べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。

ストロングスタイルとニューヨークのお話。

 

最近では次々とお笑い芸人がYouTubeチャンネルを開設していて、もはや芸人にとっての新たなステージになりつつありますね。カジサックの成功でより顕著になった感もあります。

個人的にも以前挙げた三拍子、ジャルジャルはもちろん、日々いろんなお気に入りの芸人たちの動画が次々アップされるのでもうてんやわんやですわ。

今回はそんな中の一組でもある芸人のお話。

 

その芸人はニューヨーク。もう数年前から実力的にも占い的にもあらゆる方向からネクストブレイクに名前を挙げられ、賞レースの準決勝に何度も進出しているにも関わらずイマイチそこからの一歩が遠いコンビなのですが、似たような境遇のバイク川崎バイクとつるんでいるのもなんだか面白い。

目付きのするどいボケの嶋佐とアゴが無くて顔立ちのいい屋敷の二人組。ルックスとしては二人とも割とスタイリッシュな感じですね。

 

ネタのスタイルは最近の若手では珍しい口調が強く偏見に満ちたワードで魅せるタイプのツッコミを軸にしたネタが多く、自他共に認めるストロングスタイルの芸人です。

ネタこそストロングスタイルという硬派なイメージでやっていながらも漫才・コントどちらも評価が高く、さらにはネット番組の司会もこなす器用さもあるんですよね。

そんなスタイリッシュなルックス、ネタの面白さ、なんでも器用にこなす技量がありながらここ数年ネクストブレイク枠に甘んじているという、そういうコンビです。

 

というのもやっぱり時代の影響っていうのも少しあるんじゃないかなって思うんです。

先日放送された『爆笑オンエアバトル20年SP』の後半、現在の若手芸人を集めてのバトルを見た時に、当時の番組進行や芸人キャスティングの傾向、何よりも現場の空気感があまりにも当時の雰囲気そのままに作られていたので余計にレギュラー放送当時と現代のお笑いの差というのがくっきり浮き出て見えたんですよ。レベルの高さというのはもちろんなんですが、昔に比べて優しいネタが多くなったなと。誰も傷つかないネタ。

当時といえば芸人同士もしくはコンビ間での関係性というのがバチバチしていたり、お笑い芸人という立場が今とは違ったのでどちらかと言えば自由度が高く攻撃性のあるネタが多かったのに比べて、やっぱり世の中の流れやお笑い芸人の立ち位置の変化によって全体的に角が取れてきたとでも言いましょうかね。むしろ、そういう制約の中でちゃんと面白いネタを仕上げてくる現代のお笑いのレベルの高さも感じますね。

 

そういう中でニューヨークのネタや芸風である鋭いワードセンスや着眼点、物の言い方というのが現代のお笑いとしては結構刺激的で、それ故に歯車が食い違って炎上してしまったりといったことも起こっています。

しかし、そんな芸風も二人のキャラクターにハマってはいるので、時代に飲み込まれずに突き進んで欲しいです。

 

冒頭でも書いた通り、ニューヨークも数ヶ月前からYouTubeチャンネルを開設しており、過去のライブ映像等を中心にハイペースに投稿をしています。

そんな中でも異彩を放っているのが毎週日曜に生配信している『ニューヨークのニューラジオ』。オールナイトニッポン0でパーソナリティも務めた彼らの文字通り新たなラジオ。芸人のYouTubeでこのスタイルはなかなか珍しいんじゃないでしょうか。

よしもと本社の一室を利用した簡素なラジオブースから作家2人(+1人見習い)と共に放送という少数精鋭のミニマムなものですが、ニューヨークらしいトークは健在です。

オールナイトニッポン0時代にもスペシャルウィークにセフレ経験のある女性を呼んで実態を聞き出したり、テレビ局の中堅スタッフ(屋敷が芸人になる前にアルバイトとしてADをしていた時の同僚)を呼んでバラエティ番組のこれからという熱いテーマで語り合ったりとかなり攻めた人選や熱いゲスト企画を展開していたのでそういう角度からも注目です。

www.youtube.com

というように、ストロングスタイルで我が道をゆくニューヨーク。いろんな場所で活躍できる可能性を秘めているので、これからも注目していきたいコンビのひとつですね。

 

