べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。

反省とガキ使のエンディングのお話。

 

やあ、ヤマグチジロウだよ。

 

年末と言うこともありバラエティの特番がいろんなところで組まれて漏れていやしないか、ここ被ってるのはどちらを優先しようかなど忙しない毎日を過ごしております。

この年末、この冒頭文。今年もあの季節がやってきたということです。そう、ダウンタウンガキの使いやあらへんで!」の笑ってはいけない24時シリーズのエンディングを誰が歌うのかを予想するシリーズです!

 

以前(※1)書いた通り、毎度お馴染みを作り出す日テレの毎度お馴染みの大晦日年越し番組のエンディングを、毎度有名ミュージシャンが自身の楽曲の替え歌を歌うことで6時間超の番組を締めるわけなのですが、毎年、過去二回(※2)予想してひとっかすりもしていない予想です。

 

ではまずは前回までの人選を振り返ってみましょう。

2008年 サンプラザ中野くん (笑ってはいけない新聞社)

2009年 つんく♂ (笑ってはいけないホテルマン)

2010年 立川俊之 (笑ってはいけないスパイ)

2011年 奥田民生 (笑ってはいけない空港)

2012年 藤井フミヤ (笑ってはいけない熱血教師)

2013年 斉藤和義 (笑ってはいけない地球防衛軍)

2014年 トータス松本 (笑ってはいけない大脱獄)

2015年 Every Little Thing (笑ってはいけない名探偵)

2016年 石井竜也 (笑ってはいけない科学博士)

 

予想の軸としては「一発でそれと分かる代表曲を持つバンド・グループに所属(斉藤和義は除く)していたボーカリストで、なおかつダウンタウンとの絡みがあるミュージシャン」を傾向として考えており、前々回のELTという初の現役グループの抜擢は難しかったにせよ、前回の石井竜也は傾向に一致するにもかかわらず完全に予想から抜け落ちてしまって頭を抱えたというところまでが去年の僕のハイライトでした。

 

そんな悔しさを持って考えた今年の予想ミュージシャンはこちらです!

本命 渡瀬マキ

対抗 ROLLY

穴 槇原敬之

大穴 TERU(GLAY

です!

 

まず本命の渡瀬マキ。「今すぐKiss me」などの楽曲を持ち、ダウンタウンが出演していた夢で逢えたらの主題歌「BELIEVE IN LOVE」を歌っていたLINDBERGに所属しており、傾向に一致するとみて本命に選びました。

対抗はROLLYすかんちのメンバーで「恋のマジックポーション」がごっつええ感じの主題歌という点。一目で分かる風貌を持っているが、さすがに「今すぐKiss me」と比べられると一つ落ちるのかなとして対抗に。前回、本命・対抗・穴までを生粋のソロミュージシャンでまとめてしまった反省を存分に生かした予想です。

穴はマッキーこと槇原敬之。3年連続3回目の予想選出に。挙げておけばいつか出てくるだろうとか、そんなことは思っていない。絶対にだ。

大穴はGLAYのTERU。ミュージシャンとしての格や音楽番組での絡み、昨今のフットワークの軽さを見ると本命級なのだが、やはり現役バンドはELTしか前例がないためにこの位置に。

 

といった感じです。毎年毎年本気で考えておりながら、「ま~だ何か見逃してる気がするんだよなぁ」という思いが残ってしまうのは何故なのだろう。

きっと年明けに頭を抱えてるんだろうなぁ……

 

それでは。

 

(※1)

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(※2)今年で3回目。予想、布石ときて反省。なんかもう一回転がされそうな感じするよね。

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カテゴリーと漫画2017のお話。

 

やあ、ヤマグチジロウだよ。

 

カテゴリーを作っていたにも関わらず使った回数が一番少ない「漫画」カテゴリー。本来であれば人生の中でも生活の中でもお笑いの次くらいに触れている時間が長いはずなのに一番少ない「漫画」カテゴリー。しかも3個中2個は小ネタ集的な2回にひっそり紛れ込んでるだけで、単独で記事にされてるのはDimension Wだけの「漫画」カテゴリー。

なんでかっていうと定かではないのだけど、多分僕の中で一番オススメしたいホットな時期って1巻が出たときで、でも1巻だけでは充分に伝えきれるかどうか……と思っているうちにズルズル時間が過ぎているのだろうね。多分ね。

