べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。

2006~2015年と自分たちの名曲ベスト30のお話。

 

 

去る2021年3月3日、テレビ朝日関ジャム 完全燃SHOW』のゴールデンスペシャル『J-POP 20年史 2000~2020年プロが選んだ最強の名曲ベスト30』が放送されました。そのランキングについては当日のTwitterトレンドにも乗って話題を集めていたので割愛しますが、そのベスト30の楽曲の中で明らかに選ばれた曲が少ない年代があることに気がついた。そう、2006年から2014年の9年間の中でランクインしているのがたったの2曲なのである。逆に言えばおよそ9割が最初の5年と最後の5年に集中していたのだ。

それに異を唱え、それならば「自分たちの2006~2015年の10年間の名曲ベスト30を持ち寄って発表しよう」と、その期間に青春を味わった7名が3月某日、一堂に集結したのである。

……というのは建前で、絶対楽しいからとワイワイZOOM飲みしたら5時間弱にも及び、しかし案の定楽しかった会の楽しかった書き起こしである。

 

~以下ルール~

全員が事前にベスト30を持ち寄る。

下位から5曲ずつをウェーバー順で発表。

最後に集計してランキングを作成(会議後、ヤマグチジロウがひとりでやってます)。

メンバーはのすけきょろぴろにっしーヤマグチジロウこばやんがちゃぴん(当日欠席)の7人(発表順)。

それぞれの好きなアーティスト、最近気になるアーティストも添えておくので参考にしてみてください。

のすけ 

好きな:ACIDMANストレイテナーTHE BACK HORN

最近:Creepy Nuts、milet、秋山黄色

きょろ 

好きな:BUMP OF CHICKENASIAN KUNG-FU GENERATION星野源

最近:崎山蒼志、go!go!vanillas緑黄色社会

ぴろ 

好きな:スピッツ星野源ASIAN KUNG-FU GENERATION

最近:yama、Awesome City Club、SHE'S

にっしー 

好きな:Mr.ChildrenSMAPサカナクション

最近:にしな、羊文学、Kroi

ジロウ

好きな:POLYSICSスピッツ、ビレッジマンズストア

最近:PEOPLE 1、新しい学校のリーダーズ、Tempalay

こばやん

好きな:フジファブリック、ハンバート ハンバート、スピッツ

最近:君島大空、眉村ちあき、yona yona weekenders

がちゃぴん

好きな:SMAP細美武士、AAA

最近:藤井風、ビッケブランカ、BLOOM VASE

~以上ルール~

 

 

 

のすけ 30~26位

30位 ヒロイン/back number

29位 Crazy Crazy/星野源

28位 愛をこめて花束を/Superfly

27位 CHE.R.RY/YUI

26位 猟奇的なキスを私にして/ゲスの極み乙女。

 

(会議がぬるっと始まったので録音ミスってました。なんか「back number、Superfly、ゲスあたりはのすけにしては意外だね」とか、「YUIは迷ったんだよなー」的なことが飛び交ってました。最初のほうはさぐりさぐりだったのでみんなさらっと紹介してましたね)

 

きょろ 30~26位

30位 AIMS/SPECIAL OTHERS

29位 Homosapiens Experience(Save Our Rock Episode.1)/avengers in sci-fi

28位 夜の向こうへ/the band apart

27位 ラヴぃ/リップスライムとくるり

26位 Joy!!/SMAP

 

きょろ:デデデン!

一同:おぉ~ なるほど~

にっしー:好きだね~、スペアザね~

こばやん:スペアザな~、俺もあったんだよな~!

きょろ:スペアザは絶対に一曲入れたくて、インストバンドを真剣に聴くきっかけになったというか、スカパラもあったけど、アップテンポじゃない"聴かせる"みたいなバンドというところでスペアザ。

こばやん:スペアザはフェスで、インストで踊ってるの人たちを初めて見たバンドかも知れなくて。それは結構衝撃だった。すごいことだなって。

きょろ:そうそう、俺もそんな感じ。あと……

ジロウ:アベンズ。

こばやん:アベンズね!

きょろ:これは「なんて音楽を複雑にしつつ面白おかしくやってるんだろうな」って。あとはバンアパ、『夜の向こうへ』。これはもうね~是非とも夜に聴いてもらいたい曲でして。

にっしー:日本語詞やんね。このアルバム自体が日本語詞やったっけ?

きょろ:そうそう、ほぼほぼ日本語詞かな。それで『ラヴぃ』リップスライムとくるり。これは、これでどっちもをより好きになったという感じ。

 

ぴろ 30~26位

30位 LOVE RAIN ~恋の雨~/久保田利伸

29位 アカツキの詩/スキマスイッチ

28位 ずっと好きだった/斉藤和義

27位 いいんですか?/RADWIMPS

26位 眠れぬ森の君のため/KANA-BOON

 

ぴろ:私は特に語ることはなく、好きな曲を選びました。

にっしー斉藤和義を好きなのはなんか意外というか……。

ジロウ:でもこのラインが好きなんだなっていうのはよく分かるね。

こばやん:確かにね。

ぴろ:(26位の『眠れぬ森の君のため』は)Rush Ballのクロージングアクトを小さいステージでみんなが帰りだしてる時にやってて、めっちゃいいなって。

きょろ:歌詞がいいよね。「元カノが見てて~」っていう。

ぴろ:そうそう、……(以上)です!

 

にっしー 30~26位

30位 パラレルスペック/ゲスの極み乙女。

29位 光と影/ハナレグミ

28位 ギミギミック/RADWIMPS

27位 The Choice Is Yours/RHYMSTER

26位 どうでもいいけど/never young beach

 

こばやん:ネバヤンって入るんだ!?

にっしー:うん、2015。

こばやん:もっと最近のイメージだったわ。

きょろ:2018くらいのイメージ。

にっしー:最初に聴いた時の衝撃がすごくて、結構イントロ重視の曲が多いのかなって。『パラレルスペック』もそうだし。『ギミギミック』のイントロがフェスで流れた時の衝撃とか。

きょろ:確かにフェスで『ギミギミック』はすごいな。

こばやん:ラッドは曲がばらけそうだね。

にっしー:世代的にもねー。「無人島に持って行き忘れた~」になるとランク外だけど、ドハマりした時期でいえば「おかずのごはん」かなと。

ぴろ:うんうんうん、おなじく。

にっしー:こんな感じです。

のすけ:おもろいなー、ちょっとカブってきましたね。

ジロウ:今のところラッドとゲスがカブってるのか。

 

ジロウ 30~26位

30位 よー、そこの若いの/竹原ピストル

29位 あまちゃんオープニングテーマ/あまちゃんスペシャル・ビッグバンド

28位 Butterfly/木村カエラ

27位 手紙~拝啓、十五の君へ~/アンジェラ・アキ

26位 千本桜/WhiteFlame feat.初音ミク

 

ぴろ:あー木村カエラ迷ったな~

こばやんあまちゃんかー!盲点だったかも。

ジロウ:下位のほうは好きな曲というよりは、この年代で輝いてたのを選んだ感じで。竹原ピストルはようやく芽が出たじゃないけど。『Butterfly』も新しいウェディングソングだったり。

こばやん:関ジャムでは50位以内には入ってたね。カエラね。

ジロウ:『手紙~』は意外と「手紙を読む時のBGM」ってあんまなかったかなって。おしゃれカンケイのやつくらいしか無かったのを捲くって行ったイメージがあるから。で、この年代ボカロは入れたくて。その中で一番インパクトがあるのは『千本桜』かなって。

にっしー:2011年なんやね。『千本桜』。もっと長いイメージがあった。あまちゃんは何で『地元に帰ろう』とか『暦の上では~』じゃなくてオープニングになったの?

こばやん:『潮騒のメモリー』とかね。

ジロウ:今でも残ってるからかな。甲子園の応援歌とかにもなってるし。

きょろ:みんな知ってる。

ジロウ:あと朝ドラでインストっていうのが珍しかったしね。

こばやん:昔の朝ドラとかBSの再放送とかで観てて、「おしん」とか。昔のやつってみんなインストなんだよね。歌アリを否定するわけじゃないけど、インストの曲だと「あっ、1日が始まったな」って感じがするんだよね。だからあまちゃんは古新しいって感じだよね。

にっしー:この視点は面白いぞー。

 

こばやん 30~26位

30位 ビギナー/スピッツ

29位 桜の花、舞い上がる道を/エレファントカシマシ

28位 ふりぃ/阿部真央

27位 リリック/TOKIO

26位 奇跡/くるり

 

のすけ:あぁ~、『リリック』一瞬迷った。

こばやん:『リリック』はいい歌やわ。単純に。

にっしー:はらちゃんね。

こばやん:長瀬くんの作詞作曲なんだよね。

きょろ:良い曲書くのよ。

こばやん:ホントにアイドルじゃなくてバンドとして頭一つ抜けたっていうのを感じた曲だったから。長瀬くんのラジオを聴いてたらマニアックなロックの曲とかも紹介してて、ジャニーズの枠に置いておくのはもったいないのかも知れないね。っていうのが今の退所に繋がるのかなーって気がするよね。

のすけ:こばやんさん、くるりスピッツこの位置なんですね。

こばやん:あのね、くるりスピッツの好きな曲が意外とこの時期になくて。『ロックンロール』とかが入れば絶対上位に行ってた。だけど2006~2015年にしぼるとこうなるかな。

 

がちゃぴん 30~26位

30位 ハネウマライダーポルノグラフィティ

29位 マジLOVE1000%/ST☆RISH

28位 大声ダイヤモンドAKB48

27位 Flavor Of Life宇多田ヒカル

26位 ふたりごと~一生に一度のワープver./RADWIMPS

 

当日は欠席だったのでリアクションはないが、がちゃぴんのランキングもみんなに合わせて紹介します。

ここまででミュージシャン被りはあれど曲被りはなし。ガチンコ感とそれぞれの選曲基準をツマミに酒を飲みつつ、次のランキングに進みます。

 

 

 

こばやん 25~21位

25位 トリセツ/西野カナ

24位 第三惑星交響曲/石崎ひゅーい

23位 虹/ゆず

22位 花の名/BUMP OF CHICKEN

21位 君に春を思う/メレンゲ

 

にっしー:ひゅーいくんはね、衝撃のデビュー。

こばやん:『第三惑星交響曲』はお母さんのお葬式のことを歌ってる曲なんだけど、この「ひゅーい」っていう名前をくれたお母さんで、ロックが大好きなお母さんで。こんなに明るい曲にしていいのか悩んだらしいんだよね。でもそれが「やりたいことをやりなさい」っていうお母さんの言葉を信じてこの曲を出したっていう。すごい好きな曲だね。

ぴろ:ひゅーいくんはタイトラ(太陽と虎)で観て、サインもらったよね。

きょろ:そうそう、CDにサインもらった。ちょうどこの曲が入ってたミニアルバムかな。観に行ったね。

こばやん:で、メレンゲは完全に個人的に好きな。

のすけ:正直いいっすか? メレンゲの『君に春を思う』はこばやんさんが入れてくれるだろうと思って外しました。

きょろ:そういうのあるよね。

にっしー:信頼のね。

こばやんメレンゲは『すみか』と迷ったね。

のすけ:あー、『すみか』かぁ! 僕はこれか『アオバ』で迷ったんすよ。

こばやん:なるほどね。で、意外なのはゆずだと思うんだけど。

にっしー:ゆずと西野カナかな。

ジロウ西野カナツイッターでいろいろ言ってたのを見た気がする。

こばやん:そう西野カナ、この曲はツイッターで褒め続けてたから。ゆずは改めて聴いてみて良い曲だなと思ったから入れたかな。

 

ジロウ 25~21位

25位 ポリリズムPerfume

24位 ないものねだり/KANA-BOON

23位 君じゃなきゃダメみたい/オーイシマサヨシ

22位 続けろ/中島卓偉

21位 オリオンをなぞるUNISON SQUARE GARDEN

 

のすけ:アニソンちょっと多めっすか?

ジロウ:だからけいおんを外したところもあるかも(みんなが集まるまでの雑談でギリギリになって『Go!Go!MANIAC』を外した話をしていました)

にっしー:オーイシさんはこの頃が出たて?

ジロウ:この曲から名前がカタカナになった。僕はSound Scheduleの頃から好きで。

のすけ:なんならSound Scheduleはギリギリこの年代入ってないくらい?

ジロウ:ちょうど解散した頃かもね。その後に大石昌良としてソロデビューしてアルバム3、4枚出してるんだけど、その2枚目の『G.D.アトラクション』っていうアルバムがめちゃめちゃ好きで。「この才能、こんなとこに居ていいのか」って思ってたくらいの人だったのが、ここにきて! 2014年にきてこの曲を出して、後に『ようこそジャパリパークへ』を手がけることを考えると絶対入れたかった。

きょろ:あ、ジャパリパークの人か!

にっしーPerfumeはなぜ?

ジロウPerfumeだけじゃなくてきゃりーぱみゅぱみゅも含めた中田ヤスタカの時代として一個入れとこうかな~と。

『ないものねだり』は、カップルが歌詞に合わせて振り付けしてる動画をアップしてるのを当時よく見てて、それがTikTokのはしりなんじゃないかなと思って。

こばやんカップル動画とかの始まりかもね。

ジロウ中島卓偉はデビュー頃から好きなんだけど、この頃からハロプロに楽曲提供を本格的にしはじめて、自分も変な曲になっていって。その流れを見るとこの『続けろ』はめっちゃ面白くて良い曲なので是非聴いてみてください。

 

にっしー 25~21位

25位 三月のプリズム/bonobos

24位 素晴らしき日常/高橋優

23位 WAO!/ユニコーン

22位 きらきら武士/レキシ

21位 ナマで踊ろう/坂本慎太郎

 

にっしーゆら帝は誰か入れるだろうと思ってソロにしました。

ジロウゆら帝っていつまでやってたっけ?

