べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。

野田クリスタルとR-1ぐらんぷり2020のお話。

 

ハトを1日2本描くようになった途端に更新頻度が減ったことにより、人間味というかやっぱり身体はひとつなのだと感じているこの頃ですがいかがお過ごしでしょうか。

 

そんな状況でもやっぱり触れなきゃいられないのがR-1ぐらんぷり2020。

あのマヂカルラブリー野田クリスタルが優勝したんですから。これはもうテンション爆上げですよ。

マヂカルラブリーと言えば1週間に3回地上波に出るというだけで騒いだり*1、2回戦敗退だったにも関わらず本人が息巻いてるからとトリプルファイナリストになりうる芸人を調べたり*2と、かなり肩入れしていることから僕のゾッコンぶりも分かると思います。

それもそのはず、初めてM-1の準決勝に進出したあたりからずっと応援しているコンビですし、野田クリスタルに至ってはデビュー前の『学校へ行こう!』内で高校生お笑いコンビ・セールスコントとして出場していた時に奇しくも「この中だったら一番好きなのはこいつらだなぁ~」と思っていたほどに、そもそものお笑いのセンスにも惹かれていたという側面もあるのでここ数年の隆盛、そして今回のR-1優勝は嬉しくてたまらないわけです。

そんな肩入れっぷりなので今大会も中心的に見てしまっていた感は否めないのでご容赦いただきたい。しかし、贔屓目に見ても一番盛り上げていたように見えたので多くの人にとっても納得の優勝だったのではないでしょうか。

なので今回はほぼほぼ野田クリスタルの話しかしませんよ。いいね?

 

今回のR-1ぐらんぷりは新型コロナウィルスの影響により無観客での開催という異例の事態。そんな事態にも関わらず野田クリスタルが優勝できたのはなぜだろうか。

無観客とは言えど、審査員やスタッフ、マネージャーなど業界人が観客代わりとして会場に入っていたので、その層に深く刺さったのだろう。

というのも今回のネタである自作のゲームは、ここ数年でかなり日の目を浴びてきていて、『勇者ああああ』や果てには『タモリ倶楽部』でも取り上げられた程。つまり「なんかゲーム作ってる奴」という情報だけでもそれなりの土壌が作れていたのではないだろうか。

そして「自作のゲームを初見のようにプレイする」というネタは自身のYouTubeチャンネル内*3でもいくつか披露していたので、言ってみればそもそも無観客での経験があるネタだったのだ。スタッフ笑いのあるぶんプラスである。そういった部分でもアドバンテージになったのではないか。むしろ昨年物議を醸した過剰すぎる観客だと調子を崩した可能性さえある。

本人の分析によると、今大会追加されたTwitter投票がネットのゲーム好き層に刺さったのではないかとのことだが、有ろうと無かろうと結果には変わりがなかったのでそんなに関係ないのかな。

とまあ、野田クリスタルの優勝にはこの辺りの要因があったのではないでしょうか。

 

他の進出者にも触れてみれば、『有田ジェネレーション』の肝いりSAKURAI。これは逆に観客を取り込んでいくスタイルなので不運でしたかね。

あとは『さんまの向上委員会』肝いりのワタリ119。モニター横でのグダグダ感は一切なくむしろ練られたネタに伸びしろを感じましたね。

他は……ルシファー吉岡とおいでやす小田とヒューマン中村はマツモトクラブを加えて誰が最初に優勝するのかなぁ。

 

そんな感じです。野田ゲー自体は記憶にある限りでは2013年頃には既に作っており、漫才のネタでも長い間バイトをしていた郵便局のネタを作ったりしていて、野田クリスタルの集大成みたいなものを近年感じていたので今回の優勝は何度も言うようですが本当に自分のことのように嬉しいんですよ。

さらなる活躍をこれからも見届けていきたい。

 

それでは。

 

2019年とCMのお話。

 

はい、明けました。これはまごうことなき明けました。

今年もまたよろしくお願いするとともに、まとめそこねた2019年のCMたちをまとめようと思いますよ。

もちろん審査員は僕ひとりですのでいつも通り候補、大賞合わせて10作品で進めていきます。よろしくお願いします。

 

