(笑)。いや、思い出もくそもないんですよ。語れる人がいなくて。僕の中の思い出しかなくて、きょろさんがエピソード補強してくれてありがとうですね。

 

さとるん THE KEYS 『Die A Little』

さとるん:じゃあ2曲目、THE KEYSの『Die A Little』。同名のアルバムの曲ですね。2012年のフジロックに出演したTHE KEYSのファーストアルバムで、心地よいメロディと歌声がとてもいいなと思ったんで今回挙げてみました。

出会ったのがよく行ってたDJイベント、FREE THROWが毎月東京でやってるイベントがあったんで、そこで毎回流してた曲から選んでます。そんな感じです。渾身の一曲と違って他2曲はさっぱりめですね。

のすけ:さとさんもその辺りで意外と顔広いっすよね。

にっしーFREE THROWってオールナイトのイベント?

さとるん:そうそう、みんな酒飲んで酔って終盤こういうメロウなのが流れてきたら印象は強いというか、くらっちゃうというかね。

にっしー:気持ちいいよなぁ~。

さとるん:今は残念ながら活動休止しちゃったんだけど聴きやすいし、他の曲もアコースティックで面白い曲多いんでアルバム通して聴いてほしいバンドですね。

 

にっしー 渾身の一曲 Rick Rack 『幾千の出会いと一つの奇跡』

にっしー:今回2組とも女性ボーカルにしました。しかもきょろ大好きなスリーピースバンド。出会ったきっかけとしては、2016年7月の「ロックロックこんにちは20周年スペシャル」というのが盛大に2日間ありまして、この時4組スピッツ主催で出たんやけどこの4組がMr.ChildrenキュウソネコカミMONGOL800スピッツ、この順番で出てきたという。一組目まさかミスチルが出ると思ってなくて、それに一番引いてたのがヤマサキセイヤくんで。「順番おかしいやろー!」「スピッツが考えたんかー!」ってブチ切れたMCで爆笑をかっさらってたという思い出がありました。

そんな華々しいイベントを締めくくるエンドロールが流れる、映画っぽい締めの作りになってたんやけど、そこに草野マサムネさんがそこにある新人バンドの曲を起用したんです。

それがRick Rackの『幾千の出会いと一つの奇跡』。これもお決まりのように(Twitterに)書いてました(笑)。「ロックロックのエンドロールで流れてたけどめっちゃええわ」とその時の衝撃を熱いうちに書いてました。

奈良県出身2013年に結成で。2014年には関西のライブハウス主催の「十代白書」っていう、関西若手バンドの登竜門みたいなイベントで結成1年で準グランプリを獲っちゃうと。それとこちらは有名なSCHOOL OF LOCK!閃光ライオットでもファイナリストに、もうあっちゅうまに勝ち上がっちゃうという。実力はこれで分かるかなと。

ただ2017年1月に解散。ドラムだけ抜けてベースとギターボーカルの2人で新バンドFERN PLANETを結成したんやけど、それもあえなく2020年に活動休止で、今はちょっと2年経って何の音沙汰も無い。

こばやん:なんかチャットモンチーみたいだな。

にっしー:ねー、ドラムだけ抜けると続かないという。ボーカルのSERINAさんって方が主導でやってたんやけどなかなか続かないというのがありました。

魅力としては、どのバンドでもそうやけど「歌声とテクニック」です。芯の通った歌声、さっき言ってたチャットモンチーとかSHISHAMOとかももちろん魅力的な歌声やけど、彼女の場合は男勝りと言ったら古い言い方やけど図太い歌声をしていて、GOGO!7188よりも低音が効くようなイメージかな。で、卓越したギターテクニックは聴き惚れるこれこそ「なんで売れへんかってん」っていうくらいのテクニックがあるんですぐにでも聴いて欲しいなと。