それでは。

 

 

使いたい名言とかってに改蔵のお話。(第2巻)

 

使えそうで使えない名言。第2巻。

改蔵ではお馴染みの箇条書きのコマも増え始め、徐々に改蔵色の出始めてきた巻。とはいえ、件の下ネタも残っている過渡期に差し掛かった巻とも言えるんじゃないでしょうか。

今回もビビっときたワードにコメントを添えていきます。

 

オフィスラブがしたいんです!!

第1話「魅惑のオフィスラヴ!?」より、冒頭の改蔵の訴え。すぐさま部長に「学校はオフィスじゃないから無理よ」と一蹴されてしまう。シンプルにオフィスラブがしたい時に使おう。叫ぼう。

 

息抜きに軽いセクハラでもするかな

改蔵の訴えを聞きつけた校長のわがままによりオフィスと化し、オフィス行為以外禁止された部室で時間を見て発した改蔵の言葉。今の時代ではこの言葉だけでもアウトであろう。いや、当時でもダメじゃい。息抜きする時に使える豪胆は使おう。

 

給湯室で泣いてやるー!!

改蔵のセクハラを受けて部屋を飛び出した際の羽美の言葉。実際に給湯室で(どこにあるんだ)「OLってストレスたまるわ」と雑巾を絞った水で作ったお茶を地丹に無理やり飲ませるなど、当初は渋っていたのになかなかのノリっぷりである。ストレスがたまったら使おう。

 

憧れの女上司!!

オフィスと化した部室では課長として扱われていた校長が、すずが(科特部の)部長だと知った時に叫んだ言葉。「女上司に使われる図」としてかなりひどい割に愉悦に浸る表情の校長が印象的である。女上司ができた時に使おう。

 

日本一のヴォーカルを聞けー!!

第2話「タイムカプセルにお願い!?」より、羽美の夢の中の改蔵が女子生徒に松崎しげるを無理やり聞かせながら叫んだ言葉。他にもペットのカマドウマを自慢したりと羽美の中の改蔵像はどうなってるんだと言いたくなる夢。敬意を表して松崎しげる以外には使わないことにしよう。

 

けどとんこっけ?

小学生の頃に埋めたタイムカプセルの中から出てきた羽美の封筒から出てきた「けっこんとどけ」を改蔵がうっかり逆から読んだもの。羽美としては見られたくなかったものだが、改蔵のうっかりに助けられる形となった。実際には婚姻届なので「けどとんいんこ?」と応用のきいた使用も可能。どちらも口にしやすいので好きな方を使おう。

 

ぷお~♪ ぼぼーん♪

第3話「うわさになりたいの?」より、上記の「けっこんとどけ」が何者か(前話のオチで川に投げ捨てたものが部長のラジコン船に乗ったのだが一体誰だろう)の手によってうわさが拡散してしまった。その噂が広まる過程の中でトランペットの女子生徒とチューバの女子生徒が楽器越しに会話をしている様子である。ちなみに会話の内容は「ぷお~♪(あの子相当遊んでたみたいよ)」「ぼぼーん♪(夜の街ではちょっと知られた存在みたいよ)」である。楽器同士で会話したい時に使おう。

 

うわさってのはなウソ8割、本当2割の黄金比でできているのだ!!

上記のうわさを拡めた元天才塾情報操作コース・うわさの金蔵に向かって、改蔵が言い放った言葉。改蔵の背後に示された円グラフにはウソ8割、本当2割のほかに「ムー的なもの」が微量混入している。同じコマ内で「だ…だれが決めたんだ」と地丹がツッコんでいるようにこの発言自体もだいぶ胡散臭いものがある。どちらかに偏ったうわさを垂れ流す人を叱責する際に使おう。

 

歴史に残るうわさを流してみろ!!