と、その前に昨年度までの大賞を振り返りましょう。

2009年 ジュエルカフェ 貴金属刑事シリーズ
2010年 日清 カップヌードル替え歌シリーズ
2011年 エステー 消臭力
2012年 グリコ ポッキーみんなに笑顔を届けたい冬編
2013年 ホクト 立派なきのこ
2014年 ショップジャパン ワンダーコア
2015年 テレビ東京 PLAY THE PING PONG
2016年 マウスコンピューター もしもロボットがいてくれたら
2017年 スペースワールド グランドフィナーレ篇
2018年 ロッテ×BUMP OF CHICKEN ベイビーアイラブユーだぜ フルバージョン

昨年度全体の流れとしてはキャスティングが光るといった感じでしたね。今年度はどうなるのでしょうか。

 

NORITZ(ノーリツ)×折坂悠太ミュージックビデオ「湯気ひとすじ」

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2018年の印象に残ったCM「この曲なんだっけ?」にも繋がるような、心温まるストーリー。折坂悠太の曲もそれを増幅させている気がします。

 

【NIPPON STEEL】テレビCM「磁石人間」30秒

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新日鐵住金から社名を変更した日本製鉄のCM。日常的に鉄に囲まれて生きていると気付かされる。

 

【安くてごめんね キンライサー】 キンライサー テレビCM「ダチョウ倶楽部 沸いてないよ?編」

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これでも十分そうだが、15秒バージョンではさらにダチョウ倶楽部のネタの数々をたった15秒にこれでもかと詰め込んでいて最高。

 

カー用品のジェームス I'm My Car ~もしもクルマと自分が入れ替わったら...?~

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その名の通り車の気持ちになって愛を知るユニークなCM。ハトが仕返しするあたりもグッド。

 

プレミアムバンダイ PV【公式】

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Twitterではやりつくされた構文も、こうして見ると新鮮。

 

【TV-CM】ハマダがいい人になった篇【マッスルスーツEvery】

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ダウンタウン浜田数年ぶりのテレビCMとして話題になりましたね。「俺も筋肉が欲しい」「あのハマダがいい人になった」など、パワーワードも続々。

 

「関西電気保安グルーヴ」│関西電気保安協会【公式】

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電気と電気の贅沢なコラボ。どこかに瀧がいるんじゃないかというほど、映像もかなり電気のMVっぽくて素敵。

 

日清 ご褒美ラ王CM「天使の兄妹 篇」30秒

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子供がセリフを全然言えていないのに触れずにつつがなく進行していく新感覚の構成にやられましたね。日清はこのほかにも輝夜月とマキシマムザホルモンマッシュアップのUFOや、ケインコスギのこれまでのパンチラインを詰め込んだ謎肉増量カップヌードルなど、例年通りクレイジーな作品ばかりでした。

 

【公式】 ポケモン着れるかな?(イマクニ?編)

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ポケモン初代世代にはお馴染みかつ懐かしいイマクニ?氏の『ポケモンいえるかな?』を忠実にリメイク。めちゃくちゃ渋くかっこよく着こなしてらっしゃるのが印象的。

 

そして2019年の大賞はこれだ!

月桂冠「THE SHOT」マイウェイでいこうぜ篇 30秒

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2019年もエレカシ宮本浩次の勢いは止まらなかった! 渋くも勢いのある爽快なCM。ちょうど20年前のオウガバトル64のCMでも酒を飲んでたけど、似合うなぁー酒。こうありたいものです。

 

という結果になりました。昨年度はまとめた時点で2つの作品がYouTube上から削除されていたり、今確認したらさらに3つ削除されていましたが、今回は今のところ全部揃ってて安心しました。

今回の傾向で言えば前回のキャスティングからさらに発展させたような「素材を活かした」CMが多かったように思えますね。ダチョウ倶楽部ケインコスギのギャグや発言のオンパレードだったり、ハマちゃんやイマクニ? のキャラクターを逆手に取ったものだったり。そういった点でも月桂冠THE SHOTの宮本浩次は抜群にらしさを爆発させていました。

という訳で2019年にケリをつけました。2020年もよろしくお願いします。

 

それでは。

 

一新とガキ使のエンディングのお話。

 

あっぶねー! 間に合ったーよかったー!