幸い暮れも押し迫った12月。今年1年で面白いと思った漫画を集めてみようと思います。あくまで今年面白いと思ったものなので多少の時間のギャップは気にしない方向で。あと順番は面白い順とかそういうのではなくて打順みたいなもんです。

 

まずはひとつめ、「BLACK TORCH」

ざっとあらすじを言えば動物とお話のできるめっちゃ強い主人公が手負いの猫を拾ったことでいろいろ巻き込まれた結果隠密部隊の一員になって物の怪たちと相対するとかなんとか。

ジャンプスクエアの作品ですがド王道なストーリーにド王道なジャンプっぽい絵柄。しかもめちゃ上手い。頭身が高めだからジャンプっぽいというよりかは昔の月刊ジャンプみたいな……って月刊ジャンプが事実上スクエアになったんだっけ。ともあれ絵の上手さとストーリーのド直球さは期待が持てます。猫も出るし。主人公ジロウだし。 


BLACK TORCH 1 (ジャンプコミックス)

 

ふたつめ、波よ聞いてくれ

北海道を舞台にしたラジオ漫画。主人公の鼓田ミナレが酔った勢いで話した失恋トークを隣に居合わせたラジオ局のディレクターに録音されてラジオで流されたところから道内一のパーソナリティに成り上がっていく、ような気がする漫画です。

ような気がする、というのは別に成り上がろうが成り上がり損ねようが、この漫画は言葉の一つ一つが鋭くてセンシティブでどこを切り取っても面白いのでどうでもいいことなのです。些細なことなのです。事実既刊4巻で5回しか番組やってないしそのうち1回は琴欧洲のブログを読んで癒されてくださいで半分乗り切っていたり、しかも次の巻では旅に出るっぽい……? まー、痛快で面白いのは自信を持って言えます。下半期ほとんどこれ読み返してました。


波よ聞いてくれ(1) (アフタヌーンコミックス)

 

みっつめ、ゴールデンゴールド

これこそ1巻の時点でホットだったのにズルズル時間が経っちゃったパターンです。

あらすじとしては福の神伝説の伝わる広島県の島に住む少女が干からびた福の神っぽいものを拾って拝んでしまったとこから家のばーちゃんや島の住人を欲望の渦に巻き込んでいく……といった感じでしょうか。

1巻だけだと多少コミカルな部分もありますが2巻3巻と進めていくごとにゾクゾクとする展開で楽しませてくれます。ただ、僕が一番惹かれたのが(もちろん怖い話好きだという理由もあるのですが)広島のローカルCM、それも僕が小さい頃からあるクセの強いCMがほぼフルサイズで、しかもそのCM内で紹介しているのが地元の程近く、何度も行ったことある大島サンシャインサザンセトだったところなのです。そのほかにも島の住人たちのセリフが脳内で完璧に再生されてしまうなどのローカルネタで心を掴まれてしまったのです。

とはいえ、内容は面白いことに変わりは無いのでホラーや怪異が好きな方は要チェックです。

 
ゴールデンゴールド(1) (モーニングコミックス)

 

よっつめ、約束のネバーランド

これはもう説明不要といってもいいでしょうな。だって「この漫画がすごい」の1位ですもの。誰もが認める今面白い漫画です。去年連載が始まった頃からその片鱗は見せていましたが、特に今年ひとつの山場を迎えたところの体が強張るような感じは最高でした。最高です。

 
約束のネバーランド 1 (ジャンプコミックス)

 

いつつめ、「新婚のいろはさん」

シュールな4コマが持ち味のOYSTER先生の最新作です。OYSTER先生はほんとにもう大好きで、名前で買っている作家さんの一人であります。

今作でもそのOYSTER節は健在といったところですが、さらにそこにかわいい成分や新生活あるあるなどがテンコ盛りでとてもほんわかできる漫画です。

 
新婚のいろはさん(1) (アクションコミックス(月刊アクション))

 

以上です。いやはやなんで今までこのスタイルをやらなかったのか。むしろ上半期下半期とかで分けていけそうな感じ出てますよね。これはいい発見をした。大義を得たり。

 

それでは。

 

傾向とテレビ局のお話。【日本テレビ編】

 

やあ、ヤマグチジロウだよ。

 