人の浮いたうわさしか扱わない金蔵に「人面犬」や「トイレの花子さん」などを挙げて改蔵が発した言葉。天才塾にもあったステキなうわさとして「トイレの鍋奉行」、「モチ肌犬」、「茶つみボクサー」などを挙げた。「茶つみボクサー」のイラストがボクサーグローブのせいで茶葉を摘みにくそうなのが個人的にツボであった。上記の叱責に重ねて使おう。

 

地元の若者だ!

第4話「あの夏一番ウルサイ海」より、湘南でない海で海水浴をしたとご近所に知られたら生きていけないとそそくさと帰ろうとする改蔵を焼きもろこしで殴りかかった青年の言葉。「誰だてめえ!」に対してこの言葉を言えるのはなかなかにクールである。地元にいて名を名乗るほどでもない場面に遭遇した時にでも使おう。

 

そうね、私が湘南水着ギャルと言えなくもないわね

前回の部長に対する「○○っぽい」のアンサーとなるお決まりフレーズの初出。ただし「○○っぽい」ではなく「あなた湘南水着ギャルですね!」と言われた時のものなのでお決まりのラリーはもう少し先になる。まんざらでもない時に使おう。

 

すごいギャグを思いついてしまった

第5話「言いたいよう!ひとりぼっち」より、前回のオチでひと夏の思い出としてビンに詰めて海に流された地丹が、流れ着いた無人島で呆然としている時に突然笑い出し発した言葉である。この第5話はほぼこのギャグを伝えたい一心のお話である。そのまま使おう。

 

ここね!異常な霊気だわ!!

第6話「迷子の迷子の子犬ちゃん?」より、地丹に取り付いた幽霊の霊気を感知してやってきた巫女装束姿の部長が発した言葉。「GS(ゴーストスイーパー)の美神さんがあーゆう状況の今、ローカルな除霊は各町内でやれとのおたっしがでたの」とのこと。異常な霊気を感じたら使おう。

 

太いまゆの、女が見たいぃ!!

第7話「のりがよくなきゃダメ!?」より、細いまゆの女子ばかりで辟易した怪人(元天才塾のり養殖コース(生涯学習成人の部)のりお)による嘆きの叫びである。当時(1998年)はアムラー文化の末期頃なのでみんな細かった。今では太めの子も多くなっているのでこのような怪人が現れることはないだろう。ちなみに第一被害者は後にレギュラーとなる美人で有名なクラス委員の山田さん。初登場。もし将来また細まゆのブームが来たら使おう。

 

ギャッ…ギャランドゥッ!!

のりおがマントを脱ぎ、本当の姿(ブーメランパンツ一丁)になった際に、股間周辺のムダ毛を見た改蔵の発言。コマ外の注釈で「※このまんがではコカン周辺のムダ毛のことをギャランドゥと呼んでいます」とあるが、その後呼んだことあったっけ? 一般的にはへそ下の毛の俗称でしたかね。その辺を呼ぶ時に使おう。

 

ようこそ、キッチンスタジアムへ!!

家庭科実習室でひととおりの下ネタを披露した後、騒ぎを聞いてかけつけた科特部一行を迎え入れたのりおの言葉。料理対決を挑む時に使おう。

 

怪奇事件発生!! 科特部緊急招集!!

第8話「あなたのお名前なんてーの!?」より、持ち物に勝手に名前を書かれるという事件発生を受けてポケベルで召集を受ける科特部の演出。既に改蔵だけでなくみんな怪奇事件に対してノリノリである。ノリで緊急招集したい時に使おう。

 

事件を解決したいんなら、コナンくんに頼めばいいのに

上記の緊急招集、事件に対する羽美の言葉。「コナンくんではあつかってくれないような恥ずかしい事件をあつかうのが、わたしたちの役目でしょ」と部長。先のGS美神もそうだが、同じ雑誌内の作品ネタを重用しているね。今でもバリバリ現役のコナンくんなので割と使えそうだ。

 

基本的に全てのものはジャイアンのものなんだよね

連続名前書き事件の犯人である元天才塾あて名書きコース・もん太との名前書き対決で持ち主不明のバスケットボールに「ジャイアン」と書いた改蔵。「その手があったか」と狼狽するもん太に補足するように改蔵が言った言葉。「オマエのものはオレのもの オレのものはオレのもの」の格言を逆手にとった名前書きである。……っていうか名前書き対決ってなんだよ。

 

棒が… 棒が来る!!