みんなガキ使い観るよね? 観るね! うんうん。というわけで毎年恒例、ガキの使い笑ってはいけない24時シリーズのエンディングを誰が歌うのか予想しようの回の始まりです!

 

説明をしますと笑ってはいけない24時の長い長いVTRを締めくくる替え歌エンディングを予想しようよってことなんですが、これまでの予想の軸として「一発で分かる代表曲と顔や名前だけでそれが分かること」、「ダウンタウンとの絡み」、「その年の紅白には出ない」あたりを挙げてるのですが、今まで毎年4組ずつ挙げてるのにひとかすりもしてない残念な予想です。

 

ではまずは前回までの人選を振り返ってみましょう。

2008年 サンプラザ中野くん (笑ってはいけない新聞社)

2009年 つんく♂ (笑ってはいけないホテルマン)

2010年 立川俊之 (笑ってはいけないスパイ)

2011年 奥田民生 (笑ってはいけない空港)

2012年 藤井フミヤ (笑ってはいけない熱血教師)

2013年 斉藤和義 (笑ってはいけない地球防衛軍)

2014年 トータス松本 (笑ってはいけない大脱獄)

2015年 Every Little Thing (笑ってはいけない名探偵)

2016年 石井竜也 (笑ってはいけない科学博士)

2017年 ケツメイシ (笑ってはいけないアメリカンポリス)

2018年 藤巻亮太 (笑ってはいけないトレジャーハンター)

 

といった歴々となっております。これまで予想を90年代に活躍したバンドのボーカルに絞っていたのですが、一昨年のケツメイシ、昨年の藤巻亮太(レミオロメン)を受けて新たな仮説を打ち立てて予想していきたいと思います。

というのも、ガキ使は2017年4月にスタッフを一新しまして、その年を境に2000年代のアーティストに変化してるんですよ。これは選曲の面でも若返りがなされたと見るほかにないでしょう。

それを踏まえて今年の予想はこれだ!

 

本命:宮本浩次

対抗:CHEMISTRY

穴:岡野昭仁

大穴:森山直太朗

 

若返りと言ったくせに本命はエレファントカシマシ宮本。いや、一応「俺たちの明日」は2007年だし。それに加えてここ数年の活躍っぷりを見たら十分あり得るでしょうし、提供にソフトバンクが入ってたら激アツです。

続いての対抗はCHEMISTRY。イントロとマイクの前に立つ2人の姿を想像したら絵柄としては一番映えそう。

そして穴はポルノグラフィティ岡野昭仁。同番組の釣り企画にも出演経験もあり、奥田民生の系譜ですね。ヒット曲の性質上アップテンポだったり早口だったりして替え歌には不向きに見えますが、サウダージあたりでしょうか。

大穴は森山直太朗ケツメイシとさくら繋がりで選んだだけです。ええ。

 

いや、というのも紅白の出演者のほうをチェックしてなかったのでこれを書く直前までaiko、ISSA、もしかしたら福山雅治……とか思ってたのに全員出るっていうね。というわけで大穴という名のオチ候補だったミヤジを本命に、ただのさくら繋がりというだけで森山直太朗を選んだという体たらくなわけです。

それでもそれなりに説得力のある4組になったのではないでしょうか。4組ともこれまでにない、こちらも一新した予想になりました。

この予想もかれこれ4年くらいやっているのでそろそろかすめていきたい。もしくは石井竜也の時ばりに「その手があったかー!」というアーティストが選ばれていたらなぁと思うのであります。

 

それでは。

 

オススメ漫画と2019年秋のお話。

 