にっしー:『空洞です』が2007で。

こばやん:解散は2010年かな。1回フジロックで見たんだよ。

きょろユニコーンの『WAO!』が出た年、確か年明けに出たんやけど(2009年2月)、にっしーとその年のRADIO CRAZYに行ったんかな? その時に「冷静に考えてユニコーンが再結成してしれっと今まで続いてるってなかなか面白いよな」って話したのめっちゃ覚えてる。期間限定じゃなかったのって確かにって思って。

にっしーユニコーンって、僕らの年代がリアルタイムで触れられなかった悔しさみたいなのがあって。初期のバンドブームとかTHE YELLOW MONKEYとか。っていうところを生で体感できたのって大きくて。

ジロウ:新曲だしね。

のすけ:再始動で民生ボーカルじゃないんだっていう。

ジロウ:サビ一回しかないし、めっちゃ攻めてる。

にっしー:あとイントロのわちゃわちゃ感。いい大人がバカしてる感じがすっごい好きで。

こばやんユニコーンのマインドを引き継いだバンドってフジファブリックとかは有名だけど、結構多いよね。

にっしー:多いやろうねー。

こばやん:渋いなぁ、bonobosは俺も迷った。

にっしー:『HYPER FOLK』、このアルバムはやっぱりね。

こばやん:俺『うつくしいなまえ』がすごい好きで。人が生まれてから一生を遂げるまでの楽曲というか。あの感じが好きなんだよね。

にっしー:底抜けに明るい部分とちょっとホロッとさせる部分と。それでいえばこの『三月のプリズム』はホロッと。できれば今月中にこの曲は聴いてほしい。3月のミーティングだからこの曲を選んだわけじゃないけど。

 

ぴろ 25~21位

25位 決意の朝に/Aqua Timez

24位 CHE.R.RY/YUI

23位 俺たちの明日/エレファントカシマシ

22位 シャツを洗えば/くるりユーミン

21位 アイデンティティサカナクション

 

ジロウ:初めて『CHE.R.RY』が被った!

こばやんAqua Timezって2006年くらいかなあれって?

きょろ:出始めがそれくらいやったと思う。

にっしー:『等身大の~』でブレイクして。

ぴろ:ちょうどこの頃に一番売れてたよね。

にっしーサカナクションが数ある中で『アイデンティティ』なのは?

ぴろ:『アイデンティティ』で衝撃受けたからかな。

こばやんサカナクションは割れそうだなー。そう考えると「YUIといえば『CHE.R.R.Y』でしょ」みたいなのがあるほうが有利なのかもね。

のすけ:本家(関ジャム)でミスチルが全然入ってなかったのがそれだって言われてますからね。

 

きょろ 25~21位

25位 幻の命/世界の終わり

24位 ふたしかたしか/GO!GO!7188

23位 JPOP Xfile/凛として時雨

22位 フィルム/星野源

21位 EMOTION POTION/THE BAWDIES

 

きょろ:この5曲は、たまたまなんだけど初めて聴いたときに「すげー!」と思った5曲。

こばやん:『幻の命』は迷った。

ジロウセカオワ迷ったねぇ。

きょろ:最初は「世界の終わりっていうバンドなんや~」と思ってMVとか観たら「えっDJ?」って衝撃があったし。GO!GO!7188は前から知ってたんやけど、この曲7分くらいあって。

こばやん:けっこう後期の曲だよね?

きょろ:ほんと解散手前の曲。この曲の歌詞が結構刺さることが多くて。

次が時雨。「バンド名と曲のテイストが一致しない」でお馴染みの。

のすけ:アルバムでオリコン1位取ってますもんね。

こばやん:このみんながみんな好きなタイプじゃないのに1位取ったのはすごいよな。

きょろ:玄人ウケというかね。この曲も擦りすぎるくらい聴いてて。これでライブとかも行くようになって。次、源ちゃん。この曲は歌詞に引っ張られたとこがでかくて、「声を上げて飛び上がるほどに嬉しい」とか難しいこと言ってないし、単純で分かりやすく「ああ、良い歌詞を書く人だなぁ」って思うところかな。

BAWDIESは『EMOTION POTION』を聴いたのがスペシャのパワープッシュに選ばれてて。たまたまついてたのを聴いてて「この洋楽かっこいいなぁ」って思ってたらバリバリ歌ってるのが日本人で「えっ誰?誰?」と思って調べて。なんか今までおらんかったタイプのシンガーというか、歌い方してるし、曲調もガレージロックというか。今まで存在してたジャンルだけど何で誰もやらんかったんやろみたいな。

にっしー:正統派過ぎて誰も手出しできなかったのかなぁ。

こばやん:だって日本人でやろうと思わないよね。

ジロウ:よっぽど好きじゃないとここまでやれないよね。

きょろ:という5曲でございます。

 

のすけ 25~21位

25位 美しい名前/THE BACK HORN

24位 新世紀のラブソング/ASIAN KUN-FU GENERATION

23位 カロン/ねごと

22位 sub/object/ぼくのりりっくのぼうよみ

21位 粉雪/レミオロメン

 

のすけ:『新世紀のラブソング』はアジカンってやっぱりいろんなことやってる中で、新しい試みをやってる。

こばやん:『マジックディスク』は今までのアジカンと全然違うって思ったもんな。

のすけ:ねごと、ここにいる世代の人たちで『カロン』を聴いたこと無い人はいないと思うんですよ。ねごとは僕もっと好きな曲あるし、解散ライブにも行ったんですけど、この曲は間違いなく世代に響いた曲ということで。

それで異色なのがぼくりり。これはもう後世に伝えるべき名曲だと思ってる。で、『粉雪』はみんな歌えるよなって感じですよね。

 

がちゃぴん 25~21位

25位 嘘/シド

24位 恋音と雨空/AAA

23位 おやすみ泣き声、さよなら歌姫/クリープハイプ

22位 夜明けの街でサヨナラを/indigo la End

21位 夜間飛行/石崎ひゅーい

 

この辺りからみんな一曲ずつコメントを添えるようになってきます。

だいぶはしょったりカットしたりしてますが曲を発表するたびにみんな「あー!」とか「うわー!」とか言ってます。

 

 

 

のすけ 20~16位

20位 ray/BUMP OF CHICKEN

19位 NINE/BOOM BOOM SATELITES

18位 Something Ever After/the HIATUS

17位 CORE/GRAPEVINE

16位 BABY DON'T CRY/安室奈美恵

 

のすけ:『ray』って、シングル出した時は初音ミクとやってたんすよね。それが後々に与えた影響は強いんだなって思って。

19位のBOOM BOOM SATELITES。『NINE』ってほんっとに美しい曲なんですよ。これはもう僕は音楽じゃなくて芸術だと思ってます。っていうので入れました。

きょろ:ブンブンはホンマに迷った。

のすけ:18位のハイエイタスってアルバムごとに全然違う曲調をやるんですよ。細美武士エレクトロニカをやるっていう。これでいろんな音楽性の間口を広げたっていうのがすごくいいなって。

17位のGRAPEVINEの『CORE』はもう僕だから入れるって感じなんですけど(笑)、日本のバンドでこんなことできる人たちってなかなかいないんですよね。いろんなことやる人たちなんですけど『CORE』は衝撃的なんで「知らない人是非聴いてください」って感じ。

で、この中に安室奈美恵を入れるという。

こばやん:それ思った。

のすけ:この時ってそんなに……下火というか。

ジロウ:全盛期ではないかな。

こばやんR&Bをガンガンにやってた中で出してきた歌モノって感じのイメージあるね。

のすけ:仰る通りです。DIVA路線を走ってて、その中にド直球のポップを放り込んできたんですよね。僕はその後に続く引退・安室ちゃんフィーバーに繋がる足がかりはこの『BABY DON'T CRY』だと思っていて。

にっしー:なるほど。

こばやん:そう言われてみるとそうだわ。

のすけ:日本の音楽史のこの世代の中で語るには絶対入れなきゃいけないなと思っていて割とすぐ入れましたねこの曲は。

にっしー:リズムの取り方とかが今っぽいよね。

のすけ:ある意味早すぎたんですよね。

 

きょろ 20~16位

 

20位 Diamond In Your Heart/東京スカパラダイスオーケストラ feat.細美武士

19位 予襲復讐マキシマムザホルモン

18位 everybody feels the same/くるり

17位 ロックンロールと五人の囚人/髭(HiGE)

16位 モノクロームBENNIE K

 

きょろ:まず『Diamond In Your Heart』。これは谷中さんが歌詞を書いて、それを細美武士が英訳して歌った曲。この時のPVの武士の楽しそうなことたるや。「この人こんな顔して歌うたうことあんねや」って。ELLEGARDEN、HIATUS、MONOEYESやってたけど、こんな笑いながら歌ってる。そして歌ってる曲がめっちゃハッピー。あの細美武士が「Dreams come true」という歌詞を歌うということに衝撃を受けた。

続いてマキシマムザホルモン。これは久しぶりに出たアルバムでして、この曲意外とマキシマムザ亮君がちゃんと、そして赤裸々に歌ってる曲。あんなドレッドでゴリゴリの顔してるけど実は14歳の気持ちを持ったままずっと今まで生きている繊細な人で。心は本当は弱くて自分の信じる物だけ、14歳の頃の気持ち、ゲーム、漫画、遊び、音楽とかを引き継いで多分苦渋の末この曲ができたというか。もうこのまま売れなくてもいいみたいな歌詞もあって「え? 亮君そんなこと歌う?」みたいな。そこに打たれたっていう曲ですね。

にっしー:『恋のメガラバ』とかってもうちょい前?

のすけ:2006くらい? 多分(この年代に)入ります。

きょろ:これは『爪爪爪』の後くらいかな。

ジロウ:このくらいからどんどん独自路線に入っていくっていうイメージはあるよね。

きょろ:次、くるりですね。このアルバム(『坩堝の電圧』)を擦り倒したぐらい聴いて。震災があって……というご時勢、それに絡めたような歌詞とかがアルバムの中にはあったりして、結構くるりの中でも「わっしょい!」ってできる感じの(笑)、楽しい感じになる曲。

次が髭(HiGE)ですね。これは外せんくて、結構序盤で決まった。メロディがすごく好きで。特に「忘れちまいたいだけ~」のとこがめちゃめちゃ好きで。

にっしー:ピンポイントやなあ(笑)

ジロウ:第二サビみたいなとこね。

きょろ:そう、そのメロディのためだけに入れたみたいなとこもあるくらい。外せん曲。そんでBENNIE K

にっしー:きょろ、残念なお知らせなんですが、『サンライズ』2004年ですわ(ランキングでは差し替えられてますが、この時点では『サンライズ』でした)。でも、まあせっかくなら。

きょろ:俺の中でだけど、BENNIE Kが初めてラップを聴かせながら上手な歌も入れつつ、でサウンドはバンドサウンドに近いというところ。ただただ歌の部分の安定感、太さというところがすごく上手。

こばやんBENNIE Kってコーラの曲の人だよね。

きょろ:コーラの曲は『Dreamland』。この曲の後かな。それとも迷ったね。

 

ぴろ 20~16位

20位 知らない/星野源

19位 メトロフィルム/秦基博

18位 LISTEN TO THE STEREO!!/GOING UNDER GROUND

17位 幻の命/世界の終わり

16位 太陽の下/レミオロメン

 

ぴろ:GOING~はこの曲で。

きょろ:嫁はGOINGが好きで。

こばやん:俺もGOING好きだよ。

にっしー:『ランブル』とかはもうちょっと前か。

ぴろ:そうですね。調べたら『稲川くん』(アルバム)くらいが(年代)だった。

にっしー:そして曲被りが。

ぴろ:そう、幻の命は被ったよね。

きょろ:ああ夫婦やなと思いました。

こばやん:俺も『STAND BY ME』を入れようと思ったんだけど、あれ2005年やねん。

ぴろ:そうそうそう、三ツ矢サイダーのCMでね。秦基博はメトロフィルムめっちゃいい。

にっしー:聴いたことないわぁ。でもアコギ系が好きなんやね。スキマスイッチとかもね。

 

にっしー 20~16位

20位 Summer Soul/cero

19位 ELECTRIC SUMMER/BaseBallBear

18位 俺たちの明日/エレファントカシマシ

17位 ベリーベリーストロング~アイネクライネ~/斉藤和義

16位 Diamond In Your Heart/東京スカパラダイスオーケストラ feat.細美武士

 

にっしーcero。シティポップというには憚られるほど今の時代を先取りしすぎたかなという。もっと『大停電の夜に』とかの1stの感じも好きやけど、あまりにも「大衆的なシティポップ」というところでいうと『Summer Soul』なのかなと。で、早すぎるでいうと『ELECTRIC SUMMER』も早すぎた。

こばやん:『ELECTRIC SUMMER』は2006とかなのかな?