その上手さがどうやら中学生の頃から津軽三味線をやってたらしくて、YouTube津軽三味線を中学生が弾いてみたみたいな動画をアップしてたり藤井風みたいなことやけど(笑)。そんなことを関西にいる頃からやってて、耳が早い人目が早い人には早くからこの子「SERINAちゃんはすごい」と言われてた。そんな子がバンドを組んでメンバー集めたらあれよあれよと上り詰めていったような子なのでギターリフとかギターソロの随所に津軽三味線的な和のメロディもありつつの「ロックと和の組み合わせ」がちょうどいいバンド。

さっきも言うてたけどYouTubeにしかなくて、Spotifyを見たらRick Rackは無かったですね。後継バンドのFERN PLANETはいくつかあるんで。(YouTubeの動画は)97万回再生されてるから、知ってる人は知ってる。ただ届いてない人には届いてないっていう。このミュージックビデオを観て衝撃を受けてほしいところです。

ジロウ:こんな公民館みたいな所で(笑)。

こばやん:エアコン見えるミュージックビデオってあんまないからね。

のすけ:高校の軽音部の部室こんな感じでしたよ。吸音板貼っつけてドラムの前にコンクリ置いてる。

にっしー:あるあるやね(笑)。そういうローカル感もあって。ただ、もうちょっと上り詰めて欲しかったなあ。後継バンドもうまくいって欲しかったなあっていう、今回のテーマとしては一番合致してるバンドかなということで是非聴いてほしいです。

のすけ:これヤバいです。僕今めっちゃ琴線響いてます(笑)。

にっしー:もう1曲『ソルジャーガールズ』って曲もあって、イントロからの入りがかっこいいんですよ。

 

こばやん 渾身の一曲 Snappers 『サマークレイマー』

こばやん:俺はこの曲をどうしても紹介したくてこの会を始めたと言っても過言ではないんだけど。この曲がサブスクに入ったっていうのを今年(2021年)の夏に気づいて、それもTwitterでつぶやいたんだけど、で「こういう埋もれてる曲を聴ける時代なんだな」って気づいてこういう会がしたいなっていう構想が頭の中にあって。このメンバー集めたら面白いだろうなと思って集めたらやっぱ面白かったんで、やってよかったなと思います。

2000年にデビューして2003年に活動停止してるんで実質3年間しか活動してないバンドです。Snappersの『サマークレイマー』っていう曲です。2002年の曲。上京してアジカンとかレミオロメンとかとも対バンしたこともあるんじゃないかな。調べたら記事がホント少なくて。俺ずっとこの曲を聴き続けてるのね。夏になると。ただ、この曲くらいしか知らないという。

自分がキーボードの入ってるバンドが好きな原点に近いかも知れないくらいの楽曲で、前にベスト30やった時に『若者のすべて』を1位に挙げてたと思うんだけど、『若者のすべて』に匹敵するほどの個人的サマーソングです。

キーボードのリフがイントロから入ってて、すごく叙情的でセンチメンタルな気分になるというか。ただ高揚感のあるメロディが特徴で、泣きメロに近いかなという印象の楽曲にピュアで高めのボーカルが入ってる。これ、YouTubeにミュージックビデオが無くて、ジャケットが載ってるmp3の動画しか無くて。再生回数が1161回、ホントに埋もれちゃってるんだろうなっていうレベルの楽曲で。

最初ラジオかなんかで聴いたんだけど、その頃はまだ中学生でタワレコとかも遠かったんで行く習慣がなかったから地元のCD屋なんかに置いてなくって、高校生くらいでタワレコとかでCD買うようになってわざわざこの曲が好きで買いに行ったくらい。この曲が好きすぎて買い直したに近いのかな。シングルをピンポイントで買いに行った。確かタワレコにも無くてHMVで買ったとか、シングル買うのも結構大変だったみたいな。

歌詞についてはすごく抽象的なんだけど、青春感というか、夏に聴きたい一曲というか。ちょっとした短編映画を観ているかような歌詞が楽曲との相性も良い。キーボードのリフが印象的な楽曲なんだけど、サビの歌詞に「花火のような流星群」っていうのが出てくるんだけど、そこのキーボードの流星群感がすごい出てるので聴いただけで誰でも情景が浮かぶだろうなと。

