べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。長文を書きたいお年頃。

関西の球団とドラフト会議2016のお話。

 

やあ、ヤマグチジロウだよ。

 

僕の数少ない趣味のひとつにドラフト会議までに事前にどんな注目選手がいるのかを調べて集めるのがあるのですが、去年まではペラ紙に適当に書きなぐっていたものを今年になってようやく非効率だということに気付き、パソコンのメモ帳にポチポチと、順序良く打ち込むようになったので例年より楽に楽しむことができました。さらなる効率を目指し、来年に向けて情報管理ソフトを導入したのはここだけの秘密。

 

さて、今年のドラフト会議なのですが、一番のどよめきが起こったのはなんといっても阪神のドラフト一位で白鴎大学の大山が指名された時、そして史上初の「外れ一位での5球団競合」だったんじゃないでしょうか。

この2つの事件(?)が起こるまでの成り行きがなんとも面白かったので忘れないように書き残しておこうと思って今に至るわけです。

 

まず予備情報として、今年のドラフト会議は選手豊作の年、特にピッチャーの指名候補が大量にいた年で、その中でも創価大学田中正義の評価は飛びぬけていたということ。その評価の高さたるや今年の春頃までは「12球団競合もありえる」とか「何球団が田中の競合を避けるかの問題」とかいう情報が実しやかに囁かれるほど。

しかしその田中正義が今年の春過ぎにケガでリーグ戦に登板することがなく、評価を少し下げることになるのだが、その間にメキメキと評価を上げていたのが外れ一位で5球団競合を受けることになる桜美林大学の佐々木千隼だったのだ。

その他にも明治大学の柳、東京ガスの山岡、甲子園優勝投手である作新学院の今井、横浜高校の藤平、履正社の寺島など、例年であれば競合するであろう投手が何人もおり、それぞれの球団スカウトたちを悩ませており、例年なら2週間前くらいには一位指名を明言する球団が出てくるはずが、1週間前になってもゼロ。5日前にロッテが、前日に巨人と広島がそれぞれ田中の指名を明言したのみでその他の球団は揃って「○人にまで絞ったが誰にするかは当日決める」といった内容の発言をしただけで、結局そのまま会議当日になってしまった。……というのが今年のドラフト会議を取り巻く環境だったわけだ。

 

そんな状態だったものだからスポーツ紙の指名予想もバラバラだったのだが、阪神のスカウトが早い段階から指名を匂わせていたからか、阪神の指名予想だけは大半が佐々木千隼で共通していた。

 

そして問題のドラフト会議当日。今年の下位チームから順に指名選手が読み上げられていく。

オリックス・山岡 中日・柳 楽天・藤平 ヤクルト・寺島 西武・今井……と下位球団は確実に戦力を確保したいからか競合を避けている。なるほどなるほど、まあ次の阪神は佐々木だろうな」

というのは当日の僕の心の声。

 

阪神 大山悠輔 内野手 白鴎大学

 

その日最大のどよめきが起こった。

恐らく阪神のテーブルについた人たち以外の全員が「佐々木じゃないのか」と思ったでしょう。僕だって思った。

結果としてその後の一位指名は横浜が柳を指名して中日と競合。その他の5球団が田中に特攻というチーム事情がうかがえる極端な指名になった。

二つ目のどよめきは中日が柳の、ソフトバンクが田中の交渉権を獲得し、くじを外した5球団がいわゆる外れ一位の選択をした時だ。

なんとそのくじを外した5球団が全て佐々木千隼を指名したのだ。

 

いや、無理もない。本来であれば一位で指名されて然るべき、外れ一位に残ってるほうがおかしい選手なのだ。それが多くの球団が「阪神が取るだろう」と指名を避け、当の阪神が全然関係ない選手を指名した、いわゆるお見合いをしてしまった形である。

 

そうなると気になるのが何故阪神はそれまで匂わせていた佐々木の指名を避けたのかである。

するとドラフト終了後にこんな記事が。

ドラフトも“超変革”大山1位の理由 金本監督「野手が弱点。満場一致で」 (スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

悩み抜いた末の決断だった。「1位・大山」の決定は「お昼ぐらい」。前日スカウト会議でも1位指名決定には至らず。この日は、午前中から金本監督、四藤球団社長、高野球団本部長、佐野アマ統括スカウトで“4者会談”。桜美林大・佐々木千、創価大・田中の二者択一から始まった話し合いは、指揮官の意見で針路を変えた。競合必至と見られた2投手と同じくらい、獲得を熱望していた大山は1位なら単独指名できる公算が高い。それなら、いっそ…。今季シーズン終了まで固定しきれなかった三塁手指名に踏み切った。

……佐々木か田中を決めるために会談してたのになんだかんだあって大山になった。へえ……。

 

確かに阪神がサードの強打者を欲しがるという点に関しては大いに納得できる。しかし大山は先に挙げた豊作な投手たちと比べるとどうしても格が落ちてしまうんだよね。よくて外れ一位レベル。やもすると二位でも普通に取れちゃうんじゃ……というのが全体の豊作っぷりを見ての感想である。

結果論ではあるが佐々木が取れたのに大山にしてしまったとどうしても見えてしまう。せっかくスカウト陣が佐々木を取れる環境に持っていったのに当日昼の思いつきでお膳立てを台無しにしてしまったという構図になってしまって、さすが関西の球団と後になってじわじわ笑いがこみ上げてくるのも仕方がない。

 

ともあれ決まってしまったものも仕方がない。これからこの全てが丸く収まるには「あの時一位で大山に行っておいてよかったね」と言えるような選手に育ってくれることだけなのでその辺に期待してこれから注目してみたいですね。

 

それでは。