にっしー:2006でギリギリ入る。四つ打ちの原点というか、アジカンの『君という花』とかもあるんやろうけど、BPMを上げた高速四つ打ちっていう意味では、扉を開いたのは『ELECTRIC SUMMER』なのではないかと。そして最新の『SYUUU』っていう曲も、また初期に戻りつつあるのがまたスリーピースとしての輝きを取り戻そうとしてるというのがまた改めて楽しみな感じが。そして『俺たちの明日』。

こばやん:やっぱそっちだよねー。

にっしー:ちょっとベタにいきましたけどね。エレカシはまぁまぁ、言うまでもないかなと。あそこまでの年を重ねて「さぁ頑張ろうぜ」だけで人を引っ張れるっていうのはね。

こばやん:これホントに関ジャムに入ってなかったのは何でなんだろうな。

きょろ宮本浩次特集みたいなのもやってたのにないんやっていう。

にっしー:次が『ベリーベリーストロング~』。

ジロウ:うわーそれ入るんだー。

きょろ:それにっしーが入れると思って外したわ。

にっしー:せっちゃんを何か一曲入れたいなって思って、その中でも伊坂幸太郎さんが好きというのも相まって。小説を音楽にするっていうのがYOASOBIが原点だって言われてるけど「いやいや待てよ」と(笑)。「斉藤和義伊坂幸太郎のタッグ忘れてないか」と。

ジロウ:『フィッシュストーリー』とかもそうよね。

にっしー:そうそう。というところがあるかな。で、この頃ちょうどフジファブリックの総ちゃんがサポートで入ったりしてて「技巧派ギタリストもいいなぁ」って。そしてまさかの被りの『Diamond In Your Heart』。

きょろ:あざす! これにっしーと被る気なかったわ。

にっしースカパラは考えに考えた末。モンパチの『流れゆく世界の中で』も考えたけれども、フェスの衝撃度も相まって。

こばやん:俺スカパラ入れてないんだけどさ、最後まで迷ったのが『星降る夜に』。

 

ジロウ 20~16位

20位 現実という名の怪物と戦う者たち/高橋優

19位 夢の中ではない/ビレッジマンズストア

18位 VistaGOING UNDER GROUND

17位 美しい名前/THE BACK HORN

16位 ロックンロールと五人の囚人/髭(HiGE)

 

ジロウ:いろんなところと被ってて。

のすけ:いやでもこれ同じ曲が被ると嬉しいっすね!

ジロウ:唯一被ってないのがビレッジマンズストア。さっきのBAWDIESじゃないけど、割と曲調は古めの感じなんだけどカッチリやってて掴んでくるのがすごいと思って。それでGOINGで言ったら僕は『Vista』。これも三ツ矢サイダー

こばやん:高橋優はなんでそれにしたの?

ジロウ:これが一番代表曲なんじゃないかなって思ってるフシもあって。本当だったら『明日はきっといい日になる』とか『まだ見ぬ星座』とかが好きなんだけど、代表曲って考えるとこれかなって。

『美しい名前』。確かこれがBACK HORNを初めて知った曲で。「入院している友達の名前を呼ぶ」みたいなストーリーの曲だよね。それを聞いたときに「すげえ曲をロックでやるんだな」っていう衝撃があったので。

髭(HiGE)は今でも好きなくらいのバンドなんですよ。

きょろ:わかる。わかる。

ジロウ:最近の『闇をひとつまみ』とかの空間系の曲になっていくのがこの頃からは想像つかない感じで好き。今でも現役でやっているのも込みで順位が高いといった感じで。

 

こばやん 20~16位

20位 ありあまる富椎名林檎

19位 オリオンをなぞるUNISON SQUARE GARDEN

18位 KICK IT OUT/BOOM BOOM SATELITES

17位 鱗(うろこ)/秦基博

16位 希望/100s

 

こばやん:『ありあまる富』は、この時期しばらく東京事変でやってたと思うんだけど、2009年にタイアップで久しぶりに椎名林檎名義でやってて。この年の暮れのカウントダウンジャパン東京事変を初めて観て。ちょうどその年が志村正彦が亡くなった年で。その時この『ありあまる富』を聴いて泣いたっていう曲。で、その時の椎名林檎のインタビューとか読むと志村が亡くなっての『ありあまる富』を本当はやりたくなかった、「死んじゃえばみんな終わりなんだよ」っていう曲だから後悔してるっていうのを読んで、やっぱりそういう想いがある曲なんだなって。

19位が『オリオンをなぞる』。この2006~2015年で欠かせないのが2011年の震災。その震災直後に一番最初にバズったのってタイバニなんじゃないかなって思ってて。別に震災の曲ではないんだけど、震災復興への希望を感じる曲だよなというので選びました。

BOOM BOOM SATELITESは『KICK IT OUT』って今でもテレビで聴かない? っていう。

きょろ:俺それ31位。最後に外したわ。

こばやん:15年前の曲なのにこんだけ使われててこんなに新しいってあんまりない。今出てきたらもっと流行ってるだろうなっていう。

のすけ:わかります。新しい。

こばやん:『鱗(うろこ)』は秦基博といえば『鱗(うろこ)』だろうなと。『ひまわりの約束』もあるけどね。

で、100sの『希望』は絶対に入れたくて。「希望」ってすごく抽象的な言葉だけど、この曲の歌詞ってそんなに大したこと言ってないのに楽曲から希望が溢れてきているというか。曲を聴いただけで希望感があるっていうのが当時新しかった。多分それはキーボードのレキシの池ちゃんのお陰なんだろうけど。

にっしー:そう考えるとスーパーバンドやね。100sってね。

のすけ100s入れたかったんですけど1stが2005年なんすよね。

 

がちゃぴん 20~16位

20位 夢の外へ/星野源

19位 春風/ゆず

18位 星間飛行ランカ・リー(=中島愛)

17位 無責任ヒーロー関ジャニ∞

16位 藍/スキマスイッチ

 

徐々に曲も被りだしてきました。今さらですが、きょろさんとぴろさんは夫婦です。

ここから上位に入っていき、どんどん熱を帯びていきます。どうせなのでここからブロックごとにMVを独断で選んで載せてみようかなと思います。

 

 

 

こばやん 15~11位

15位 PERFECT BLUEBaseBallBear

14位 ロックンロールは鳴り止まないっ/神聖かまってちゃん

13位 ナイトフィッシングイズグッド/サカナクション

12位 アイネクライネ/米津玄師

11位 愛をこめて花束を/Superfly

 

こばやんBaseBallBearはいろんな良い曲があると思うんだけど『PERFECT BLUE』は今までのベボベと違うっていうのをすごく感じた曲で、青春だけじゃないと。青春感+アンニュイな感じを出してきてちょっと大人になった感じがしてこの曲を選びました。

神聖かまってちゃんは、この時めちゃくちゃバズってたから。この世代にはニコニコ動画って欠かせないよねっていうところ。

で、サカナクションは迷ったけど、一番好きな曲にした。一番好きな曲だし、この曲でハマったから。

にっしー:他は何と迷った?

こばやん:『三日月サンセット』とか『ネイティブダンサー』。この3曲かな。

『アイネクライネ』はやっぱり良い曲。これが売れるのはそりゃそうだよなって感じ。

『愛をこめて花束を』はこの世代には欠かせないよね。正直思い出としては『タマシイレボリューション』のほうがワールドカップ観てわちゃわちゃしてた頃を思い出すんだけど。

にっしー:あれほどスポーツイベントと合ってる曲もなかなかないよね。

www.youtube.com

 

ジロウ 15~11位

15位 SUSHI食べたい/ORANGE RANGE 

14位 I'll be there/DOPING PANDA

13位 HOT DOG/THE BAWDIES

12位 箒星Mr.Children

11位 Discommunication/9mm Parabellum Bullet

 

のすけ:なるほどねー。

きょろ:これ軒並みもれてるやつだ。

こばやん:『I'll be there』いいよね。『beautiful survivor』よりそっち好きだわ。

 

※ここで音声トラブルにより一旦切った録音をそのままにしてしばらく忘れていたので、選曲理由のみを掲載させていただきます※

ジロウ:『SUSHI食べたい』はORANGE RANGE再評価とMV発でじわじわ浸透していった感じが新鮮だった。個人的にレンジのテクノ的な部分が好きでむしろ中期の頃をよく聴いてたからこの再評価にはニヤリとした。

『I'll be there』というかDOPING PANDAの音楽性はもっと評価されるべきだったと思って入れたかった。僕も『beautiful survivor』よりもこっち派。

『HOT DOG』も同じく。BAWDIESは初速の勢いがすごかっただけに意外と評価されてないなーと思って。

箒星』。この頃のミスチルは個人的によく聴いていて、一番好きな曲のひとつ。他にも『ランニングハイ』、『PADDLE』とかのスカッとしたロックをやっていたのが好きで『HERO』、『タガタメ』の時期とか『HANABI』以降の曲に比べてあまり取り上げられない曲なのであえて選びました。

『Discommunication』。このブロックはもっと評価されるべきばっかりだけど9mmもそう。この曲でのデビューは鮮烈だった。

www.youtube.com

 

にっしー 15~11位

15位 風吹けば恋/チャットモンチー

14位 迷子犬と雨のビート/ASIAN KUNG-FU GENERATION

13位 野生のポルカスピッツ

12位 エイトビートザ・クロマニヨンズ

11位 1984andymori

 

にっしー:『風吹けば恋』、最高のイントロと高橋久美子詩の最高傑作。ガールズバンドが「はっきり言って努力は嫌いさ」と歌い始めるかっこよさ。

『迷子犬と雨のビート』、「こんなこともアジカンはできるのか」と新境地を切り拓いた1曲。四畳半神話大系との親和性やフジファブリック金澤ダイスケとの幸福なマリアージュが印象的。

『野生のポルカ』、イントロのティン・ホイッスルで一気にアガる。弦のないロックロックしたスピッツの良さが詰まってる。ライブで化ける合唱好きにはたまらない1曲。

エイトビート』、甲本ヒロトが「エイトビート」と叫ぶだけで歌になり泣けてくるすごさ。「ただ生きる 生きてやる」と変わらないメッセージに心打たれる。

※ここで録音してないことに気がつき、復帰しました※

 

こばやんヒロトエイトビートって言ってることが奇跡みたいなね。

にっしー:11位。ごめんなさいお先失礼します。

きょろandymoriありがとう!

こばやん:俺ら世代には外せないよandymoriは。

にっしー:なぜ関ジャムに入らない。「菅田将暉ありがとう」みたいなとこもあるんやけど。古参ファンみたいなアピールするけど、RADIO CRAZYのリハで『CITY LIGHTS』を聴いたときに「何この人たち」ってなった衝撃。『ファンファーレと熱狂』(アルバム)がどうにか10年後20年後にも残っててほしいなっていう部分。

こばやん:このアルバムだけは世間的にはあまり知られてないかもだけど、俺ら世代が伝えていかないといけない。

にっしー:去年の小山田壮平の『TRAVELING LIFE』もすごく良くて「ごめんごめん、ちゃんと聴くわ」っていう感じもあるかな(笑)。今少年っぽさとオッサンっぽさがちょうど混ざってるのが良くて。

www.youtube.com

 

ぴろ 15~11位

15位 サムライソウル/ウルフルズ

14位 ウェザーリポート/BUMP OF CHICKEN

13位 My Sunshine/ROCK 'A' TRENCH

12位 COSMIC BOX/YUKI

11位 クリスマスソング/back number

 

こばやん:サムライソウルって入るんだ!(2006年)

のすけウルフルズ初っすか?

こばやん:ちょうどこの時期やってなかったから。

にっしー:2014に復活したんかな?

ぴろバンプはウェザーリポートにさせていただきました。ただただ好きなので。

こばやんYUKIはね、『うれしくって抱きあうよ』を入れるか迷ったんだよねぇ。『JOY』だったら確実に入れてたんだけど、2005年なんだよね。

きょろ:俺は『長い夢』入れようとしたんだけど(それも2005年)。

こばやん:back numberでも曲ばらけるんやね。

www.youtube.com

 

きょろ 15~11位

15位 美しい名前/THE BACK HORN

14位 サイケな恋人/モーモールルギャバン

13位 changes/BaseBallBear

12位 さらさら/スピッツ

11位 CITY LIGHTS/andymori

 

きょろ:まず『美しい名前』。先ほどみなさんがいろいろ言われた通り。これでBACK HORNを知って、PVがマッチが燃えていくっていう演出で、それに歌がめちゃくちゃ合ってて。「静かだなー」と思いながら見てたら「ぱっぱっぱっ」っていう静かなイントロが始まって、気がついたら最後までずーっとテレビを見てたっていう。

ジロウ:わかる。スパチャします!(『箒星』のあたりで「スパチャ押したい」のくだりがありました)

きょろ:スーパーチャットありがとうございます(笑)。で、次モーモールルギャバン。この人たちは元々ドラムの人がギターをやってて、よくライブで「BUMP OF CHICKENみたいなバンドになりたかったんです! 気がついたら今こんな格好です!」って言ってほぼ全裸でドラムを叩いてる。BUMP OF CHICKENは「見えないものを見ようとして望遠鏡を覗きこんだ」けど、この人たちは「見えないものを見ようとしてスカートの中にもぐりこむ」という手法で見えないものを見ていくという。

そしてベボベ。『changes』を選んだのは2、3曲迷ったんやけど、これは自分にとっての影響力のつよい曲、歌詞で。「なにかをして変われるようになるよ」っていうことを、そんなにビックリするほど年の離れていないお兄さんたちが歌ってるっていう。っていうのがこの年に結構合って、大事な曲です。

スピッツの『さらさら』。これも迷って、『さらさら』にしたのはうちの嫁さんがシングルを買ってきまして、一番最初これを聴いた時にふたりで狭い部屋でCDをかけて聴いて。その時に初めてふたりでスピッツを聴いたのかな。

こばやん:のろけかよ~。

きょろ:のろけです、数分のろけます(笑)。それで、その歌詞の状況とか内容とか聴いて「バラバラで過ごしてても何かええやん?」ってすごくそこにうんうんとなって。イントロとかも大好きな曲です。

続いてandy。『1984』は誰か入れるやろと思って、こっちにしたのは「このビートでこの口数でようやったな」っていう衝撃を生で感じて、CDで聴くよりも生だよね。

にっしー:そうそう。

きょろ:それがバチコンときたから。

こばやん:andyは衝撃的だったからね。

きょろ:andyの何がいいって、全編を通して言えるけど短い作りで。急に始まって急に終わるみたいな。

こばやん:昔の洋楽みたいな感じだよね。いやぁのろけもあっていいね。

ジロウ:思い出補正は聞いてて良いね。

www.youtube.com

 

のすけ 15~11位

15位 鈴懸(すずかけ)の木の道で「君の微笑みを夢に見る」と言ってしまったら僕たちの関係はどう変わってしまうのか、僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの/AKB48