この曲のタイトル『サマークレイマー』でTwitter検索しても当時の2010年まで追えるくらいしかつぶやかれてなかったんで、ホントに知ってる人が少ない個人的名曲ということで紹介させていただきました。

にっしー:さっきのジロウちゃんのThe Neutralも2003年とかだっけ。この辺の曲って聴いてるようで聴けてないみたいのがあるんやろうね。埋もれてるというか、触れきれてないというか。

こばやん:この前のベスト30って2006~2015年縛りだったじゃない、この曲は2000年以降とかで縛ったらマジでベスト3に入ってくるくらいな曲。

 

ジロウ 渾身の一曲 HOSOME 『Venetian Acrobat Son』

ジロウ:HOSOMEの『Venetian Acrobat Son』です。当時、僕もよく知らないんだけど「大阪ゼロ世代」みたいなのがあったらしくて、有名どころでいうとミドリとかあふりらんぽとかがその世代らしいんだけど、その中でも一番ヤバい奴っていうバンドです。

この『Venetian Acrobat Son』、さっきのウリチパン郡の『ゼノン』は8分25秒だったけど、この曲は52秒です。

こばやん:このアルバム、Apple Musicで調べたら28曲で45分なんだけど。

ジロウ:そう、この曲に限らずほとんどが1分~長くても2分以内の曲ばっかりで攻められたホントにイカれたバンドですね。

とにかくその1分前後の間に転調もするし変拍子も盛り盛り、テンポもガンガン上がったり下がったりみたいな何でもありの聴いてるだけで目が回りそうな感じのバンドだから、アルバム通して聴いても「何が何やらわかんねえな」っていう感想。だけどよくよく聴いてみるとただめちゃくちゃやってるんじゃなくて、ちゃんとバンドとして演奏してる。実は演奏技術はめちゃくちゃ高いんじゃないかと感じるバンドですね。

だからにっしーとかこばやんの渾身の一曲は「なんで売れなかったんだ」っていう流れだったけど、僕の渾身の一曲は「こんなん売れるか!」っていう曲です(笑)。この曲52秒だけど、この曲だけでHOSOMEがどんなバンドかも分かるし、さっききょろさんも観てたけどMVにもなってるんでその辺も含めて。

きょろ:ヤバかった。ヤ~バかった(笑)。

ジロウ:52秒だからちょっとアカペラでやろうか?こんな曲です……

「ディゥ、アァ!ダーダダーダダーッ ディゥ、アァ!ダーダダーダダダ バパッパバッパッパ(タタタ)バパッパバッパダダーダダンダン バパッパバッパ ベネチアンッ アクロバッサン ベネチアンッ アクロバッサン ヘニマミマミマミィ ティーティーティーティー ダカドゥンダッタダカドゥンダッタダカドゥンダカドゥンダッタダカドゥンダダダダダダダ スタンバーイ テーレーレーレーレー バーララーラーパー バラララーパー バーララーラーパー ダカドゥンタッタダカドゥンタッタダカドゥンッタッタッズッタッタン ダカドゥンタッタダカドゥンタッタッズッタッタン ダカドゥンタッタッズッタッタン ダカドゥンタッタダカドゥンタッタツタッタッタッタ バパッパバッパッパ(タタタ)バパッパバッパダダーダダンダン アーアー バパッパバッパバララララララン ゥン ペョ ウンッ ダンッ」

……っていう曲ですね。

一同:(笑)

きょろ:そのまんまやないかい!

のすけ:予習してたきょろさんと、他のメンバーで笑いの質が違うんですよ。

ジロウ:これをソラで歌えるくらい聴きこんでるし、ホントに好きだからね。あと28曲なんだけどそのCD、2枚組なんよね。20何分で区切って無駄に2枚組にしてる。この時点で買うしかないよねっていう。ホントに全部が面白いバンドで、サブスクにも入ってるんで是非聴いてください。是非聴いてみて「分かんないな」思ってほしいバンドです。

(このあと全員でMVを観てからジロウのアカペラを再度披露しました)

のすけ:この後やるのほんとに嫌ですわ~(笑)

さとるん:大トリもいや!