年の瀬の秋。そうです、いつものやつです。

一昨年の今頃に始まったオススメ漫画も今年一年続けてこれましたね。心なしかどんどん新しいの読みたい欲が出てきてる気がしますね。

というわけで2019年10月~12月の間に新刊が出た漫画の中からピックアップ。

毎度のごとく面白い順とかではなく打順みたいなもんです。

 

ゾン100 ~ゾンビになるまでにしたい100のこと~

ブラック会社に入社して3年目の天道輝。生気のない毎日を過ごしていたが、ある日街中を襲ったゾンビ・パンデミックによってその日常は激変する。ゾンビから逃げるうちに輝は充実感を感じ始め、「ゾンビになるまでにしたいことリスト」を作る……。

パンデミックものなのにひたすらに楽しそうなのが読んでいて面白いですね。ゾンビものだけじゃなくB級パニック映画っぽい展開もあったりしてとにかく楽しい作品です。

 
ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~ (1) (サンデーGXコミックス)

 

SPY × FAMILY

名門校の懇親会にしか現れないターゲットに近づくために家族をつくって潜入することを命じられた凄腕スパイの〈黄昏〉。しかし孤児院で引き取った娘は心が読める超能力者、偶然出会った妻役は暗殺者。その素性をお互い隠したまま名門校の受験、学校生活に挑んでいくコメディ漫画。

まあ、次にくる漫画大賞であったりこのマンガがすごい! にも選ばれているので今さら取り上げるほどでもないかも知れませんが、アクションも含めたコメディは秀逸で絵も好みなので続きが楽しみな作品ですよね。

 
SPY×FAMILY 1 (ジャンプコミックス)

 

すべての人類を破壊するそれらは再生できない

「1999年7の月、世界に恐怖の大王が現れて人類を滅ぼすだろう」という予言がまことしやかに出回っていた1998年。そんな予言を皆どこかで気にかけながらもマジックザギャザリングに興じる主人公の加納はじめ。自転車で一時間かけてやってきたカードショップ(兼喫茶店)で同じ学校の優等生・沢渡慧美に偶然でくわして……。

正直ギャザはほんのり触ったことがある程度の知識なのですが、それでも十分に楽しめる作品ですね。中でも1998年当時の文化を感じさせるワードが半ば不自然というほどに散りばめられていて、その辺が楽しめる人にもオススメですかね。

 
すべての人類を破壊する。それらは再生できない。 (1) (角川コミックス・エース)

 

あゝ我らがミャオ将軍

他国との国交を断絶し、世界から孤立していたコルドナ社会主義共和国。しかしそれを主導していた指導者が突然亡くなり、世襲により誕生した新たな指導者はなんと9歳の女の子・ミャオだった。子供らしい奔放な政策で国民や世界を巻き込んでいくドタバタコメディ。

かわいい。とてもかわいい。1話目のしょっぱなからミサイルを誤射しちゃってるけどかわいい。ちょっと気に食わないことがあると「粛清!」といって子供の罰みたいなことをさせちゃうのかわいい。かわいい。かわいいね。

 
あゝ我らがミャオ将軍 1巻 (ゼノンコミックス)

 

廃墟のメシ

かつて栄華を極めた人類がその覇権を失って千年以上が経ち、人類は完全栄養食品「コモンブレッド」を無人で生産するプラントの周辺で辛くも生き延びていた。「コモンブレッド」以外のものを口にすることを禁じられた世界で、探索師であるハルカはかつて存在した食べ物を求めて旅に出る。

世界観バリバリのディストピア系SF。廃墟、箱型でおしゃべり好きなAI、過去の遺産ロボット、聳え立つタワー、探索、そういうの好きって人はまあ間違いないでしょうよ。

 
廃墟のメシ 1 (アルファポリスCOMICS)

 

五者五様の尖がった世界観ですね。縦軸はそんな感じでしょうか。

さて、来年もまた続けていけるように生きていきたいですね。

 

それでは。

 

 

ダブって見えたとM-1グランプリ2019のお話。

 