14位 GAME/Prefume

13位 エトランジェ/NICO Touches the Walls

12位 最愛/KOH++

11位 夜汽車は走る/Indigo la End

 

のすけ:15位は曲名でちょっとネタ曲と思われたり、AKBで松井珠理奈がソロでセンターを張ったのがこの曲だけなんですよ。っていうネタ感があるんじゃないかなって思われるけど違うんですよ。ド直球のポップソングなんですよ。そりゃそうだよね、だって作曲織田哲郎なんだもん。ストレートにすごい良い曲なんですよねっていうことで選ばせていただきました。

14位はPerfumeってそれまでも『エレクトロワールド』とか、同じアルバムの『チョコレイトディスコ』、『ポリリズム』だったり良い曲いっぱい入ってるんですけど、この『GAME』って曲がアイドルからアーティストになった瞬間はこの『GAME』だと思ってるんですね。

13位の『エトランジェ』はNICOの中でも好き過ぎるんで13位に入れてます(笑)。他の曲を誰か入れるかなって思ってたんで好きなのって感じですね。

12位の『最愛』は、ポップソングとしては売れてますし、ただこの曲に関しては曲が強いんで、個人的には福山雅治柴咲コウっていう名前が無くても売れたんじゃないかなって。

11位、やっぱり至高はIndigoなんだよなって思うんですよ。ゲスじゃなくてIndigoだと。その中でもやっぱり飛びぬけて切なエモいのは『夜汽車は走る』だなって。ホントに川谷絵音の名曲だなって思うので、多分このメンバーでは被らないだろうけど僕はここに入れたって感じですね。

こばやんIndigo la Endゲスの極み乙女。は両方とも入ってるのね。

のすけ:そうですね。川谷絵音再評価の流れはきてますから。この曲はホントすごいなって。

www.youtube.com

 

がちゃぴん 15~11位

15位 高架線/ELLEGARDEN

14位 MAD HEAD LOVE/米津玄師

13位 ナイトフィッシングイズグッド/サカナクション

12位 Something Ever After/the HIATUS

11位 Salamander/ELLEGARDEN

 

折り返しに入り、曲被りはもちろん個々の色もどんどん出てきた感じがしますね。

ここからさらに3時間近く続いたわけですが、その間ずっと録音忘れてたらと思うとゾッとしますね。被害がこの程度でよかったなと。

www.youtube.com

 

 

 

のすけ 10~6位

10位 式日ACIDMAN

9位 Goodbye Happiness/宇多田ヒカル

8位 不器用太陽/SKE48

7位 butterfly swimmer/School Food Punishment

6位 MY HEART DRAWS A DREAM/L'Arc~en~Ciel

 

のすけ:まあまあまあ、10位は入れとかなきゃなと思って。結婚式で流すならこの曲ですよっていうぐらいのね。万人に受け入れられる曲って言ったらACIDMANの中でもこの曲だったんで。好きっていうのを抜きにしたらこの辺なのかなって。

9位、まだ来てないんですよね宇多田ヒカル。『Prisoner Of Love』とめっちゃ悩んだんですけど、曲の完成度とか考えるとこっちかなと。ここまで誰も入れてないの意外だなと思って、みんな上位に入れてるのかなって(がちゃぴんが26位に入れてますが、後日提出されたものなのでまだ誰も知らない)

こばやん:俺『Automatic』と悩んだわ。

ジロウ:入らんのじゃ。

のすけ:8位はただただひたすらエモ切ない曲。マジでこれは名曲で、SKEにもたくさん紹介したい良い曲がめっちゃあるんですけど、アイドル性とか抜きにしてホントにエモいのはこの曲だなと思ってこれはベスト10に入れたかったんで、僕のエゴで入れました。

7位、School Food Punishmentは今の売れてるチャートとか聴いてて、今までの曲でもこのフレーズ出てきてますけどホントに早過ぎた。

きょろ:すごくわかる。

こばやんSchool Food Punishmentは俺も入れたかった。

のすけ:で、良い曲いっぱいあるんですけど、タイアップ付いて清涼飲料水のCMもやって耳に残ってるんじゃないかなっていうので入れました。

6位も「あ、ラルクって入んないんだな」って思って。ミディアムロックバラードっていう風に書いて『MY HEART DRAWS A DREAM』って読むくらい、エモさもあるしポップ性もあるしライブに行ったらみんなで大合唱する。耳にも心地良いし、ラルクの中期後期では名曲なんじゃないかなって思ってる。

ジロウ:僕もラルクはこの曲迷ったんだけど、『READY STEADY GO』があるからそこと比べるとって思って。年代の外のほうが強いっていうのが何曲かあったけどその一つで。

にっしー:「NANA」が2005年かな。『GLAMOROUS SKY』も。

のすけ:あれも入らないんですよね。

きょろ:この年の縛りは結構面白いね。

こばやん:絶妙だよね。

ジロウ:にっしーとも話したんだけど、2003~05年だけでもう30曲組めるよね。

こばやん:全然組める。

www.youtube.com

 

きょろ 10~6位

10位 TRAIN/ストレイテナー

9位 新世紀のラブソング/ASIAN KUNG-FU GENERATION

8位 Space Sonic/ELLEGARDEN

7位 世界が終わる夜に/チャットモンチー

6位 星降る夜になったら/フジファブリック

 

ジロウ:メンツが強いね。

こばやん:これは2008年くらいのGRASS STAGE?

きょろ:余裕で組める(笑)。まずテナーの『TRAIN』。『SIX DAY WONDER』を聴いてストレイテナーを知ったんやけど、それでアルバム聴こうってなって初っ端のこれで『SIX DAY WONDER』が目的だったのに群を抜いてこれが良い曲で。

アジカンは悩んだんですが『新世紀のラブソング』にしました。これはビートが当時のゴッチがラップとかの影響を受けているというか「バンドはラップに勝てない」みたいなことをインタビューで言ってたりして。アルバムを通して聴いてもすごくまとまりのいいアルバムの1曲目。ちょっと長くなってしまうけど、当時のアジカンってメンバーがあんまり仲が良くなくて、それを繋ぎ留めてたのがフジファブリックのダイちゃん。ゴッチが地方行ったときにいろいろ喜んでついて来てくれたりとか、潔とはごはんの話で盛り上がったり、他のメンバーとも音楽の話したり。ダイちゃんがおらんかったら今のアジカンはないと言っても過言ではないと俺は思っているくらい。曲的にもすごく新しいことをやり始めた一番最初の曲かなと思ったので。

次、ここでELLEGARDENがきます。

にっしー:もっと高いと思ってた。

きょろ:ここにしてしまったというか、なってしまったというか。『Space Sonic』は、カウントダウンTVで毎週のように20位圏内をウロウロしていて、その短い時間でめちゃめちゃ気になって。気がついたらインターネットで調べてて、それで当時友達が他の人にCD貸してるのを目撃して「その後貸して!」って言って。それがなかったらもしかしたら今のハマり方はしてないと言っても過言ではない。

ジロウエルレの入り口だ。

にっしー:『RIOT ON THE GRILL』とか『Pepperoni Quattro』じゃなかったんやね。

きょろ:ここ(『ELEVEN FIRE CRACKERS』)でこんにちは~って。

次、チャットモンチー。5曲くらいで迷って、結局これにした。歌詞、音楽の流れ方、歌ってる内容が今でもよく思い出すし、なんて切ないいい曲なんだろうって噛み締めて聞けるし。

にっしー:これをシングルで切るってすごいよね。ガールズバンドで売れきってるタイミングで。

きょろ:ここにフジファブリックを持ってきまして、これはライブでっていう意味でここにしました。俺、志村を生で観てないのね。で、「やっと観れるわ!」ってにっしーと話してたその年のRADIO CRAZYが始まる1週間くらい前に亡くなった。

にっしー:そうそう……。

きょろ:でも「フジファブリックやります」ってなって。行ったらステージにはバンドセットが組んであって、どうなるんやろうなって思ってたらFM802土井コマキさんが出てきて「フジファブリック、出演は無いんですが過去の映像で振り返ります」って言って。

こばやん:当日やる予定だったセットリストのビデオを集めてやったんだよね。俺はカウントダウンジャパンのほうに行ってたから。

きょろ:そう、照明のセットとかも一緒で。その転換のセッティングの最後、今でも忘れへん、ローディーさんが歩いてきてセンターマイクに志村のハットをファッとかけた瞬間に、俺含め周り全員泣き出すっていう異様な空間が生まれて。もちろんこの曲も映像でやって、全員が泣きながら笑いながら踊ってるっていう。

こばやん:異様な光景ではあったよね。ああいう光景を見ることは二度とないだろうね。

きょろ:結構な人数が終わっても動けへんみたいな。

にっしー:あの時聞いた拍手が人生で最長かも知れへん。

きょろ:っていう5組でした。

www.youtube.com

 

ぴろ 10~6位

10位 奇跡/シュノーケル

9位 魔法のバスに乗って/曽我部恵一BAND

8位 Broken YouthNICO Touches the Walls

7位 満員電車/SUPER BEAVER

6位 ベテルギウスの灯/the HIATUS

 

こばやん:うわー、シュノーケルとソカバンは悔しいなぁ。

ぴろ:イェーイ(笑)。

にっしー:この5曲、打点すごいね。

ジロウ:今まで出てないバンドが多いのもあるね。

ぴろ:シュノーケルの中でなんかずっと聴いてる曲やな。銀魂の曲?

きょろ銀魂の曲。確か。

ぴろ:アニメの曲も聴くし、乗り物に乗ってる曲が多いなって思った(笑)。バスとか、電車。

こばやん:『魔法のバスに乗って』いいよねー。

にっしー:あんなキラッキラしてる曲はね。コード感も好き。

ぴろ:『Broken Youth』はNARUTOの曲ですね。

きょろ:ちなみに嫁はNARUTOが大好きです。

にっしー:『Broken Youth』はもう語らずもがな感はあるね。

ぴろ:HIATUSは、日本詞が好きなんですよね。サビでマイルストーンっていう言葉が出てきて、どういう意味なんだろうって思ってたら細美武士さんが言ってたのを(きょろ)ちゃんが教えてくれて。

きょろマイルストーンを自分で埋めていく。ライブをするたびにそれが炸裂していって、それが毎日楽しさを保っているみたいな。

ぴろ:それを聞いて、ああいいなーって。

にっしー:イントロもかっこいいんよね。

www.youtube.com

 

にっしー 10~6位

10位 プラネタリウムBUMP OF CHICKEN

9位 星降る夜になったら/フジファブリック

8位 僕らの夏の夢山下達郎

7位 奇跡/くるり

6位 ばらばら/星野源

 

こばやんバンプは見事に分かれたね。

にっしー:『orbital piriod』がすごく好きで。ちょっと詞の話になると、一個の歌の中に狭い、半径2メートルくらいの話と宇宙の壮大なものが両方、アンビバレントなものの歌詞がすごく好きで。2番の「天井も壁も無くなって 代わりに宇宙を敷き詰めて」っていう、四畳半と宇宙って繋げられるんやっていう凄さを25、6歳で書いちゃったっていうのはすごいなと。

ジロウ:『プラネタリウム』はSCHOOL OF LOCK!で最速でオンエア解禁されて、それを録音して何回も聴いて歌詞を書き起こしたもんね。そういう思い入れがある。

にっしー:まさかお手製のプラネタリウムを歌詞にしちゃうのかっていう驚きもあったよね。科学館とかのほうかと思ってたけど。そういう幅広さみたいなのが好きでした。

こばやん:『プラネタリウム』が出たときこの曲は続・『天体観測』なんじゃないかって思ったの。『天体観測』は実際に望遠鏡を持ってって。MVで少年少女ってイメージだけど、ちょっと大人になってプラネタリウムを作れるようになったみたいな。

ぴろ:めっちゃ共感。

にっしー:宇宙繋がりで9位『銀河』。きょろの話の続きになるんですが、ステージに誰もいないライブなんて楽しめるのかって思ってたわけですよ。「なんかしみじみと見送るんやろなぁ」って思ってた矢先に『銀河』のイントロが流れた瞬間、人がグァーってなってね。

のすけ:にっしーさん……『銀河』05年です。

にっしー:あっそう? じゃあ……『星降る~』かな。といったところです。

8位、まだ誰も出してなかったねぇ。山下達郎さんの『僕らの夏の夢』。『希望という名の光』とも迷うんですが。

こばやんサマーウォーズのやつ?