にっしー:先やっといてよかったわ~

こばやん:ほぼネタやったもん!

 

のすけ 渾身の一曲 Winnie 『first class speed of light』

のすけ:埋もれてしまった一曲を探せっていうテーマを聞いた時、一番最初にバッと出てきた曲なんですよ。売れないまではいいにしろ、こういうロックを聴いてる界隈からも全然名前を聞かない。陽の目が全然当たってないバンドなんですよ。今日この辺とか(1曲目、2曲目)出してきましたけど、この辺はまだ名前は出てるほうだと思うんですよ。これを「知ってるよ!」って人がいたら僕はもうそれだけで満足、嬉ションして帰るくらい、このバンドを喋りたくて今日来ましたっていうので、僕のラストはWinnieって人たちです。

にっしー:あっ、きょろか嫁ちゃんが……

のすけ:きょろさん知ってます?

きょろ:もちろん、ライブも行ったよ。

のすけ:やった~!嬉しい! 今日のテーマじゃなくて「このバンドを語りたい!」なってしまいますけど、メタルおじさんのokujiさんと水玉のフライングV持ってるioriさんの男女ツインボーカルからなるロックバンドで、さっきの2つは活動あんまりしてなかったり活動休止してるんですけど、このバンドは今現在も活動中でございます。なんでやろう、ロックフェスでも全然見んのですよね。フェス程でもないミナホとかのサーキットで見るかなくらいなのはなんでなん。「みんな絶対好きやろこういうの!」っていう。

このバンドの曲、めっちゃ迷ったんすよ。どれ行こうかなって思ったんですけど、埋もれさせたくない一曲として『first class speed of light』っていう曲を選ばせていただきました。

もうこれ、みんなが好きな要素が全部詰まってる曲で。この曲はテンポがちょいゆっくりめなんですけど、完全なる泣きメロでツインボーカルの良さもすっごい出てるし、この女性ボーカルのioriさんが個人的にグリグリのTommy february6に似てるなっていうのも美しいし、okujiのメタルおじさんとは思えない、かすれてるけど綺麗なハモりとかがあったりしてめちゃくちゃ良い曲。ぐっちゃぐちゃになりながら縦ノリできるし。そのくせ最後にめっちゃエモい転調を入れたりしてきよるし。今日ずっとエモい曲ばっかりなんですけど「エモいエモい!あ~エモい~!」って曲なんですよね。

これが2009年の発表で、2017年にセルフカバーでベストアルバムを出してるんですけど、そこにもこの曲入ってて2回おいしいんですよね。元の曲聴いた後セルフカバーのほう聴いて「あは~~~!」ってエモをおかずにご飯を食べれる曲なんです。もう趣旨無視しちゃいますけど、知ってる人がいてもう満足ですね。

 

さとるん 渾身の一曲 Wearer 『Rock'n'Roll Star』

さとるん:じゃあ最後にWeaterっていうバンドの2013年のアルバム『the blue album』から『Rock'n'Roll Star』っていう「僕は大人になるけど、まだ君と踊っていたいのさ」っていう歌詞が今も刺さってずっと聴いちゃうような曲。

どんなバンドかというと、YKさんっていう人が結成した、30代くらいになって「どうしてもロックバンドやりたい!」ってバンド始めた感じの5人組のロックバンド。みんな大人になっちゃうとライブ行かなくなっちゃったりするけどそれでもやりたいんだ。っていうのが伝わってくる。

ロックバンドなんだけどロックバンドっぽくないっていうか、90年代っぽくて聴きやすいバンドですね。

ジロウ:今は活動してる?