今年はほんと年の瀬、M-1グランプリ

すごかった。熱かった。面白かった。今年のはホントすごかった。

それまでの3回とはうってかわってピリついた味わいのあった前回大会の空気をそのまま引き継がれ、その空気に全てのコンビが真っ向からぶつかった歴史に残る大会になったと思います。初出場が7組というかなり攻めた選考に偽りなしでしたね。すごかったこれは。

 

1組目は前に一度取り上げたことのあるニューヨーク*1。確かに本来の持ち味である屋敷のトゲのあるツッコミが物足りないというのは感じましたが、大会をピリつかせるためのダシになってしまった感は少し感じましたかね。数年前からネクストブレイクに挙げられるも「何もしてなかったら本当に何も起こらなかった」らしく、それで言えば今年は取り上げた記事の通りかなりいろいろやった年に掴んだ念願の決勝進出だっただけに不完全燃焼だったのは否めない。1回出て手の内が分かる芸風ではないのでまたどこかで上がってくてほしいですね。

2、3組目はかまいたちと敗者復活・和牛という実力派が並び、早くも会場の空気を作り上げた。まぁ、この二組は実力通りに評価されていたので特に言うことはないですかね。和牛の点数が出たときに「ここがラインになるかな」と思った(というかそんなことをつぶやいた)のは振り返ると自分で褒めてもええ眼力でしょ。そうでしょ。

 

4組目はすゑひろがりず。今大会一番のサプライズであり、一番の飛び道具。実力派が並んだ後の緩衝材的な役割になってしまったものの、確実に爪あとは残したでしょう。

その少し和らいだ空気の中現れたのは5組目のからし蓮根。なぜか上沼恵美子に大絶賛されるも結果はそこそこ止まり。からし蓮根もここ数年で着実に力を付けてきたコンビなのでまた決勝に姿を見せてくれるでしょう。

6組目の見取り図は和牛の点数に惜しくも届かなかったものの、前回トップバッターとして不本意な結果だったものを取り戻した実力通りのネタができたように感じます。

 

そして7組目、ミルクボーイ。正直これまでM-1予選の動画くらいでしか見てなかったのですが、その時から感じていた漫才の腕の達者さにとんでもない武器を携えてきたなという印象でしたね。しゃべりのリズムは割と単調だったにも関わらずワードの強さでどんどんとテンポを上げていく感じはまさにその達者さが光るネタだったと思います。

8組目のオズワルド。らしさはちゃんと出せてちゃんと笑いも取れていたものの、さすがに順番が悪かったとしか言いようがないですかね。

9組目は去年「あるんじゃないか」という記事を書いたインディアンス*2。ここもまだ引きずり気味でしたかね。腕とシステムとワードセンスで魅せたミルクボーイの後では少し軽薄に見えたのかも知れない。それにしてはちょっと低すぎない? とは思いますがね。

そしてラストを務めたのは唯一の吉本以外の事務所から選ばれたぺこぱ。ラストということが功を奏したのか、独特なツッコミをより一層際立たせたように感じられました。年始のおもしろ荘での鮮烈なネタ披露で優勝。から事務所のお笑い部門解体→フリー→サンミュージックに移籍という壮絶な一年を歩みながらもM-1の最終決戦まで残ったのは、それほどに強い武器を手に入れたのだということでしょう。

 

最終決戦はまたレベルが高かった。すごかった。ぺこぱに1票も入らなかったのが意外なくらいどうなるか分からない3組のネタでした。しかしやっぱり1回目のインパクトと、それと同じくらいしっかりとワードと技術でテンポを作り上げていったミルクボーイが逃げ切ったといった優勝だったんじゃないでしょうか。

2回目のネタを見ていたら、ネタの作りは全く一緒なのにボコスカ笑いを取って優勝したブラックマヨネーズとダブって見えたほどでした。

前回もチュートリアルとダブって見えたみたいなことを書いていたので、やっぱりあの辺りのバチバチを感じるここ2回の大会だったんじゃないでしょうか。

 

奇しくも今年復活したアンタッチャブルの大会記録を塗り替える最高得点は伊達じゃなかったってことですわ。ホントに面白かった。

これからまた盛り上がっていくことに期待して、また一年生き抜きたい。

それでは。