第9話「さびしがりやのあいつは…!?」より、棒の手紙が届いた改蔵が部室に駆け込み叫んだ言葉。不幸の手紙の「不幸」の部分がくっついて棒になったってアレですが、僕らの時代で言えばチェーンメールってやつですよね。今もあるんですかね、こういうの。まあ棒が来る時にでも使ってください。

 

な… なんて澄んだ目をしてやがるんだ!

本当に来てしまった棒にトンファーで襲い掛かった改蔵が、棒の目を見た時の心情。「こんな目をした悪がいるわけないじゃないか…」と戦意喪失してしまった。澄んだ目をした人に使おう。

 

連続セーラー服エリ立て魔よ

第10話「ファッション大魔王!?」より、街で召集をかけた部長が明かした怪事件の名前。その名の通りセーラー服のエリをスプレー糊でパリッパリにかため、立てられる。そういう事件があったら使おう。

 

そのポケットには…… 種を入れておくのだ

上記の事件の犯人であり、服の本来の目的である着こなしを推進する元天才塾服飾コース(現東京ムード学園学園長)のマリオの代わりに改蔵が答えたジーンズの小さいポケットの意味。西部劇で穿いているイメージから荒野に種を撒き、緑を取り戻すという改蔵の思い込みである。本当の理由は懐中時計のためらしいが、こっちのほうが素敵なのでもうこっちを使っちゃおう。

 

オレにも小心者を習わせてください!!

第11話「イッツァ・スモールハート!」より、小心者クラブに10年に一人の逸材として攫われた地丹をうらやんだ改蔵の懇願の言葉。もちろん習うもんじゃないがここでは実際に天才塾一の荒くれ者だったはっちゃくが小心者を習って今では教えるほどの小心者になっている。なんらかを習いたい時に使おう。

 

小心者は、ごちそうさまなどと言えないのです!

改蔵の小心度を計るために立ち食いそばでの挙動を見たはっちゃくが直後の地丹と比べて評価した際の言葉。小心試験四級認定基準で、葛藤の末言えないのが小心者、単に言わないのは無礼者らしい。ごちそうさまを言えなかった時に使おう。

 

私……妄想されたんです!

第12話「走りだしたら止まらない!?」より、科特部に駆け込んだ今回の依頼者(クライアント)、美人で有名なクラス委員の山田さんの叫び。早くもレギュラーの装い。突然「おまえをオレの中で妄想してやる!」と声をかけられ目の前で妄想を受けたとのこと。そういう風に妄想されたら使おう。

 

以上、2巻でした。後々に繋がるお馴染みの流れ、お馴染みのキャラクターが多く出てきましたね。絵柄もフルCGに慣れてきたのかかわいくなってたりトーンがきらびやかになってたりしてますね。今読み返しても面白い。

3巻に続く。

 

 

 

オススメと漫画2019冬のお話。

 

桜、咲いてんとちゃいまっか。

さて、お馴染みのオススメ漫画列挙シリーズです。これをやると季節の変わり目って感じがしてくるほどお馴染みになりましたね。僕の中で。今シーズンはなんだかいろいろ出たしいろいろ買ったので5個に絞るのが難しかったです。

そんなわけで2019年1~3月に新刊が発売された漫画の中からピックアップ。最近新しい本棚を買ったのでほんの少し余裕ができました。毎度の如く面白い順とかではなく、打順みたいなものです。

 