これまで何度も触れている通り僕はテレビ、特にバラエティ番組大好き人間なのですが、それについて最近いろいろと気になることがありまして、それをまとめてみようかなと思いまして。

それは何かっていうと、テレビ局ごとにバラエティの傾向みたいなのあるよねということで、もちろんそれはとてもとても1つの記事では(僕の思うちょうどいいサイズに)収まりきらないので分けて書いてる今回は第二弾です。

 

さあ、今回は日本テレビです。

日本テレビといえばNHKに負けず劣らずの老舗局で真面目はイメージはありますよね。24時間テレビの存在がその最たるものでしょうか。

 

そんな日本テレビに感じるバラエティ番組の傾向はお馴染みのキャラクターを独自に作り上げる局ですね。

まず日本テレビのバラエティの特徴として『笑点』、『鉄腕DASH』、『ダウンタウンガキの使いやあらへんで』、『世界まる見え!テレビ特捜部』、『踊る!さんま御殿!!』、『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』、『ぐるぐるナインティナイン』、『ダウンタウンDX』という、20年を超える長寿番組が多いという点が挙げられます。

これは他の局と比べてもダントツで多い数で、これだけでもお馴染みを多く抱えてる局だということが言えると思います。

 

その長寿番組をはじめとする番組群の横の繋がりが深いというのも日本テレビの特徴です。

例えば24時間テレビでもいろんな番組がそこに向けていろんな企画を持ち寄ったりしているし、その他にも『日テレ系人気番組No.1決定戦』や『世界一受けたい授業』の番組対抗スペシャルなど局内での番組の交流が盛んに行われており、別の番組のファンにも出演者を知ってもらえたり、年末恒例ぐるナイのおもしろ荘での優勝芸人が各番組に呼ばれたり、局を挙げてお馴染みのキャラクターを作り上げる環境が整っていると言えます。

 

そしてお馴染みのキャラクターを作る最大の要因が、無名だろうが積極的に番組のレギュラーに起用するという点です。

最近で言えば『世界の果てまでイッテQ!』のイモトアヤコや、『内村てらす』のガンバレルーヤ、『得する人損する人』の家事えもんなど。過去に遡ればあのレジェンド番組『電波少年』があり、そこから数々の無名芸人をスターへと押し上げた経歴があります(その電波少年で使われていた島が今DASH島で使われているらしく、ここでも横の繋がり持ってますやんと微笑んだものです)。

 

そんな無名芸人でも積極的に起用し、そこで馴染んだキャラクターを他の番組との交流で顔を広げていくところがお馴染みのキャラクターを独自に作り上げる局と言えるのではないでしょうか。

 

そんな日本テレビで行われる『女芸人No.1決定戦 THE W』で優勝した際の副賞が、日テレの人気番組の中から合計視聴率が100%になるまで選んで出演できる権利という、また新たなスターとして押し出す気マンマンな副賞になっております。

もうすぐ年末恒例のおもしろ荘も行われるのでそれも併せてどんな新たなスターが生み出されるのか期待したいところです。

 

それでは。

 

※傾向とテレビ局のお話アラカルト

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震えるとM-1グランプリ2017のお話。

 

やあ、ヤマグチジロウだよ。

もうこんな季節だね。M-1グランプリ2017。見ましたか? 僕は見ましたよ。見ましたから書きますよ。

 

今回の大会、タイトルの通り総じて「震える」大会でした。というのも、そもそも選ばれた決勝メンバーの時点で震えてました。

まずはマヂカルラブリーが選ばれたこと。たった3回全国放送に集中的に出ただけであれだけ騒いだ(※1)のだから「やっとここまできたか」と震えるのもお分かりいただきたい。事実、声を上げてスマホを手放してしまうほどに騒いだのですから。

それに加えて、準決勝最多出場のとろサーモンM-1優勝したら引退すると公言するほどM-1に人生を賭けている川瀬率いるゆにばーす、長らく関西での実力派と言われてきて今年ようやくキングオブコントで優勝して陽の目を浴びたかまいたちなど、これまでM-1を見続けてきた人たちならお馴染みの、ずっと準決勝までは行けるのになぁ~と言っていたコンビが続々と決勝進出しており、何の感想よりも先に「よかったなぁ~」という謎の親心が前に出てくる始末でした。

