キングオブコントの予選も準々決勝に差し掛かった折、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。この記事がアップされる頃にはその準々決勝も終わり、もしかしたら準決勝進出者も発表されているかも知れませんね。
ついこの前、にちようチャップリンの若手常連がキングオブコントに出たら番組としての格が上がるよねってお話*1をしたわけだけど、そのキングオブコントにまつわる芸人のことが最近何故かすごく気になっているのでその芸人についてお話を。ほら、最近一組だけ絞って書くっていうのなかったからね、その辺も含めてね。
その芸人というのはラブレターズです。
キングオブコントにはさらば青春の光の5回、しずるとTKOの4回に次ぐ3回の決勝進出回数を誇り*2、初進出時の最短芸歴年数の記録も持っているコンビですが、3回以上進出している中ではいまいち知名度が低いような気もします。
第1回(2008年)のキングオブコントにアマチュアとして出場したその舞台で見たバナナマンのコントに影響を受けて翌年、正式にコンビを結成してから最短芸歴で決勝進出し、その一発目があの「西岡中学校」だったことを考えると、なんだか伸び悩んでる気がしないでもないですよね。決勝に出てその一発だけという芸人はキングオブコントだと割と多い中、3回も決勝進出できているというのはそれだけの実力があるということだとは思うのですが、なかなか評価の難しいコンビですよね。
軽くメンバー紹介をしましょうか。ヤクルトスワローズが好きすぎてボールボーイのバイトまでしていた溜口と、坊主ですきっ歯の塚本です。
本当に軽い。
そんなラブレターズになぜ今気になってるのかというと、彼らの謎のフットワークです。
7月14日の三四郎のオールナイトニッポン0で、パーソナリティのひとり・小宮が体調不良で放送直前に出演キャンセルになった際にパーパーのほしのディスコ(現・三人合わせて星野です)と共にピンチヒッターとしてやってきたのがこのラブレターズだったのです。
それ以前にも小宮が体調不良で出られなくなった時があったのですが、その時のピンチヒッターもラブレターズという、三四郎の緊急時には必ずやってくる頼もしい存在なんですよ。ちゃんとしたゲストとしては呼ばれたことないのに。
同じくオールナイトニッポン0としてはニューヨークが担当した時の最終回に溜口がかけつけたり*3、極めつけは『ゴッドタン』のマジ歌ライブの武道館公演でハライチ澤部が当日未明にインフルエンザで欠席が決まった代役として同じ坊主だからと塚本がピンチヒッターとして連れてこられてその日覚えたネタを1万人の観客の前でやるという離れ業を見せるなど、図らずも急場に強いイメージがあります。
肝心のネタはというと「変人とそのリアクション」といった割とオーソドックスな感じのコントが多くを占め、西岡中学校のような歌ネタは本人たちいわくイレギュラーということらしいのですが、キングオブコントの決勝に進出した3回中2回が歌ネタだったり、にちようチャップリンでもコント内にラップと歌が入っていたり歌ネタに寄っている感さえありますね*4。個人的には、この2人のキャラクターにはコントコントしてるネタよりも彼らの歌ネタのような2人ともがわちゃわちゃバカやってるようなネタが合ってるような気がします。
このようなフットワークよく、ネタも量産し続けて最近では徐々にコアな番組で顔を見るようになってきたような気がします。
以前『勇者ああああ』でアルコ&ピースの言っていた横の繋がり*5の中にもいる芸人でもあり、もしもこの横の繋がりにいる芸人がバラエティの中心に出てくるようになればその脇でユーティリティな活躍を見せるようになるかも知れない。そんな片鱗を感じているのです。
ここまで注目しているのだから今年も決勝行ってほしいわけです。
追記(アップした翌日):準々決勝で落ちてました。なかなかそう上手くはいきませんね。
それでは。