サマータイムレンダ

幼馴染である潮の死の報せを受けて2年ぶりに地元・和歌山の日都ヶ島に帰って来た慎平。家族や友人との再会、潮の葬儀と忙しく時間が過ぎていく中で起こる島の異変、潮の死の謎、そして島に古くから伝わる影の病の話。様々な謎が複雑に絡まりあったホラーサスペンス漫画。

そんなホラーサスペンス要素にミステリー、怪異、タイムループなど、その手の物が好きな人にはたまらない要素がてんこ盛りの作品です。

 
サマータイムレンダ 1 (ジャンプコミックス)

 

ブルーピリオド

傍から見ればただの不良だが世渡り上手で成績優秀、スクールカースト上位という所謂リア充の矢口八虎がふとしたきっかけで美術に目覚め、本気で美大を目指す熱血スポ根美術漫画。

もう、美大受験をスポ根形式で(実際そうらしいが)描くというストーリーだけでもかなりの高揚感にかられるわけなんですが、それだけに飽き足らず主人公やその周りの人物が生み出す作品を本物の美術学生の作品を用いているというリアルさと、その表現を実現させる最新の印刷技術が圧倒的な熱量を演出していてあらゆる部分からビリビリとパワーを感じる作品です。

 
ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス)

 

天国大魔境

それでも町は廻っている』の作者・石黒正数さんの最新作。

『この漫画がすごい2019』のオトコ編第一位なので、今さら言立ててオススメするものでもないのですが、僕自身が石黒正数さんが大好きなので仕方がないのです。

未曾有の大災害で文明が崩壊して15年が経った世界が舞台。外の世界から隔離された孤児院のような施設で不自由なく暮らすトキオと、外の世界で荒廃した町を渡り歩くマルとキルコの二つの視点で描かれる物語。

石黒さん曰く「どうしても紺先輩(それ町に出てくるキャラクター。石黒さんの他の作品にも似たようなキャラクターが多く存在する)顔のキャラを出してしまう」、「大友克洋の影響を多大に受けているので、どうしてもその影響が作品に出てしまう」などといったものを逆手にとって「ならば隠さずに大々的にやってしまおう」といった世界観がこの『天国大魔境』。なので、その趣味・嗜好が存分に発揮された濃度の高い作品です。

 
天国大魔境(1) (アフタヌーンコミックス)

 

ジーノイズ

住み込みでマンションの管理人として働き、それ以外は趣味で音楽を奏でるだけのシンプルな生活の繰り返しに生きる清澄。そんな清澄の生活にバンドマンに恋する女・潮が現れたことにより、清澄のシンプルな生活は激変する。

「すきなもんいっこあればいい」という清澄の性格やPCとスピーカーだけで作る音楽スタイル、演奏動画がTwitterで拡散されて物語が動き出すといった現代的な要素が散りばめられた新しい音楽漫画です。

 

 
バジーノイズ(1) (ビッグコミックス)

 

空電ノイズの姫君

イエスタデイをうたって』などの冬目景の最新作。

ミュージシャンの父親と二人暮らしで凄腕ながらずっとひとりでギターを弾いていた磨音。転校生の夜祈子、プロを目指してギターを探している大学生バンドと立て続けに出会うことで新たな世界へ飛び出していく。上記の『バジーノイズ』とは打って変わって人間臭さあふれる音楽漫画。

実は最新巻の3巻で一旦終了なんですが、紙媒体での掲載にこだわって新たに『空電の姫君』としてイブニングに移籍するとのこと。その辺もなんだか人間臭さを感じますね。 

 
空電ノイズの姫君 (1) (バーズコミックス)

 

以上です。なんだか縦軸として潮というキャラクターとか濃度の高い作品とかノイズとかいろいろと共通箇所がありますね。そんな冬だったってことですよ。よ?