そこにジャルジャルカミナリ和牛の再選組、去年の段階で選ばれていてもおかしくなかったミキ、サプライズ枠のさや香と、どんな展開になるのかが全く予想のつかない決戦前でした。

 

そこに敗者復活から這い上がったスーパーマラドーナを加えた10組が、その場で順番が決まるという新ルールで争ったわけですが(この新ルールも全く予想のつかない要因のひとつだったよね)、基本的には審査員の点数に大きな文句はありませんでした。マヂカルラブリーを応援してるとはいえ、ああいうハマるハマらないの差が激しい評価の芸人だということは誰よりも分かってるつもりだし、そういうところが愛おしいみたいなところがあるコンビなのでね、大きな文句はありません。大きな文句は、ね。……ね。ドチクショウ。

その中で、まあ順番のことをどうこう言うのもアレですが、ハチャメチャ系のゆにばーすと最終で見るにはちょっと疲れるジャルジャルのネタを中盤でやったら評価は変わったのかな~なんて思ったりしました(※2)。

 

そうしてファイナルラウンド。去年に続いて最終決戦の名に恥じないビリビリくる争いが見られましたね。3組が3組ともらしさ全開だったし、それでいて3組とも爆笑を掻っ攫ってました。その中で選ばれたのがラストイヤーのとろサーモン。正直功労者のお祝い選出とか思っててホントすまんかった。長年M-1を見ていて苦労しているのも見ていただけにホントに震える瞬間でした。おめでとうございます。

 

といった感じのM-1グランプリ2017だったわけですが、前回大会の記事(※3)では前年のTHE MANZAIで2位と躍進したトレンディエンジェルと、休止期間の間に大会があれば間違いなくどこかで優勝していたであろう銀シャリの優勝で、休止期間における救済はできたのかなと書いたのですが、まだ残っていましたね。今度こそ救済は完了して、ミキやカミナリあたりが中心となった若手のニュースターが躍進する大会になるのではないでしょうか! これで南キャンとかが優勝したりしたらごめんな。

 

あとは準々決勝で落ちたのにオープニングでやたらかっこいい感じに映されてたアルピー酒井について彼らのラジオであるアルコ&ピースD.C.GARAGEで何か反応をみせるのかを確認して僕のM-1は終わりって感じですかね。

 

それでは。

 

 

(※1)どのように騒いだかというと、ビッグニュースと銘打つくらい。

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(※2)それにしてもジャルジャルのネタは最高傑作だったんじゃないでしょうか。敗退時の福徳の悔しがる様にも表れてたと思います。ジャルジャルの2年前の決勝の時のお話もあるので読んでみてください。地方の冠番組2つとめちゃイケというレギュラーが合計3本終わったり終わることが決まってる彼らですが、まだまだ進化を残してることが分かります。2010年の松本人志が言った「これを漫才と言っていいのか……」という評価から今回の最高得点をつけられるまでのストーリーというのも「震える」だったのではないでしょうか。

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(※3)M-1はホントにずっと大好きな大会だし、いろんなタイミングでいろいろ書いてるので関連記事は多めになっても仕方ない。ああ仕方ない。

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傾向とテレビ局のお話。【NHK編】

 

やあ、ヤマグチジロウだよ。

これまで何度も触れている通り僕はテレビ、特にバラエティ番組大好き人間なのですが、それについて最近いろいろと気になることがありまして、それをまとめてみようかなと思ったわけですよ。

それは何かっていうと、テレビ局ごとにバラエティの傾向みたいなのあるよねということで、もちろんそれはとてもとても1つの記事では(僕の思うちょうどいいサイズに)収まりきらないので局ごとに分けて書いていこうと思います。決して話題がないのを伸ばしてるわけではない。ないのだ。

 

そんなわけで今回はタイトルにもある通りNHKであります。

NHKといえばニュースやドラマ、あとはドキュメンタリーや教養番組といったイメージでバラエティってイメージは民法に比べて少ないですが、ぽけ~っと番組表を眺めていると面白そうなのがあったりするもんなんですよ。有名どころで言えばコント番組の『LIFE!』ですかね。

 