さとるん:今はベースボーカルの人が子育て中で活動はしてないかな。ギターボーカルとベースボーカルの男女ツインボーカルで、この曲はベースボーカルの人(佐々木詠子)がボーカルの曲で、キャッチーな声というか聴きやすい声というかね。

にっしー:これは何きっかけで知ったの?

さとるん:これはね、つくばにDENSHI JISIONっていうバンドがいて、そのバンドともう一つ別のバンドとの3マンが渋谷チェルシーホテルっていうハコで「3マンやるよー!」っていうので観に行って、初見で好きになったバンド。このYKさんに別のライブでお会いした時に「めっちゃ好きですー!」って言ったらこのアルバムをタダでくれたっていう。「持ってるんだけどな~」って思いつつ「なんだこの人」っていう(笑)そういう思い出もありつつ、今でも聴いちゃうバンドですね。

東京インディーズで認知は少ないし、アルバムとEP1枚しか出してないけどみんなに聴いてほしいなーっていうバンドです。

こばやん:字面だけ見るとWeezerのBlue Albumなんだよな。

 

きょろ エキスブション 石野田奈津代 『オリオン』

きょろ:すいません、エキスブジョンマッツ(Exhibition Match)をやりたくて。曲があったはあったんですけど、準備する時間も無かったんでエキスブジョンという形で軽く。

みんなの聞いててビビったんやけど、選曲基準がにっしーと丸被りしてるという(笑)。女性シンガーソングライターをひとり。今から言う人たちはにっしーには教えてると思うんですけど、一人目は石野田奈津代さんって方なんやけど、これをやるにあたって自分のiPodを3周して「いや、ないわ」ってなってにっしーに紹介したけどええかと思って持ってきました。この方はほぼ(音楽活動を)やっておられなくて、今はダイヤモンドの採掘をしております。

『オリオン』っていう曲がありまして、それを聴いたのが高校生か中学生かの頃にラジオで聴いて「ダメな自分だけどいつか同じように輝けるように」、「同じスタートをきった友達はあんなに輝いてるのに自分はまだ輝けてないな」っていう内容の歌詞で、それがその当時の自分に刺さりまくって。ネガティブ感がある感じやねんけど、もう一回最初の頃の気持ちで目指していくっていう曲。

『オリオン』ってもちろんオリオン座なんやけど、毎年冬に飲み会帰りとかで星を見上げたら頭の中でこの曲が流れてて、景色として覚えれる。そのたびに思い出して聴いてるみたいな曲なので皆さんにも一聴していただければと思いまして。

 

きょろ エキスブション MAMADRIVE 『飛べる』

きょろ:このバンドも2016年に解散してしまったバンドなんですが、これが「どインディーズ」で、その当時ライブハウスの小屋守をしてる音響の仕事をしてた時に、三宮にあるラットっていうライブハウスに出入りしてたんやけど。そのライブハウスが輩出したのがtricotで、同時期によく出てたバンドなんやけど。音響という仕事をしてたけどインディーズの人らに胸を打たれることはまあ無かった。けどこのバンドのこの『飛べる』っていう曲を聴いた瞬間に「売れるんだろうな、この人たちは」っていう確信があって。

ベースボーカルの女性、ギターの女性、ドラムの男性で。そのドラムの人はそのライブハウスで照明もやってる人で「俺バンドやっとって、新曲出すから聴いとってくれ」ってCDもらって、聴いて。自分の今まで得てきた音楽を覆されるっていうか、誰も知らないところにこんな曲が、まさに埋もれてますやんっていう。

歌詞的には「11階のビルから飛び降りて~」「君は綺麗に飛び降りていったね」……みたいなダークな歌詞なんやけど、そんな歌詞のタイトルに『飛べる』って付けるのもそうやし、曲の構成、音っていうのがインディーズのレベルではないっていうか。「このクオリティ、インディーズで出しますか」っていうことに度肝を抜かれて、ラジオで流れたりテレビに出てたりするものだけじゃないんだなっていう、固定概念を覆された一曲。これは是非とも聴いていただければなという一曲ですね。

にっしー:実際に直に聴いてるのいいよなぁ。さとちゃんとかのすけくんもそうやけど。

 

こばやん:いいねえ、みんな持ってんね。ありがとう、プレイリストが潤いました。

にっしー:このまとめはネットには載ってないな~(笑)。

のすけ:埋もれてるの基準厳しすぎません?