 

それでは。

 

2019年シーズンとルーキーのお話。

 

数少ない趣味のひとつにドラフト候補のリストアップがあるこの私ですから、センバツが始まって忙しい毎日が続いています。

元々がプロ野球が好きでそこに行き着いたので、明日から2019年のシーズンが始まってさらに忙しい日々を過ごすことになりそうですね。

ここ数年は情報管理ソフトを導入したりして多くの選手をリストアップできるようになったお陰でシーズンを見ていても「おっ、あの選手がスタメンで出てるじゃん」とか「一軍上がってきたじゃん」というような新たな視点での楽しみ方が増え、神宮に観戦に行くたびにヤクルトのブルペンから知らない中継ぎが出てくるみたいなことも減った気がしますね。

 

そんなわけで今年の新人選手の中から指名前から特に目を付けていた選手、さらにこれまでの動向を見て今年出番がありそうな選手をピックアップしてみようと思うよ。必然的に即戦力選手である大卒・社会人が多くなってしまうけどそれはまあ形式上仕方ないということで。

あと小園や根尾など1位指名選手は改めてここで語るまでもないなってことで対象外ってことにしますね。そうじゃないと多くなっちゃうからね。悪いね。

 

太田 光

広陵高→大阪商業大から楽天2位指名のキャッチャー。

キャッチャーに求められる能力を全て兼ねそろえるという評価を受けるほど、インサイドワークや肩などに定評がある。大学1年の春からレギュラーに定着し、大学リーグの8季中6季での優勝に貢献した経歴も持つ実力派。

大学入学からしばらくは課題とされていたバッティングも、4年春に5割を超える成績を残して首位打者に輝くなど克服しつつある。

プロ入り後、オープン戦2試合に出場し2安打1打点を挙げており、嶋の後継として期待されますね。

プロ野球 - 東北楽天ゴールデンイーグルス - 太田 光 - スポーツナビ

 

木浪 聖也

青森山田高→亜細亜大→Hondaから阪神3位指名の内野手

ショートをはじめとした内野全てをそつなくこなせるユーティリティプレイヤー

青森山田高校時代にはサードを守り、現中日の京田と三遊間を組んでいた。

大学時代では1本もホームランを打つことができなかったが、社会人野球入団後に行った下半身の強化の成果もあって1年目の都市対抗でホームランを打つなどバッティングも向上している。

既に矢野新監督から公言された開幕戦のスタメンに選ばれており、同じく1位指名でスタメンに選ばれた近本と共にルーキーの力でチームを引っ張れるかに期待。

プロ野球 - 阪神タイガース - 木浪 聖也 - スポーツナビ

 

森脇 亮介

塔南高→日本大→セガサミーから西武6位指名のピッチャー。

MAX152km/hのストレートに落差のあるフォークなど多彩な変化球をコントロールよく投げる。

大卒4年目での指名で妻子持ちでの入団となった。

オープン戦では4試合に登板するも3回1/3で7失点と振るわなかったが、投手力に不安の残る西武の救世主となれるか。

プロ野球 - 埼玉西武ライオンズ - 森脇 亮介 - スポーツナビ

 

荒西 祐大

玉名高→Honda熊本からオリックス3位指名のピッチャー。

MAX149km/hのストレートを投げるサイドハンド。

高卒8年目での指名というオールドルーキーながら経験豊富で1年目から全国大会を経験し、7年目に都市対抗で完封。8年目には社会人日本代表にも選出された。

社会人チームでの先発と代表での救援をこなす器用さで1軍に定着できるかに期待。

プロ野球 - オリックス・バファローズ - 荒西 祐大 - スポーツナビ

 

知野 直人

第一学院→新潟アルビレックスBCから横浜DeNA6位指名の内野手

元々は強豪校である聖光学院で1年秋からベンチ入りする選手だったが、2年になった時期に野球に集中できなくなり、通信制の高校に転校。その後、野球への情熱が再燃し独立リーグに入団するという紆余曲折を経てプロ入りした選手。指名後に涙を流した姿は印象的でした。

独立リーグでは1年目7月に選手登録されてから20試合で8盗塁、2年目にはレギュラーとして出場し28盗塁という俊足が持ち味。

プロ野球 - 横浜DeNAベイスターズ - 知野 直人 - スポーツナビ

 