にっしーサマーウォーズ。これもイントロ大魔王みたいなとこがあって、あのイントロのピアノだけで入道雲が見えるんですよ(笑)。SWEET LOVE SHOWERで初めて聴いて。80年代に『蒼氓』っていう曲があるんやけど、その『蒼氓』で間があく瞬間があって。この『僕らの夏の夢』も間をたっぷり取る曲でもあるかなと思って。そこに聴いてる人の想いを詰め込められるみたいなところが好きやなと。

7位、くるりの『奇跡』。これは逆でアウトロ大好き。あのスライドギターの山内総一郎節。武道館で聴いたときに「くるりの音楽の全部がここに詰まってるんちゃうか」っていうぐらいの良さがあって。くるりって全力で祈らないよね、胸の中で祈るメッセージがずっとあるのかな。

こばやん:「日常そのものが奇跡」だよねみたいなことをざっくり言ってるような感じだよね。

にっしー:6位、『ばらばら』でーす。2011年くらいに営業車の中で5、60周はしたんじゃないかっていう(笑)。朝のカーステで車出す時にまず『ばらばら』のイントロから入って。「世界はひとつじゃない」っていう残酷な歌詞なんやけど「あー、この人のことは信頼できるなー」って思った歌詞というか。飾ってない本当のことをちゃんと歌ってるなーっていうところかな。その信頼が10年経っても続いてるっていうのが好きですね。

 ※『プラネタリウム』も実は2005年だったんですが、あやふやにしておきましょう※

www.youtube.com

 

ジロウ 10~6位

10位 シャングリラ/チャットモンチー

9位 ディスコの神様/tofubeats feat.藤井隆

8位 Do What U Gotta Do/ZEEBRA feat.AI,安室奈美恵&Mummy-D

7位 アイデンティティサカナクション

6位 Let's ダバダバ/POLYSICS

 

ジロウ:『シャングリラ』は、後世に残していきたい曲だと思ってて、そこまでチャットモンチーを追いかけてたわけじゃないんだけど、今のSHISHAMOとかネクライトーキーとかのルーツの根源のような気がしてて。特にこの『シャングリラ』はCDショップでプラプラしてたときにBGMであのイントロが流れてきて「なんだこの曲?」って立ち尽くすほどに印象に残ってる曲なのでこの位置に。

こばやんチャットモンチーって新しいガールズバンドのあり方を示してくれた感じがするよね。

ジロウ:それまでアイドルっぽいのはいたけど、ガッツリロックってなるとチャットモンチーからって印象があるね。そういう後世のガールズバンドへの道しるべとしてのこの順位ですね。

で『ディスコの神様』。僕は元々藤井隆がコメディアンとして大好きで。新喜劇やってた頃から好きだったから。tofubeatsがさらに引き上げてくれた曲だと思います。

8位が『Do What U Gotta Do』。絶対にHIPHOPはどこかに入れたくて。でもこの年代に入るとKICK THE CAN CREWも活動休止してて、RIP SLYMEもさっきの『ラヴぃ』のくるりとか布袋寅泰、モンパチとかとコラボしてる次のステージに行ったかなって感じになってて。そうなるとあんまり特出する曲がないなと探してたらこのバケモノ曲が残ってたなと。この曲は特にMummy-Dのライムがハジケ過ぎてて、今聴いてもすごすぎて笑っちゃうくらいの曲です。キングギドラとライムスターっていう二大巨頭と、その間にAIと安室奈美恵がいるっていう奇跡みたいな組み合わせってだけでも凄い曲だから聴いてほしい曲です。

こばやん:カオスだね。

のすけ:この曲はマジで強いっす。

ジロウサカナクションは『アイデンティティ』です。すごく迷った。分かりやすく世に知られた曲っていう感じで選ぶとしたらこれかなっていう選曲です。あと、サカナクションの1stアルバムを発売日に買ったっていうのが僕のささやかな自慢です。

で、僕が一番好きなPOLYSICS

こばやん:出た。30分くらい語っていいよ。

ジロウ:30分語れるけど(笑)。シーラカンスイズアンドロイドとかが2005年以前の曲になってくるからどうしようかと思ったんだけど。この曲はKAYOが卒業して一発目のアルバムに入ってる曲で、こばやんとワンマンを観に行ったときに「『Let's ダバダバ』があるだけでこのアルバムは勝ちだよね」って話をしたくらい。要だったKAYOがいなくなったっていうネガティブを全部吹き飛ばすぐらい3人体制での代表曲になったなっていう曲です。

こばやん:めっちゃ聴くもんね。テレビで。

ジロウアメトーークとかでね。あとゲーセンにあるjubeatっていう音ゲーにも当時この曲は入ってて、偶然『アイデンティティ』も入ってるんだけど、そういう意味でも結構みんなに知られてる曲かもね。 

www.youtube.com

 

こばやん 10~6位

10位 そんなことがすてきです。/大橋トリオ

9位 有心論RADWIMPS

8位 ポリリズムPerfume

7位 くだらないの中に/星野源

6位 ぼくのお日さま/ハンバートハンバート

 

こばやん:これは完全にエゴだけど大橋トリオの『そんなことがすてきです。』っていう曲があって。大橋トリオって、トリオじゃないんですよ。

ジロウ:個人だよね。

こばやん:この曲はアルバムの一曲なんだけど、作詞を大橋トリオの奥さんがやってるのよ。それを大橋さんに歌わせてて、くるりの『奇跡』と一緒で日常をただただ歌ってるだけなんだけど「そんなことがすてきだよね」っていうだけの曲なんだけど、二人の関係性というか作詞家と作曲家・歌い手としての関係性もすごく表れてるし、さりげない日常を歌ってるんだけど元気が出るというか。ちょっと落ち込んだ時なんかに聴くといい曲なんで是非聴いてみてください。

9位、ちょっと意外かも『有心論』。

にっしー:おかずのごはんきた。

こばやん:今ってミュージックビデオがあって曲を聴くのが当たり前になってると思うんだけど、そのはしりだと思ってて。「3分前の僕が~」のところで野田洋次郎が後ろ向きに歩き出して歌詞が遡っていくっていうMVだったと思うんだけど、曲聴いてるだけじゃ分からない「そういう意味か」っていうMVとセットで理解できるというか。そういうののはしりがこの曲だったんじゃないかなって思ったのでこの曲を上位に選んだ。

8位、ロックフェス全盛期にロックのファンしかいなかったときに唯一アイドルとして出てたのがPurfume。それを続けてきて今アイドルって普通に出てきてるけど、これを3人だけで切り拓くってすごく大変だったと思うのね。いろんなこと言われたと思うし。そういうことを最初にやった人ってやっぱ評価されるべきだなと思っていて。

きょろ:切り込んだよね、確かに。

にっしー:ロッキンのGRASS STAGEが似合うよね。

ジロウ:その後ももクロが出てきてって感じかな。

こばやん:7位。これはなかなか曲が被らなかったけど『くだらないの中に』。この人はね、背負ってるわ。多分この曲で一番最初にブレイクとまではいかないけど、世間に認知されたのってこの曲じゃないかなって思っていて。これって2011年3月に出てるんだよね。だからこれも震災のあとにすごい聴いて、カップルがふざけあってるその中に日常の奇跡みたいなのがあるよねっていうか。そういう日常の良さっていうのを震災のあとに再確認した。たまたまなんだろうけどね。やっぱりこの曲は外せないなっていうので7位。

で、6位も完全に個人的な好きな曲。これはピースの又吉とかも大好きって言ってる曲なんだけど、ハンバートハンバートって一曲一曲に登場人物がいて、ショートショートを読んでるような感じで。ライブとか行って曲を聴くと、曲は変わらないんだけど「あの主人公元気かな」とか「あの主人公どうしてるかな」とか。そういう気持ちにさせてくれる二人組なの。これは吃音症でうまく喋れない少年が、学校とかでそういうのをイジられていて、だけど家に帰るとロックを聴きながら「僕の世界はこっちなんだ」っていう曲なんだけど。これは仕事で悩んでたときにすごく聴いてたっていうのもあって好きな曲。

www.youtube.com

 

がちゃぴん 10~6位

10位 マジック/go!go!vanillas

9位 Ghost In The Rain/the HIATUS

8位 パンダヒーロー/ハチ

7位 俺たちの明日/エレファントカシマシ

6位 Catch The Wave/Def Tech

 

それぞれの趣味、曲の強さ、思い出と諸々が入り混じった上位陣といった感じですね。

ここからは刻んで4位5位のみの発表になります。

www.youtube.com

 

 

こばやん 5~4位

5位 LOVEずっきゅん/相対性理論

4位 サーカスナイト/七尾旅人

 

こばやん相対性理論、これはTwitterで「なんでこれが入ってないんだ」って言ったバンド。チャットモンチーは正統派ガールズバンドだけど、こういうボカロ系って言ったらいいのかな? やくしまるえつこのボーカルの独特な感じって今すごい流行ってる気がして、そのはしりって相対性理論じゃないの? って。これがいなかったらそれこそYOASOBIとかの辺って無かったかも。もっと評価されてもいいよね。この頃のCDショップ大賞は機能してました。

にっしー:発掘っていう点ではねぇ。

ジロウ:確かこの年に始まったんだよね。僕当時CDショップでバイトしてたけどこの『シフォン主義』に入れたな。

のすけ:MVも衝撃でしたよね。訳わからへんやつ。

こばやん:まず「相対性理論」って何やねんっていう。『LOVEずっきゅん』って何? っていう違和感をくすぐってくるっていうかさ。そういうところで5位です。

4位。これは外せないっすわ。なんだろう、表現はできないんだけどこの曲は名曲だと思う。やっぱこれは上位にきちゃうわ。

www.youtube.com

 

ジロウ 5~4位

5位 SAY YOUR DREAM/GLAY

4位 LOVEずっきゅん/相対性理論

 

こばやん:うわー被った!

にっしー:この順位の被りはすごいね。

ジロウ:まずはGLAYの『SAY YOUR DREAM』。これ13分以上ある曲で、しかもシングル。これはTAKUROが8年かけて作った曲らしくて、GLAYにとっての2009年までの8年の期間って著作権とか印税とかで事務所と揉めて、独立してテレビから干されてるんじゃないかって言われてた時期で、GLAYにとって辛い時期だったと思うんだけどその時期に作ったのがこの母性とも言えるようなラブソング。それを13分の壮大な曲にしたっていうのがめちゃくちゃシビれる曲で。GLAYが好き過ぎるが故のこの順位ではあるんだけど、これはホントに聴いてほしい一曲。

相対性理論はもう「もちろん」って感じで、さっきのサカナクションと一緒で1stを発売日に買ったことが自慢できるバンドなんでそういうところも含めて高順位。

こばやん:やっぱ相対性理論についてはちゃんと声をあげて言っていかないといけないよね。

にっしー:『シフォン主義』なんやね。

ジロウ:ファーストインパクトがすごかったからね。

にっしー:いい意味で荒れてるというか整ってない。

ジロウ:その荒々しさもいいのよね。

www.youtube.com

 

にっしー 5~4位

5位 できっこないを やらなくちゃ/サンボマスター

4位 閃光少女/東京事変

 

にっしー:付き合い長い人は「あぁー」ってなりそうな5位。発売当時の力が100としたら、今5~600はあるくらい年々力を増してる曲というか。ライブでイントロを聴くたびに若い子世代にもどんどん波及してる感じがすごい嬉しくて。『光のロック』とか『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』じゃなくて「できっこないをやらなくちゃ!」って言った瞬間にアイドルみたいに「ワァッ」と沸いたっていうのを2年前のRADIO CRAZYで感じて、2012年くらいの自分の感覚って間違ってなかったんやなみたいな。

こばやん:『できっこないをやらなくちゃ』っていうタイトルが老若男女に分かりやすいんだよね。

にっしー:歌番組とかでも『世界はそれを~』ばっかりだったのがこっちに変わりつつあるのも。

ジロウ:『I love you & I need you ふくしま』とかで出てきた後に知名度的にもさらにガツンといったイメージがあるね。

にっしー:アルバムツアーとしてもこの『きみのためにつよくなりたい』のツアーは良かったから名盤としても。

4位。事変は5位以内かなとは思ったけど(曲を)迷ったところがあって。初披露の時がSpa & Treatmentっていうツアーやったんやけど、この曲をもう一回聴きたいがためにもう一回チケットを取って2公演行ったっていうぐらい。この曲のアウトロの持つ力みたいなのが好きで、透明人間よりはこっちなのかな。林檎さんの一瞬を輝ききる刹那性みたいなのが、サンボマスター東京事変もその辺が繋がってるのかなと。

www.youtube.com

 

ぴろ 5~4位

5位 若者のすべてフジファブリック

4位 1984andymori

 

ぴろ:ここでフジファブリックを入れさせていただきました。私は『若者のすべて』ですね。『記念写真』と『星降る夜になったら』と迷ったけど。

きょろ:この曲も最近になって出てきたというか、再評価されたというか。

こばやん:2000年代後期に出しちゃったが故に……っていうのがあるよね。もうちょっと早ければCDで売れてただろうし、今だったらサブスクとかでバズったりしてるかも知れないし。

ぴろ:4位は被ってandymoriです。これは衝撃やったね、ずっと聴けるし。

こばやん:andyも被ってきてるね。

ジロウ:上位候補入ってるね。

にっしー:アルバム単位でいうと強いよね。『ファンファーレと熱狂』はね。

www.youtube.com

 

きょろ 5~4位

5位 セントレイ/サカナクション

4位 FAIRY TALE/ASPARAGUS×BEAT CRUSADERS

 

こばやんサカナクションは被らんなぁ!

ジロウ:僕もそれ迷った。

きょろ:俺は『アルクアラウンド』かこれで決勝が行われて。『セントレイ』ってザキオカさんが光っている曲だと個人的に思う。イントロのあの始まりよ、ライブであれに全てを持っていかれてからというもの。この曲一曲でいろんなことが考えれるし、何パターンも咀嚼できるしっていうすごい曲だなって思う一曲。『セントレイ』でサカナクションがより大好きになったので、サカナクションでは一番。

4位。『FAIRY TALE』これはね、ただ好きていうのが強いんやけど、アコースティックギターでダイブモッシュを起こせるのはASPARAGUSだけだなと。パンクロックをやりながら泣けるメロディアスな感じの曲。BEAT CRUSADERSのアルバムの中に入ってるんやけど、そのアルバムの中で一番聴いてるし、今でも聴く曲だしってことで。

 

のすけ 5~4位

5位 エソラ/Mr.Children

4位 Snowdome/木村カエラ

 

のすけ:5位はこれでしょうって感じですね。関ジャムやってるときに「何でHANABI入らへんねん」みたいな声がネット上でめっちゃ流れてたんですけど、違うんですよ、『エソラ』なんですよ。こんなにシングアロングな曲もないですし、気持ちいい曲だなってことで第5位。

4位はここまで来てないかって感じですけど木村カエラ。これは名曲でしょっていう。ただただ曲の力ってだけで選んでますね。これビークルですよね?