こばやん:後日感想を聴きたいな。

 

以上になります。

途中でこばやんが言っていた言葉なんですが、「知らない曲でこんなに盛り上がれるのはすごい」の言葉に尽きますね。

後日プレイリストにして聴いてみたら「あっこの曲あの人好きそうだな」っていう曲がそのまんまその人がプレゼンした曲だったりしたので、やっぱりアンテナ張ってるとその周辺もうまいこと掘れるもんなんですね。

これを読んだ方も聴いてみたり、仲間内でやってみたりしてください。コアであればコアであるほど盛り上がる人たちなら間違いないでしょう。

 

それでは。

 

2021と良かった音楽個人的ベスト20のお話。

やーやー、ガキの使いの予想をしなくていいとなったら年末かなりダラけましたねこれは。

別に年内に済ませようというわけではなかったのですが、予想以上にね。

さらに漫画とか書き起こしとかも控えてるのですが、見ない振りしてもいいですかね。ダメですね。

 

そんなこんなでもうお正月気分も抜け始めたというのに2021年の個人的ベスト20を発表したいと思います。

件の音楽談義でもお馴染みのこばやんが毎年同様のものをTwitterで発表してるので、もしかしたら音楽談義の議題にも挙がるかもと控えておいたのですが、どうやら次やる企画とかも決まってやらなそうなのでここで放出します。ここはそういうブログです。

ちょうどガキ使エンディングが抜けて音楽枠が減ったので恒例にしてもいいかなといった面持ち。断言はしない。

というわけで20位からのカウントダウンでお願いいたします。雰囲気とかコメントしやすさとかで決めており、特に下位のほうは状況によって変わるので気楽に見てやってください。

 

20位 野球/くるり

「地元のおっさんバンドが作った地元のお祭りで一番盛り上がる曲」みたいな曲を、バリバリの現役ミュージシャンがガチでやるというところが面白い。中日要素が少なかったのでこの順位です。

19位 100GO!回の確信犯/郷ひろみ

2021年にラジオから流れてきた曲で最も驚いた曲。郷ひろみの過去の名曲を贅沢にサンプリングしているのを聴いた瞬間「そんなのアリかよ」と叫んだとか叫んでないとか。
調べてみればSASUKEのプロデュースで納得。歌って踊れる65歳・郷ひろみの歌唱と、大人びたセンスと技術を持った18歳・SASUKEのプロデュースという対比も面白いね。

18位 走れ! with ヤマサキセイヤ(キュウソネコカミ)/POLYSICS

POLYSICSとしては珍しいテンポの早い歌もの、そしてボーカルのフューチャリングしかもサビじゃなくてBメロにだけヤマサキセイヤを使うという贅沢なのかひねっているのか分からないところがPOLYSICSな〜と思いましたね。

17位 真夏のダイナソー/日食なつこ

関ジャムでBUMP OF CHICKENからの影響を語ってましたが「あんな大きいものがひとりで動いてんだぜ信じられるかい?」のあたりにその片鱗を感じましたね。
内容も入道雲ダイナソー(恐竜)に例えた空想劇に似合う、力強さと爽やかさを兼ね揃えたアレンジが素晴らしい。

www.youtube.com

16位 LOVE LOVE/MONO NO AWARE

単純に曲構成が好みでしたね。「君のコンタクトレンズになって〜」辺りからの徐々に昇っていく感じと少しブレイクして「恋に恋せよ〜」の大サビでパァーと開いていく感じが聴いてて毎回気持ちいい。

