べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。

オススメ漫画と2019年春のお話。

 

オススメの漫画を列挙するってことは、季節が変わるってことですね。

今シーズンは比較的1巻をよく買ったシーズンでしたね。途中臨時収入があったので、心なしか机に積んである漫画がいつもより多いような気もします。

そんな春シーズン、2019年4~6月に新刊が発売された漫画の中からピックアップ。ここから本棚に差していく作業が楽しくもあり面倒くさくもあり。毎度の如く面白い順とかではなく打順みたいなものです。

 

あの人の胃には僕が足りない

中学3年生の舟次蒔江は同じ学校の高等部に通う先輩・満腹さちに恋をしていた。しかし満腹先輩はワタリと呼ばれる異形が人に扮した姿であり、蒔江はそのワタリを引き寄せる体質だということが発覚する。おいしそうな匂い(体質)の蒔江と、それを食べたい本能を抑える満腹先輩のラブコメディ。

個人的に絵柄やキャラクターのノリが昔のガンガンっぽく感じてなんだか好きです。そもそも絵柄がどストライクです。あやかりたい。

 
あの人の胃には僕が足りない(1) (モーニング KC)

 

あせとせっけん

化粧品・バス用品メーカーに経理として勤める八重島麻子は汗かき体質がコンプレックスで制汗・消臭ケア用品が手放せない。ある日、商品開発部の名取香太郎が現れ「あなたのにおいを嗅ぐとインスピレーションが沸く、新商品のためにこれから毎日嗅ぎに来ます」と言われてしまい麻子の日常が一変してしまう。

割と気になっていたものの機会を逃していたものをこの度の臨時収入で買い揃えたものです。これもまあラブコメなんですが、思ってたより早くくっつくんですね。最近のってなんかそんな気がします。出会いこそフェティッシュですが、くっついてしまえば微笑ましいカップル漫画なので安心してご利用いただけます。

 
あせとせっけん(1) (モーニングコミックス)

 

モキュメンタリーズ

擬似(=モック)のドキュメンタリーであるという意味の造語であるモキュメンタリーを、架空の漫画家・百野哲を軸に一話完結方式で語られる漫画。

作者の実体験を元にしたりしなかったりをテーマに重厚でちょっぴり切ない物語が特徴。残念ながら完結してしまったのですが、題材的にももっと読みたい作品でしたね。

 
モキュメンタリーズ 1巻 (HARTA COMIX)

 

おやすみシェヘラザード

全寮制の女子高に通う二都麻鳥(にとあさと)は、ある日自分の部屋の冷房が壊れて寝付けないのを理由に友人の部屋で寝かせてもらうことに。しかし部屋に向かう途中、寮母さんに見つかりそうになったところを通りかかった部屋に引き入れられてしまう。そこは妙な噂が流れる13号室だった。妙な色気を持った13号室の住人で、先輩の箆里詩慧(へらざとしえ)に「大人の世界を教えてあげる」と言われ……。

……とまあそんな前置きですが、蓋を開ければ話下手な先輩に夜な夜な映画の話を聞かされ、あまりの下手さに毎夜毎夜睡魔と戦うという漫画です。

篠房六郎さんの作品はいくつか読んでいるとても好きな作者さんで、なかなか難解な作風なところがある方なんですが、そこに「話下手な人が映画を語る」という設定が乗っかるだけでめちゃめちゃポップになっていて連載が始まった当初ワクワクしたのを覚えてますね。

 
おやすみシェヘラザード(1) (ビッグコミックススペシャル)

 

幸せカナコの殺し屋生活

ブラック企業を辞め、間違えて殺し屋会社の面接に来たものの驚きの白さ(福利厚生面)で勢い入社を決め込んだ主人公・カナコが、類まれなる殺し屋適正と天職さ加減にめっちゃハッピーでヤッピーな漫画。

殺し屋なのにテンションが高かったり、4コマなのでテンポがよかったり、「マジマジマジマジアルマジロ」や「いやいやいやいやロップイヤー」などかわいい動物を交えたギャグみたいなものが絶えず飛び出すとにかくハッピーで読みやすい作品です。

 
幸せカナコの殺し屋生活(1) (星海社コミックス)

 

縦軸は麻? 多くの1巻を購入したのでまだ続けられそうです。

それでは。