きょろ:そうそうヒダカさんが。

のすけ:そういう背景もありつつ、曲としても強い。いまだにベロベロになったらカラオケで歌う曲ですよ(笑)。

ジロウ:この頃の木村カエラって楽曲提供してる人エグいよね。石野卓球とか。

こばやん:元々神奈川のローカルタレントだったんだよね。sakusaku朝観てたわー。

www.youtube.com

 

がちゃぴん 5~4位

5位 STAY/SMAP

4位 オリオンをなぞるUNISON SQUARE GARDEN

MVは上位との兼ね合いで被るのが多かったりそもそもYouTubeになかったりなのであったりなかったりです。

 

のすけ 3~2位

3位 クラッシュ/ストレイテナー

2位 シュガーソングとビターステップUNISON SQUARE GARDEN

 

のすけ:第3位はベスト5の中で唯一誰とも被らないだろうなと思う曲。多分ファンにしか伝わらないと思うんですけど2008年に「重大発表あります、ストレイテナーが一人増えて四人になります」と。それでシングル2曲出してどんな感じになるんやろうな、おっ四人のストレイテナーもなんかおもしろそうやなってなったときのアルバムの1曲目。こんなエモい爆発力のある曲を1曲目に持ってくるかっていうすごい良い曲。背景も知っていたらなおさらエモい。ストレイテナーをあんまり知らない人にも聴いてほしい。好きなバンドだからって上位に持ってくるのはあんまりやりたくなかったんですけど、この曲だけは上に上げたかったなっていうので3位に選びました。

それで、3位から30位までは順番めっちゃ悩んだんです。だけど2位と1位は悩まずにスッと入ったんですよ。という2位の曲、『シュガーソングとビターステップ』。『オリオンをなぞる』とかは出てきましたけど、この曲って2015年明らかに街中に響き渡ってたんですね。ここ5~6年ロックの曲がここまで世間で鳴り響いてたことってないと思うんですよ。もちろん良い曲だなっていうのもあるんですが、日本で愛された曲として1番2番に選ばざるを得ないなっていうと思って。ここは文句なしで選びました。

www.youtube.com

 

きょろ 3~2位

3位 プレゼント/BUMP OF CHICKEN

2位 Ghost In The Rain/the HIATUS

 

きょろ:さっきののすけくんじゃないんですが、この1、2、3位は「パンッ」と決まった。まず3位。

ジロウ:あぁ~、カップリング集のやつだ。

きょろ:『orbital piriod』のツアー最終日のアンコールで「えっこの曲やるんや、どういうこと?」って思ってたら、思ってた続きじゃなくて。しかもその歌詞の内容がその当時の自分の背中を押してくれる、噛み締めるものがあって。「最初と最後めっちゃ知ってるのに」って。

にっしー:セルフリメイクみたいなね。

きょろ:それではよCDになれって思ってたらB面集に入れてもらえて。すごく重たい一曲というか。自分がBUMP OF CHICKENというバンドが好きが故というのも多少あるけれど、この位置に。

のすけバンプも全員違う曲ですね。

きょろ:第2位。1stアルバムの一番最初の曲。こちとらELLEGARDEの亡霊のような人間でして。ELLWGARDENが終わった、でもウブは新しいバンド組んだ、他のメンバーもそれなりに決まっている中で武士だけ何か作ってるっていう噂は聞くけど何も音沙汰が無いっていうのが1年弱あっての新バンド、アルバムで「よっしゃどんなロックバンドの曲やろ」って思ってCDかけた一発目がピアノ? でもそのピアノのまた美しいこと。それで全てを持ってかれて、いい意味で全部ひっくり返されたという一曲。メンバーも掘っていくと、くるりのサポートとかをやってる堀江さんだったり、ドラムは柏倉さんだったりスタジオミュージシャンレベルの方々が脇を固めて、ピアノバンドが好きだっていうもの再認識させてくれたし。

のすけ:この一曲で何か違うぞっていうのはありましたもんね。

きょろ:さっきのすけくんが言ってるようにアルバム出すごとにどんどん変わっていくよね。

 

ぴろ 3~2位

3位 或る街の群青/ASIAN KUNG-FU GENERATION

2位 手のなるほうへ/チャットモンチー

 

ぴろ:1~3位はアーティストはベタベタに被ってるんですけど、3位はアジカンの『或る街の群青』。これはなぜかシングルを買って、衝撃的な曲やったんで。今でも思い出になっている曲。

2位はチャットモンチー『手のなるほうへ』にしました。

きょろ:不思議な曲よね。

こばやんチャットモンチーも意外とばらけたね。

ジロウ:思ったより『シャングリラ』に固まらなかったね。

ぴろ:アーティストはポンポンと決まったけど曲が難しかった。

 

にっしー 3~2位

3位 アルクアラウンド/サカナクション

2位 Joy!!/SMAP

 

にっしー:1位含めてやらせなしで。(ランキングを見て)組み直してないよっていうのは言っておきたい。3位『アルクアラウンド』、まあベタですが。さっきのこばやんの『有心論』の話に引っ張られると、世界一かっこいいMVかなと。日本語っていいな。ロックバンド、エレクトロとも合うんだなっていうのが映像としても言葉のリズムとしてもいいなと感じた。ライブでやらなかったら「なんでやらなかったの?」って思えるくらい、サカナクションサカナクションらしさ全開の象徴的な曲ですね。あとドラムのリズムパターンがとにかく好き。その裏でなるザキオカさんのエレクトロの泳ぎかたというかね。

2位、SMAPの『Joy!!』。いやあ、2位になるね『Joy!!』は。SMAPは『オリジナルスマイル』っていう曲が2011年、震災の後にもう一回引っ張り出されて。SMAPがそこでまた息を吹き返したようなところが正直あって。その後に『SHAKE』ほど明るくはいけないけれども、世の中を明るくする必要が国民的アイドルとしてはあったんだろうなというところに現れたのが津野米咲という天才的な、当時21歳の作曲センスと歌詞だったと思ってます。……エンタメってやっぱり無駄なんですよ。「無駄なことを一緒にしようよ」っていうことをアイドルが言う必要が当時はあったんだろうなという。SAKEROCKにも『MUDA』っていうアルバムがあって当時好きで、やっぱりそこに行きつくんやろうなっていうのを津野ちゃんは若くしてたどり着いてそれをSMAPに歌わせってところかなぁ。あの時の京セラドームの5万人の空間が忘れられなくて、『SHAKE』に次ぐ曲になったなっていうのと、「SMAPファンが選ぶ50曲」っていう中にも16位で入ったくらいファンにも愛されたっていうのがこの曲ですね。

のすけ:これ込みで選んでるとは思ってないですけど、(津野が)「どうにかなるさ人生は」って自分で歌わせてるやんかっていう思いがね。

にっしー:あれだけバカバカしいことを言ってるんだけど、それをクソ真面目にやると5万人10万人を動かせるっていうのがでかいかなって。

のすけ:動かしたはずなのに……っていうのが今になってね。人の命でこういうこと言うのもなんですけど、もったいないというか。

にっしー:もったいないよねぇ……。去年の『オレンジ』とかホント良い曲なんやけどね。

 

ジロウ 3~2位

3位 若者のすべてフジファブリック

2位 恋する凡人/スピッツ

 

ジロウ:3位は『若者のすべて』です。

こばやん:そうだわな。そうだわ。

ジロウ:これはまあそうでしょう。そうなっちゃうよって曲。むしろ3位でごめんなさいくらいの大名曲。これは10年くらいかけて晩夏の代名詞みたいな曲になったなっていうのがありますね。

こばやん:ここまでブレイクに時間がかかった曲ってあんまないよね。

にっしーBank Bandがカバーしてっていうとこもあって。

こばやん:まあこの曲は志村が「サザンが歌ってたら100万枚売れてた」って言ってたくらいだからね。

ジロウ:今やそれくらい言ってもおかしくないって感じあるよね。

続いて2位は『恋する凡人』です。

こばやん:これ思ったんだよ! なんでアルバムなんだよって曲。

ジロウ:これはホントすごい。強い。なんでアルバムのただの一曲なのかって思うほどに。これは初めてNHKの「SONGS」でやってるのを観たときに、恐ろしかった。これを隠してんのかっていうのを感じて。この後に『醒めない』って曲で「まだまだ醒めないアタマん中でロック大陸の物語が」って歌ってるけど、そんなの前にこれ(『恋する凡人』)で言ってるようなもんじゃんって感じがするのね。こんなの20年バンドがやっていい曲かって感じたスピッツ恐ろしいって曲。大好き。

こばやん:「これ以上は歌詞にできない」って他の人が歌ったら嘘になるじゃん。草野マサムネにしかできないんだよね。

ジロウ:あんなに抽象的な言葉でかわせる人が、どストレートにそんなこと言えるのって反則級だよね。

にっしー:でもこの曲「愛してる」とか一言も言ってないんやね。

ジロウ:自分目線だけでいろんなことを伝えてきてる。

にっしー:うわー(自分のスピッツの曲)撤回したい。

こばやん:俺も撤回したい。この曲入れたい。

 

こばやん 3~2位

3位 シャングリラ/チャットモンチー

2位 1984andymori

 

こばやん:俺の3曲は「なんでこれ選ばへんねん関ジャム」っていう3曲だね。第3位、この曲のイントロ聴いたとき何が始まんの? って感じですごいワクワクしたんだよね。今イントロを聴かないっていうけど、俺らはイントロを楽しめた時代でよかったと思うし。すごく遊び心があるというかガールズバンドのあるべき姿がチャットモンチーですべてまとまったというか。今の時代男がどうとか女がどうとかっていうわけじゃないんだけど、女性の10代後半から20代前半の空気感ってあの時期にしか持ってないものだと思ってて、その時しか出せないものっていうのが詰まってるのがチャットモンチーのこの時期かなって気がする。これが関ジャムで入ってないのはショックだった。それくらい僕ら世代には何かしら影響を与えたバンドだと思う。

第2位、だってこれは衝撃的だったもん。1st(アルバム)も良かったけど、2ndのインパクトは半端なかったから。これって高校生とか大学生の授業の終わった後から日が暮れるまでのちょっとした時間を歌ってる曲なんだけど。あの時間って、当時ずっと続くと思ってたんだよね。その空気感を曲の中に封じ込めたってのはすごいなと。

ジロウ:確かに音だけで夕焼け感はあるよね。

こばやん:学生の頃ってその夕焼けってずっと見てられると思ってたし、この時間がずっと続くんだろうなって思ってたから。今聴くと儚い感じがするし。

www.youtube.com

 

がちゃぴん 3~1位

3位 My Instant Song/MONOEYES

2位 Joy!!/SMAP

1位 Diamond In Your Heart/東京スカパラダイスオーケストラ feat.細美武士

 

発起人であるこばやんをトリにするためにここでがちゃぴんの1位までを発表、発表順ももう一度のすけからになります。

さすが上位、それぞれ曲への思いが強く、それを聞くみんなも真剣な相槌中心になってますね。

www.youtube.com

 

のすけ 1位

 

こばやん:どうなるんだろ、テナーもACIDMANも出ちゃってるからね。

きょろ:そうだよね。

のすけ:正直、この曲被ってないんやっていうのがすごくビックリしてて、今まで会話にも出てきてないんですよ。僕の中ではすんなり決まったんですけど、1位はこの曲です。

 

ミュージック/サカナクション

 

のすけ:それこそ『セントレイ』とかもっと前の1stアルバムの時代からずっと続いてますけど、ポップとロックに加えてダンスミュージックっていう3つのジャンルを、こんなに高いレベルで昇華してる曲って今まで聴いたことなくて。ホントにすげえなって思ったし、何よりこの曲を日本の音楽の最高峰と言われてる紅白歌合戦っていう舞台に持って行ってるですよ。

きょろ:これで行ったんやね。

のすけ:その功績ってえげつないと思うし、この曲ってフジテレビのドラマの主題歌なんですよね。

こばやん江口洋介のやつね。

にっしー:「dinner」かな。

のすけ:そういう大衆性もあるし、誰が聴いてもスッと入ってくる曲っていうのを高次元でいろんなジャンルを交えてやった。こんな曲を書けるってやっぱりすごいなって思ったんですよ。(今日)サカナクションっていう名前が出るたびに「会話には出てくるかな」って思いつつ出てこなかったのがビックリしたくらい2006~2015年っていう年代に分けた時に最高峰な曲なんじゃないかなと。ランキング何回も考え直しましたけど、ここの1位だけは最初から最後まで揺らぎませんでした。

こばやん:やっぱサカナクションってそれぞれのサカナクションがあるのよ。それぐらい寄り添ってるバンド。

ジロウ:最初からずっと観てる人とかだと見方かわるもんなぁ。

 

www.youtube.com

 きょろ 1位

きょろ:これは最初に言っとくと、序盤のほうでにっしーがポロッと言ってた「スリーピース好きやなー」っていう結果。

 

FREE STAR/ACIDMAN

 

きょろ:これになりまして。

こばやん:俺はACIDMANあんまり知らないけどこの曲は好き。

きょろ:これは自分の中だけの話になってしまうと、すごくツボになるところが凝縮されてて。イントロ好き、歌詞の流れ好き、サビに向かってどんどん上っていく曲調好き、っていう好きしか詰まってない。この曲があったがためにいろんなことを立ち返って考えたことがあって、歌詞の中で「たった一秒で世界は変わる」って歌ってて。このとき人生ですごく迷っていて、高校卒業してコーヒーの会社に就職したけどこのままでいいんかなって思いながら毎日を送っていて。これを聴いた時、綺麗なメロディに乗せながら「たった一秒で世界は変わる」って歌っている。それを歌っているのがスリーピース、3人でやってるていうことが自分の中で面白いって思えて。これは1位がパンッと決まった。この曲を聴いたがために俺は仕事を辞めて1回自分の好きなことをやってみようって決意したターニングポイントにもなったし。結果的にACIDMANの3人はこの名前で会社を立ち上げるっていうのもあって。この曲を聴いた時にもっとこの曲売れてもいいのになっていう曲。故に2006~2015年というくくりの中でいうと1位。これしか出てこない。

のすけ:僕のさっき入れてたACIDMANの『式日』は同じアルバムの『FREE STAR』の次の曲なんですよね。

www.youtube.com

ぴろ 1位

 

ぴろ:私の1位はですね、ジロウさんが『恋する凡人』を入れてくれてめちゃくちゃ嬉しかったんですけど、やっぱりスピッツが1番好きなのでその中でもこれに。

 

桃/スピッツ

 

ぴろ:『桃』にさせていただきました。

ジロウ:『さざなみCD』だ。

ぴろ:初めてリアルタイムでちゃんとアルバム買ったのが『さざなみCD』で、その中で一番「この曲!」って思ったのが『桃』で。これもシングルになっても全然おかしくないっていうか。歌詞も雰囲気もスピッツらしいのがめっちゃ詰まってるなって思ったんで。

こばやんスピッツはみんな選ぶね。曲被ってない?