15位 ノンブレスオブリージュ/ピノキオピー

相変わらずの皮肉や不条理を丁寧に詰め込んだ曲にこの人はすごいなと思うばかり。
ノンブレス(息が詰まる)+ノブレスオブリージュを引っ掛けた造語で内容もそれに即した歌詞になってますが、さらにボカロならではの息継ぎを無視した歌唱でノンブレスという言葉にさらに意味を持たせているところもニクいですね。

14位 ODDTAXI/スカートとPUNPEE

2021年のアニメでハネた『ODDTAXI』の主題歌。なんだかどことなく不思議な雰囲気漂う、アニメとしても異質な作品にも関わらずこの曲が鳴り始めたら午前2時というのも相まってスッとこの世界に招き入れてくれるような、主題歌としての役割が完璧だと思う楽曲。
この突飛な世界観の作品の主題歌に「スカートとPUNPEEにお願いしましょう」と言った人がいるんだなということを考えると素晴らしいね。

13位 Ginger/TOMOO

2020年の『らしくもなくたっていいでしょう』から聴き始めたんですが、見た目に反した低くかっこいいボーカルと演奏まで口ずさんでしまうノリ感。今年は完全に彼女の世界観にハマっちゃいましたね。

12位 大好物 スピッツ

タイトルから何までThis is スピッツ
「君の大好きな物なら僕も多分明日には好き」という歌詞は、マサムネさんの中に未だ存在する少年じゃないと書けないんじゃかいかな。

11位 m e l t/4s4ki

チップチューンノイズなどを飲み込んでどんどん凶暴性を増して最高な音楽になってきていると感じるアーティスト。
フジロックの配信で初めてライブを見たけど思ってた以上に衝撃的でしたね。
 

 

 

10位 悲しいほどに毎日は/Hakubi

世の中には「これからライブたくさん打つぞ!」というタイミングでコロナ禍が訪れてしまったという若手バンドが間違いなくいるはずで、そういうバンドたちがどんな曲を書くのだろうというのを不謹慎ながら思っていたんですよ。それを、ジャケットとMVを含めて一番感じたのがこの曲。
「悲しいほどに毎日はあっけなく終わってく」という物悲しい歌詞がシンガロングとして歌われていて、こんな歌詞でもライブでみんなと歌える日を待っているぞというメッセージなのかなと勝手ながら想像しました。

9位 じゃむ feat.iri/鈴木真海子

今年PEOPLE 1の『フロップニク』に次いでよく聴いていた(Spotify調べ)曲。
Rachelの産休中にリリースされた曲だが、いい曲過ぎて嫉妬しちゃうんじゃないかってほどのハマり具合。そして復帰後のchelmico一発目が「Give me 毎月三億円」だったのでなんだか逆に安心しましたね。
ひとつ前の『悲しいほどに毎日は』と共にブックオフで流れてたのを聴いて「あれ、プレイリスト流出してる?」と思ったのが今年のハイライト。

8位 アポトーシスOfficial髭男dism

「訪れるべき時がきた」から始まる直接的な言葉は使わずとも理解させる歌詞は、相変わらずポップスというジャンルですごいことをやってくれるな思ってしまう。

7位 SG/ポップしなないで

もともと陽気な曲をポエトリーに歌うユニットなのですが、この曲はしっとりとした曲調。
さらに取り上げたいのは、4:00あたりからの感情が乗っかったボーカル。「君はあのダサいバンドを続けてるのかな」という哀愁を帯びた歌詞も相まってジーンとくる。今までとは違ったまったく新しいポップしなないでを感じましたね

6位 あびばのんのん/Tempalay

もはや原田泰造がサウナに入って施設を堪能するだけのドラマ『サ道2』の主題歌。
前回も担当した『そなちね』のほうが個人的には好きなのだが、ことサウナドラマに合う曲で言えば圧倒的にこちら。
もう曲を通してトリップ感で満たされているが、特に間奏のリフレイン部分はあの部分だけを繰り返した音源があったら帰ってこれないのではないかと思わせるほどのデンジャーゾーン。