そんなNHKに感じるバラエティの傾向はお笑い芸人の新たな一面を模索する局ですね。

まず最初に語るべきは『爆笑オンエアバトル』、通称オンバト

僕と同世代のお笑いフリークは必ず通ったであろう番組だが、後にM-1グランプリから始まるお笑いブームの中心となる芸人をいくつも輩出し、もうベテランとなった当時の芸人からもターニングポイントに挙げられる伝説的な番組である。

その番組黎明期、お笑いブーム以前のネタ見せ番組がほとんどない時期において唯一のレギュラー放送でのネタ見せ番組で、今のお笑い芸人のあり方や現代のバラエティ番組の礎となる番組だと言ってもいいだろう。

このオンバトで見せた「芸人の新たな一面」とは、舞台裏での姿やネタ合わせの姿をあえて映すことでそれまでのバラエティ番組ではなかなか観られなかったネタに真剣に取り組む姿だった。

 

時は流れ、現代。各局のバラエティには多くの芸人が活躍し、毎年賞レースから新たなスターが生まれるような時代になった今、「NHKはまた新たな芸人の一面を届けてくれているな~」と感じた番組を3つ紹介しましょう(※1)。

 

ひとつめは『わらたまドッカ~ン』

芸人が1対1でネタを見せ合い、観客に面白かったほうにボールを入れて勝敗を決める。という、サシ勝負のオンバトといったスタイルだが、最大の特徴は勝敗を決める観客が小学生で、ボールを入れるのも玉入れの要領になっているということである。

ここでの新たな一面は当然、子供相手のネタを見られるということである。普段であれば子供向けの営業なんかを観に行かないと見られない姿なのでとても新鮮で面白い。

個人的にはスーパーニュウニュウがしっかりとお兄さんお姉さん感を出して子供たちを引っ張っていたのが印象的だった。あとテツandトモはやっぱり強いね。

 

ふたつめは『漫才先生』

こちらは主に漫才をする芸人が、ビジネスマンを相手に特別授業をするという内容。

これまでトレンディエンジェルサンドウィッチマンが出演。二組とも営業マン時代の経験(※2)と自分たちの漫才の特徴をうまく交え、ビジネスの現場だけでなく日常的な場面にも使えそうな技術を伝授していた。

 

みっつめは笑あがき~崖っぷち芸人成り上がり実録~』

この番組はかつて漫才界で主流だった徒弟制度に倣い、経験と実力を持った芸人(初回はパンクブーブー品川庄司)がオーディションで若手芸人を弟子として2組ずつ選び、(「ボケが20個入った漫才を作る」や「自分たちだけ独自のオリジナルのツッコミフレーズを作る」など)課題を課してそのネタで1組に絞られる枠を勝ち取り、そこからさらに師匠芸人の代表同士で生放送で対決するという番組。

それぞれの若手芸人に密着し、奮闘する姿を追ったドキュメンタリーパートを2週、生放送でのネタ見せパートを1週と分け、ドキュメンタリーパートでは途中経過のネタを師匠に見せる場面もあり、何よりも面白かったのはそのネタ見せの後に師匠のアドバイスにこれまでの漫才人生の美学や、学んできたことを惜しげもなく伝えているところだった。

 

『漫才先生』でも『笑あがき』でも生徒や若手芸人の成長だけでなく、それを伝える芸人の新たな一面が見られる「NHKだなぁ~」と思わせられる番組だった。

オンバトでネタに取り組む姿勢を取り上げ現在のお笑い界の基礎を作り上げたNHKが、お笑い界をまたさらに新たなステージに押し上げようとしているのかも知れない。

 

少し余談だが言いたいのをひとつ。NHKの番組にはバラエティだけではなくいろんなところにオンバト世代の芸人が出演している。有名なところを言えば『ピタゴラスイッチ』のアルゴリズム体操いつもここからだったり。同番組には10本アニメでラーメンズ片桐が声を当てていたり。国語の教育番組にパペットマペットが出ていたり。このあたりにも新たな一面が隠れてるのかも知れないね。

 

それでは。

 

(※1)『わらたまドッカ~ン』はEテレで月曜日の午後6時45分から、『漫才先生』と『笑あがき』は今のところレギュラー放送ではないが、どちらも何回か再放送してるのでシリーズ化してほしいものです。

 

(※2)トレンディエンジェル斎藤が楽天の、サンドウィッチマン伊達が福祉用品の営業をしていたそうな。

 

※傾向とテレビ局のお話アラカルト。

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