ジロウ:被ってない。うわーランキングムズいな。

こばやん:殿堂入り枠にしたいくらい。

 

にっしー 1位

にっしー:改めて、やらせなしでお送りしておりますが。のすけくんのリアクションを楽しみにしてるところではある。

 

エソラ/Mr.Children

 

にっしー:『エソラ』なんです。これが入るとは思わなくて。僕、ズバ抜けて『エソラ』なんですよ。ミスチルは2005年くらいからほぼ全ツアー行ってまして、「HOMEツアー」ジロウの『箒星』とかも強いんですが、その延長線上にある「ポップの頂上」みたいな。イントロからアウトロからポップアンセムってここまで登り詰められるんだっていう完成系、ロイヤルストレートフラッシュみたいな。

のすけ:ほんまそう、ほんまそう。

にっしー:この森本千絵さんのアルバムジャケットも名画に近い。というのと、2012年の「POPSAURUS」っていうツアーなんだけど「20周年何から始まるんだろう」ってなったところからこの曲がドカーンと始まった時に全部飲み込まれてしまって。恐竜のセットがあったんやけど「食われる食われる!」ってくらい爆発力を持った曲というのが大きくて。そこから『箒星』『youthful days』って続くんですが「打順おかしない?」っていう。「4番4番4番」。満塁ホームランばっかりになった2012年のツアー。25周年ツアーでは本編のラストにこの『エソラ』を持ってきたってところにこの頃のMr.Childrenの背骨というか、メンバーとしてもファンとしても頼りにしてた曲なんちゃうかなと。2000年から2020年になると僕は『口笛』になるんですけど。それはまたの機会にというところで。

のすけ:被るんやこれ、めっちゃ嬉しいですね。

ジロウ:これもポイント高くなるなぁ。

www.youtube.com

ジロウ 1位

こばやん:ジロウちゃんの1位なんだ?

ジロウ:これです。

 

俺たちの明日/エレファントカシマシ

 

ジロウ:レーベルを移籍して一発目で、ガツンと持ってかれたっていうイメージで。さっきのスピッツもそうだけど、40代でこんな真っ直ぐな曲持って来られたら、当時20台前半とかの自分は「くよくよしてらんねーな」って見せ付けられた曲だなって思って。この一曲があったからこそ今のソロ活動とかも活きてきてるだろうしっていうのも含めた1位です。

こばやん:再ブレイク感強かったよね。

ジロウ:『今宵の月のように』とか『悲しみの果て』に続くのがないってところで、この曲あたりから蔦谷さんに手がけてもらったりでまたひとつステップ上った感はあったね。

のすけ:田舎ってハウス食品のCMがスポットでめっちゃ流れるんですよ。この曲ウコンの力のCM曲で、夜中とか昼間、夕方のニュースとかで2分間に3回とか流れてて、都会の人以上に田舎のおじさんたちはこれ聴いて働いてたやろうし、当時中学生高校生だった子たちは今染みてるんすよ。

ジロウ:そう考えると僕らもこれから30代40代になっても支えられる、勇気付けられることが確定してる曲だから。スケールの大きい曲だよね。

www.youtube.com

こばやん 1位

こばやん:みんなだいたい分かってんじゃないかな。俺の1位は。

 

若者のすべてフジファブリック

 

こばやん:しかないでしょ。

ジロウ:そうね。

こばやん:ホントにこの曲不思議な曲でさ、多分みんなが「俺の歌だ」「私の歌だ」って思うんじゃないかなっていう。それって『若者のすべて』っていうタイトルに包括されていて、この曲のタイトルをつけるのに悩んだらしいのよ。候補だと『最後の花火』とか。でもそれもしっくりこない。っていう中で『若者のすべて』っていうのが出てきて「そうだね」ってなったらしいんだけど、手ごたえもあったって言ってたし。そんな曲がオリコン初登場30位で全然売れず、志村がずっと「この曲が評価されなかったのがよく分かんねえ」ってずっと言い続けてた曲だけど。10年近くかけて評価されてきてる、曲が育ったっていうのが物語としてすごいなと思っていて、そういうスケール感もあるし。

一方で個人的な話をすると、この曲が出たのが大学1年生の秋だったのね。元々する予定じゃなかったらしいんだけど、やっぱりこの曲はシングルカットしとこうっていうことで『TEENAGER』のリリース直前にもう夏じゃないのにシングルカットに踏みきった曲で。そこから大学1年の時からずっと聴き続けてんだよね。もう身体に染み込んじゃってるんだよね。っていうのが1位であるべきだろうなって。フジだったら好きな曲ほかにもいっぱいあるし、『バームクーヘン』とか悩んだんだけど、やっぱり『若者のすべて』が1位であれば万人が納得するでしょうっていう意味で1位。

のすけ:僕フジファブリック、デビューから聴いてるんですけど、ガチ勢の人たちとは全然違うので意外とこの曲選ばないんじゃないかなって思ってたんですけど、やっぱり入ってくるんですね。

こばやん:多分みんな出た当時「なんでこれが評価されないの」って思ってたはずだから。その時にガーンと売れてたらもしかしたら選ばないかも知れないけど、みんなで育てたっていうのがあるんじゃないかな。

www.youtube.com

 

 

 

ランキング集計

長々とありがとうございました

以上の結果を踏まえまして独自の集計方式を用いてランキングトップ15位を作成しました。

集計については詳しいことを書くと長くなってしまうので「曲被り>アーティスト被り>発表時のリアクション>決戦投票>ジロウの独断」といった感じだと思ってもらえれば。

やっぱりこの人数で総合の30位までを決めようとすると下位がカオスになってしまうので15位までとさせていただきました(ちなみに6位は誤植ではなくタイです)

というわけで2006~2015年自分たちの名曲ベストの総合順位を発表します!

 

f:id:colapoly:20210417113938j:plain

といった結果となりました。

同世代を生きた方には何かしら刺さるランキングになったのではないでしょうか。

気に入らない! という方がもしいたら仲間を集めて同じようなことをやってみてください。めちゃくちゃ面白いので。

個人的にはandymoriは完全に後追いで聴き始めたので、もちろん『1984』が良い曲だとは知ってはいたのですが、リアルタイムで触れるとここまで差が出るのかと実感しました。曲はバンドは生物だなと感じました。

この会が面白かったので今度はアルバムでやりたいなとか洋楽でもだとかという話も出ているので実現したらまたまとめるかも知れません。その際にはまたよろしくお願いします。

 

それでは。

 

オススメ漫画と2021年冬のお話。

 

 

やべー、堕落にかまけてかなり遅れてしまったーとブログを開いてみたら前回も4日だったからオッケーって感じではじめていきたいと思います(オッケーではない)。

そんなオッケーではない僕の今シーズンのオススメ漫画を列挙する守りたいシリーズ、今回は2021年1〜3月に新刊が発売になった作品からピックアップです。

毎度のごとく面白い順とかではなくて打順みたいな感じです。

 

葬送のフリーレン

10年に及ぶ旅の末、魔王を倒し王都に凱旋した勇者ヒンメル一行。多くの人に讃えられ、もてなしを受ける4人だったが、長命のエルフである魔法使いフリーレンはどこか実感もなく、50年後に再び集うことを約束し4人はそれぞれの道を進み始めた。50年後、4人は再会し約束を果たすと程なくして勇者ヒンメルが亡くなってしまう。彼の葬儀で彼のことを何も知ろうとしなかったことに気付き涙を流したフリーレンは、彼との旅路を辿り、人間を知るための旅にでる。
……そりゃあそうですよ。面白いですよ。マンガ大賞ですもの。僕がどんな言葉を並べてもその評価がすべてを物語りますよ。シーズンを過ごしているうちに何となく取り上げる作品を選り分けているんですがこんなことになるとはね。前回の怪獣8号を早めにツバつけておきたいがために後回しにしたらこれだよ。いやほんと面白いのよ。


葬送のフリーレン (1) (少年サンデーコミックス)

 

神客万来

一日一組限定で願い事を叶えてくれるというツバメ屋ホテル。ひょんなことからそこで働き始めたみちるは、そのホテルのお客さんがすべて「人間ではない」ことを知らされる。
古今東西、あらゆる人外をおもてなすバラエティ漫画。お客さんの伝説などから趣味嗜好を読み解いてドタバタながらもしっかりおもてなしを完遂させるのが見ていて楽しい作品です。


神客万来! 1 (芳文社コミックス)

 

メイドさんは食べるだけ

 英国のお屋敷でメイドとして働くスズメ。とある出来事によって、スズメは日本の小さなアパートで生活をすることに。初めての海外で初めての一人暮らしで心配事もある中、日本の食べ物に興味津々なスズメはアパート、町内狭しと食べるだけの日々が始まる……。
本当に食べるだけ、食べるだけです。食べるものも高級なものではなく、むしろかなり庶民的なものを新鮮な面持ちでおいしく食べるだけ。なんだか小動物的な可愛さも相まってそれを見てるだけ、でも楽しめる作品です。


メイドさんは食べるだけ(1) (イブニングKC)

 

ふりむけばアザラシ

 どこからともなく現れて、誰かを幸せにして去っていくアザラシ。様々な状況に陥った人間たちがそのアザラシに助けられたり癒やされたり振り回したり振り回されたりする少しシュールな作品。
こちとらね、物心ついたころにはアザラシの写真集を抱えてた人間ですよ。そりゃあ書店で見かけたら手に取らざるをえないでしょうよ。内容ですか? 「ふーん、なかなかやるじゃないよ(ニヤニヤ)」でしたよ。


ふりむけばアザラシ 1 (MFC)

 

渡り鳥とカタツムリ

 機械部品の会社で働く入社二年目望月雲平。ある日自分のミスで取引先に迷惑をかけた一件が引き金となり、社用車のまま逃亡してしまう。ご飯も喉に通らない状況で隣の席にたまたま居合わせた女の子・渚つぐみにコーヒーでも飲むかと連れられたのは一台のワゴンカー。彼女は車内を部屋のように改造し、全国を車中泊しながら旅をしていたのだった……。
こういう「男のロマン」的な趣味に傾倒する女の子。というのは数あれど、やっぱりどれもどこか無理やり感は否めない(そこがいいというところもある)んですが、この登場人物のつぐみは「やってそう」感のあるキャラクターとして描かれていてするっと入っていけましたね。作品全体がいきいきしていて楽しいです。


渡り鳥とカタツムリ 1巻 (クランチコミックス)

 

以上です。割と前回が乱雑な舞台がならんだのに対して全体的にほんわかした舞台が多くなりましたかね。それにしても、最近漫画を売りに出したのですが揃いも揃って「見た感じそそられるわけじゃないけどちょっと気になるなあ」程度の印象なのに「ここで紹介する流れもあるし」という建前で買った作品ばかりだったので、もっと長年のジャケ買い力を信じたいと思いましたね。

 

それでは。

 

オススメ漫画と2020年秋のお話。

 

 

あけおめ。倖田來未でしたね。ああ、ガキ使のエンディングの話です。ならあの年明けすぐのaikoの今年もよろしく的なCMなんだったんですかね。あんなのあったっけ? ちょっとそわそわしちゃったじゃないの。

そんな僕の今シーズンのオススメ漫画を列挙するやつです。どうもどうも。

というわけで2020年10~12月に新刊が発表された作品の中からピックアップ。

もちろん面白い順とかではなく、打順みたいなものですね。

 

怪獣8号

世界屈指の怪獣発生率を誇る日本で、対怪獣の防衛隊員の夢が破れ怪獣専門の清掃業をしていた日比野カフカは同じく防衛隊員を目指す部下・市川レノに感化、募集年齢の引き上げの情報を受けて再び防衛隊員への道を目指そうと思った矢先、謎の怪獣の手によって怪獣の姿に変えられてしまう。自我を残したまま怪獣のパワーを身に着けた反面、その姿のままでは追われる身になってしまうというジレンマを抱えたまま防衛隊員を目指すこととなる……。

既刊1巻ですが、1話が公開された瞬間から話題の嵐で1巻にしてはかなりの発行部数だったらしいので2巻を待ってたら手遅れになりそうだったのでね。1話の最後の方でギャグっぽく振ってたので個人的に「あれ?」と思ったのですが、基本軸はしっかりしてたのでバリバリ楽しめそうです。

 
怪獣8号 1 (ジャンプコミックス)

 

九龍ジェネリックロマンス

東洋の魔窟・九龍城はノスタルジックな街並みあふれるディストピア。鯨井令子と工藤発は九龍城内の同じ不動産屋に勤める同僚。30代の二人は複雑な関係で……

恋は雨上がりのように』の作者によるラブロマンス。かつての香港に存在した巨大スラム・九龍城をモデルにしたオリエンタルで乱雑な街や複雑な関係のストーリーが読み出したら止まらない作品です。いやぁしかし1巻ラストのシーンは度肝を抜かれましたねぇ。


九龍ジェネリックロマンス 1 (ヤングジャンプコミックス) 

 

放課後ていぼう日誌

田舎に引っ越して海野高校に入学した鶴木陽渚は、近所を散策中に出会った先輩の黒岩に半ば強引にていぼう部に入部させられることに。インドア派で生き物が苦手な陽渚は個性豊かな部員たちに囲まれた波乱の高校生活が始まる!?