吉田 大成

佼成学園→明治大→明治安田生命からヤクルト8位指名の内野手

安定した守備が持ち味。主にショートを守る。社会人2年目にはセガサミーの補強選手として都市対抗に出場し、チーム初のベスト4に貢献。

平成最後の支配下指名選手としても注目されており、オープン戦では11試合に出場している注目株。

プロ野球 - 東京ヤクルトスワローズ - 吉田 大成 - スポーツナビ

 

以上です。特に最後の吉田選手は都市対抗にたまたま観に行った試合で出場しており「めちゃめちゃいい動きするじゃん」とすぐさまメモったという経緯があっただけに指名された時には飛び上がりましたよね。これだからやめられないよね。

 

それでは。

 

耳グッドとR-1ぐらんぷり2019のお話。

 

R-1ぐらんぷり観ました。面白かったです。

去年の濱田祐太郎の優勝で正気を取り戻したでお馴染みのR-1ですが、霜降り明星粗品が史上初のM-1との二冠を達成という形で幕を閉じました。こりゃあ乗っとるでぇ。

そんなわけで後付であーだこーだ言うのも野暮なんで、個人的に面白かったり印象に残った部分を列挙していくだけにします。

 

まずはAブロック4人のネタが終わり、CMに入る時にセルライトスパ大須賀が天竺鼠川原の持ちギャグ「耳グッド」をやっていたこと。

YouTube天竺鼠川原チャンネルにも大須賀は何度も出演しているから相当仲がいいんだね。もしくはやらされたんかね。だとしても仲いいんだろうね。

そんな個人的にも大会前から期待していた大須賀なんですが、Aブロックの他3人がボリュームの大きいネタの中(だいたいの出場芸人そうなんですけど)で静かなネタというのが功を奏しましたかね。

 

Bブロックはおいでやす小田、ルシファー吉岡、敗者復活2位のマツモトクラブという4~5年連続で決勝進出している常連の実力派にM-1優勝の粗品というレベルの高すぎるブロック。

全員が全員期待していた通りに笑いを取っていて、そこから勝ち上がるんだからそりゃそのまま優勝するわなぁと。そうなると大須賀は結構善戦したよね。

そしておいでやす小田の敗退芸にまだパターンが残っていたというね。Bブロックの実力派はまだまだ来年からも上がってくるだろう安心感があるから期待したいね。

 

Cブロック、三浦マイルドは広島寄りの山口県民として決してフラットな目線で見られないからかめちゃくちゃ面白かったです。えぇ例文じゃのう!

岡野陽一の「人間のエゴでよぉ!」はその人間のエゴで再び大空に飛ばそうとしているのが面白過ぎて一番わらけましたね。お笑いのライブよりも大きい競馬レースを選ぶ(ライブで目立って関係者に目をつけられるよりも、競馬で一発当てるほうが確率が高い理論)でお馴染みの彼ですが、さすがに500万円はでかいということですね。

 

予選ブロック、ファイナルステージ共に同票→審査員差で粗品に軍配が上がるという結果だったわけですが、途中まで他の芸人に決まったと思ったところからまくっていったので評価の傾向が分かれてましたね。それが返ってドラマチックな演出になっているっていうね。

 

前説をジョイマンが務めていたらしく1人目から盛り上がっていましたが、ここ数年でR-1のレベルもかなり上がった印象があるので、お客さんも過度に盛り上げる感じにしなくてもいいと思いますね。それだけです。

そういえば宮迫の毎度お馴染み「何してんねん! ……はぁ~おもしろ」が無かったですね。確かに「何してんねん」と言えるほど素っ頓狂なネタをする人っていうのはいなかったですもんね。

 

そんな感じで観てました。もうさ、粗品、漫画やんっていうね。今年どんな活躍をしてくれるのか見守りましょうね。そしてその粗品に敗れていった常連組は来年以降報われる日は来るのか。いろんな期待をして日々を過ごしていこうね。耳グッド!

 

それでは。