5位 あいつら全員同窓会/ずっと真夜中でいいのに

PSO2のCMで流れているのをなんとなく聴いてきただけなのになんとなく「あいつら全員同窓会〜♪」の部分だけがやけに耳に残る。他の部分は歌詞と照らし合わせたり何回も聴いたりしてやっと聞き取れるほどだったのにこのフレーズだけは一発でズドンと入ってきたんですよね。
内容としては「無理に周りに合わせなくてもいい」みたいなテーマではあるけど、わざわざ同窓会に限定しなくてもいいじゃない。でもこのフレーズがあるだけで全体が締まる。そういうバチッとハマッた唯一無二のフレーズをタイトルに持ってきていて、それで検索すれば一発で動画なり情報が出てくる。そういうことをナチュラルにできてしまうからこそ、世代のトップランカーなのかなと思わせられる曲でした。

4位 FAMILIA /the millennium parade

アルバムでも挙げたミレパですが、紅白出場の『U』ももちろん良かったもののやっぱりこっち。
常田大希が「これ以上いい曲書けないんじゃないか(笑)」と言うほどに壮大な歌詞と演奏。井口理をボーカルに据えたのも、彼への信頼とKing Gnuにはならないという自信からなのかなと思うほどにthe millennium paradeの曲でしたね。

3位 テーマソング/ポルノグラフィティ

ポルノグラフィティは僕の音楽を聴くきっかけになったミュージシャンのひとつで、中学時代なんかはポルノばっかり聴いてましたね。そのポルノが「新始動」と第してリリースした新曲です。
自分事なのですが、秋口頃に片親である僕の育ての親とも言える祖母が亡くなりまして、感染者数も多い時期で葬式にも参加できず過去一番落ち込んでいた時期に観たのがこの『テーマソング』のTHE FIRST TAKE。「音源超え」という言葉をTwitterトレンド入りさせた熱演とその歌詞も相まってかなり元気づけられました。二度と味わいたくないほどに落ち込んでいたその時に元気づけた音楽がポルノグラフィティだったというのもまだまだ人生捨てたもんじゃないなと思ったり。
取り上げたいところは、やはり天才・新藤晴一の歌詞。「フレーフレーこの私よ そしてフレー私みたいな人」というこの一フレーズだけで、単なる応援だけじゃなく一人じゃないとか自分だけじゃないとか、そういう塞がりがち世の中への解像度をブワッと上げてくれる素晴らしいフレーズだと思います。

2位 怪獣/PEOPLE 1

アーティスト単位で言えば文句なしに聴いてたのはこのPEOPLE 1。去年だけでも7本とMVを小出しにしてリリースに繋げるというのは現代のやり方なのかなと。
現代的といえばこの『怪獣』。「怪獣にならなくちゃ 等身大じゃ殺されちゃう」というのがそこはかとなく現代の世渡りを感じさせる。それでいてがむしゃらでノリのいい演奏は最高の一言。もう好きなアーティストをPOLYSICSスピッツPEOPLE 1に更新しちゃう勢い。

1位 番狂わせ/Hump Back

『拝啓、少年よ』がラジオで流れてきた時から心を掴まれた。その衝撃を超えてきた曲。
まず手数の多いリフが全盛のこの時代に一瞬ブルーハーツかと思うほどの、コードだけでガンガン鳴らすイントロ。この時点でもう最高。
加えて「おもろい大人になりたいわ」という歌詞はそのまま言い換えれば「つまらない大人にはなりたくねえ」という往年のロックの文脈なんだよね。それを現代語訳というか、トゲのない言い方にしつつも本質はしっかり伝えに来ている。間違いなく彼女たちは今一番ロックンロールを鳴らしてるバンドのひとつだと思うのです。
以上です。YouTubeからも多く情報を取り入れてるのもありますが、全曲MVがアップされてるのはありがたいですねえ(『テーマソング』はTHE FIRST TAKEでグッときたのでそれにしてます)。
2022年もまたいろんな曲と出会えるようにしたいですねえ。なんか普通ですねえ。普通でした。
 
それでは。