アニメもされて5巻以上になっちゃったので今さらかとは思ったのですが、昨年夏の九州豪雨で被災されて作業環境一式がやられてしまったらしく、応援の意味を込めて。個人的に親戚の家が漁師で、作品の舞台のようなところで釣りをさせてもらったことがあるのでノスタルジックを感じますね。

 
放課後ていぼう日誌(1)(ヤングチャンピオン・コミックス)

 

スインギンドラゴンタイガーブギ

戦後日本の慌ただしい中、溺水事件で記憶を失った姉を持つ主人公・おとは、かつての姉と仲睦まじくしていたベーシスト・小田島龍治を探して彼の残したベースを手に東京へ旅立つ。手がかりもないおとは拙いベースを弾きつつ路上で歌っていたところ、通りかかったジャズバンドに声をかけられて米軍基地のステージで歌わないかと誘われ……

2020年に読んだ新しい漫画の中では一番じゃないですかね。戦後の空気感みたいなものの描き方がとても上手くてついついのめり込んでしまっております。さらにSpotifyApple Musicに当時の音楽で作られた公式のプレイリストがあるので、それを聴きながら読むとさらに没入感に浸れるのでオススメです。

 
スインギンドラゴンタイガーブギ(1) (モーニング KC)

 

コーポ・ア・コーポ

借金、DV、援交など訳ありの住人たちが住む大阪の安アパートを中心に、過去、現在と様々な人生を描く下流生活譚。

『スインギン〜』が2020年で一番って言いましたけど、これも一番ですわ。ダメな人がダメなりに生きているのを見るとなんか、生を感じますよね。そういうやつです。でかい猫もいるし。

 
コーポ・ア・コーポ (1) (MeDu COMICS)

 

以上です。九龍城やら漁村やら戦後日本やら下流安アパートやら、かなり乱雑で薄汚れた舞台ばかりが揃いましたね。怪獣8号も建物とか壊れてるしね。……そこに漁村を混ぜるのはさすがに失礼か。

 

それでは。

 

 

まるまるとガキ使のエンディングのお話。

 

予想せずして年を越せるか!

皆さん大晦日の年越しはなんの番組? うんうん、ガキ使だよねー! というわけで毎年恒例のガキの使い笑ってはいけない24時シリーズのエンディングを誰が歌うのか予想しようの回が始まるよー!

 

説明をしますと笑ってはいけない24時の長い長いVTRを締めくくる替え歌エンディングを予想しようよってことなんですが、これまでの予想の軸として「一発で分かる代表曲と顔や名前だけでそれが分かること」、「ダウンタウンとの絡み」、「一応の裏かぶりを避けてその年の紅白には出ない」あたりを挙げてるのですが、これまで5年間、毎年4組ずつ挙げてるのにひとかすりもしてない残念な予想です。

 

ではまずは前回までの人選を振り返ってみましょう。

2008年 サンプラザ中野くん (笑ってはいけない新聞社)

2009年 つんく♂ (笑ってはいけないホテルマン)

2010年 立川俊之 (笑ってはいけないスパイ)

2011年 奥田民生 (笑ってはいけない空港)

2012年 藤井フミヤ (笑ってはいけない熱血教師)

2013年 斉藤和義 (笑ってはいけない地球防衛軍)

2014年 トータス松本 (笑ってはいけない大脱獄)

2015年 Every Little Thing (笑ってはいけない名探偵)

2016年 石井竜也 (笑ってはいけない科学博士)

2017年 ケツメイシ (笑ってはいけないアメリカンポリス)

2018年 藤巻亮太 (笑ってはいけないトレジャーハンター)

2019年 PUFFY (笑ってはいけない青春ハイスクール)

 

といった面々ですね。2016年までは90年代前半に活躍したバンドのボーカルで固められていたのでそのあたりから予想していたのですが、翌年にスタッフを一新。それに伴い選曲も(比較的)フレッシュになっていることに気づくのに2年かかってあまつさえ去年も外すというここ数年です。でもPUFFYもそう考えると大きくはズレていないと思うので引き続き、2000年前後のアーティストを軸に予想を立てていこうと思います。

そんなわけで今年の予想はこれだ!

 

本命:aiko

対抗:岡野昭仁

穴:ISSA

大穴:CHEMISTRY

 

本命に選んだのはaiko。バラエティにも馴染み深く、山里亮太岡村隆史と2年連続で芸人の結婚発表の場に居合わせるという話題性も込みで選出。そもそも去年の本命〜対抗の予定だったものの紅白に出場が決まっていたので前述の軸に反するということで避けていました。

対抗はポルノグラフィティ岡野昭仁。去年の穴予想で、ガキ使の釣り企画にも出演しているので馴染みはある。今年はDISPATCHERSを立ち上げたり、11年ぶりのオールナイトニッポンが決まったりと露出を増やした1年だったのでワンランクアップの対抗予想。

穴はISSA。aikoと同じく去年の予想に挙げるも紅白出場で外れたので改めて選出。もともとのネームバリューと再ブレイクで待ったなしといったところだったのですが今年に限れば上記の二組には劣るのかなと。しかし毎年別に旬とか関係ないのでむしろアリということでここに落ち着きました。

大穴はCHEMISTRY。昨年の本命。やっぱりあの二人がマイクの前に立つ姿は容易に目に浮かんでしまうのですよ。さらには困ったときのマッキーが事実上封じられた形になってしまったので残留という形ですね。

 

というわけで今年の予想でした。昨年の記事に出てきた人たちがまるまる使われているという予想としては新しさも何も無いですが、まだこの新しい軸での予想を始めて2年目ということでご容赦いただきたい。むしろ、これ以上の人がいるのかという話ですよ。……と毎年意気込んで毎年「その手があったかー!」と頭を抱えているんですけどね。

皆さんも独自の予想を立ててみてください。……昨年の予想でいえば宮本浩次もあるのよなー。なー。

 

それでは。

 

清算とM-1グランプリ2020のお話。

 

いやあ、参ったね。
もう人生でこんなにも泣き崩れる日が来ようとは。
僕がマヂカルラブリーに入れ込んでるということは過去の記事から見ても明らかなのですが(知らない人はそれだけでも覚えて帰ってくださいね*1 )、そんな自分でさえも思っていた以上にマヂカルラブリーの優勝を喜んでしまいました。本当におめでとうございます。

 

そんな感じなので全体を振り返ろうにも多少そういう大好きバイアスがかかってしまうことにはご容赦いただきたい。
いや、それを抜きにしても今年の大会はシンプルにめちゃくちゃ笑った感じはありますね。

 

まずは前評判から「ほぼ横一線」、「誰が優勝してもおかしくない」みたいな話は内外から聞こえてきていて、そういう点で見ればやっぱりその通り会場の温まってきた4、5、6番手がごっそりそのままファイナルに残るという分かりやすい大会になりましたね。

 

しかしその内容は波乱波乱で、史上初のトップバッター敗者復活枠。しかも上がってきたのはあのお調子者でハイテンポのインディアンス
「これは荒れるぞ」と思うと同時に「もしかしたら会場の空気ができあがるのが早まるかな」とも思えました。
ネタは敗者復活戦及び2年前くらいからやっていたネタではあったんですが、真っ白になったという去年に比べてかなりのびのびと、アドリブもちょこちょこ挟む余裕まで感じられて、去年からの反省点・雪辱とやり慣れたネタというのが相まってとてもいい仕上がりになっていたと思います。
しかし、敗者復活枠+あのインディアンスということ、さらにトップに敗者復活がきてしまったことで一組目のネタまでが例年よりもさらに長くなってしまい、結果として擬似前説みたいな立ち位置になってしまったのは否めませんね。これもやっぱり順番だから仕方ないのですがね。

 

そして二組目は東京ホテイソン。上記の通りなので実質トップバッターみたいになってしまい変わり種なコンビということもあって点数もあまり伸びなかったのかと。
さらに東京ホテイソンはあのツッコミを活かしたネタで毎年準決勝までは行くものの……というコンビでして、それが去年あたりから一度「?」と思わせるボケに小気味よい不思議なワード乗せたあのツッコミで掬い上げるという発展系の漫才を生み出してようやく決勝まで上り詰めたという、長年その過程を見てきた人からすれば大ウケ間違いなしなのですが決勝、そしてネタを知らない審査員からすればいきなりの応用編は少し分かり辛かったのかなと。
でも審査員である事務所の先輩サンドウィッチマン富澤のかけた言葉通りだと思いますね。あの一発で終わらずにここまで進化させてきたのはすごいことだしまだまだ伸びしろも残しているので今後に期待です。若いし。

 

三組目がニューヨーク。今年もまた序盤かぁといったところだったのですが、嶋佐のヤバそうな風貌と喋りに合ったスレスレのボケを屋敷が気持ちいい所に的確にツッコむのはニューヨークらしいいい漫才だったと思います。
点数も先の二組に差をつけた1位で「もしかしたらこのまま……?」と思ってはいたのですがここからポンポンポーンと飛び越えられていきます。

 

ポンポンポーンの四組目、見取り図。安定の3年連続。序盤で噛んでしまったリカバリーなど、巧さでいえば今大会随一だったのではないでしょうか。それでいて「車ないん?」で細かい違和感を拾ったり「無意識で〜」の伏線回収と、構成もピカイチでした。

 

次のポンの五組目、おいでやすこが。史上初の即席ユニットコンビでの決勝進出。さらに二人とも大会予選中に突然ピン芸人としての退路を絶たれるという話題性だけでも面白かったのですが、それぞれのピンネタのスタイルを踏襲した言ってみれば思っていた通りのネタが思っていた以上にバッチリはまっていて見取り図も捲る1位。結局このままトップでファイナルに進出するのも納得するほどの爆発力でした。

 

ポーンの六組目、マヂカルラブリー。紹介VTRの時点でほぼ前フリみたいな感じになってましたね。そして土下座ポーズでせり上がってくるという本人曰く史上最速のボケ。そして終盤尻すぼみになるも笑いの瞬間最大風速では一番だったところが因縁のえみちゃんにも評価されて2位に食い込みました。
これもインディアンスと同じく2年ほど前からやっていたネタで、正直やってることはそんなに変わってなかったものの、観客や審査員のほうが昨今の野田クリスタルを知ってしまったせいで瞬間最大風速を生み出したのだろうと。そう考えると上沼恵美子との一件と今回の返り咲き、野田ゲー旋風やR-1優勝でこつこつ積み上げた知名度が一気に吹かせた風だったのかなとさえ思えますね。すごかったもんね最初のボケ。シェフを探すくだりを笑い待ちするほどに大ウケ。あの一発のボケだけで何点積み上げたんだろう。

 

 

ポーンといった後の七組目、オズワルド。結果として2年連続で優勝コンビの後ろというしんどい役回りを務めることになってしまったものの、らしさは健在。ツッコミが周りに引っ張られて大きくなってしまったという意見もありましたが、予選とかを見るにそれなりに意識的にやってたんじゃないですかね。確かに「……逆に?」みたいなトーンはめっちゃ好きですが。
まあそれほどに今回の大会の縦軸が大声になっていたということでしょう。

 

八組目、アキナ。なんだか会場と上手くがっちりハマらなかった感が否めませんね。序盤の「好きなん?」のあたりはアキナ独特の雰囲気だったのに後半焦ったのかそれとも大会の空気に引っ張られたのか大声混じりになってました。
かなりパンチの強い剛の笑いが前半中盤に集中したのでこのアキナからの3組の頃には観客も疲れ気味だったのかも知れないですね。

 

九組目、錦鯉。いろいろとワチャワチャしちゃいましたかね。前評判では「一周回って優勝」なんて噂もありましたが、やっぱりこの順番でさんざん出てきたパワー系はしんどかったのだろうか。あ、僕は一回目のレーズンパン聞き取れましたよ?

 

十組目、ウエストランド。こちらも東京ホテイソンと同じく準決勝までは行くのに……というところからようやくの初出場でしたね。ネタはこれまで通りの題材、展開にプラスして「えっ? 復讐だよ?」のくだりのようなコミカルな動きでポップさが生まれていたのが活きたのでしょうか。

 

そして見取り図、マヂカルラブリー、おいでやすこがの3組でのファイナルステージ。
安定した見取り図、輪をかけて暴れまくって1個目よりもウケたように感じたマヂカルラブリー、1個目からは少し落ちるのかなといったおいでやすこがのネタでしたが、結果は2、3、2でマヂカルラブリーが優勝。「これは割れるなぁ」とは思っていたが、史上初めて全員に複数票入る結果になりましたね。
ちなみに僕はマヂカルラブリーが3票入った時点で座ってられずに立ち上がり、優勝が確定時点で立ってられなくて文字通り泣き崩れていました。
巨人師匠は見取り図だろうな〜とは予想していたので正直難しいのかなとは思ってましたがまさかのね。逆に見取り図みたいな本格派はファーストラウンドからのぶっちぎりでないと優勝は難しいのですかね。

 

とまあデビュー当時からのスタイルを一切変えずにスキルだけを磨いたコンビの優勝が続きましたね。そういう流れになってきたのかなと。それまでが休止機関の救済とするならば第二の波がきた感じがします。
それに加えてマヂカルラブリー上沼恵美子との一件、R-1の優勝というストーリーなどを組み合わせての優勝。
そういう過去の因縁、その時の10位という順位、大きくいえば2020年という年を一気に清算したかのような瞬間を見せてもらえた気がします。

 

それでは。

 

*1:短期間に3回地上波に出たというだけで騒いだ記事。なんでも決勝の翌日は1日だけで10本仕事が入ったらしいですね。感慨深い……。

colapoly.hatenablog.jp

前回M-1に出場した時の記事。それだけでも非常に浮かれているのが分かる。

colapoly.hatenablog.jp

野田クリスタルがR-1で優勝した時の記事。非常に興奮しているのが分かる。

colapoly.hatenablog.jp

colapoly.hatenablog.jp